準硬式野球

【準硬式野球】第62回関東地区大学選手権大会準決勝 対早稲田大 連日の逆転劇! 鉄壁救援陣と粘りの打線が機能し劇的な同点劇 鎌田の一発でサヨナラ勝ちを収め決勝の舞台へ! 

第62回関東地区大学選手権大会準決勝
2020年3月24日(火)
上柚木公園野球場

ついに決勝まであと二つ。準決勝の相手に法大は同じ東京六大学に所属する早大を相手に迎えた。相手のミスにより幸先良く2点を先制するも、リーグ3連覇中の王者はそう簡単に流れを渡さず同点、逆転してみせる。しかし8回、鎌田航平(社4)が三塁打で好機を演出すると、八木達也(社3)の内野ゴロで同点、打線はつながり8番、好調の細木雄斗(社3)が投手強襲適時打を放ち、土壇場で同点に追いつく。西村勇輝(経3)が9回を抑えるとその裏、鎌田の振り抜いた打球は右翼席に突き刺さる本塁打に。サヨナラ勝ちを収め、決勝戦への切符を手にした。

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鎌田の一撃で決勝進出だ

試合結果

試合結果

 123456789HE
早大 0 2 0 2 0 0 0 0 0 4 7 4
法大 2 0 0 0 0 0 0 2 5 7 1

(早大)安在、●清水ー中村
(法大)石橋、伏見、○西村ー堀尾

三塁打:大石(5回)
本塁打:鎌田(9回)
盗塁:八木(1回)、鎌田(5回) 

打撃成績

打順位置選手名出身校打数安打打点四死球
1 (5) 堀江悠介(経3) 健大高崎 4 0 0 1
2 (4) 鎌田航平(社4) 鳴門 3 3 1 0
3 (8) 八木達也(社3) 日大三 3 0 2 0
4 (2) 堀尾浩誠(社2) 報徳学園 4 1 0 0
5 (DH) 中川大輔(社4) 日大三 3 1 0 1
6 (3) 藤平心(社2) 藤代 2 0 0 0
  PH 渡邉慶輝(現3) 上田西
  3 篠崎宰響(社4) 明星  ー ー  ー  ー 
7 (9) 大石悠月(経4) 静岡 4 0 0
8 (6) 細木雄斗(社3) 報徳学園 4 2 1 0
9 (7) 古屋一輝(経2) 健大高崎 3 0 0 0
P   石橋錬(社3) 遊学館
    伏見颯真(営2) 帯広緑陽
    西村勇輝(経3) 日本文理 ー  ー  ー  ー 
 

投手成績

 被安打奪三振四死球自責点
石橋 6 6 3 2 4
伏見 2 1 3 1 0
西村 1 0 0 1 0

 

戦評

  4回戦、準々決勝と大量得点で勝利した法大は、昨年全日優勝の強豪早大との準決勝に臨んだ。

 決勝進出に向け、大事な試合となった今試合の先発を任された石橋錬(社3)は、初回、走者を出すも無失点に抑える。その裏、先頭の堀江悠介(経3)が出塁すると、続く鎌田航平(社4)の犠打の処理を相手が誤り、無死一、三塁の好機を作る。そして3番八木達也(社3)の内野ゴロの間に、三塁走者が返り先制点を挙げる。その後も敵失で2死一、二塁の場面で、重盗を試みた際に、相手捕手の送球ミスで、追加点を挙げる。

  しかし、簡単に流れを渡さないのが早大打線。2回表、この回先頭の6番打者が、左翼線へ本塁打を放たれ1点を返される。その後、2死を奪うも、9番打者に四球を与え出塁を許す。走者は盗塁で二塁へ進むと、続く1番打者に適時打を浴び、同点に追い付かれてしまう。そして、4回表。先頭打者に中堅越え三塁打を放たれ、続く打者に適時打を許し、勝ち越しを許す。さらに犠飛で追加点を与えてしまう。

 なんとか追いつきたい法大だったが、走者は出すも打線は繋がらず、7回まで無得点に終わる。一方、先発石橋も早大打線を5、6回と完璧に抑え込む。7回から登板した伏見颯真(営2)も走者は出すも、気迫のこもった投球で7,8回を無失点に抑え、徐々に流れを呼び寄せる。すると、8回裏、先頭の鎌田が三塁打で出塁し、久々の好機を作る。続く八木の内野ゴロの間に1点を返す。4番堀尾浩誠(社2)がここで流れを止めまいと左前安打を放ち、5番中川大輔(社4)も右前安打で続く。藤平心(社2)の代打で打席に入った渡邉慶輝(現3)が四球で1死満塁の好機を作る。2死となるも、細木雄斗(社3)が投手強襲の安打を放ち、試合を振り出しに戻す。
 
