バスケットボール

【バスケ】第66回関東大学バスケットボール選手権  対江戸川大 この瞬間を待っていた!劇的アップセットで「負のジンクス」打破!

第66回関東大学バスケットボール選手権大会  対江戸川大
2017年5月1日(月)
墨田区総合体育館

第4Q、残り3分で10点ビハインド。今季初の公式戦となる関東トーナメントの初戦は、第3Qで崩れ、そこからずるずると引き離される「いつもの」試合展開。会場にもにわかに諦めムードが漂い始めていたが、チーム復活へ誰よりも闘志を燃やす植村哲也主将(文4)が怒とうの追い上げを先導。同点に追いつきオーバータイムに持ち込むと、固いディフェンスで流れを渡さず、昨季2部2位の江戸川大に大逆転勝利。ベスト16入りを決めた。法大の公式戦での勝利は実に12試合ぶりであった。

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勝利を収め、安堵の表情でハイタッチを交わす植村

試合結果

トータル試合結果

77
法政大学
14 1Q 14 71
江戸川大学
18 2Q 12
10 3Q 21
23 4Q 18
12 OT 6

 

法政大学スターティングメンバー

選手名学年学部身長ポジション出身校
#6 中村太地 2 190 PG 福大大濠
#14 植村哲也 4 175 PG 明成
#7 千代虎央太 1 188 F 光泉
#24 鈴木悠介 2 197 C 洛南
#2 戸井堅士朗 1 195 C 法政二

法政大学交代選手

選手名学年学部身長ポジション出身校
#6 柳川知之 4 192 PF 明成
#0 濱田裕太郎 1 186 SG 育英
#57 玉城啓太 3 175 PG 京北
#24 戸堀勇吾 4 190 PF 國學院久我山
#30 水野幹太 1 183 PG 福島南

 

戦評

 今季初の公式戦となる関東大学トーナメント。初戦となった今回は新生ウィザーズの試金石となる重要な一戦だ。対するは昨季、2部リーグで2位の好成績を残した江戸川大。格上の相手だが、法大は成長の証を見せつけた。

 第1Qはどちらも重い立ち上がり。ターンオーバーやイージーなミスで法大は試合開始から約4分間無得点の状態が続く。しかしここで気を吐いたのは中村。その体躯を活かしたリバウンドから自らブレイクに持ち込んだと思えば、今度はスリーポイントを沈めたりと、法大の第1Q14得点のうち自身で12得点を挙げる活躍を見せ、14-14の同点でこのピリオドを終える。

 第2Qは開始早々、このクォーターから出場した玉城が体勢を崩しながらのシュートを決め、チームを勢い付けると、徐々に法大のディフェンスもその波に乗るように足が動くようになりリードを広げる。江戸川大はミドルやスリーポイントで応戦するも、またもや玉城が終了間際にスティールからブザービーターを沈め、32-26とリードを保ち、法大ムードのまま後半へ。

 しかしその勢いもハーフタイム後までは続かず。第3Q開始わずか2分で江戸大に一挙6得点を挙げられ同点に追いつかれると、主導権を握られた法大は、江戸川大の厚みのあるディフェンスを前に徐々に単調な攻撃に。また江戸川大はアウトナンバーを出し確実にカウンターを仕掛け、法大は残り2分で40-43と逆転される。その後もタイムアウトを要求し立て直しを図るも、インサイド陣が強烈なブロックショットを浴びるなど攻守ともに抑えられ、結果このピリオドはわずか10得点。42-47で勝負は最終Qへ。

 第4Qは開始から積極的な攻めの姿勢を見せ、相手のファールからフリースローを獲得するもことごとくリングに嫌われ点差を縮めることができない。逆に江戸川大にはフリースローをしっかりと沈められ、さらにリードを広げられると、法大は焦りからかまたもやターンオーバーを犯し、残り3分で52-62と10点差をつけられる。ここで勝負あったかと思われたが今季のウィザーズはそれでは終わらなかった。水野がディフェンスを引きつけてからゴール下でフリーの鈴木をアシスト。その後もディフェンスでは全員が互いにカバーに回り、相手に苦しいショットを選択させしっかりとリバウンドを奪うなど法大が意地のプレーを続ける。そして残り2分を切った場面、キャプテン植村がリングにも触れないスリーポイントを沈め61-65の2ゴール差に。この時点で残り時間は1分半。会場全体が固唾を飲んで見守る中、再び水野がディフェンスをかいくぐりその広い視野でまたしても鈴木の得点をアシスト。2点差まで詰めた法大は残り7秒で、ゴール下に攻め込んだ植村がファールからフリースローを奪い、しっかりと2本沈めた。その後の江戸川大の攻撃もなんとかしのぎ、65-65で勝負は延長戦に持ち込まれた。

 運命のオーバータイム。法大は開始から気迫のディフェンスを見せ江戸大をペイントエリアにいれさせない。しかし勢いのあまりファールを犯しフリースローを決められ一歩リードを許す。それでも緊迫したこの場面、残り2分で水野が値千金のスリーポイント。また植村が再びペネトレイトで切り込み、ファールからフリースローを獲得。この場面で残りは1分。フリースローは「正直緊張した」と振り返るが、見事に2本決め江戸川大を突き放した。この1試合を通しフリースローに苦しんだ法大だが、植村のこの日のフリースロー成功率は6/6の100パーセント。すべて緊迫した場面だったが、主将としての意地を見せた。最後は江戸川大のファールゲームをしのぎきり、77-71で公式戦では13試合ぶりの勝利。法大の応援席やベンチからの歓喜の声が久々に会場に響き渡った。

