ハンドボール

【ハンド】平成30年度全日本学生選手権 2回戦 法政大 対福岡大  強豪・福岡大相手に善戦するも26-31で悔しい敗戦 2年連続の3回戦進出ならず…

平成30年度全日本学生ハンドボール選手権 2回戦 法政大‐福岡大
2018年11月11日(日)
住吉スポーツセンター

 前日の愛教大戦を危なげなく勝利した法大。次なる相手は西インカレ王者の福岡大だ。昨年の結果であるベスト8を前にし、早くも高い壁が立ちはだかった。前半から激しい点の取り合いが見られ、一進一退の攻防が続く。その後は連続得点やキーパーの活躍に救われ、一時3点までリードを広げる善戦を披露。福岡大の猛追を浴びながらもなんとか16-15と1点リードで前半を折り返す。後半も波に乗りたかった法大だが、相手キーパーに阻まれる。気づいてみれば点差は広がり26-31。悔しすぎる2回戦敗退となった。4年生にとっての最後の舞台は、全国ベスト16で幕を閉じた。

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今試合も9得点と高い得点力を見せた松岡

試合結果

トータル試合結果

26
法政大学
16 前半 15 31
福岡大学
10 後半 16
 

メンバー

背番号 スタメン ポジション 選手名 学部・出身校 今試合得点 通算得点
2   CB 山本晃大 スポ健3・雄城台 6 13
3 RB 山本祐輝 社会3・浦和学院 5
4 CB※ 沖山葉太 スポ健4・法政二 0 0
5 LB 松岡寛尚 経済3・藤代紫水 9 19
6     佐々木崇明 デザ工4・盛岡一 0 0
7 LW 田島走 社会4・藤代紫水 3 7
8     福本直也 経済4・法政二 0 0
10     黛祐貴 経済4・富岡 0 0
13     服部流征 経済3・高岡向陵 1 1
16   GK 深井亮太 理工4・浦和学院 0 0
18   LW 小林昇太 スポ健3・法政二 0 0
21 GK 仲村充 社会4・藤代紫水 0 0
22 RW 本田拓海 社会3・法政二 0 5
25   RW 本田悠也 社会2・大分 1 2
26   PP 柿沼健吾 社会2・藤代紫水 0 0
33 PP 橋口博隆 社会1・雄城台 2 4
※はDF専門での出場

戦評

昨年のベスト8を超えられるか。2回戦で法大の前に立ちはだかったのは、西日本学生ハンドボール選手権で2連覇を遂げている西の王者・福岡大だ。法大はこのインカレまでの期間、福岡大対策を入念に行ってきた。練習の成果を発揮し、格上相手とどこまで渡り合えるのか注目の一戦となった。

開始1分で沖山葉太(スポ4)がまさかの2分間退場となり、いきなり数的不利な状況になる。立ち上がりが懸念されたものの、オフェンスでは時間をかけて相手の隙を伺い、山本祐輝(社3)が1得点目をゴールにたたきこんだ。相手のミスのおかげもあり、なんとか1点ビハインドで2分間のピンチを乗り越える。すると、9分に沖山がPTを獲得。これを松岡寛尚(経3)が落ち着いて決めると数的有利となった法大が続けて点を取り、たちまち逆転に成功。さらに3点差へとリードを広げた。20分には、今大会初出場となった服部流征(経3)ゴールを決め、チームも会場も盛り上がる。身長差で劣るため法大ディフェンスの上からシュートを多く打たれる場面が目立ったものの、昨日に続いて仲村充(社4)と深井亮太(理4)の好セーブがあり、16-15と格上相手に互角の戦いをみせる。

このまま点差を離したい後半戦。開始直後からエース松岡が速攻を仕掛け、2連続でポイントを奪い大いに会場を盛り上げる。しかし次第に流れは福岡大へと傾き始める。じりじりと差を縮められ同点にまで追いつかれると、40分には再び退場者を出してしまい逆転を許す。さらにオフェンスでも相手のゴールキーパーに阻まれ点が入らない苦しい時間が続いた。ここで悪い流れを変えるために法大が動く。キーパーを下げ、パワープレーを敢行。しかし、点は入るようになったものの残り5分時点で25-28とその差は3点。時間がない法大はマンツーマンディフェンスを展開するも、相手を止めることができず26-31で悔しい逆転負けを喫した。

