水泳

【水泳】ジャパンオープン2017(50m) 3日目 常深皓貴が2日連続の予選突破でB決勝7位も3日間で法大から決勝進出者ゼロ 悔しい結果に

ジャパンオープン2017(50m)
2017年5月21日(日)
東京辰巳国際水泳場

大会最終日は昨日も予選を突破した常深皓貴(経3)が200㍍個人メドレーでもB決勝に進出し、7位に入った。この日の予選突破者は常深1人に留まり、3日間を通して決勝進出者0。B決勝進出者も4人のみと物足りない結果に終わった。

1日目の結果はこちら
2日目の結果はこちら

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得意な平泳ぎで意地を見せた常深

試合結果

予選結果(女子)

種目順位選手名タイム備考
50m背泳ぎ 38位 白井早弥香(現2)  29秒99  
42位 宮﨑ひな乃(経3)  30秒12  
50m自由形 27位 熊谷笑里(経1) 26秒65   
100mバタフライ 31位 湯尻和佳(スポ3) 1分01秒28   
200m平泳ぎ 36位 神宮司瀬里奈(現4) 2分34秒39   

予選結果(男子)

種目順位選手名タイム備考
  200m個人メドレー 16位 常深皓貴(経3)  2分03秒36 B決勝進出 
18位 齊藤凌(経4)  2分03秒52  
50位 緒方魁(経4)  2分05秒99   
53位 林寛人(経3) 2分06秒52  
50m背泳ぎ 33位 内藤良太(人2) 26秒81  
50m自由形 32位 森本祥之(経3)  23秒42  
47位 後藤和真(経1)  23秒74  
100mバタフライ 24位 赤羽根康太(人1) 53秒84  
43位 林孝晟(経3) 54秒76  

B決勝結果

種目順位選手名タイム備考
男子200㍍個人メドレー  7位 常深皓貴  2分03秒86  

 

戦評

 ジャパンオープン3日目。一昨日、昨日と熱戦を繰り広げ、最終日となる今日も活躍が期待された法大。しかし終わってみれば結果はB決勝進出が常深1人と、非常に厳しいものとなった。
 唯一B決勝に駒を進めた常深も、昨日の疲労からか決勝では泳ぎにキレを欠く。苦手とするバタフライで序盤から遅れをとると、背泳ぎに入っても苦しい展開は変わらず。「得意な平泳ぎから一気に攻めていきたい」という昨日の意気込みの通り、この日は平泳ぎから一気にギアを上げた常深。一時4位にまで浮上するも、ラスト自由形のスパート勝負に競り負け7位という結果に終わった。
 予想以上の苦戦を強いられた法大。しかしレース後の各選手の顔色は意外にも明るく、次へ向けての具体的な修正点や確かな目標をすでに見つけていた。「疲労が溜まり不安要素の残る中でどれだけ泳げるか」、「インカレに向けての確認が出来れば」等々。今回のレースに置ける意義というのは、チーム最大の目標であるインカレに向けて、各々が明確な意図を持って臨んだ、言わば試金石のようなものだったのかもしれない。
 全てはインカレのために。既に強化期間に入った法大は、これから夏へと向けて試練を迎えることになる。果たしてそれらを乗り越えた先の決戦では、いかほどの飛躍を私たちに見せてくれるのだろうか。法大水泳部の長い夏が始まった。(都築慧士)

選手ストーリー

こんな結果を誰が想像しただろうか。3日間で決勝進出者ゼロ。表彰台はおろか、入賞もままならない状態ではインカレに向け暗雲が立ち込めてくる。その中でB決勝に進んだ4人の猛者たちにはインカレでの大車輪の活躍が見込まれる。DSC 0046-2 R
法大勢最高成績はB決勝2位の平野だった

