重量挙

【重量挙】第66回全日本学生個人選手権 澤登新主将が完全優勝! ルーキー田宮も準Vで新体制好発進!!

第66回全日本学生個人選手権
2019年11月7(土)、8日(日)
大阪・はびきのコロセアム

新型コロナウイルスの感染拡大後、初の対外試合となった全日本学生個人選手権大会(学生個人)。法大からは2名がエントリーした。先月に世代交代を迎え、主将に就任した澤登健太郎(キャ3)がスナッチ、クリーン&ジャークともに1位で完全優勝。ルーキー田宮翼(法1)が準優勝を飾った。新体制発足後の初の対外試合で好スタートを切った。
※取材は12日(木)にオンラインで実施

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ジャーク自己新記録で優勝を果たした澤登(提供・公益財団法人日本ウェイトリフティング協会)

試合結果

個人成績

階級選手名スナッチクリーン&ジャークトータル
96㎏級 田宮  翼 135★ 140★ 143× 2位 165× 165〇 177× 3位 305★ 2位
+109㎏級 澤登健太郎 150× 150× 150〇 1位 190〇 196〇 202〇 1位 352 優勝

※単位はすべてkg。★は大会新記録

戦評

 新型コロナウイルスの感染拡大により、学生重量挙界も多大なる影響を受けた。予定されていた試合は延期や中止に。最近ではイベントの緩和解除が始まり、3月に全日本大学対抗選手権(対抗戦)の開催が決定した。その先駆けとして5月に開催が予定されていた学生個人が行われ、法大からは2名の選手がエントリーした。

 男子96㎏級にはルーキー田宮が出場した。田宮はスナッチの1本目から大会新記録の135㌔に挑戦。見事にこれを持ち上げると2本目140㌔と成功。2番手で折り返した。一方、ジャークでは1本目、165㌔を失敗。2本目でなんとか同重量を成功させた。逆転を狙い177㌔に挑むも惜しくも失敗となりジャークは3位に。トータル305㌔で準優勝を果たした。田宮は「自分的にはこの大会は世界ジュニアのことしか考えていなくて、順位はあまり考えていなかった。試合終わって『あ、大会新なのか』とびっくりした」と驚きの表情を見せるとともに「もっといい記録を出して、法政大学に貢献できる選手になろうと思います!」と目を輝かせた。大会新記録の重量を成功させるなど、今後の活躍がますます楽しみになるデビュー戦であった。
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ポテンシャルの高さを見せつけた田宮(提供・法政大学体育会重量挙部)

 男子+109㎏級には先月から主将に就任した、澤登が出場した。「山梨でやった大会で良い成績を残せて、試合ベストも20㌔くらい更新できたりとか、調子が上がった中だった」と語っていたが、スナッチの1本目と2本目を失敗。あとがない中挑んだ3本目150㌔を成功させ、なんとかスナッチ1位で折り返した。一方、ジャークは持ち前の力で圧巻の試技を披露する。自粛期間に鍛え上げたパワーを武器に1本目150㌔を成功させると、2本目196㌔、3本目202㌔をテンポ良く成功させ、自己新記録を更新した。結果、ジャークも1位となり、トータル352㌔で完全優勝を果たした。優勝したものの「納得はしてない」と新主将。「内容はよくなかったんですけど、周りの選手もあんまり良くない内容だったということで、たまたま自分に良い結果が回ってきたのかな」と謙虚な姿勢で優勝を振り返った。
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表彰台で笑顔を見せる澤登新主将(提供・公益財団法人日本ウェイトリフティング協会)

 対抗戦に向けて澤登主将は「3月の対抗戦でこのチームでどういう結果を残せるかというのが大事だと思う。「優勝する」という気持ちで、できる限りのことをやって次に繋げられるような大会にしたい」とコメント。『試練の冬』を耐え抜き、さらなる強化を果たしたメンバーで『対抗戦優勝』の栄冠を目指す。

(須藤大樹)

選手コメント

96㎏級 田宮翼

―今大会を振り返って
今回の大会が自分のデビュー戦で結構緊張していて、それで世界ジュニアの基準も取らないといけない大事な大会だったんですけど、緊張してしまいました。スナッチは自分なりの試技ができましたが、ジャークが思うようにできなかったので悔しかったです。

―試合前のコンディションは
試合出場が決まる前はすごく調子が良かったんですけど、試合に出るとなってメンタル的に試合を意識しすぎてしまいました。けど、ギリギリになって調子も上がってきていたので自信を持って挑みました。けれどいざ試合になるとすごく緊張してしまって、本来の力を出せなかったかなと思います。

―ご自身の自己ベストは
スナッチが142kgでジャークが171kgです。

―大会新記録を出しての2位という結果について
大会が終わって結果を見て、「大会新とってたんだ。」ていう感覚で、自分的にはこの大会は世界ジュニアのことしか考えていなくて、順位はあまり考えていませんでした。なので試合終わって「あ、大会新なのか。」とびっくりしました。

―法大に入学した理由は
1番は自分の高校の1個上の先輩が法大に入っていたというのが大きくて、他の大学にはいなくて、仲の良い先輩だったので、法政大学にしようと思いました。

―コロナの自粛期間中のトレーニングなどは
自粛期間中は寮が解散になってしまったので、高校から器具を借りて、自宅の駐車場で練習していました。ずっと1人で練習していたのでモチベーションも上がらなかったです。けれど意外と記録も伸びて30キロくらいのびたので意外とうまくいきました。笑

―今回の大会を通して課題は
自分の長所は脚の強さだと思っていて、けれどその強さを生かすことができていないフォームだなと改めて思いました。なので自分の長所をもっと生かせるフォームにしないといけないなと思いました。

―今後の意気込みをお願いします
3月にインカレがあるので、今回は個人戦で2位だったんですけど、もっといい記録を出して、法政大学に貢献できる選手になろうと思います!