最下位と涙をのんだ秋季リーグ戦から1ヶ月。インカレ2回戦敗退と悔しさが残る結果となったが、優勝候補の一角である福岡大をここまで追い詰めるとは、一体誰が予想していただろうか。この短い期間の中で選手たちは、U-24代表監督でもあるネメシュ・ローランド氏の指導のもとチーム作りから見直しを図り、ディフェンス、オフェンスともに確かな手ごたえを感じながら練習に励んできた。そして少しでも勝利の光が見えただけに悔しさあふれる敗戦となってしまったが、練習の成果は確実に今試合に表れていた。今大会で4年生は引退。新チームとなった法大が来季にはどのような戦いを見せてくれるだろうか。来季主将の山本晃大(スポ3)の語る『勝つチーム』を目指して、法大ハンド部はさらなる成長を遂げてくれるに違いない。(木庭優斗)

選手・コーチコメント

山本晃大 (次期主将)

—福岡大対策をしてきましたが実際に戦ってみていかがでしたか
福岡大は個人技がすごくて個人の能力が高く、チーム力もあるので全国的に見ても強いチームだと思います。個人の能力に関しては福岡大との差はないと思うんですがチーム力の差が出てしまいました。

—試合を振り返って
前半は僕自身もシュートを決めれましたし、みんなもシュートを決めていてディフェンスもしっかりできてました。でも後半は、相手のゴールキーパーが僕の高校の時の同期なので僕のクセとかわかってて全然ゴールが入らなくなってリズムが崩れてしまいましたね。ディフェンスも当たれなくなったし、オフェンスもシュートが入らなくなってという負の連鎖が続いたなと思います。

—いろんな戦術をとられてましたが
戦術は主にローランドさんが言ってくれますし、攻撃は僕が指示したりしていて、いろんなアクションを起こしてみたいなと思っていろいろ試したんですけどどれも上手くいかなかったですね。

—次期、主将としてどんなチームにしたいですか
勝つチームにしたいです。今の3年生の代は選手が揃ってるって1年生の時から言われてきて期待が高い分プレッシャーもあるんですけど勝てるチームにしたいです!

—今までにキャプテンの経験は
小中高とやってきました。

—期待したい選手は
キーパーの2人が抜けてしまうんですけど、1年生に上手い子が入ってきてくれるのでその子に期待してます。

—今年はどんなチームだと思いますか
今年はキャプテンの福本さんがしっかりしてて、4年生がチームを作ってくれていました。僕ら3年生には我が強い人が多く、て4年生にすごく迷惑かけたと思うんですけど、褒めるとこは褒めて締めるとこ締めてっていう風に上手く僕らを制御してまとめてくれたと思います。上から目線で申し訳ないんですが。

—4年生への感謝の気持ち
ユニフォームをもらってない先輩たちも分析したりしてくれ、僕たちがやりやすいような環境を作ってくれました。とても大変だったと思うんですけど僕たちを支えてくれたので本当に感謝してます。

ネメシュ・ローランド コーチ

―今日の試合をご覧になって
かなりよくやったと思います。福岡大は去年は強いチームともしっかりと戦っていますし、今回も中大に勝っています。相手チームには代表に選ばれている選手もいる中で、非常に粘り強く戦いました。後半に崩れたのはやはり、自分たちでチャンスを作った時のシュートミスが多かったことです。反対に相手はそこまでチャンスを作っていなくても入ってしまい、そういった展開になってきたところから少し苦しくなりました。

―今日のゲームプランは
今までやってきたことをやることと、相手の速攻にはやられないということが一番でした。それが前半は良くできていました。後半もできていたんですけど、遠くから撃たれたシュートが入ってしまうのが修正できませんでした。攻撃のプランもうまくできていたんですけど、最後のシュートを枠に当てたりだとか、キーパーに当ててしまったりしてしまいました。

―ハーフタイムでのアドバイスは
私はチームの練習にまだそんな行っていないのであまりたくさん口は出したくなかったんですけど、でも速攻がうまく行けているので、点を取られてもしっかり速攻で押して見ましょうということを話しました。後半になってすぐ速攻でうまく行けたんですけど、その後はそれもシュートミスになってしまい、うまくいかなくなってしまいました。

