重量挙

【重量挙】全日本ジュニア選手権・全日本学生選抜選手権 古豪復活に向け新チーム始動 優勝者なしも出場6選手のうち4選手が表彰台を飾る!

全日本ジュニア選手権・全日本学生選抜選手権
2018年3月8日(木)~3月11日(日)
スポーツ総合センター(埼玉県上尾市)

昨年も2位という結果に終わり日本一を逃した全日本大学対抗選手権(全日本インカレ)から3か月。今年こそ日本一を奪還するべく始動した新チームにとって最初の大会となった今大会は、優勝者なしという結果に終わり順調なスタートとはならなかった。しかし、調子が上がらない中表彰台は6人中4人と、4月に行われる全日本学生個人選手権での活躍を期待させるものとなった。

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あと1歩のところで優勝を逃したものの健闘した古屋敷

試合結果

個人成績(丸数字は順位)

大会名階級選手名順位スナッチクリーン&ジャークトータル
全日本ジュニア 62kg級 古屋敷拓也(法2)  2位 103〇 107〇 110× 2位 135〇 140〇 144× 1位 247
69kg級 渡邉竣(法1) 6位 110〇 115× 115× 6位 135〇 140× 140× 7位 245
77kg級 吉田健人(法1) 3位 110〇 115× 115〇 7位 145〇 150× 151〇 3位 266
105kg級 舟久保涼介(人1) 126× 126〇 130× 4位 144× 144× 144× 0位
+105kg級 宮城昌義(キャ1) 3位 135〇 140〇 145× 4位 175× 175× 175〇 4位 315
全日本学生選抜 +105㎏級 野中雅浩(キャ3) 2位 165〇 171× 171〇 2位 210〇 224× 225× 2位 381
 ※単位はすべてkg

戦評

 世界の切符がかかった全日本ジュニア選手権。中学生から大学生(※1998年生まれまでの選手)までの実力者が集う今大会に、法大からは棄権者1人を除く5人が出場した。

 大会初日、62㎏級で古屋敷が出場。アップの時から調子が悪かったとスタート重量を下げ臨んだ。それでも、ジャークで3本目を挙げればトータル1位だったが挙げることができず、結果は惜しくもトータル3㌔差で2位となった。
 
 次に登場したのは、69㎏級の渡邉。全日本大学対抗選手権(全日本インカレ)にも1年生ながらに選ばれた渡邊だったが、スナッチ、ジャークともに1本のみの成功となり今大会は大きく記録を落とした。「腰を痛めていた。練習不足です」と悔しさをにじませた。
 
 また、77kg級では10月以来の吉田が出場。スナッチでは7位と引き離されるも、C&Jで巻き返し、トータル3位で表彰台にあがった。しかし本人は「実力が出しきれなかった。次回の4月には心も鍛えたい」と決意を語った。

 3日目の105㎏級に出場したのは舟久保。スナッチの1本目を失敗し126㌔で4位に。続くジャークは144㌔からスタートしたものの2本続けて失敗。連続試技の3本目では腿の痛みから試技をすることなく時間切れとなり、舟久保は記録無しという結果になった。

 +105㎏級には宮城が出場。スナッチの1本目を135㌔と普段より軽くスタートした宮城は2本目の140㌔も成功するが、3本目の145㌔を失敗。スナッチを4位で終えると、ジャークを2本失敗。3本目は意地を見せ175㌔を上げるが、「調整が間に合わなかった」と語る宮城はトータル3位という結果を情けないと評した。

 同会場で行われた全日本学生選抜には、94㎏級の奥脇開斗(営2)が棄権したため、+105㎏級の野中のみが出場した。学生の中でもトップレベルの選手が集まるこの大会。野中はトータル400㌔を目指し臨んだ。スナッチは165㌔からスタートし、3本目で171㌔を記録。得意のジャークで、1本目の210㌔を順調に挙げた野中は、トータル400㌔を目指し続く2本目は224㌔に挑戦。400㌔を挙げるにはジャークで229㌔が必要だった野中にとって何としても成功させたかった場面だったが挙げることはできず。3本目の225㌔も挙がらず。順位は2位と表彰台を飾ったが、悔しい結果となった。世界の舞台で活躍するためには今のままでは終われない。4月の全日本学生個人選手権での再起を誓う。

