アイスホッケー

【アイスホッケー】第89回日本学生氷上競技選手権大会 準々決勝 対東洋大学 努力は報われず…11年連続5位の結果に涙

第89回日本学生氷上競技選手権大会 準々決勝 対東洋大学
2017年1月7日(土)
北海道苫小牧市王子白鳥アイスアリーナ

1年前の1月7日。インカレ準々決勝の舞台で東洋大に敗れ、昨年度のシーズンは幕を閉じた。そして今年も駒を進めたインカレ準々決勝。相手は昨年同様東洋大。1年越しの因縁の対決だ。「この試合のために1年間やってきた」。強い気持ちでリベンジに燃えたが、奇しくも昨年と同じ0-4で敗れ、結果は11年連続ベスト8に留まった。

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失点を許し、がく然とする選手たち

試合結果

トータル試合結果

0
(26)
0(9) 1P 1(4) 4
(21)
0(6) 2P 3(13)
法政大学 0(11) 3P 0(4) 東洋大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チームピリ時間ゴールアシストアシストPP/PK
東洋大 1 07:11 21 古川誠也 48 人里茂樹 26 川口竣耶
東洋大 2 13:17 13 出口圭太 46 渡邊亮秀 48 人里茂樹 PK
東洋大 2 16:54 11 所正樹 13 出口圭太
東洋大 2 17:19 50 山田大雅 19 柴田嗣斗 46 渡邊亮秀

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SETFWFWFWDFDF
1 10 鈴木翔弥 A 11 西口開羅 23 沼田翔 2 今将駿 3 高橋魁人
2 29 石田和哉 48 小西遼 C 13 松本力也 4 福島勇啓 14 松井洸
3 67 志田凌大 71 阿部拓斗 47 佐藤佑亮 18 川上朝日 76 田畑秀也
4 A 92 大野峻丈朗 77 岡野頌平 19 三田村哲平 81 工藤将一郎 44 船越準平

※#81工藤はFW。GKは#31吉田駿太が出場、控えに#33伊藤崇之。

 

戦評

決定力不足。ただそれだけが際立つ試合になった。

「いいスタートを切ろう」。松田監督の声がベンチから響く中、まずはFW西口開羅(法3)がシュートを放つ。しかしGK正面でゴールとはならない。その後ペースは東洋大に傾くが、FW阿部拓斗(文4)の粘り強い相手へのマークでチャンスをも作らせない。またFW鈴木翔弥(営2)を中心に足を使い、高い位置からチェックをし、相手にプレッシャーをかける。法大が攻めていた7分、チェンジミスから突破を許すとそのまま決められ先制を許す。その後はFW石田和哉(営2)が鋭いドライブからチャンスを作るが、GKの好セーブもあり、得点に結びつかない。そのまま1Pを終えるが、シュート数は相手の倍。いいリズムのまま2Pを迎える。

追撃を図りたい法大。ピンチは作るも吉田駿太(文1)のキャッチングも冴え得点は許さない。フィジカルで当たる相手に対してもスピードを生かし、チェックへ向かい相手のミスを誘い出し対抗する。だがシュートを詰め切ることはできず、ビハインドは続く。すると13分、KP(ペナルティキリング)で失点するとそこから連続失点を喫し、0-4になってしまう。このピリオドでは相手のペナルティを誘い、3度のPP(パワープレー)を作り出した。FW松本力也主将(人4)が起点となりチャンスを作る。しかし、相手にうまくシュートコースに入られてしまいパスを回すだけで、シュートを打つことすらままならない。

ラスト20分。5点を奪い返したかった。だがその希望は届かない。DF川上朝日(法3)のミドルシュートで相手ディフェンスを崩しにかかるが相手GKの好セーブもあり、ゴールを割ることはできない。一本一本シュートを止めるごとに盛り上がる東洋大ベンチと相反するように静まり返る法大ベンチ。だが選手たちは諦めてはいない。DF松井洸(法1)がパスやミドルシュートで応戦。積極的な攻撃参加で仲間を鼓舞する。だが、パスミスなど細かいミスで自滅。チャンスをみすみす逃していく。セットの組み換え、2セット回しなど策を巡らせていくが、最後までゴールは遠かった。相手よりも多くのシュートを放ちながら1点もとれず試合終了。オレンジシールズの2016年度のシーズンが幕を閉じた。

結果として去年と全く同じスコアでの敗戦。「昨年のリプレイのようだった」。松田監督のこの言葉が全てを物語っているのかもしれない。それだけに、この試合で出番を得られず引退となったFW岡野頌平(文4)、GK久保田雄樹(法4)の試合後流した涙は3年生以下の人たちの心に語りかけるものがあるだろう。悔しさの分だけ、彼らは強くなる。1年後、笑顔でインカレを終えるために。もう彼らの新しい1年は幕を開けている。(飯田翼)

