陸上

【陸上競技】10000m記録挑戦競技会 粘り強いレースを展開し、箱根につながる走りを見せる

10000m記録挑戦競技会
2015年11月21日(土)
慶應義塾大学日吉陸上競技場

強豪校の選手も多く出場し、箱根駅伝も意識したレースとなった今大会。
法大からは4選手が出場。それぞれが粘りの走りを見せ、箱根につながるレースとなった。

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中村は一時先頭に立つなど積極的なレースを展開

試合結果

男子10000m結果

名前記録順位
12 中村涼(経4) 29分26秒74 8位
城越洸星(社3) 29分29秒10 10位
有井渉(社4) 29分55秒03 17位
13 土井大輔(経1) 30分03秒02 14位
 

戦評

 先月の予選会を突破し、2年ぶりの本選出場をつかんだ法大。3年振りのシード圏獲得へむけ、今大会は予選会へ出場した4選手が1万メートルのレースへ臨んだ。本選出場が予想される他大の有力選手も出場しており、本番約1ヶ月前のチームの現在の状態が分かる重要なレースとなった。

 12組には3選手が出場。まずは中村涼(経4)が上々のスタートを切る。「始めから前に出ようと思っていた」と最初の一周を先頭で通過すると、そのまま先頭集団に付け、1㎞のペースが3分を切る安定した走りを見せる。 城越洸星(社3)は、中盤からやや下がった位置で出遅れが心配されたが、粘りの走りで徐々に順位を上げ、先頭集団に食らいついていく。一方の有井渉(社4)は、序盤から下位でのレースとなり、苦しい走りになってしまった。
 先頭集団でレースを進めた中村は一時先頭に立つなど健闘を見せたが、ラスト一周で相手スパートに付いていけず8着。自己ベスト更新とはならなかったが「少し落ちてしまったが、殻を破ることができた」と課題の克服に納得の表情をみせた。城越は最後まで粘りの走りで10着。自己ベストも大きく更新した。有井は最後までペースを上げられず、17着に終わった。nakamurashirokoshi R
先頭集団に食らいつく中村(右)と城越

 13組の土井大輔(経1)は体調不良の影響もあってか、序盤から出遅れてしまう。だが、なんとか1㎞を3分程のペースで粘りのレースを展開し、徐々に順位を上げていった。結果は14着ながら自己ベスト更新。このルーキーの走りに坪田監督も「レースを捨てずに自分のペースで走ることができた」と一定の評価をした。

 本調子でない中で、粘りの走りをみせた選手たちに指揮官は「収穫もあった」とまずまずの手ごたえを口にした。本番まで残り約40日になり、これからの準備が本戦での結果を左右することになる。4年生で最後の箱根となる中村は「悔いの残らないように、チームの目標にむかっていきたい」とさらなる活躍を誓った。シード圏獲得のために、選手にはさらなる進化が期待される。(渡辺拓海)

監督、選手コメント

坪田智夫 駅伝監督

―今日のレースの総括を
記録はまずまずだったかなと思います。状態の悪い選手も中にはいて、ベストに近い状態だったのが城越くらいだったので、その中でも走った4人はしっかり悪いなりにまとめた選手もいました。収穫もあったかなと思います。

―ベストを更新した城越選手の今日の走りについては
最初からきつそうだなと思っていましたが、しっかり粘って、上手く流れに乗れて走っていたと思います。このようなレースができるようであれば、箱根でも十分走れると思います。もちろん走ってもらわなければ困りますが。箱根で戦える走りができると思います。

―予選会で好走していた有井選手は今日はやや苦しい走りでしたが
予選会が終わってから状態が悪い時期があって、まだまだ練習が積めていなかったので、出るか出ないかギリギリのところでした。出るにしても練習の一環としての位置づけだったので、自己記録が出るような状態ではありませんでした。その中でも悪いなりに29分台でまとめていますし、良い練習にもなったと思います。

―最終組の土井選手について
土井に関しても2週間くらい前に発熱をしまして、ようやく軽い練習に入ったところでした。自己ベストは遅いのですが、今回30分そこそこまできましたし、レース内容としては最初に速い展開から一歩引いて、その中から拾っていく、といった内容だったのですが、タイムだけではなく良い内容のある、粘って最後までレースを捨てずに、自分のペースで最後まで走ることができていました。このあとしっかり体調を整えれば、箱根でも十分走れるかなと思います。

