水泳

【水泳】インカレ直前インタビュー 女子編 築き上げたチーム力結実の時 総力戦奪い返すぞシード権 インカレ水泳2017大阪決戦明後日開幕

2017年8月24日(木)
法政大学多摩キャンパス

9月1日に開幕する第93回日本学生選手権(インカレ)。前回総合9位で惜しくもシード権を逃した女子。今年は4年ぶりに予選となる関東学生選手権(関カレ)からの出場となったが堂々の優勝でインカレへ弾みをつけた。今大会注目の4選手のインタビューをお送りする。

男子編はこちら→【水泳】インカレ展望&直前インタビュー 男子編 強いHUSTの復活へ シード権は全員で守り切る インカレ水泳2017大阪決戦金曜開幕

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一致団結でシード権奪還を目指す

選手エントリー

種目選手名1選手名2選手名3
50m自由形 熊谷笑里(経1) 大塚妃呂子(経1) 浅野理子(経1)
100m自由形 熊谷 小松桃子(人4) 西尾奈那子(経4)
200m自由形 西尾 小松 長濱瑠花(経2)
400m自由形 大塚 長濱 河田華佳(スポ1)
800m自由形 河田
100m背泳ぎ 宮崎ひな乃(経3) 白井早弥香(現2)
200m背泳ぎ 宮崎 白井
100m平泳ぎ 高橋ありさ(社2) 湯尻和佳(スポ3) 神宮司瀬里奈(現4)
200m平泳ぎ 神宮司 高橋
100mバタフライ 平野香緒里(人3) 湯尻
200mバタフライ 平野
200m個人メドレー 相沢七実(スポ4)
400m個人メドレー 相沢
※選手エントリーの掲載順は日本水泳連盟発表種目別エントリー掲載順に則っています。

展望

 前回は総合9位で惜しくもシード権を逃した女子。8位だった近大までの差は9点。わずかに届かなかった忘れ物を取り返しに大阪の地へ乗り込む。

 法大の自由形といえば前回200㍍で優勝、100㍍でも銅メダルを獲得した青木智美(平28年度卒=現あいおいニッセイ同和損保)が昨年まで4年間エースとして君臨した。その穴を埋めることは容易ではないが、2人のルーキーが初の大舞台ではじけようとしている。短距離では熊谷笑里が50㍍自由形と100㍍自由形に出場する。4月の日本選手権に初出場を果たすと徐々に調子を上げ、100㍍では6月に自己ベストを更新している。先日の関カレではメドレーリレーのアンカーを任され逃げ切り優勝に貢献した。なかなか法大からは選手を出すことすらままならなかった長距離には河田華佳が加入。400㍍自由形と800㍍自由形に出場する。昨年の高校総体2位という実績を引き下げてきたが、今季はいまだ不調の波を抜け出せずにいる。だが地力はあり、400㍍、800㍍共に得点獲得圏内にいる。あとは慣れていない会場でどれだけの実力を発揮するかにかかっている。「みんながしんどいところでの駆け引きが楽しい」と不敵に笑う姿は実力の裏付けとも言えよう。DSC 0238-2 R
長距離2種目で得点の期待のかかる河田

 背泳ぎでは白井早弥香が100㍍背泳ぎで予選突破を狙う。課題としていた後半も関カレ200㍍での終盤の追い上げなど改善されつつある。持ち味である前半の攻めと後半の追い上げが噛み合えば自然とこれまでの自分を越える結果が出てくる。
 平泳ぎでは神宮司瀬里奈が絶好調。3月の山口県室内選手権で日本選手権の標準を切ると、日本選手権では非インカレ種目の50㍍平泳ぎながら予選を突破。100㍍も17位に入るなど、大舞台で成果を残した。するとその後も好調を維持。関カレでは2年半ぶりとなる1分9秒台、メドレーリレーでは引き継ぎ記録ながら1分8秒台をマークするなど、飛躍は留まるところを知らない。今大会ではユニバーシアードで金メダルを獲得した渡部香生子(早大)を中心としたレース展開が見込まれるが神宮司を始めとして渡部以外の選手は皆、実力が拮抗。決勝に進めない可能性を抱えながらも表彰台への希望も見える。ラストイヤーの覚醒で有終の美を飾りに行く。DSC 0572-2 R
絶好調のままラストレースに挑む神宮司

