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【フェンシング】全日本フェンシング選手権大会(団体戦)1日目 ~男子エペ&女子フルーレ~ 男子エペが歓喜の全日本制覇!! 女子フルーレは5冠ならず、4位に沈む

全日本フェンシング選手権大会
2016年12月23日(金)
伊予三島運動公園体育館

全日本選手権初日は男子エペと女子フルーレが行われた。男子エペは3年ぶりに初戦を突破し、勢いそのまま決勝の舞台へと駆け上がる。決勝戦でも勝負強さを発揮し、7年ぶりに日本一の称号を手にした。一方、5冠の期待が高まる女子フルーレだったが、準決勝で秋田市役所に一本勝負の末、惜敗を喫した。続く3位決定戦でも勝利を挙げることはかなわず、4位に終わった。

8re
笑顔で表彰台に上る男子エペメンバー

試合結果

種目出場選手試合詳細順位
 男子エペ団体

 中村豪(人3)、塩原智輝(生命2)、川北信海(文1)、村山健太郎(デザ工1)

 準決勝○45-33新潟クラブ

決勝○45-39早大

 優勝
女子フルーレ団体

真田玲菜(キャ4)、柳岡はるか(法4)、緒方渚(国文4)、緒方実奈海(法2)、梅津春香(法1)

 準決勝×43-44秋田市役所

3決×45-41和歌山北高

4位
 

男子エペ団体戦評

 大事な初戦は神戸クラブとの対戦。一回り目の村山が2点のリードを奪うと、続く中村・川北もそのリードを守っていく。緊張がほぐれた終盤には点差を広げることに成功。45-35で勝利を挙げた。全日本選手権における男子エペ団体はここ二年間、初戦で姿を消している。その過去を知る中村豪(人3)は試合後「本当に緊張した」と語った。試合を終え、中村にはホッとしたような笑顔が浮かんだ。

 続く準々決勝でも法大の快進撃は続く。愛媛クラブとの対戦となったこの試合、またもわずかなリードを終われる展開に。試合が動いたのは35-31で迎えた8回り目、村山が見事な連取で流れを引き寄せる。そのまま勢いに乗り、45-39で準決勝進出を決めた。

 準決勝の相手は新潟クラブ。最初に4連取からリードを許すも、中村がその流れを見事に断ち切る。その後は全員が連取を連発し、大差をつけた。45-33で勝利し、決勝戦へと駒を進めた。

 迎えた決勝戦の相手は早大。エース中村がビハインドを背負うまさかの展開となるも、村山がしっかりとそれを取り返し、激しいシーソーゲームが繰り広げられる。33-33、同点で迎えるは8回り目の村山。この勝負どころでしっかりと落ち着き、6連取に成功。40-35で中村につなぐと、最後は45-39で逃げ切った。

 全日本制覇という快挙を成し遂げた男子エペだが、彼らはこれがゴールではない。エース中村が3年、川北・村山はまだ1年と非常に若いチームである。今季序盤は「チーム」としてまとまることができず、結果を残すことができなかったというが、1年間の成果が最後に大きな花を咲かせた。来季は全日本覇者の称号を引っ提げて5冠に挑む。彼らの進化はまだ止まらない。(阿部暁野)

女子フルーレ団体戦評

 5冠に向けて挑んだ全日本選手権団体。初戦の相手は日吉クラブ。柳岡はるか(法4)がリードを奪ったのを皮切りに、そこからは危なげのない試合を展開。45-26の快勝で2回戦を突破した。

 続く準々決勝は日女体大との対戦。インカレ覇者らしく、この試合も圧倒的な力を見せた。45-14で準決勝へ。

 準決勝の相手は秋田市役所。序盤は優位に試合を進めるが、終盤に逆転を許してしまう。続く真田玲菜(キャ4)は意地の5連取を見せ、39-39の同点で柳岡につなぐ。そして最後回りは一本勝負へ。運命の一本のジャッジはビデオ判定に。この結果、一本勝負は相手に軍配が上がり、43-44で5冠の夢は潰えた。

 3位決定戦へと進んだ法大は、和歌山北高と対戦。「勝って終わる」という強い意志を持って臨むが、またも中盤に逆転を許すと、最後までわずかな差を詰めることはできず。真田が連取で奮闘するも時すでに遅し。41-45で敗北。女子フルーレ団体のの全日本は4位で終わった。