―土井選手はレース途中で止めさせる、とも話されていましたが
体調が悪いのはわかっていて、早めに離れてしまったので、止めさせてもいいかなと。流れを見ながら、5000m過ぎたあたりで本格的に止めさせようかなと思っていましたが。ですが、離れてからもリズムは悪くなく、うまく拾いながら一定のペース、3分くらいで刻んでいっていました。これなら最後まで走り切っても良い練習になるかなと思いました。

―今回は6選手が欠場しましたが
ケガではなくて、練習の流れを見ながら今回は回避して、次の合宿にむけて作ったほうがベストの状態で臨めるだろうという判断でした。決して悪い状態やケガ人が多発しているということではないです。

―明日は法大記録会、来週末は八王子ロングディスタンスがありますが、選手に期待することは
八王子ロングディスタンスに関しては、うちのエースと2番手が出ます。足羽に関しては確実に28分台を出してもらいたいですし、坂田に関しても自己ベストが低いので、自己ベストは出してほしいのですが、記録だけではなくて内容も求められるレースだと思います。ですが、記録が出たから良いのかといえばそうではなくて、足羽に関しては29分そこそこのタイムで20キロ走らないとエース区間では戦えないと本人には話しています。全力を出し切らないと、そこまでの記録には届かないと思うのですが、自分の頭の中で中間走をイメージして走りなさいと言っています。坂田に関してもこの間の日体大記録会でまずまずの記録は出ていますし、記録は間違いなくでると思うので、彼に関しても足羽と同じように内容のあるレースを、箱根に繋がるレースをしてほしいと思います。
法大記録会の選手に関しては、上尾の1週間後ですので、記録はそれほど望めないと思います。ですが、メンバー選考に関わってくると話していますし、彼らもその気持ちでレースに臨むと思うので、記録よりもチーム内での順位が大事になってくると思います。

 

中村涼

―今日のレースを振り返って
2週間前くらい前から少し体が重くなって、状態が上がりきっていませんでした。今季通してなかなか毎回試合で調子を上げられていなかったので、基礎から破らないといけないなという思いを持って今回は挑みました。良くはなかったのですが、悪いなりにまとめることはできたのかなと思います。

―ご自身の目標タイムは
一応自己ベストの29分22秒をとにかく切ろうと思って臨みました。

―今回は序盤から前の方でレースを展開していましたが、レースプランとしてはどのように考えていましたか
最初から出ようというのは始めから思っていました。今季はずっと後ろからスタートしてなかなか最後に上げきれなくて悪いレース内容ばかりでした。今回は今までのレースとは割り切って最初から前でレースをしようと思ってスタートしました。

―スタートは想定通りにできたということでしょうか
元々飛び出すことに関してはあまり失敗をしていない方なので、そこは自信を持って飛び出しました。

―今日の記録会まではどのように調整していきましたか
2週間前に動きが悪くなったので、それからの1週間はあまりペースを上げずいました。とにかく疲労を取って、体を少しでも動きやすい状態に作れるようにペースも上げずに、上げる余裕もそんなになかったのですが、落として今週は繋いできました。

―今日のご自身の調子は
調整練習のときはあまり良くはなかったのですが、疲労を取ることによって今日のアップの時点では、そんなに動きづらいという感覚はありませんでした。自己ベストを上手くいけば狙えるかなという感じではスタートしました。

―レース後には監督からどのような言葉をかけられましたか
やはり悪いなりに今回は粘れたのではないかなということを言っていただきました。

―今日のレースを終えて、収穫や課題は見つかりましたか
やはりずっと後ろからのレースに今までなってしまっていたので、今回は最初から前でレースを進めました。途中少し落ちた部分はあったのですが、最初に前の方でレースを進めたところはひとつ自分の殻を破れたのかなと思います。

―これから強化していくことは
もうトラックの試合はないので、後は箱根一本に集中して12月頭の合宿にしっかりもう一度ピークというか、体を良い状態に合わせて、本戦一本にしっかり絞って調子を合わせようと思います。

―箱根にむけて
学生生活最後の箱根駅伝になるので、しっかり悔いの残らないように、チーム目標にむかって一生懸命頑張りたいと思います。

 