 200㍍バタフライの平野香緒里を忘れてはならない。4月の日本選手権では7位に敗れ代表に選ばれることはなかったが、ジャパンオープンで3年ぶりとなる2分10秒台をマーク。今季、女子200㍍バタフライにおいて大学生で唯一2分10秒台を出した優勝候補筆頭だ。ライバルと目されるのはユニバーシアード代表の金子喜恵(日体大)、前回大会2位の中野未夢(東洋大)、今季平野に次ぐタイムをたたき出している日大のスーパールーキー奈良梨花。猛者が集う中での戦いは気の抜けないものになるが、予選から勝負の姿勢を忘れず表彰台の頂点を目指す。
 個人メドレー2種目には相沢七実が出場。得意としている200㍍で自己ベスト更新、そしてB決勝進出を狙う。DSC 0286-2 R
200㍍バタフライ優勝候補の平野

 リレー種目では経験豊富な4年生たちが鍵を握る。メドレーでは平泳ぎの神宮司。関カレでも首位に立つ泳ぎを見せるなど、安定感抜群。また神宮司の力泳により、後を受けた湯尻和佳、熊谷が余裕のある泳ぎを見せるなど波及効果は大きい。
 2つのフリーリレーでは小松桃子と西尾奈那子。関カレでは2種目とも小松が1泳、西尾がアンカーを務め、小松が個人種目のときよりも速いタイムでつなぎ勢いを与えると、西尾が最後をしっかりと締める。4継では日女体大との大激戦。間に2レーン挟む場所で泳いでいた日女体大の姿を確認し、焦りを見せながらも勝利への執念で西尾が逃げ切った。インカレでリレーは得点が倍になるため、リレーでの結果がシード争いへ直結する。その重圧を跳ね返し結果を残していくためには最上級生たちの強靭なメンタルと経験は欠かせない。
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1年生からリレーの軸を担い最終学年になった小松

 水泳という個人競技の団体戦であるインカレを戦う上で主将である西尾はチーム一丸となって戦う姿勢を見せ続けた。シード権を逃すどん底を味わったところから始まった今季のチーム。西尾は学年の中で唯一の学校練選手として主将に選ばれ、仲間を統率した。周りには好調な泳ぎでチームの士気を高めた神宮司、クラブ練から学校練に切り替え、広く行き届く気配りでチームを支えた小松、高校時代から7年間共に戦う仲間として強い絆で結ばれた相沢。主将としてチームの柱になるのは西尾でも支えてくれる同期たちと共にチームとしての歩みを進めた。そんなチームを支えてきた4年生4人は今大会で選手生活にピリオドを打つ。最後に成し遂げたいもの、それはシード権奪還。後輩たちへシードを取るために持つ力の全てを出し切り、後輩たちは先輩とのラストを笑顔で終えるために死力を尽くす。大会を終えシード権を獲得したとき、そこで見えてくるのは結果よりも大事な、強いチーム、強い水泳部の作り方だ。「4年間で1番いいチーム」と西尾が語るほど結束の固くなった法大がシードをつかむことができるのか。法大水泳部HUST復活の序章になるのか。真価の問われる大阪決戦が今、始まる。(飯田翼) MG 4985-2 R
関カレの時のような最高の笑顔で大会を終えたい女子主将の西尾

選手インタビュー

西尾奈那子

―インカレまであと1週間になりました。現在の調子はいかがですか
結構順調に上がってきてますね。関カレが今年はあったが関カレの時よりも最後のインカレに向けていい感じに上がってきてますね。

―シーズン序盤も好調でインカレに向けても調子を上げてくることができてますが要因は
狙っている試合に対して調子を合わせるという気持ちの面が一番ですね。

―関カレを経由してのインカレ出場となりますが
関カレには特にそこに合わせることはせずに、インカレに向けて調整してます。関カレの直前までは午前午後の2回練習を続けてインカレへの1つの通過点という認識でした。

―インカレではリレー種目にも出場することが見込まれますが
やっぱりリレー種目は4人でつなぐこともあり、チームで戦うことがすごく分かる種目なので自分が女子の主将としてみんなのために何ができるかを考えた時に自分が周りを引っ張っていけるような存在にならないといけないと思います。なのでリレーでもしっかりと自分の役割を果たしていきたいと思います。

―関カレでは2つのリレーでアンカーを務めました。特に4継では大接戦を制することになりましたが泳ぎを振り返って
4継の時は最後相手が見えて「あ、やばい」と思いましたが私が1位でゴールして、関カレの1部優勝をしなければインカレでシード権は取れないと思っていたので気持ちで頑張りました。