 5冠という大きなプレッシャーと戦うことになった今大会。悲願達成はならずとも、この経験は確実に後輩たちの糧となるだろう。悲願に向けた新たな挑戦がまた始まる。(阿部暁野)

選手コメント

中村豪

-今日の試合を振り返って
(入学後)2年連続一回戦で負けてて、そこを突破できたのが今日につながったと思います。

-初戦を突破した後のホッとしたような表情が印象的でした
そうですね。1番最初は勝ちたいという気持ちが強すぎでちょっと緊張していたので。最後勝てて「やっと一回戦突破できたなあ」と。

-今季から上級生として試合に出ることになって変化はありましたか
最後回りを自分がやることになってプレッシャーはあったんですけど、頼もしい後輩たちがいたので。そういった面ではそんなに責任を感じることなく試合ができました。

-後輩3人(塩原・川北・村山)は中村選手から見て
3人とも本当にタイプが違うので。全員相手にはまるってことはないと思いますし、バランスの良く取れたチームだと思います。

-シーズン当初「団体戦でそれぞれの役割を果たす」というコメントがありましたが
誰が守ってとかではなく、自分たちのフェンシングのスタイルを出し切ることが勝ちにつながるのかなと思います。

-メンバーが大きく変わって、戦いかたの変化は何かありましたか
去年はなんか先輩たちもいたっていうのもあってやりたいようにやらせてもらっていたんですけど、自分がしっかりと点を取らなくちゃいけないという面では変わりましたね。

-シーズン前半の結果から見て、1年間での見事な飛躍の要因は
1年生2人が入ったチームなのでやっぱり1年生がその大学の試合に慣れるということに時間がかかったのと、チームとしても前半戦はひとりずつバラバラに試合をしていたかなあと思っていて。それが徐々にチームで「点を取られても焦らず」とか「ここはやられたから次の選手が取り返す」とか。それぞれいい試合ができていたんじゃないですかね。

-来季は主将としてチーム全体を引っ張ることになりますが
主将だからとかではなく4年生として、プレーで後輩たちを引っ張っていけたらいいなと思います。

-来季に向けて
5冠をしていた代が何期か上にいらっしゃって。今年全日本で優勝して、それが狙えるチームだと思うので、それを目指して頑張っていきたいと思います。

 

 真田玲菜

-試合を振り返って
昨日は優勝を狙っていたので、結果的にはすごく悔しいんですが、それでも最後にみんなで戦った結果なので。そういったところでは悔いはないです。

-4位という結果について
悔しいですね。

-5冠を目指して始まった大会でした
少し頭の中には5冠というものがあって。でもいざ試合になったらそういうことはあまり考えずにできたなという印象があります。

-準決勝を振り返ると
そんなに全体的に悪かったっていうわけではないんですけど、少しちょっとどこかで流れが変わってしまったのかなっていうのがあって。そこを立て直すことができなかったのが悔しかったです。

-3位決定戦を振り返ると
最後勝って終わろうという話だったんですけど、私も結構取られてしまって。まあ勝って終わることができなかったのでそこは悔しいなと思うんですが、このチームでやるのは最後だったので、楽しくできたんじゃないかなと思います。

-後輩2人(梅津・緒方実)は真田選手から見て
個人個人としても技術の高い選手2人なので、来年からもしっかり頑張ってくれるんじゃないかなと思います。

-同期の2人(柳岡・緒方渚)の存在は
2人とも本当に心強いです。試合のときもそうですけど、普段からやっぱり心強い同期で。本当にいてくれてありがとうございますという感じでした。

-今後は
地元の方に帰るので選手としては出られるかなあという感じなんですけれど、全くやらないというわけではないと思うので。また機会があればやりたいと思います。

-来年の女子フルーレ団体チームに対して
今年4冠できたので、来年も個人の技術は高いと思うので、チーム力をこれから新たなチームで上げていって、優勝目指して頑張って欲しいです。

フォトギャラリー

  • 8re笑顔で表彰台に上る男子エペメンバー
  • 7reチームとしてのまとまりが快挙を生んだ
  • 3re中村の安定感はチームの絶対的な柱となった
  • 2Re抜群の勝負強さが光った村山
  • 5re主将としてチームをけん引した真田
  • 4re真田とともにチームを支えた柳岡
  • 1Re来季のチームの主軸となる緒方実
  • 6re梅津(右)もしっかりと存在感を見せた
 

 

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