☆速いエースから強いエースへ 伊藤瑞輝&平野香緒里
笑顔満開。実りのある大会になった。男子200㍍バタフライの伊藤瑞輝(経4)は4月の日本選手権で復帰し、2分切りを達成。調子を上向きにして、臨んだ今大会。B決勝に進出すと昨年たたき出した自己ベストに迫る1分57秒78をマークした。女子200㍍バタフライの平野香緒里(人3)も今大会はB決勝で大学に入って初となる2分10秒台を記録。インカレ前、最後の大きな大会で存在感を示した。
そんな2人に共通するのがインカレでの苦い記憶。伊藤は一昨年、平野は昨年のインカレで決勝進出に値する力を持ちながらも、予選で好タイムを出せずB決勝に回っていた。決勝で戦えるタイムを持っていても、まず決勝に進まなければ優勝、表彰台への道は途絶えてしまう。初日の朝に行われる予選で結果を残した上で決勝の戦いに挑む。大阪という法大水泳部未知の地で2度とも最高の泳ぎを見せる勝負強さを身に付けることが勝利への近道となる。DSC 0109-2 R
ラストシーズンは好調を維持している伊藤

☆超人伝説を作り出せ 齊藤凌
この男は何種目でも結果を残し続ける。今大会法大勢最多の4種目に出場した齊藤凌。内2種目で予選を突破してみせた。メインで取り組んでいる200㍍自由形で決勝に残れず、自己ベストも更新できなかったが、確実に2本とも1分50秒を切ってくる安定感を身に付けた。
 本職は自由形でありながら、個人メドレーにも力を入れていることもあり、様々な種目で大会に出場する。今大会も出場こそしなかったが、200㍍バタフライ、400㍍自由形、1500㍍自由形でも参加標準記録を切る実力と才能を持ち合わせている。自分の限界を決めることなく、挑戦し続ける魂が住み着いているのかもしれない。
 インカレでは個人2種目での決勝進出はもちろんのことながら、リレーでの活躍も期待される。昨年も出場した400㍍リレー、800㍍リレーは自身の経験を生かし、昨年逃した決勝へ。400㍍メドレーリレーは自由形の齊藤含め、全員が新顔のオーダーとなる可能性が高い。その中でアンカーとして、最高学年としてチームをまとめ上げ上位に食い込むことが必要となる。
 齊藤がインカレで10レースを泳ぎ切った時、現れるのは喜びか悲しみか。法大を代表するタフネススイマーの有終の美はいかに。DSC 0161-2 R
200㍍自由形を中心に様々な種目に挑戦する齊藤

☆キングオブスイマーへの長い道のり 常深皓貴
法大の中心選手に、ようやくこの選手の名が挙がるようになってきた。常深皓貴、3年前のユース五輪日本代表にも選ばれた逸材。だが大学入学後は伸び悩み続けていた。そんな中、共にユース五輪で戦った渡辺一平(早大)はリオ五輪で五輪新記録をたたき出すと、1月の東京都選手権では200㍍平泳ぎの世界新記録を樹立。大きく水を空けられることになったが世界レベルで輝きを放つ姿に感化された。常深も今年に入り200㍍個人メドレー、400㍍個人メドレーの両方で自己ベストを更新。着実にステップアップしている。
今大会ではその2種目ともにB決勝に進み、4レースを泳ぎ切った。200㍍では予選と遜色ないタイムで泳ぐなど、コンディション調整、スタミナ強化はできつつある。
 インカレの個人メドレーは昨年まで4年間君臨していた萩野公介(ブリジストン)と瀬戸大也(ANA)の2人が抜け、混戦模様となっている。その中で好成績をたたき出すためには照準をどこにに合わせるかが、重要となる。昨年は2日目の200㍍でB決勝に残りながら翌日の400㍍は予選敗退。安定して2種目で結果を残すことはできなかった。得意としている200㍍は選手層も厚く、勝ち抜いていくことは難しい。400㍍なら点数を稼げる可能性は広がるが、400㍍2本に常深のスタミナがどこまで持つか。自分の実力を最大限引き出せるにはどうすればいいのか。レースプランではなく、大会全体を通したプランニングで高みを目指す。DSC 0096-2 R
常深は2つの個人メドレーでインカレの表彰台を狙う

選手インタビュー

常深皓貴

―今日の試合を振り返って
調整をしていない試合でも、軽くB決勝に残れる選手になれたということは、少し成長かなと思います。

―今回は得意の平泳ぎを活かせましたか
きつかったですが、よく我慢できたなと思います。平泳ぎで抜かさないと、また最後の自由形で抜かされてしまうので、こういった独自の武器を、強くしていければと思います。