 迎えた9回、西村勇輝(経3)が四球を出すも、力強い投球で早大打線をねじ伏せ流れを渡さない。法大ムードで迎えた9回裏、1死後、打席には本日2安打の鎌田。1ボール1ストライクから3球目の直球を捕らえた打球は大きな放物線を描き、右翼席に飛び込むサヨナラ本塁打となり試合終了。劇的な幕切れとなった。
 見事決勝進出を決めた法大を迎えうる相手は、今大会破竹の勢いで数々の強豪校を倒し決勝まで昇り詰めた國學院大。だが、勢いは法大も負けてない。法大がタイトルを手にするまで、あとひとつだ。

(記事:渡辺光我、写真:磯田健太郎)

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鎌田の一発が決勝への道のりを切り拓いた

選手インタビュー

本間隆洋監督

ー今日の試合を振り返って
こんな試合になるとは思わなかったですね。

ー早大は左投手をぶつけてきましたが予想通りだったのでしょうか
誰が来るかというのは全くわかりませんでしたが、リーグ戦で投げているピッチャーからピックアップしてはいました。ですが、手探りの状況だったのは間違いないですね。

ー法大は左打者が多いですが、なにか具体的に対策したことは
球種をどのように絞っていくかということと、内と外に必ず狙いをつけて、逆に行かれたらしょうがないだろうというのは主将の中川(大輔)が全体のミーティングで、コースや逆方向を狙うとかをきちんと話していたので、そこの割り切りはできていましたね。

ー今季初対戦の早大の印象は
やはりきちんとした野球をやってきて、(東京六大学)リーグ戦3連覇中のチームなので、予想通りの緊張感のある試合になりました。苦しかったですね。

ー8回先頭の鎌田選手の打球を早大の中堅手が見失ったことによる3塁打から同点に追いつきました
ミスにつけ込むことができたのはやはり大きかったです。

ー8回の好機に代打で渡邉(慶輝)選手を送り出した理由は
やはり力強いスイングができますよね。フルスイングができるという点があって、代打の一番手としては彼が一番適任かなと思います。

ー打席に送り出す前にはどのような声をかけたのでしょうか
ピッチャーの清水(佑樹)が替わりっぱなで一球も投げていなかったので、相手に楽をさせるなと。とにかく投げさせろというアドバイスはしました。

ー4回ごろに継投の雰囲気がありましたが石橋(錬)投手を6回まで引っ張った理由は
あれ(6回まで投げた)のも元々想定通りで、この辺り(6回)まではいこう、この点差とイニングならこのまま石橋で行こうというのは思っていました。今年は本当に継投、継投ですから、(替え時が難しいが)想定の範囲内に収まってよかったですね。

ー伏見(颯真)投手と西村(勇輝)投手が継投で早大打線を封じ込めました
まず伏見については昨日の試合もそうですが、与えられた持ち場できちんと結果を出してチームの信頼を勝ち取っている、勢いのあるピッチャーですので、明日も力を発揮してほしいです。西村については、本来彼は主力中の主力というか、中継ぎで投げるようなピッチャーじゃないだろうというね。まあ今日の試合で早稲田に「西村戻ってきたのか」と刷り込みができていれば、早稲田も警戒してくれると思うので。なにより二人とも期待以上の活躍をしてくれました。

ー劇的な勝利でチームは調子も雰囲気も良いと思いますが、今日の反省点をあげるとすればどのような点ですか

失点したのは相手の下位打線に取られた4点ですよね。クリーンナップを抑えて寸断することはできたのですが、(抑え切れないのが)うちのまだまだ弱みです。石橋もどういうピッチングをしていくかはわからないですが、4点を下位打線に取られたというのはバッテリーだけではなくチーム全体の課題ですね。

ーメンバーたちの雰囲気はよく感じますが、監督から見ていかがですか
中川が中心なって必要な声を積極的に出せていますし、中川が先頭に立ってやってくれているので、いいチームの循環ができていて雰囲気はいいですね。

ー決勝に向けて
ここまで来たからにはなにがなんでもタイトルをとると。それでいい形でリーグ戦のタイトルにつなげられるように頑張っていきたいと思います。

鎌田航平

—今日を振り返って
試合前に、主将の中川選手から、束になって勝とうという話があり、その通りの試合になったので良かったです。

—9回のサヨナラ本塁打の打席ではどのような意識で打席に入ったか
大きいのは狙わず、良い打者が続くので、後ろに繋いだら点になると思い、積極的にいきました。

—7回のピンチでマウンドの伏見投手に駆け寄ったが、どんな声をかけたのか
真っ直ぐが良く、内角にもしっかり投げられていたので、良い球がいってると伝えました。それからしっかり(伏見投手が)抑えてくれたので良かったです。