―4年生としてキャプテンとして迎えるインカレはこれまでとは違う心境になりますか
もちろんこれまでの3年間もインカレは学校の戦いの中で1番熱い試合なので頑張らなければいけないとは思っていました。4年生になり主将になり、私はここで引退なので懸ける思いは今までの3年間とは違うものがありますね。来年のためにシードを必ず取りたいという気持ちは誰よりもあります。

―キャプテンとしての1年間で心掛けてきたことは
昨年は4年生の中に学校練の方がおらず、チームが崩れる部分もありシード落ちをしたのでそこの立て直しをしてきました。チームが一つになって同じ目標に向かって戦っているんだというのをみんなに声を掛けてきました。もちろん個人が練習で結果を出すというのも必要だがチームで戦っているというのを意識しました。

―関カレ優勝も経てチーム力は
昨年に比べても上がってますし、4年間いた中でも1番いいチームになれてると思います。

―インカレで期待している選手は
4年生全員です。もちろん後輩にも頑張ってほしいですし、みんながベストを尽くして最高の結果で終わってほしいです。でも同期で頑張ってきて4人とも今回のインカレで引退なので、自分含めて同期4人が全員ベストで終わりたいという期待が大きいです。

―インカレでの目標を
チームとしてはシード権奪還。個人としてはベストを尽くして10レース泳ぎます。1フリでは決勝、2フリでは最低B決勝という目標を掲げています。nisio R
意地と執念でラストレースを飾りたいキャプテン

湯尻和佳

―インカレまであと1週間になりました。現在の調子はいかがですか
背中に張りがあり、昨日1回ほぐしてもらった状態で今は感覚が合ってないです。あと1週間、落ち着いて練習していきたいと思います。

―今後1週間での練習内容は
日本選手権で失敗してしまい、その後の1週間でスプリントの練習をして六大学で少しですがベストを更新することができたので、同じようにスプリントの練習を入れて調整していこうと思います。

―関カレを振り返って
関カレは調整をいていったわけではなかったので自信がなかったです。もう少し早いタイムは出したかったですが、いつものように2秒台を出す崩れたレースにはならずうまくまとめることができたので、インカレへの自信につなげタイムを縮めていけたらと思います。

―この夏、重視したことは
昨年は追い込みすぎて肺炎になってしまいインカレに間に合いませんでした。なので今年は自分の体と相談し、調子を見ながら練習を選んでいくようにコーチとも相談しながら進めることを意識しました。

―100m平泳ぎにエントリーした理由は
本当は200㍍の個人メドレーに出たかったですが、2日目に本命の100㍍バタフライとメドレーリレーがあり、200㍍の個人メドレーもとなると1日に最大で6レースになってしまいます。全部のレースを全力で泳ぐことはできないということをコーチと判断し、平泳ぎは高校2年生まで専門としていたので少しずつ始めて行こうとなりました。平泳ぎ自体は関カレまで練習していなかったのでインカレの標準を切れたら出場しようかぐらいでしたが、関カレに出てみたらB決勝にかかるかかからないかというタイムだったので少しずつ練習を始めてB決勝にかかればと思っています。

―関カレ優勝もありチームの雰囲気は
1年生が入ってきて、人数も多いですし色々ありましたが今はミーティングも挟んで、女子の中でもすごくいい雰囲気になっていると思います。マネージャーとして上がってくれている人たちもサポートしてくれて練習も盛り上がってできていると思います。

―インカレの目標を
ずっと1,2年生で表彰台と言い続けてきました。でもインカレでは全く戦えてなかったので今年こそ表彰台と言いたいですが、何が何でも決勝には残りたいです。
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三度目の正直へ。バタフライに加え平泳ぎでも上位進出を狙う

白井早弥香

ー今季を振り返って
法明立で調子が上がって、関カレは疲労の溜まった中の試合だったので、まずまずの結果だったが、今はインカレに向けて段々自分の持ち味のスピードが上がってきているのでインカレでは2秒後半を出して必ず決勝に残るという目標が見えてきました。

ーインカレに向けて取り組んでることは
私の弱い所が、スタートと後半の落ち方が凄いので後半まで保つように少し前半は抑えていくといった泳ぎの中での工夫を入れながら練習は意識して取り組んでいます。