 上尾で行われた熱き4日間にわたる戦いは法大にとって不甲斐ない結果で終わった。「3人は世界ジュニアに日本代表として出られるだろうと思っていた」と平良監督が語る中、世界ジュニア代表者は無し。だが、7月に行われる東日本大学対抗戦(東日本インカレ)や12月に行われる全日本インカレで王者日大を上回り古豪復活を果たすためには立ち止まってはいられない。これから即戦力と名高い新入生を多数迎え入れる法大重量挙部。4月下旬に行われる全日本学生選手権では本来の力を出し切るべく再始動する。(中西陽香、小島周、乾誠一)

選手インタビュー

平良朝順 監督

 ー全日本ジュニア選手権、全日本学生選抜の総括をお願いします
当初、3人は優勝して世界ジュニア選手権に日本代表として出られるだろうと思ってたんですが、けが人が出たり体調不良が出たりして結果的には1人も優勝できないと。古屋敷が一番有力だったんですが、彼も最後1本挙げていればというところだったんですが、取れませんでしたから。大変残念な結果になってしまいました。最終的な責任は監督にあると思います。チャンスはあったと思うんですけどね。

ー本領を発揮できない選手が多かった印象ですが要因は
要因は分かっていれば、大会前に克服するんですけども、対抗戦(全日本インカレ)が終わって一番最初の試合だったということで、去年の対抗戦に向けて追い込んできたその疲れが残っていたのかなと。それがけがにつながったり、体調不良だとかインフルエンザだとかにつながったのかなと。どうしても体調崩すとなかなか挙がらないので(本領発揮できなかった)。

ー新チームで鍵となるのは
今日、ジュニアが終わってから新1年生が集合しておりますので、まず彼らの基礎体力アップをしたいと思います。また、現在残っている新2、3、4年生をさらにアップしないと、冬の対抗戦(全日本インカレ)で日本大学にはまだまだ追いつかないという状況ですので、去年以上の取り組みをしてなんとか対抗戦勝ちたいなと。

ー今後の大会に向けて
次の大会は4月末に大阪の羽曳野というところで全日本学生個人という大会があります。その大会には部員17,18名参加しますので、特に今回、先ほどお話ししましたが不甲斐ない成績が多かったので、何としても学生3人くらい優勝を出していい報告ができるようにしたいと思っています。ちょっと不甲斐なさすぎるからね(笑)。新1年生には3人即戦力がいますし、それに去年の対抗戦のメンバーは4年生が大城(翔吾、営4)しか抜けていないのでね。同じ階級の間の競争も激しいし、出れるのは8名しかいないので上下(学年間)での競争も激しいですし。 今年は大体14名くらいがレギュラー争いに食い込んでいるので、その競争が上手くってくれればそれ以上の成果が出ると思うので。もう「今年こそは」(と言い始めて)で5年経っているので、今年こそは何とか対抗戦でも優勝したいですね。

古屋敷拓也

ー今日の試技を振り返って
今回、アップの時に調子が悪く、重量を下げて挑みました。目標だったトータル250kgに届かなくて、悔しい試合でした。

ー前回の大会から意識して臨んだことは
練習内容はあまり変えていないのですが、スナッチのフォームを少し変えました。また、膝が痛くてスクワットができなかったのでC&Jは自信がなかったです。