有井渉

―今日のレースプランは
自分の目標タイムと、自分の組の先頭のタイムが同じくらいだと思っていたので、その流れに乗って組の中で上のほうで走りたいなというプランでした。

―具体的に目標タイムは
少し下方修正したのですけど、29分30秒くらいを狙っていければなと思っていました。

―集団後方からのスタートでしたが
集団の入りが少しだけ速かったので。自分の位置は悪かったですけど、タイム自体は悪くはないかなと思っていました。

―5000mあたりで集団から遅れ始めましたが
この試合までの準備が全然できていなかったので、目標タイムは29分30秒ではあったのですけど、妥当な展開だったかなと思っています。

―中村選手、城越選手と同じ組でしたが
中村が先頭で走っていて、城越は中盤くらいで走っていたので、同じチームの選手が積極的に走っているということで、自分も頑張らないとなと思っていました。

―予選会以降の調子は
いつも試合後に故障をしてしまっていたので、練習を抜いていたのですけど、その後で少し足を痛めてしまい、体調も悪くなっていて状態があまり良くありませんでした。予選会が終わってからここまではあまりいい流れではなかったです。

―今のチームの雰囲気は
試合であまりいい結果を出せている選手がいないのですけど、みんな予選会などが終わってから疲れが出ていて、あまりいい流れではないです。来週まだ試合が残っている人がいるのですけど、その後に合宿があるので、そこから上手く流れを作っていけたらなと思います。

―箱根にむけて意気込みを
僕自身、箱根に出られるのは最初で最後なので、悔いがないようにそこまでの準備をしっかりして、その上で走りたいと思っています。

 

城越洸星

―今日のレースプランは
いけるところまで付いていって、粘れるところまで粘ろうと思っていました。

―粘れるという意味では良い内容だったと思いますが
そうですね。自分のイメージしていた通りに走れました。

―自己ベストの記録を出しましたが
20秒代を目指していたのですが、それが出せて良かったと思います。

―今の状態は
そんなに良くはなかったです。調子が良いというよりは普通ですね。

―今日の記録に結びついた要因は
練習を詰めて来たことだと思います。故障も無かったですし。

―練習というのは具体的にどのようなことですか
予選会終わってからは、少し疲れもあったので、自分で考えてメニューをこなしてという感じですかね。

―本戦までに実践の機会はあまりないですが
次は箱根になるので、ロードを意識して練習していきたいです。

―合宿ではどのようなことに取り組もうと考えていますか
ケガをしないようにということですね。しっかりスタミナをつけていきたいです。

―今の課題はスタミナということでしょうか
そうですね。予選会の時も後半5キロで失速してしまったので、スタミナにはまだ課題があります。そこはしっかり強化して、体幹も予選会の時にダメージがいっていたので、体幹も強化していきたいです。

―箱根にむけて
任された区間をしっかり走れるように頑張っていきたいです。 

 

土井大輔

―今日のレースを振り返って
予選会が終わってから今日の試合に出ることを決めて、29分30秒前後を目標にしていたのですが、1週間くらい前に体調を崩してしまい、走れない期間が出来てしまった中でのレースとなりました。
 
―体調を崩したとは
1週間くらい前に熱が出てしまって、動けない日が3日程続いてしまいました。
 
―予選会後の調整はどう予定していましたか
予選会での疲れがあったので、1回休んで疲れを取って2週間くらい前に強めの練習をいれようと考えてはいました。ですが、やはり熱の影響でバタバタとしてしまい、ただ練習をこなしただけの形になってしまいました。
 
―今日のレースでの収穫はありましたか
後半崩さないで走れたことです。
 
―これから本選まで実践の機会はありませんが、箱根までの期間はどう過ごしていきますか
箱根までに合宿があるので、今日の収穫を箱根駅伝に生かせるようにしていきたいです。
 

フォトギャラリー

  • nakamura R中村は一時先頭に立つなど積極的なレースを展開
  • nakamurashirokoshi R先頭集団に食らいつく中村(右)と城越
  • shirokoshi R城越は自己ベストを大幅に更新し成長の跡を見せた
  • arii R状態が良くないなかでのレースとなった有井
  • doi R粘りの走りを見せた土井は自己ベストも更新
 

 

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