―今、法政大学ではチームを3つに分けて練習していると伺いましたが
僕は金田和也さんのチームで、インカレで実力を発揮できるように、その準備となるような練習を行っています。個々がインカレで1点でも多く点を取るということを3つのチームで共有していることは全体の原動力になっていると思います。

―2日間連続での試合でしたが
疲労はたまっていましたが、どうやってそれに対処していくかということが重要でした。また、決勝で絶対勝つといった意識の部分がまだ自分の弱いところだなと感じました。

―今後に向けて
インカレで表彰台を狙います。そして少しでもチームに貢献して、全体を引っ張っていける存在になりたいです。

 神宮司瀬里奈

―今日のレースを振り返って
もう少し速いタイムを狙っていたので、そこは少し残念です。

―3日連続での出場となりましたが、疲労度はいかがでしたか
今までの練習がこの大会に向けて合わせてきていなかったので、元々体がきつかったのと、やはり3日連続のレースというのは体力的に厳しい部分はあったかなと思います。

―今回のレースの位置づけについて
今はまだインカレに向けての強化期間なので、それに向けての確認ができればいいかなと思っていました。なのでタイムや順位を狙うようなレースはあまり考えていませんでした。

―インカレに向けて一言
今年で最後のインカレなので、必ず決勝に残りチームに貢献できるような泳ぎがしたいと思っています。

 湯尻和佳

―今日のレースを振り返って
この試合に合わせてきていなかったので、0秒台が出ればいいなと思っていました。昨日の50㍍で思ったよりスピードが出なかった不安や、昨年2秒台まで落ちてしまった嫌な記憶もあった中で、なんとか1秒台にまとめられました。記録だけ見てしまうと良くないですが、自分の中ではこの1秒は成長の証かなと思っています。

―今大会の調整について
実際の調整期間は3日ほどで、披露も結構溜まっていたり、不安要素の残る中でどれだけタイムが出せるかというレースでした。自信を持って挑めたレースではなかったのですが、タフな選手になりたいといいますか、狙っていない試合でもしっかりとタイムを残せるようにしていきたいなと思いました。

―4月の六大学対抗戦では短水路の自己ベストを更新しましたが
日本選手権ではユニバーシアードを狙っていた中で全く結果を残すことができず悔しい思いをしていました。でもその中で1週間後の六大学では自分がうまく吹っ切れられたと言いますか、元々短水路が得意ということもあったので思い切っていこうと思い泳ぎました。この短水路でつけた自信を長水路にいかに活かしていくかが大事になってくると思います。

―今後に向けて一言お願いします
来年度は女子主将になることが決まったので、今まで以上に気を引き締めて結果を残していかなければいけないと思っています。今のままでは先輩方を不安にさせてしまうだけだと思うので、自分がまずは結果を残していって、チームの士気を高め先輩方に気持ちよく引退していただきたいなと思います。

 林孝晟

ーレースを振り返って
今回は練習の一環として泳いでいるので、まずまずだと思います。

ースタートが遅れたように見受けられましたが
あまり身体の状態が良くない中臨んでいるので、そこのところを今後修正していけるように練習していきたいと思います。

ー昨日の疲れなどが残っていますか
今回は3日連続の試合だったが、インカレでも3日続けて戦います。いつでもベストのレースができるように準備をしていきたいです。

ー夏に向けて
体力がない事がよくわかったので夏に向けて体力作りをしていきたいと思います。

 林寛人

―レースを振り返って
2分4秒台を狙っていたが、思ってたよりも遅かったです。

―描いていたレースプランは
前半から突っ込んで行こうと思ったが、バタフライからスピードの出ない感じがそのまま続きましたね。

―取り組んできた練習は
最近は体力づくりを中心に土台を作ることを心がけていました。

―インカレでは200㍍だけではなく400㍍での出場も見込まれますが
まだ期間があるので、体力作る練習をしてインカレ前に個人メドレーの練習をしていこうと思います。

―インカレの目標は
B決勝にはかかれるようにしたいですね。

 宮﨑ひな乃

―レースを振り返って
思ったようなタイムが出ないのでまだまだだなと思います。

―レースから出た課題は
1番の持ち味であるバサロからのスピードが出なかったです。私はバサロが乗り切らないと泳ぎにつなげられないタイプなので、もうちょっとバサロを始めとするスタート、ターンの練習をしていきたいです。

