テニス

【テニス】全日本学生テニス選手権大会 5日目 男子単複準々決勝 レポート

全日本学生テニス選手権大会
男子単複準々決勝
2016年8月18日(木)
岐阜メモリアルセンター

大会も折返して後半になり、ベスト8の面々が出そろった。法大勢から8強入りを決めたのは男子シングルスに太田悠介(経3)、男子ダブルスに山田晃大(社4)・塚越雄人(経4)。特に山田・塚越にとっては最後の全日本学生テニス選手権大会であったが、第1シード相手に屈服。太田もシード相手にねばりを見せるも、敗北を喫した。

IMG 1147 R
初のインカレで目標であるべスト8入りした太田

試合結果

男子シングルス準々決勝

勝敗選手名スコア対戦相手
太田悠介(経3) 4-6,1-6 小林雅哉(早大)

男子ダブルス準々決勝

勝敗選手名スコア対戦相手
山田晃大(社4)・塚越雄人(経4) 2-6,2-6 小堀良太・坂井勇仁(早大)
 

戦評

 大会が進むにつれて漂う独特な静寂と緊張感に包まれたセンターコート。そこに姿を表したのは昨日の男子シングルス4回戦を勝ち上がった太田悠介(経3)。今日、対峙するのは全日本ジュニア選手権優勝の成績を持つ実力者、小林雅哉(早大)。準決勝への切符を掴むための戦いが太田のサービスゲームから始まった。サービスエースを2度も決め、ラブゲームで1ゲーム目を制す幸先の良いスタートを切る。その後は互いにゲームをキープした。試合が動いたのは第5ゲーム。長いラリーで互いに粘るも、ボレーを得意とする小林のショットが光り、太田はブレイクされてしまった。しかし第6ゲームでは、太田がダウンザラインを決めるなどの活躍を見せブレイクバック。このままキープを続け、タイブレイク突入を思わせるような展開を見せた。しかし、第9ゲーム目、徐々に太田のサーブの精度が落ち始め、暗雲が立ち込めた。デュースまでもつれた末ブレイクされ、4-5となった。第10ゲームもキープされ、第1セットを落としてしまう。「ファーストセットは結構やりあえた」だけに、太田は悔しさを滲ませた。
 続く第2セット。第1セットはサーブが好調だったが第2セットではダブルフォルトやファーストサーブの失敗が目立った。しかし、相手の逆を突くショットを決め、なんとか追いつこうとする太田。一方の小林はサーブやスマッシュを起点に得点し、第1ゲームをブレイクする。続く第2ゲームも小林が2度のサービスエースを決め、ラブゲームで制す。太田は完全に試合を掌握した小林の勢いを止めることができなかった。第3ゲームはキープできたものの、それ以降はゲームを取られ続け、1-6でストレート負け。太田はベスト8でインカレを去ることとなった。

 太田の準々決勝敗退が決まった頃、法大唯一の4年生ペア山田晃大・塚越雄人ペアのベスト4を懸けた試合が始まった。第4ゲームまで互いにキープし、2-2。しかし、相手は第1シードの坂井勇仁・小堀良太ペア。いま思えばこれは嵐の前の静けさだったのかもしれない。第4ゲーム以降、ブレイクどころかキープも許さないと言わんばかりの坂井・小堀ペアの怒涛の攻撃が続き、2-6で第1セットを先制される。第2セットが始まっても山田・塚越ペアは流れを掴めずにいた。第1ゲームはデュースまで粘るもブレイクされる。キープが続く中、再びブレイクされた第7ゲーム。山田・塚越ペアは窮地に立たされた。勝敗が決まる第8ゲーム。40-0まで追い込まれたが巻き返し、40-30。最後は鋭いスマッシュを叩き込まれ、ゲームセット。山田と塚越の最後の夏が終わった。

 法大テニス部は5日目でインカレから姿を消した。しかし、立ち止まっている選手はいない。大半の選手の口から次々と出るのは8月27日から行われる関東大学リーグ戦(リーグ戦)と秋に行われる王座に向けての目標だ。4年ぶりに全日本大学対抗王座決定試合(王座)という夢の舞台へ戻るために。彼らはまた歩み始める。(高野茜)