―今年の秋リーグの後からコーチとして指導されていると伺いました。コーチとなった経緯は
私の契約状態にはハンドボール部を見るというものは入っていないんですね。法政大学の場合は色々と難しい部分があって、ちゃんとやれる組織に大学がなっていないんです。色々な部を見ていても、大学が体育会をサポートする組織になっていないので、そこで監督とかコーチになると、それなりに周りもきっちりやらないと結果を出すのは難しいです。でもチームの邪魔はしないように、ずっと組織的なことや、夏からの体力トレーニングなどのアドバイスはしてきました。練習に行くとかそういうつもりはなかったんですけど、佐藤監督ともずっと話をして、本当は秋リーグもちょっとは来てくださいと言われていたんです。でも私は秋リーグの時には大学の仕事と代表活動があったので、試合に行く時間がなかったんですね。それでも入れ替え戦になった時には、私の経験を生かした一言で何とかなればと思ってアドバイスをしました。それでうまくいった訳ではないんですけど、その影響もあってインカレ前にももう少し力を貸してもらえないかという話になりました。私も彼らが可愛いものですから、手伝えるのであれば少し手伝いたいと思っています。でも正直、練習を見に行けたのは週に2回程度で、この最後の1週間も行けませんでした。

―リーグ戦からの短い期間でどのような指導を
私は今まで色々なチームとやってきましたが、一番大事にしてきたのは「人育ち」ということです。ハンドボールなどは二の次、三の次です。人育ちの中で一つ「チーム文化」という言葉があります。チームの中のエネルギーがどうやって動いているかだとか、役割をどのように分担しているだとか、会社や社会でも同じように言えることを教えてきました。私は今まで優勝してきている経験があるので、優勝チームでの組織観とかを指導しました。あとは練習中でも、誰か外から見る人がいるとやりやすくなるんですね。練習の協同とかも守りやすくなるので。なので見て、チームとして一緒になるということを意識させました。

―チームの変化は感じられましたか
この短い期間で変化は見られました。ただそれは元々持っていた本質だと思います。入れ替え戦に行ったチームが、今日は優勝候補の相手に勝ってもおかしくないくらいのレベルで、あそこまで点数も取り、よくやりました。練習試合の時にも関東一の筑波とも競りましたし、去年のインカレで優勝した国士舘大学にも練習試合なんですけど、勝つことができていて、それは自信にはなっていると思います。彼らが今日悔しいのは、この大会で優勝してもおかしくないと自分たちを本当に信じてきたからだと思います。悔しいんですけど、残念ながらそんなに世の中は甘くはないので、こうやって痛みを知りながら学んで行くんですね。今日はまだ、相手の強いチームよりも足りないところがありました。

―来年はどのようなチームへと成長していってほしいですか
これから私がどのように部と関わるかはまだわかりません。今私が彼らに教えていることは自分の中で1割くらいのもので、まだたくさんあります。それはハンドボール的なことではないので、本当に私の指導が欲しければそこをまずちゃんとできるかどうか、やりたいかやりたくないかです。それは本人たち次第なので、やりなさいと言うつもりは全くありません。ただ彼らに見えていないこともあるので、それはこちらから言って、OB会とも話をして、どのようなチームになってほしいのかを一緒に考えていきたいです。チームの構造や「チーム文化」を徐々に作って、優勝できるような組織にして、なおかつメンタリティに徐々に変化していくのがいいと思います。大学の勉強もしっかりしながらやってほしいので、これをどうこれからやっていくのかは本人たち次第だと思います。

(4年生のインタビューは後日掲載いたします)

フォトギャラリー

  • DSC 1111 R後半開始直後、速攻を立て続けに決め会場を沸かせたまた松岡
  • DSC 1636 R得点を決めガッツポーズで喜びを見せる田島
  • DSC 1208 R今年一番活躍したルーキ橋口も2得点
  • DSC 1223 R次期主将の山本晃は前半で得点力を発揮
  • DSC 1414 R2試合を通して好セーブを見せた深井
  • DSC 1277 R体を張った守備を見せた沖山(左)・山本祐
  • DSC 1545 R全員でチームを盛り上げた
  • DSC 1322 R得点を喜ぶベンチ陣
 
 
 
 
 

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