 「チームでひとつになれたから勝てた」。安堵の表情で語った植村。昨年はもがき、苦しみ抜いた一年だった。だからこそ今年のウィザーズにはひとつの試合にかける強い思いがある。苦しんだ先で掴んだこの一勝。しかしそれは一勝以上の価値を選手たちにもたらしたに違いない。(本間美来)

監督・選手コメント

佐藤俊二 監督

―公式戦では久々の勝利となりましたが、お気持ちは
学生同士で話し合って、自分達で一生懸命やってたので、勝てて良かったなと思います。

―終盤は手に汗握るシーソーゲームとなりました
10点離されたときはどうなるかと思いましたが、よくみんながんばったと思います。

―勝因は
哲(植村)をはじめとする4年の力ですかね。

―終盤の勝負どころで、植村選手は法大が苦しんだフリースローを確実に沈め続けました
彼は思いが強いですからね。それに引っ張られて下級生もがんばってという感じで。学生スポーツはやっぱり4年の力や思いの強さが大事になってくると思います。

―ついに「勝利」をつかむことができました
練習試合や京王電鉄杯でも負け続けて、みんな自信を失いかけてたところがあったので、これを一つのきっかけにして勝つことが当たり前な空気づくりをしていきたいと思います。

―ディフェンス面について
相手のファーストシュートが入らないというデータがあったのでリバウンドをしっかりやるということで。ディフェンスで言えば太地(中村)はよくがんばっていましたね。

―明日は筑波大との対戦が濃厚で、今後も強豪チームとの対戦が控えます。
こっちとしてはもう向かっていくだけなんで。今年の法政は違うぞと、気合い入ってるなというところを見せたいですね。

 

植村哲也(文4)

ー接戦を制しましたが、今の率直なお気持ちを
ホッとしました。もうそれだけです(笑)。

ー試合内容は振り返っていかがですか
ディフェンスはできたと思うんですが、個人的にもターンオーバーは増えてきたので、そこは課題です。それからオフェンスのボールシェアも今日は重たかったのでそれはまた今後修正していこうと思います。

ーターンオーバーが目立ちましたが原因としては
ボールを外で回しているのもありますし、ガードがボールを持っている時間が長くてそこからピックを呼んでいたので相手にはわかりやすかったかなと。流れの中でそういうスクリーンプレーだとかをいれていくのが今やっていることですし、課題でもありますね。

ー試合中意識していたことなど
今日は太地もシュートタッチが良くて、周りも果敢にシュートにいっていたので自分は声を出してディフェンスの指示を出しました。あとはこういう接戦のゲームだったので落ち着かせる声をかけていました。

ー追いつけた要因は
全員がディフェンスとリバウンドを頑張ったことだと思います。

ー緊迫した場面ではチームに声かけなどされましたか
延長が決まった後のインターバルでは、「追いついたのはこっちだ、勢いはこっちにあるからいけるぞ」と声をかけました。

ー第4Q終盤の追いついた場面ではフリースローやスリーポイントなど大活躍でした
正直フリースローは緊張しましたけど、そのための練習はしてきたつもりなので、もう無心で打ちましたね。

ー大事だとおっしゃっていた初戦を突破しました
チームにとっても久しぶりの勝利ということで自信ではないですが、いい経験ができたなという気持ちがあるので、次は筑波とやるということでどんどん挑戦していく気持ちで恐れずに向かっていこうと思います。

ー今のチームの雰囲気はいかがですか
練習から声も出ていますし、今日は特にベンチに入っていないメンバーも必死に声を出してくれたのでとてもありがたかったです。今日はチームひとつになれたので勝てたんだと思っています。

ー明日からの試合に向けて意気込みをお願いします
練習でやったことを出すだけ、というシンプルなことですね。それだけです。

 

水野幹太(営1)

-今日の試合を振り返って
最近勝ちきれてなかったので、チームでやっと勝てたという試合でした。

-江戸川大の印象は
23番の人がエースでシュートも入るし、視野もあったので。あとセンターのジャガニとかも走るし、スピードも体格もあったので。いいチームだなと思いました。

-起用について具体的な指示は
指示は特にないんですけど、自分もいつも通りやれば大丈夫だろうと思いました。

-植村・中村と同時の起用でした役割としては
哲さん(植村)や太地(中村)さんを攻めにまわして、自分がコントロールしようと。自分も攻められるし、哲さんたちも楽にシュートが打てると思うので。

-緊張は
全然しなかったです。

-勝ちきれる雰囲気の要因は
先輩たちがチームを盛り上げてくれて、その中で下級生が飛び込んでプレーできたから楽にできたので、差上の人の存在が大きいと思います。

-次の相手は筑波大が濃厚ですが
筑波は大学の王者なので、負けても勝っても自分達の戦いかたがあると思います。自分達のプレーでしっかりやりたいです。

-次に向けて
自分の仕事はいろいろあると思うので、個人個人を自分の仕事をして。自分達のプレーをして、いい終わりかたで終わりたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC04672R勝利を収め、安堵の表情でハイタッチを交わす植村
  • DSC04432R植村はクラッチタイムで淡々と、確実にフリースローを決め続けた
  • DSC03912R相手のエース、保岡のシュートをブロックする中村。このプレーも勝利を大きく引き寄せた。
  • DSC01942R「全然緊張しなかった」と語る水野は、ルーキーとは思えない落ち着きのあるプレーでアシストを量産。
  • DSC02642R玉城は第2Q終了間際にブザービーターを沈めた
  • DSC02112R鈴木悠は外国人センター相手に奮闘し、思い通りのプレーをさせなかった
  • DSC02312R千代はこの勝利で、筑波大の強力なフォワード陣とマッチアップするチャンスを得た
  • DSC03532Rその器用さを評価され、スタメンに名を連ねたルーキー戸井
 

 

 

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