 

監督コメント

松田圭介監督

―準々決勝敗退という結果を受けて
残念の一言に尽きます。私の責任だと感じています。

―試合の総括を
去年のリプレイを見ているようでしたね。PPが決まらず、チェンジミスからの1失点。我慢しきれず2Pで3点ポンポンと取られ、0-4。選手たちは一生懸命やってるが、細かいミスが出ました。

―積極的なシュートや高い位置でのチェックへの意識は
どんどんシュートを打ちなさいと伝えてました。足を動かして、スペースを作る。そこに入ってシュートを打ちなさいとオフェンスに伝えてました。

―想定していた試合展開は
相手のプレッシャーは早いので、ディフェンスは球周り早くする。今までやってる相手とは違うから、考えてやる。フィジカルが強いので受けることのないようにやるということは言っていたが、要所要所でできず、苦しい展開になったかなと思いますね。

―PPではシュートが打てませんでしたが
相手もシュートコースを塞ぐブロックショットをしてきました。そこでラインに入ってきていることが選手たちに見えている。だから打てない。それならパスを早く回しなさい。回して回して隙間を作ってゴール前まで届ける展開にとは言っていましたが、うまくはいかなかったです。

―3Pではセットの組み換え、2セット回しが見られましたが
点数を取りに行かなければいけないので、2つで回してどうなるものかと思っていました。最後20分、悔いの残らないように思った結果です。それができなかったのは悔しいです。

―タイムアウトの中身は
主力を休ませて、そのPPに懸けようと話しました。それが功を奏した部分とそうでない部分があり、なんとも言えないです。ただタイムアウトのタイミングとしてはいいと思って取りました。

―今大会でGKは吉田選手を起用しましたが
スタッフ3人で意見を出し合って、吉田に任せようとなりました。秋のリーグ戦でも安定した計算できる守りができていたので、任せました。よく頑張ってくれたと思いますね。

―試合後のミーティングでは何を
4年生には4年間お疲れさま。3年生以下にはここから強くなっていくにはなにをすればいいのか。復活ができないチームではない。それをどうしていくべきかという話をしてました。4年生には感謝と敬意を払いたいなと思います。

―この1年間を振り返って
チームとしてのパワーバランスが取れていたわけではなかったです。その中でよく選手たちがやってくれたと思います。いい意味で上級生、下級生の壁がなくなったにしても、きちんとした関係はあるべきです。合宿所での生活から直していかないといけないと思います。

―理想とするパワーバランスや環境とは
先輩に対する挨拶も、先輩からちゃんと注意しなければならない部分とかですね。そういった礼儀、挨拶、規律と礼節を守ることをきっちり考えてほしいですね。

―松本選手はエースで主将という責任を背負ってのシーズンになりましたが
この1年間チームのキャプテンとして、良くやってくれたと思います。彼に頼る部分はたくさんありました。僕は彼とは2年半しかやることはなかったです。でもいいキャプテンしーを持ってやってくれたと思います。

―他の4年生への思いは
今年の4年生は限られた人間しか試合に出してないです。いろんな思いはあると思うんですけど、よくついてきてくれたと思います。試合に出していないことには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ありがとうと、それしかないです。

―来季のチーム構想は
まだ考えてはいないですけど、このままではだめだと思います。来季以降はチームを作っていけるようにしていきたいです。次は4年生が3人しかいないので、パワーバランスの問題も出ます。そこを頑張っていきたいと思います。

―チームをつくるということは、この1年何度も出てきた言葉のように感じますが
ゲームに対する執着心や向かい方、プレーの仕方。みんながやらなきゃいけないことをできなかった部分があります。弱い相手にはできる。だが特にフィジカルが強く、バンバン当たってくるようなチームと戦うのが当然です。弱者には弱者なりの戦略があります。でもうちにはスキルのある選手もいるので真っ向勝負できず、今日のようにPPが決まらなかったのは苦しいですね。そういったことを全員ができるようにまたやっていこうと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 9680 R失点を許し、がく然とする選手たち
  • DSC 9543 R石田は巧みなドライブでパックを運んだ
  • DSC 9694 R相手を封じ込めるほどのスピードが持ち味の沼田
  • DSC 9707 R大黒柱としてチームで最も輝いた松本主将
  • DSC 1384 R小西は1年生ながら落ち着いた判断力の持ち主だ
  • DSC 9360 RサイズのあるDFとして頼りにされていた今
  • DSC 9928 R来季は西口がチームの中心となるだろう
  • DSC 9718 Rがっくりと肩を落とす吉田(左)
 

 

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