ーC&Jの3本目が決まれば優勝でした
しっかりとあげたかったですが、前に出す足がしっかりと出ないという癖が出てしまって。悔しいです。

ー次の試技に向けて
次の試合が四月、大阪での全日本選手権なので、そこでは階級を上げて頑張っていきたいと思います。

渡邉竣

ー試技を振り返って
腰が痛くてずっとスクワットができなくって、それにもともと足が弱かったので、練習できなかったのが(順位の伸ばせなかった)原因かなと思います。

ー腰をいためていた
普通に練習をやっていた中でスクワットをやりすぎて。そこで腰を痛めたので、スクワットができなくなって。そこでできなくなったので、(ジャークの2本目、3本目では)立てなかったりとかしました。

ー調子自体は
調子がよくなかったわけではないんですけど。やはり練習不足です。

ー6位という順位に関しては
多分ベストを出していれば記録的には3番は狙えるくらいだったので悔しいかなという感じですね。

ー次の大会までに取り組みたいこと
次に目指すのが日本学生個人だと思うんですけど、そこから本格的に階級を77㌔級に上げようと思っているので、とりあえず体重を増やして力をつけて、また記録を伸ばそうかなという感じですね。

ー77㎏級での目標重量は
両方10㌔くらいは、スナッチ135㌔、ジャーク160㌔くらいはやりたいですね。

ー今後に向けて
今年、新入生に強い選手が入ってくるので、力をつけないと対抗戦(インカレ)とかも、もしかしたら出れないかもしれないので、まず東の対抗戦(東日本インカレ)に出られるように体重増やして記録を伸ばして頑張りたいと思います。

吉田健人

ー試技を振り返って
10月以来の試技で力だめの時期があったので、力を発揮するタイミングだったのですが、実力が出しきれなかったです。

ー実力が発揮できなかったというと
スナッチもC&Jもどちらも今回はだめでした。もともとスナッチの方が少し苦手で、最近はフォームを改善して少し良くなってきました。

ートータル3位でした
順位は3位ですが、試技は6本中4本しか挙げられていないので、そこは悔しかったです。

ー次の試技に向けて
次に出るのが4月なのですが、次はもっと力をためて、心も鍛えて、今回よりも挙げられるようにしたいです。

舟久保涼介

ー今日の試技を振り返って
この大会の一週間前にジャークのスタート重量をあげた時、腿を痛めるけがをしてしまい、それで今回思うような試技ができずあのような結果になってしまったのだと思います。

ー腿を痛めるまでの調子は
腿を痛める前までは本当に調子が良かったです。スナッチのベストが135㌔まで伸びて、ジャークが160㌔まで伸びて、トータルが2月の間で10㌔伸びたんでんですが、1週間前に自分の気が抜けて。そういう詰めが甘かったところが試合の内容に響いてるのだと思います。

ージャークの3本目は時間切れでしたが
3本目は腿の痛みがある状態でした。監督との話で無理はしないということだったので、無理してけがをすると1年棒にふることになってしまうのでやめておきました。

ー12月のインカレが終わり4年生が抜けました
4年生が抜けて新しい1年生が入ってきますが、それまでの3学年だけの今の状態で雰囲気は和やかというか、やる気はみんなあるのですがそれに負けないように自分はやってきて記録も上がってきたので、12月の全日本までこの雰囲気を保って、良い形で1年を締めくくれるようにやっていきたいと思います。

ー次の大会について
次は3月の終わりに六大学の大会があるのですが、そこまでにけががどうなるかわからないのですが出るつもりです。去年全く試合に出ていなくて4月の学生個人の標準記録に達していないので、間に合わせるために、3月31日の六大学選手権で標準記録の270㌔を最低限やるのみです。

宮城昌義

ー今日の試技を振り返って
一言で言うと去年の試合も通して一番最悪な試合だったかなと思います。ジュニア選手権に合わせきれなかった自分が悪いんですけど、そこが今日は一番だめでしたね。コンディションを合わせられませんでした。

ーコンディションを整えられなかった要因は
前から股関節を痛めていて、練習がまともにできなかったこともあって。試合の4日前にも胃腸炎になってしまったことも管理の甘さかなと思います。

