【先行限定公開】常総学院コンビが投打の主軸に‼ いざ東京六大学『春の陣』【硬式野球】

東京六大学野球春季リーグ戦  
明治神宮球場

11年ぶりの優勝を目指す法大は主将・中村迅(営4)とエース左腕・鈴木昭汰(キャ4)の『常総学院コンビ』が投打の柱となる。1面では、青木久典監督が「存在感がある」と太鼓判を押す2人にフォーカスを当てる。
※この記事は第250号(4月号)発行までの限定公開です。詳しくはこちら

打の主将!中村迅

悲願の優勝へ  春は11年も優勝から遠ざかっている法大。今季こそは、とリベンジに燃えるチームの主将に中村迅が選ばれた。昨年の法大は宇草孔基(令元年度卒=現広島東洋)や、福田光輝(令元年度卒=現千葉ロッテ)をはじめとした『野球エリート』がそろっていた。先発出場選手の大半を最上級生が占めていたため、下級生が出場機会を得ることは難しく、リーグ戦の経験を積んできた選手が例年に比べて少ない。
 主将を務める中村迅も決してリーグ戦の経験は豊富なわけではない。しかし、中村迅は好機をものにし、着実に起用に応える力がある。昨春の明大1回戦に代打で出場し、昨年大学ナンバーワン右腕と呼び声高かった森下暢仁(現広島東洋)から、同点となる右越え3ランを放ちリーグ戦初安打を記録した。昨秋では立大2回戦で途中出場し、あと少しで本塁打というフェンス直撃二塁打をたたき出すと、勢い止まらず明大戦から念願の先発出場をもぎ取るだけでなく、侍ジャパン大学代表の選考合宿メンバーにも選出された。出場機会は少ないながらも、184㌢と大きな体から放たれる『チームの流れを変える一打』が印象深い人も多いだろう。
チームのために 「一体となって戦う」という意味を込めて今年の法大のスローガンを『和』とし、このスローガンを受けて中村迅は「チームワークが無いと勝てないので、全員が勝とうと常に思っているチームにしたい」と語る。2月下旬に行われた鴨川キャンプでは打撃向上に精を出すだけでなく、主将として部員の統率にも専念。「好機で1本出して、チームの勝利に貢献したい」と意気込む中村迅を中心に『和』となり春の陣を戦い抜く。
(山岡菜月)

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主将が春の陣を戦い抜く(撮影・須藤大樹)

投のエース!鈴木

 桜が咲く武蔵小杉に、はつらつとした声がこだまする。その声の主は鈴木昭汰。昨年は春こそ調子を崩し精彩を欠いたものの、秋は先発やロングリリーフを務めるなどマルチに登板。リーグ防御率0.56の好成績を残し、昨オフには主将の中村迅と共に侍ジャパン大学代表候補に選出された。愛媛県で行われた候補選手選考合宿でも幾多の有名選手としのぎを削り、「(他の代表候補選手に)負ける気はしない」と自信に。かくして充実の1年を過ごした。

分岐点  そんな鈴木には忘れられない出来事がある。それは大学2年の時、一試合もリーグ戦で登板機会が無かったことだ。常総学院高で甲子園に出場し、鳴り物入りで法大に進学。ルーキーイヤーから神宮のマウンドも経験し、これからというところでの挫折だった。高校とのレベルの差を痛感し、「何をしてるんだ」と自問自答する日々。それでも左腕は「めちゃめちゃつらかったけれど、今思えば大学2年での経験が自分を成長させてくれたと思っている」と腐ることなく自身を磨き上げ、2年目の『苦悩』を3年目の『飛躍』へと変えた。

集大成 今年に入り、鴨川キャンプでは体を徹底的にいじめ抜き、体力面の不安を克服。春季オープン戦でも試合を経るごとに調子を上げ、投手のキーマンについて問われると鈴木は「投手なら僕だと思っている。最後に“鈴木がいたから勝てた”と思われたい」とはにかんだ。
 集大成の年を迎え、言葉の端々にエースとしての気概を感じさせる。チーム、そして個人最大の目標である『リーグ優勝、日本一』にはこの男の活躍が欠かせないだろう。強気な背番号『1』の挑戦が始まる。
(加瀬航大)

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エースの『気概』を神宮でみせる(撮影・髙橋尚輝)

中村迅のリーグ戦打撃成績

シーズン打数打率
2017年春 試合出場無し
18年春
19年春 3 0 2 0 .143
7 16 3 0 2 0 4 1 .188
通 算 14 23 4 1 5 0 6 1 .174

 

鈴木昭汰のリーグ戦登板成績

シーズン防御率
2017年春 登板機会無し
3 0 0 6 ⅓ 9 8 5 5 7.11
18年春 登板機会無し
19年春 6 1 2 21 ⅔ 31 21 8 15 6.23
7 0 0 16 10 13 5 1 0.56
通 算 16 1 2 44 50 42 18 21 4.30

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