—左打者が多い法大に対し、相手は左投手だったが、チームとしてどんな意識や作戦で臨んだか
左打者が粘って、右打者の4、5番に繋いで、点を取ることを考えていました。

—ここまでの大会を振り返って
初戦に苦戦しながらも、チーム全員で勝てて、そこから団結力も増し、決勝まで来れたので、明日勝つだけです。

—内野陣で唯一の最上級生ですが、どのようなことを考えてプレーしているか
後輩に元気があるので、僕は引っ張るというより、自由にやらせてあげるじゃないですけど、思い切ってプレー出来るようにしています。

—明日の決勝に向けて
どちらのチームが来ても強いチームなので、今日のようにチーム全員で絶対勝つという気持ちで臨みたいです。

西村勇輝

—今日を振り返って
試合前、投げるとは言われていました。序盤に点を取られても、野手がしっかりカバーして、粘れたので勝てたと思います。

—9回、走者を出してから、どんなことを考えて投げたか
1死一塁から相手が犠打をしようとした時に、とりあえず犠打をさせて、2死二塁にさせようと考えていました。しかし、犠打を連続して失敗したので、併殺打を狙って早く終わらせて、良い流れのまま(攻撃に)いきたいと思っていました。

—登板前、捕手の堀尾選手とはどんな話をしたか
堀尾は、自分の持ち球と特徴を見て、配球をしてくれているので、僕は構えられたところに投げるだけです。楽に投げられました。

—今まで先発が多かったが、救援での起用はどうか
先発の方がやりやすいですが、チームを考えると、尾崎(海晴)さんや石橋(錬)など、先発ができる投手が多いので、今チームに必要な部分を自分が補えているなら良いと思っています。

—明日の決勝に向けて
明日は何がなんでも勝って、全日出場を決められるように頑張りたいと思います。

八木達也

ー今日の試合を振り返って
勝ててよかったと思います。

ー内野ゴロでしぶとく2打点をあげましたが、どのようなことを考えて打席に入りましたか
ワンナウト三塁とワンナウト二、三塁だったので、外野にフライを打つことと、ワンナウト三塁の時は内野が下がっていたので、ゴロを打つことを考えて打席に入りました。

ー今年の早稲田の印象は
バッティングがよくてピッチャーも良いですね。法政は左ピッチャーが苦手だと思いますが、今日の左投手は打ちやすかったです。

ー3番打者としての出場が続いていますが、どんなことを意識していますか
(中川)大輔さんからも言われているのですが、つなぐ意識を大事にしています。オープン戦で出塁率が良かったので、そこを心がけてやっているのですが、今は少しそこがハマっていないのでどうにか上げていきたいですね。前には鎌田(航平)さん、後ろには堀尾(浩誠)がいて心強いですが、やっぱり打てないといけない打順なのでつなぐ意識を忘れずやっていきたいです。

ー追い込まれるまでは簡単に手を出さないのが八木選手の特徴ですが、打席に入る前にはどのようなことを考えていますか
普段は追い込まれても余裕を持って打席に入れるように準備していますが、最近はいい形でボールを待てていないので、改善したい部分です。

ー守備は中堅手に固定されていますが
センターは高校からやっていたので違和感はないですし周りと声も掛け合うことができています。

ー3年生になりましたが、意識の変化はありますか
自分たちが活躍しないといけないので、4年生たちと全日に行けるように頑張りたいですね。

ー高校の先輩である中川大選手が主将を務めていますが八木選手から見てどんな主将ですか
前までははっちゃけていましたが、今は心強いキャプテンで、チームを引っ張ってくれています。

ー決勝に向けて
絶対に全日に行けるように頑張ります。

フォトギャラリー

  • DSC 2264 R先発の石橋は6回4失点で試合を作った
  • DSC 2316 R二塁手として堅守も誇る鎌田
  • DSC 2340 R中川大主将がプレーと姿勢でチームを引っ張る
  • DSC 2351 R4割を越える打率を記録している細木
  • DSC 2358 R犠打をきちんと決める古屋
  • DSC 2430 R成長株藤平
  • DSC 2446 R伏見のボールは日々勢いを増している
  • DSC 2612 R古屋に声をかける健大高崎高の先輩堀江
  • DSC 2572 R監督が代打の渡邉に声をかける
  • DSC 2636 R西村が早大打線の勢いを完全に削いだ
  • DSC 2659 R鎌田は3安打を放った今日のヒーローだ
  • DSC 2650 R夢の舞台へ駆け上がれ!
 

 

 
 
 
 
 

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