バスケットボール

【バスケ】インカレチャレンジマッチ 対早大 インカレ出場を懸けた運命の一戦 ラスト1分から1ゴール差に迫るもあと一歩届かず… 今季最終戦となってしまった

インカレチャレンジマッチ  対早大
2020年11月13日(金)
@駒沢オリンピック公園屋内球技場

 

 先日行われたオータムカップ2020の2部トーナメントで見事優勝を飾ったORENGE。次なる試合はインカレチャレンジマッチとなった。インカレチャレンジマッチとはオータムカップ2020で順位が決まった1部の下位チームと2部の上位のチームが12月に行われる第72回全日本大学選手権(インカレ)を懸けて戦う一発勝負の試合だ。勝てばインカレ出場、負ければ引退の運命の一戦の相手は1部12位の早大になった。試合は今季初めて終始追いかける展開に。相手の激しいディフェンスに苦戦し、シュートがなかなか入らない。後半に入っても流れを取り戻せず、残り3分で10点差。だがここから怒とうの追い上げを見せ、#12千代がスリーポイントを決めて残り20秒で1ゴール差に。しかし、最後まで諦めずにいたものの無念の敗北となってしまった。4年生はこの試合で引退。先輩たちの思いを背負って下級生たちは来季1部昇格とインカレ出場を目指していく。

※掲載が遅れたことを、深くお詫び申し上げます。

 
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キャプテンとして1年間チームを引っ張った#30水野

試合結果

トータル試合結果

54
法政大学
11 1Q 14 58
早稲田大学
11 2Q 17
11 3Q 15
21 4Q 12

法政大学スターティングメンバー

選手名ポジション出身校得点リバウンドアシスト
CAP#30 水野幹太(営4) PG 福島南 6 5 4
#34濱田裕太郎(文4) SG 育英 10 4 1
#12千代虎央太(法4) SF 光泉 11 5 1
#57藤井宏治(法3) PF 福岡大大濠 0 8 0
#31 戸井堅士朗(営4) C 法政二 9 7 1

法政大学交代選手

選手名ポジション出身校得点リバウンドアシスト
#1 川島聖那(法3) SG 福岡大大濠 2 4 1
#9 黒木丈(法1) PF 福岡大大濠 0 0 0
#14 小野怜史(文3) PG 法政二 10 3 0
#51金本一真(文3) SF 光泉 6 3 1

戦評

 オータムカップ2部トーナメントで見事優勝を飾った法大。3つの勝ち星を挙げた勢いのままこのインカレチャレンジマッチでも早大に勝利し、インカレ出場を決めたいところだ。

 この試合はスロースタートだった。開始3分でも2ー3とお互いなかなか点数が入らず、形容し難い雰囲気のまま試合は進む。法大は24秒バイオレーションを取られるなど、うまく攻めることができない。11ー14と点差としては悪くないまま第1Qを終えたが、得も言われぬ不安が蔓延っているように感じる。
 第1Qでは一度も点差を覆すことがなかったが、第2Q開始すぐ、#14小野怜史(文3)のバスカンなどで法大に追い風が吹き、16ー16と同点に。これで流れが法大に傾いたかと思われたが、すかさず早大もタイムアウトを取る。タイムアウトが明けるとまた早大に点数を離され、どことなく早大に流れを持っていかれたような様子に。法大も積極的にリバウンドを取りに行くが、仲間同士で取り合ってしまったりとうまくはまらない。およそ5分近く点数が入らない苦しい時間が続き、それもあってか22ー31と第1Q終了時より点差を開かれて前半を終えた。それでもまだ1桁点差。後半での巻き返しに期待したい。

 第3Qでは、前回の明大戦で課題となったフリースローを全て決めるなど、少しずつではあるが点数を重ねてゆく。しかし早大はそれ以上にシュートを鎮め、徐々に点差を離されてしまい、33ー46と13点差で最終Qへ入る。
 第4Q開始早々、#30水野幹太(営4)と#34濱田裕太郎(文4)の素晴らしいコンビネーションプレーで先制し、#51金本一真(文3)のスリーポイントなど、再び流れを引き寄せる。さらに濱田もスリーポイントを決め、41ー49と8点差まで追い上げた。その後もディフェンスでは水野と濱田によるダブルチームなど、攻守共に鬼気迫るプレーで肉薄し、ファウルも効果的に利用しながら遂に残り18.1秒で54ー57とスリーポイント1本で同点になるまでの点差に辿り着いた。だが無情にも濱田が放ったスリーポイントは得点ならず。急いでファウルで時計を止めたがフリースローを決められ、残り0.3秒を残し54ー58。一時は13点差まで開いたものを4点差までは縮めたが逆転までは至らず試合終了。インカレ出場夢はついえ、4年生はこれで引退となる。