(取材・春名結衣)

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+109㎏級 澤登健太郎 新主将

―今大会を振り返って
納得はしてないです。ジャークは自己新記録を更新できたんですけど、スナッチで1本目2本目を失敗するという1番良くない失敗でした。

―スナッチについては
個人戦だったというのもあるので、試合前にあまり緊張してなくて、1本目2本目を落とした時はやばいどうしようというよりは「これ落としたら優勝できないんだな」って、「記録なしになっちゃうな」と。セコンドに後輩の斎藤(正吾、法2)に入ってもらっていたんですけど、「何を意識すれば(バーベルを)あげられる」のかを聞いてフォームを意識して3本目に挑みました。

―一方ジャークでは3本全て成功でした
スナッチでダメダメな結果だったのと、最近世代交代をして自分が主将になったばかりというのもあって、「世代交代した1番最初の試合でこんな格好悪い姿を見せちゃまずいな」という気持ちで、ジャーク3本絶対取ろうという気持ちで挑みました。

―結果として優勝でしたが
特に結果とかを意識しないで、自己新記録を狙いに行くような大会だと思っていました。内容はよくなかったんですけど、周りの選手もあんまり良くない内容だったということで、たまたま自分に良い結果が回ってきたのかなと思います。

―今年は新型コロナウイルスの影響でさまざまな大会が中止となりました。今大会は感染拡大後初の大会ですか
いや、一回地元の山梨で9月の中旬に試合を開いてくれてて、「(試合をやってくれるなら)出なさい」と先生方に言われて出場しました。それが初めてですかね。

―なかなか試合経験ができない中でしたが、今大会に向けての調整は
話が被るんですけど、山梨でやった大会で良い成績を残せて、試合ベストも20㌔くらい更新できたりとか、調子が上がった中での今回の大会だったでした。コロナになってからはじめての大きな全国区の大会でしたが、緊張しないで今まで通り挑めたかなと思います。でもスナッチの2本失敗が悔しかったです。

―自粛期間の様子を教えてください
ずっと室内が使えなかったので、合宿所の前に練習の台を作って練習してたんですけど、4月に東京にいるのも合宿にいるのも感染を拡大するかもしれないということで、地元に帰るメンバーは帰るというみんなバラバラになっていました。各個人で練習するという状態が続いて、それでも自分はこの合宿所に残りました。残ったメンバーと良い練習ができたんじゃないかなと思います。自己新記録も一気に伸びたので。

―自粛期間の主なトレーニングは
種目の練習が、合宿所の前に作った練習台なので落とせなくて、あまり高重量をさわれなかったので、筋力トレーニング、基礎体力とかそれを徹底してみんなで練習していました。パワーはすごいついたなという印象です。

―先月から主将に就任したお気持ちは
コロナの影響で、今までにないイレギュラーな状態で、本当に不安とかもないとは言えないんですけど、なったからには『対抗戦優勝』という目標を掲げて全員で挑みたいです。自分たちの代では2回、全日本大学対抗戦ができるということなので、2回とも優勝できるようにしたいです。4年生がいない今回のメンバーでも後輩と残ってくれた4年生と一緒に頑張って行けたらなと思います。

―前主将の渡邊峻選手からは何かアドバイスなどは
峻さんは保育園からずっと一緒の先輩というか幼馴染という関係で、世代交代してすぐにご飯に行かせてもらって、「健太郎だったら昔から見てるから、全然大丈夫だと思う。おまえのままでやれば良いよ」と声をかけてもらいました。

―どのようにこれからチームを引っ張っていきたいですか
優勝するということが第一だと思っています。「優勝するためにはどうしたら良いか」という目的意識を部員全員に持ってもらうように、目標設定であったりとか、各自自分の強みや弱点を把握して、各個人で力を発揮して優勝できるかを部員には考えて欲しいと思っています。

―3月にインカレの開催が決まりました
本来、今年度の対抗戦は4年生のいる形で行われるはずでした。他の大学の選手に聞いてみるとまだ4年生が残っている話を聞いて、法政だけが4年生がいないという形なので、戦力的には劣ると思うんですけど、やっぱり優勝するという気持ちが大事だと思うので、今年から今いるメンバーで優勝できるように今から、若い1年生や2年生の伸び盛りのメンバーがいっぱいいるので、そういうメンバーを主体として頑張っていきたいと思います。

―今後に向けて意気込みを
まずは3月の対抗戦でこのチームでどういう結果を残せるかというのが大事だと思うので、何度も言っていますが「優勝する」という気持ちで、できる限りのことをやって次に繋げられるような大会にしたいと思います。

(取材・須藤)

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お詫び

 今大会は無観客開催のため記者の派遣を中止とさせていただきました。後日取材の対応、および写真提供のため、掲載が遅れましたことを謹んでお詫び申し上げます。

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2020-11-16

 

 

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