ー以前から後半の失速を課題として取り組んでいますよね
私は昔から前半型のタイプでした。大学に入って身体付きも変わって余計に後半が落ちやすくなり、大学に入ったら別の泳ぎ方をしていかないといけないなと思ってやっています。

ー現時点で課題の克服に対する手応えは
結構、泳ぎ込んでいるので後半は持っている感じは泳いでいる中でも感じてきました。

ー昨年のインカレについて
昨年のインカレは、自分の中でも調整が上手くいかず結果も悪く、本当にチームに貢献することができなかったっていう苦しい思いがあったので、今年こそはという気持ちはあります。

ー自分の持ち味について
自分の持ち味はは、前半を怖がらず攻められるレースができることです。

ー1年生の時と2年生の時で気持ちの変化は
チームのために自分が動いていく大切さが分かりました。周りを見る力やチームに貢献することや後輩を育てることなど、自分の一つ一つの行動が全部チームにとってプラスになれるようにっていう考えで動けるようになってきたのかなと思います。

ー先輩を見てそう感じてきたんですか
沢山の先輩方から教わったので特定の先輩という訳ではないがOBOGの方も含めて、特に昨年でインカレが最後だった4年生の皆さんのレースから勇気をもらい、チームに貢献しようというのが感じた時に、やっぱり自分も変わらなければなと思い、気持ちが変わってきました。

ーメドレーリレーでの意気込み
メドレーでは私が1泳で最初に波を作っていかないといけないので、前半から恐れず入り次の人に勇気を与えられるようなレースにしたいなと思います。

ー最後にインカレに向けての抱負
今年こそは、シーズンベストを出して必ず1点でもチームに貢献できるように頑張りたいと思います。
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先輩たちの意志を継ぎ2年目の進化を続けるスピードスター

河田華佳

ー大学1年目の今季を振り返って
自分のやりたい泳ぎがあまりできていないので、インカレは自分の泳ぎができるようにしたいと思います。

ーインカレに向けて取り組んでいることは
高校時代のような良かった時の泳ぎができるように、泳ぎの形を意識してやっています。

ー伸び悩んでいる課題は
一番きついときに耐えて泳げるようにしたいとは思ってます。

ー以前、大学に入ってコーチの元を離れて不安とういうことも話されていましたが、環境の変化は不調の要因にあったりしますか
今までずっとスイミングでやってきて、その環境が変わり最初の大学での大きな大会です。今までは大会とかもコーチが付きっきりで見てくれていて、ちょっとでも悪いことがあったらすぐに直してもらえました。今はなかなかそういうわけにもいかず、自分で気づいて自分でやらないといけないというのがすごく難しいですが今までやってきたことを出せるようにしていきたいと思います。

ー法政に入学したきっかけは
昨年の関東高校の時に当時の4年生のマネージャーの方から声を掛けてもらい、やりたい勉強もでき水泳も強いので魅力を感じて入学しました。

ーお手本にしている先輩はいたりしますか
私が凄いなと思っているのは、小松桃子さんです。周りをよく見えていて気遣ってくださったりしていて、練習も頑張っているのが違うコースで別の練習をしていても伝わってくるので、凄いなと思ってます。

ー400㍍、800㍍といった長距離の難しさや魅力は
最初から行きすぎると後半持たなくなっちゃって、逆に後半の駆け引きが一番楽しいと私は思っているので、一番きついと思っている800だと400㍍を過ぎてからの一番皆がしんどい所の駆け引きをどれだけ楽しめるかが、魅力だと思います。

ーインカレへの意気込みを
正直大学入ってからの大会は自分が納得のいく結果が残せなかったりしているので、インカレは自分の泳ぎをして少しでも法政に貢献できるようにしていきたいと思います。kawata R
法大待望の長距離のホープ

フォトギャラリー

  • josi R一致団結でシード権奪還を目指す
  • DSC 0739-2 R短距離のエースへ熊谷
  • DSC 0149-2 Rメドレーの1泳も担う白井
  •  MG 4420-2 R持てる力の全てを出し切りたい湯尻
  • DSC 0053-2 Rチームの中軸へ進化を遂げたい長濱
  • DSC 0042-2 R前半勝負のスプリンター宮﨑
  •  MG 4346-2 Rラストレースで一花咲かせたい相沢
  • zentai R男女とも全員がベストを尽くすレースをしていきたい
 

 

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