ー今日のスタート重量はコンディションも考えて設定した
スナッチは練習でも調子が悪くて、元々のスタート重量が140㌔だったんですけどそれが危ないということで135㌔に下げて出ました。実際挙げたらスナッチに関しては140でも良かったと思います。ジャークに関しては練習でも軽くあげられるはずの重量で設定したのですが、スナッチの140㌔が挙がらなかったことに動揺してしまったのかなと思います。

ー今後目標とする具体的な重量は
今後の目標としてはまず年内にスナッチ確実に155㌔以上。ジャークに関しては年内に力をつけられれば200㌔にいけると思います。

ー12月のインカレが終わり4年生が抜けました
やはり後輩ができるのでこういう大会の結果がやる気に繋がると思うし、自分がこういう大会で情けない結果を出したら、法政大学ってこういう感じなんだと感じると思うので、今回はそういう意味でも良いイメージの法政大学を見せることができなかったかなと思います。

ー次の大会について
次は4月最後くらいの全日本個人という大阪で行われる大会に出ます。ほぼ5月なので力だめを急ピッチですがしたいと思います。今回股関節を痛めたのでそこを重点的に治して次の大会ではジャーク190㌔弱をあげるのと失敗をしないように練習したいです。ジュニア選手権3位という恥ずかしい結果を晴らして終わりたいです。

 野中雅浩 

ー今日の試技を振り返って
今年初めての試合だったので、目標トータル400㌔挙げたいなと思って臨んだ試合だったんですけど、スナッチ1本失敗して、ジャークも2本失敗して。またこのシーズンに向けて良い目標を確認できた試合だったかなと思います。

ー全日本対抗時と比べると調子が戻ってきた印象
2月中はずっと調子が悪くて、インカレの時よりも悪くて、調子が上がってきたかなというところで試合でした。普段の練習よりは軽くて、調子は上がってきているのかなという感覚だったので、また明日から2週間合宿なので、そこで自分の課題に取り組んで、4月の個人戦でいい記録出せたらいいなと思います。

ー取り組みたい課題とは
色々あるんですけど、スクワットとか足の強化、あとデッドリフト、セカンド(プルの段階で)蹴ってからとかですね。

ースナッチでは村上英士朗選手(日大)と14㌔差が付きました
ずっと2月もドイツで合宿してたんですけど、その時から練習では185㌔を(村上選手が)目の前で挙げてたので、試合中に思ったことはなかったですけど。スナッチで離されても、自分は村上選手よりジャークは持ち記録が上だったので、ジャークでやるしかないな、とは思いました。

ージャークではスタートの210㌔から2回目に224㌔まで一気に重量を上げました
トータル400㌔挙げたかったので、そうすると最後229㌔にいかなくてはいけないじゃないですか。210㌔いったときに224㌔もいけるかなと思ったのもあったので、色々考えて224㌔にしました。

ー最後は自身の持つ大学記録を上回る225㌔でしたが練習などでは挙げていた
いや、練習では触っていないです。ただ、いけるかなと。

ー4月の大会に向けて
大学でのライバル2人が抜けて、大学の試合ではライバルがいなくなるんですけど、4月良い記録だして、5月の全日本で相手にプレッシャーをかけられるような記録を出さないと、今年アジア大会とか世界選手権も厳しいかなと思うので、いい記録を出せるようにまた合宿で練習して頑張りたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 01992 R昨年に続き2位を獲得した古屋敷
  • DSC 0215 Rスナッチで110㌔を挙げた渡邉
  • DSC 0269 Rジャークで2本失敗した際には思わず肩を落とした
  • DSC 03352 R得意のジャークで挽回し表彰台を飾った吉田
  • DSC 04572 Rジャークではけがが響き3本失敗となったが粘りの試技を見せた舟久保
  • DSC 04722 R2本失敗しても焦ることなく3本目決めきった宮城
  • DSC 04462 Rトータル400㌔はならなかったが、3位以下の選手を圧倒する210㌔を挙げた野中
  • DSC 05162 R不調な中堂々の2位を獲得
 

 

 

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