 今年はそこら中で『我慢の1年』だとか『特別な1年』とかいった言葉をよく耳にする。だが、これは今年1年だけを見て言っているだけで、その前後は無視されている。選手たちにとってはこれまでこの競技に費やしてきた10数年があり、特に4年生にとっては集大成になるはずの1年だった。その1年だけが異例だとかいう言葉で片付けられてしまう。例年のリーグ戦であれば最も勝ち星を挙げたチームこそが正義で、勝てば勝つだけその先にインカレ出場などの輝かしき未来が待っていた。だが今年はそうではなかった。トーナメントで優勝しても、たった一戦負ければインカレ出場はかなわない。逆もまた然りだ。これまで法大を支えてきてくれた4年生には最大の賛辞を送るとともに、彼らの行く先に幸福があって欲しいと願う。(小倉明莉)

選手コメント

※選手インタビューは後日行います。

LAST REPORT〜記者が見てきたORANGE〜

 試合終了のブザーが無観客の体育館に鳴り響いた。4年生にとってその音は『終わり』を告げるものだった。写真を撮らなければいけない私も少しの間、体を動かすことができなかった。

 私が男子バスケ部を初めて取材したのは2年前の新人戦で専大と戦った時。当時のスタメンには水野、濱田、千代、戸井と今の4年生の名前が並んでいた。試合には見事に勝利し、最終的に新人戦6位と大健闘を見せた。当時のバスケ班チーフに「この学年が最終学年になったら強いと思うよ」と言われたのを今でも覚えている。

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専大に勝った直後の選手たちのうれしそうな表情(左から千代、濱田、大久保、戸井)

 それから約2年半。数々の試合を観てきた。一昨年江戸川大学の駒木キャンパスで1部昇格が決まった試合も、昨年横浜国際プールで2部降格が決まった試合も現地で取材しに行っていた。中でも一番印象に残っている試合は昨年のリーグ戦2巡目の初戦、白鷗大戦だ。1部相手に苦戦してきた中での格上からの白星だった。完全アウェイの中、選手全員が全力を出して白鴎大に勝利した時は自分の事のようにうれしかった。試合後、佐藤俊二監督にインタビューした際に「こんなところ(白鷗大学 小山キャンパス)まで来たの?(笑)」と言われたのがまた懐かしい。

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白鷗大戦は完全アウェイの中、勝利を収めた

 4年生の最終戦となったインカレチャレンジマッチ。試合には敗れたものの随所で4年生の存在が目立った。試合中に不利なジャッジがあっても、すぐに水野が「切り替え、切り替え!」と声を出し、コート上の選手の気持ちを切り替えさせていた。フリースロー時にも選手を集めてコミュニケーションを率先して取っていた。点差が離れて厳しい時間帯に取ったタイムアウト中の法大ベンチからは、学生コーチの久保田から「最後まで諦めないでいこう!」という大きな声が聞こえた。良い流れでシュートが決まった時はベンチの選手も、マネージャーも、アリーナにいた選手たちもみんなで盛り上がっていた。4年生がチームをまとめる姿、引っ張っている姿がとてもかっこよく見えた。

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今年のチーム力は監督からお墨付きがあった

 唯一、悔いが残るとしたらこのメンバーで1年間戦う姿が観れなかったことだ。このご時世だから仕方の無いことだが、もし1年間戦っていたら…とつい考えてしまう。だが、先輩たちが達成できなかった目標を下級生が達成してくれるだろうかという新たな楽しみもできた。なのでこれからは1人のファンとしてバスケ部を応援していきたいと思っている。(バスケ班チーフ 鈴木滉平)

フォトギャラリー

  • DSC 0164#34濱田も副キャプテンとしてチームを支え続けた
  • DSC 0106
    #12千代は大事な場面でスリーポイントを決めた
  • DSC 0209#31戸井はチームの大黒柱に成長した
  • DSC 0243果敢にゴールに挑み続けた#1川島
  • DSC 0168来季は主力として期待がかかる#14小野
  • DSC 0232#51金本のディフェンスが光った
  • DSC 0239#57藤井は体を張ってゴール下を死守した
  • DSC 0319試合終了を伝えるブザーが鳴った直後の選手たち

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