総評

 今年も灼熱のなか行なわれたインカレ。法大勢としては太田悠介(経3)がベスト8と初のインカレながらも奮闘した。今年成長を遂げる彼の姿は、すでにエースとしての映るだろう。太田とダブルスのペアであり同じく初出場となるのは前崎直哉(経2)。単複本戦から出場となった前崎は、思うような結果こそ出せなかったもののこの経験を今後へつなげてほしい。ベスト8入りしたのは山田晃大(社4)・塚越雄人(経4)ペアも同様だ。最後は強敵になすすべなく、完敗に終わった。しかし相手は早大。リーグ戦で再び対峙する可能性がある。その際こそ勝利を収めてもらいたい。寒川雄太(スポ3)は第1シードの諱五貴(明大)と戦い、敗れはしたものの互角にやり合う場面も見られた。ダブルスは関東学生テニストーナメント大会でベスト8した鈴木保貴(スポ1)とのペアで出場したが、同校対決となり4回戦で姿を消すことに。リーグ戦で4年生は引退となり、現3年生である寒川は今後チームを背負っていく立場の一人として期待せざるを得ない。現時点でチームの主将である長田和典(スポ4)は単複(長田・小見山僚(スポ2)ペア)ともに初戦で敗退という雪辱を味わった。副将である村上彰啓(経4)はシングルスのみの出場。有終の美を飾りたいところだったが惜しくも敗退。両者ともに最後のリーグ戦へかける思いは人並みではないはずだ。この悔しさをリーグ戦へとぶつけてほしい。また、忘れてはならないのが藪巧光(経1)だ。1年生ながら好調さを見せつけた。いかなる成長を遂げるのか、楽しみだ。米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)ペアも予選を勝ち上がり、2回戦敗退となったものの、相性の良さを知らしめた。この結果を受け止め、次への糧としてほしい。
 女子テニス部として唯一、本戦に出場したのは江見優生乃(社3)。期待を背負いながらの今大会であったが、リーグ戦1部校である慶大の相手に敗北してしまう。だが、全国の舞台を経験した彼女がまたどのような進化を遂げるのか、見逃してはならない。

 男女どちらも今後に控えるのはリーグ戦。最も気合いの入る大会といっても過言ではないだろう。インカレで見えた課題や修正すべきことを見つめ、悔いのない戦いをしてほしい。約1週間後、有明で見る彼らの勇姿を目に焼き付けよう。(宮下尚子)

選手コメント

太田悠介

―今日の試合を振り返って
ファーストセットは結構やりあえたんですけどセカンドセットの入りがあんまり良くなくて…。そこからズルズル行ってしまいました。相手が結構前に入ってきてボレーをしてきた時に、前に来ると分かっていたのにスライスがちょっと浮いてしまって、またボレーされてっていう感じでした。自分の攻めるポイントは結構良かったと思うんですけど守りの場面でスライスだけじゃなくてスピン使ったりすればもっと相手にプレッシャーをかけられたのかなって思います。

―対戦相手の印象は
(小林)雅哉は合わせるのが上手いです。前で打ってきたり、粘るところはしっかり粘ってラリーを続けたり、盛り上げるべきところで自分で声出して流れを掴んだり…。そこはすごいと思いました。

―センターコートでの試合は今大会初でしたが
Aコートはインドアでボールがすごく速いんですけど外のコートはボールが遅くなるのが特徴なんで、遅くなった方が結構ボールに触れるのでやりやすかったです。音の響きとかもあってなんかやりやすかったです。

―藪選手も小林選手と対戦していましたが何か話しましたか
話はそんなにしませんでしたけど藪の試合は見ました。藪は結構攻めてポイント取ってた印象でした。結構ボレーとかで攻めてくるのも分かってたんですけどなかなか攻めづらかったです。今日はサーブが良かったのでファーストセットはそのおかげでうまいこと行ったんですけどセカンドセットはサーブがあまり入らなくなったり、ラリーで前に入られて決められるってことが多かったです。

―サーブが好調だった理由は
スピンをかけないフラットサーブを打っていくと自分の調子が上がる傾向があると思ってます。スピンに逃げちゃうとラリーが始まってしまうのでそこは意識して打ってました。

―単複ベスト8という目標と言っていましたが、シングルスに関して目標を達成しましたがお気持ちは
シングルスベスト8は達成できて嬉しいです。ダブルスの練習はしてはいたんですけどシングルスをメインにしていたんでダブルスでテンポが合わず1回戦で負けることになってしまいました。でもシングルスの結果に関しては自信持っていきたいです。

―初めてのインカレ本戦を振り返って
1、2年生の時にインカレ予選を経験して悔しい思いをしてきたので3年目は頑張れたと思います。夏の暑い中、走りきれたこと、体力しか僕のとりえはないと思うので今までの走り込みとかの努力が実を結んだのかなって思います。

―これからの目標は
チームで王座に行くのは目標なんですけど、リーグで全勝するのが個人の目標です。まず自分の試合を勝つってことを考えようと思います。頑張っていきたいと思います。