―取り組んできた練習は
今まではスピードを重視した短い距離を泳ぎ込む練習でした。最近はチーム編成が変わり、長い距離を泳ぐようになりうまく持ち上げていけませんでした。

―インカレには50㍍がなく、苦手な長距離を泳ぐことになりますが
100㍍、200㍍にインカレでは出ることになりますが、チームが変わって長い距離を泳ぐことも多くなってきたので、うまく持久力をつけていきたいです

 内藤良太

ーレースを振り返って
今日は50㍍背泳ぎのみなので、テンポをあげていこうとスピードを意識して泳ぎました。

ー今日のタイムについて
準備不足ということもあったのか、自分が思っているより良いタイムを出すことができませんでした。ベストを残すことができなかったので、悔いの残るレースをしてしまいました。

ー前回の日本選手権からどういうことを強化して取り組んで来たのか
肉体面では、パワーアップのようなことはせず気持ちの面で少し余裕を持てるように工夫をして来ました。

ー今後の課題、意気込みを
まだまだトップ選手に比べると体も小さく細い方なので体を一回り二回り大きくしてパワーをつけていきたいと思います。

 赤羽根康太

―今日のレースを振り返って
今年はインターナショナルDタイムを狙うということを目標にしているのですが、自信のあった前回の日本選手権でそれが切れなかったということで、正直この大会までの期間は上手く水泳に向き合えなかったというか、気持ちが乗らなかった中でのレースとなってしまいました。

―足首の状態について
だいぶ筋力も戻ってきて、やるべき事はやってきたのですが、それだけで終わってしまったのは反省点ですね。やるべき事以上のことをやる努力を怠ってしまったかなと思います。

―赤羽根選手が目標としてきたインターナショナルDタイムについて
チャンスはもうインカレしかないので、前半から飛ばしていけるようなスピードをつけることと、自分は挑戦者なんだという気持ちの持ちようをしっかりとして、レースに臨みたいなと思いますね。

―インカレに向けて
今のタイムでは全然チームに貢献できないというのが現状で。なので少し休みを入れながら気持ちを整理して、今自分に何が足りなくて何をすべきなのかを明確にして自分の目指すべき理想に向けて練習を重ねていきたいと思います。

 後藤和真

―今日のレースを振り返って
昨日と違い、レース開始時間が早かったので、合わせるのが大変でした。しかしベストに近いタイムで泳げたので、そこは良かったですね。

―今日のコンディションについて
昨日から調子が良かったので、ベストを狙っていけるかなという状態でした。

―今年から強化していることは
専門種目を100mとあと何にするかで、200mに照準を絞ろうということ思い、スピードよりスタミナを重視したトレーニングをするようになりました。

―インカレに向けて一言
1年生から個人で得点を取っていけるように、これからしっかりと準備していきたいです

 熊谷笑里

ーレースを振り返って
最初からうまく飛ばす事ができませんでした。

ー昨日も試合でしたが今日の調子は
あまり調子が良くなかったので、夏に向けて頑張っていこうと思っています。

ー前回の日本選手権から重点的に取り組んだことは
私はショートなのですが、ミドルの方と一緒に練習をして体力面を重点的に練習してきました。

ージャパンオープンを振り返って
全然良いタイムを出す事ができなかったので、来年のジャパンオープンでは頑張りたいです。

ー今後の自身の課題、意気込みは
夏までに50㍍を0.5秒ほど上げて決勝に残りたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 1021-2 R得意の平泳ぎで意地を見せた常深
  • DSC 0315-2 R3日連続の予選突破とはならなかった齊藤
  • DSC 0396-2 R不本意なタイムながら成長を見せた湯尻
  • DSC 0561-2 R神宮司は疲労の溜まった中でのレースになった
  • DSC 0257-2 Rチームを引っ張る存在として結果の求められる緒方
  • DSC 0093-2 R序盤からペースの上がらなかった林寛
  • DSC 0383-2 R森本は短距離のスピード勝負に敗れた
  • DSC 0418-2 R3日間全ての日で1種目ずつ出場した林孝
 
 

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