山田晃大・塚越雄人

―今日の試合を振り返って
山田:対抗戦ですごく競って負けたり、ボコボコにやられて負けたりしたのでインカレ本番は勝ちたいと思って挑みました。頑張ったんですけどボコボコにやられたって感じですね。でも諦めたりしなかったので悔いはないです。もう少し上に行きたかったんですけどいつも通りベスト8でした(笑)。
塚越:対抗戦で負けてたのでリベンジしたいと思ってたんですけど結果としてはボコボコにやられちゃいました。悔しいですけどまだリーグ戦もあるので帰ってまた練習します。

―相手は第1シードでしたが印象は
山田:簡単なミスをせず、決めるところは決めるってところですね。無駄なミスがないです。自分たちは今日の試合でもちょくちょくあったので、それが無ければ結果は違ったと思います。そういうところの差だと思います。リーグ戦ではもっとしっかり話し合ってやっていきたいです。
塚越:しっかり30オールとかの大事な場面でミスが無かったですね。やっぱりぼくたちとの差だなって感じました。あとはファーストサーブの確率でが常にいいなと思いました。

―山田選手・塚越選手ペアの強みは
山田:自分たちが出来るところを徹底してやってることですね。具体的には僕がストロークで雄人(塚越)がボレーで。僕がサーブで雄人がリターンとか正確なショットを決める感じです。
塚越:晃大(山田)がすごいストロークとかサーブが良いんで僕はその分ネット近くので動く感じです。これが強みだと思います。

―これからの課題や改善点は
塚越:これは監督にも言われたことなんですけど直すっていうより基本を練習した方が良いと思います。
山田:時間が無いのでいま雄人が言ったみたいに確率をあげる方がいいと思います。弱点克服も大事ですが得意にしていることをもうちょっとしっかりできるように調整していきたいです。

―山田選手はインカレ前のインタビューでサーブを鍛えたいと答えていました。サーブの好調が見受けられましたが練習の成果は
山田:小さい頃から自分の武器はサーブだと思ってます。昨日の試合でも普段は確率を上げることに集中しています。ファーストさえ入れれば雄人が動いてくれてそれだけで点が取れるので。大事な時に良い確率にできるように調整していかないとな、と思ってます。

―就活のことも話していましたが影響は
山田:今回の試合は影響はないんですけど、春関の時は影響しましたね。春関の時本当だったら良い成績残してインカレでシードってはずだったんですけど1回戦で負けてしまったのですごい不甲斐ない結果でした。でもその負けがあったので今回気を抜かずに取り組んで勝つところまで勝てたかなと思います。

―塚越選手はリターンを強化したいと答えていましたが
塚越:ダブルスに関しては前はリターンうまくないのでミスったりしてたんですけどミスはかなり減ってきたと思います。相手に1回さわらせればポイントも取れると思うので返せてるってことは練習の成果が出ているんじゃないかなって思います。

―最後のインカレを振り返って
山田:僕はシングルスの目標はベスト8だったんですけどダブルスは今までずっとベスト8で毎年悔しい思いをしているので今年はベスト4とか決勝とか行きたかったんですけど今回もベスト8で終わっちゃいました。悔しいですね。シングルスは太田がすごい良いプレイしてボコボコにやられてあれはもう仕方ないと思って切り替えができました。やれることは全部やったかなと思います。ダブルスは勝ちたかったですね。チャンスあったので。
塚越:1年生の時にインカレでシングルスベスト16に入れて、そこから2.3年で思うように結果出せなかったです。でも去年のインドアインカレ(全日本学生室内テニス選手権大会)で準優勝できて、今回が最後なので結果にこだわらないで自分のプレイをすることを目標をにしていたので、悪くなかったと思います。ダブルスはベスト8だったので満足はできないですけど最低限の結果は出たと思うのでそこはリーグに活かしていきたいです。

―これからの目標は
山田:みんなで王座に行きたいです。4年間1回も行ってないので最後出たいです。後輩もみんな頑張ってくれてるんでチーム一丸となってみんなで勝ちたいと思います。
塚越:帰って練習してリーグ全勝できるように頑張ります。4年間王座に出たことがないのでとりあえず王座出場を目標に頑張ります!

フォトギャラリー

  • IMG 1147 R初のインカレでベスト8と好成績を残した太田
  • IMG 1080 R第1セットはねばりを見せた
  • IMG 1123 R試合はセンターコートで行なわれた
  • IMG 1124 Rリーグ戦へ向けて好発進だ
  • IMG 1161 R4年生ペアである山田㊨・塚越ペア
  • IMG 1179 R第1シード相手になすすべなく、敗北
  • IMG 1205 Rリーグ戦でも彼らの活躍に期待したい
  • IMG 1210 R息の合ったプレイを見せた
 

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

1 R

定期購読の申込み