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【フェンシング】第69回全日本学生個人選手権・第59回全日本大学対抗選手権 大会3、4日目 女子サーブル個人で月野、稲野邉が8強入り!団体は女子フルーレが準優勝と全日本選手権へ向け手応えつかむ

第69回全日本学生個人選手権・第59回全日本大学対抗選手権
2019年11月13日(水)、14日(木)
駒沢オリンピック公園体育館

5日間にわたって行われた学生王者を決める全日本学生選手権(インカレ)。大会3日目は女子サーブル、男子エペの個人戦が行われた。女子サーブルは月野敬子(国文1)が4位、稲野邉南(国文3)が7位と2選手がベスト8進出と健闘。男子エペは川北信海(文4)が3回戦進出を果たすもベスト8入りはならなかった。男子フルーレ団体戦は海外遠征で上級生が不在の中、下級生が中心となって日本一を目指すも3位と決勝の舞台に惜しくも届かなかった。女子フルーレ団体は、昨年度の6位を上回る準優勝でインカレを終えた。大会4日目に行われた男子サーブル団体戦、女子エペ団体戦はベスト4進出を逃す悔いが残る団体戦となった。

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インカレを準優勝で終えた女子フルーレ団体(左から梅津、山口、武藤、高田)

試合結果

種目出場選手順位
 男子エペ 川北信海(文4) 14位
  沢村拓哉(営3) 34位
  安齋一豪(法1) 31位
 女子サーブル 和田佳奈(文3) 13位タイ
  稲野邉南(国文2) 7位
  吉田真花(法2) 9位
  月野敬子(国文1) 4位
 

男子フルーレ団体

出場選手試合詳細順位
岩田圭介(法2)、北村透海(社2)、中村太郎(法1)、村上拳(文1) 2回戦○45-15立大、準々決勝○45-44早大、準決勝●30-45日大、3位決定戦○45-35慶大 3位
 

女子フルーレ団体

出場選手試合詳細順位
梅津春香(国文4)、高田真帆(法3)、山口萌々(文2)、武藤未澪(文1) 1回戦○45-28専大、準々決勝○45-19朝日大、準決勝○45-40日大、決勝●38-44日女体大 準優勝
 

男子サーブル団体

出場選手試合詳細順位
小野大貴(文3)、古田凌大(文3)、武捨大輔(文3)、山本真太郎(営2) 2回戦○45-25東大、準々決勝●40-45日体大 5位
 

女子エペ団体

出場選手試合詳細順位
前田友菜(文4)、新井ひより(営3)、加藤有紗(営2)、鈴木詩(文1) 1回戦●42-45日体大 10位

大会3日目戦評

男子エペ個人戦

 大会2日目に予選プールが行われた男子エペ個人戦は、本戦トーナメントに川北信海(文4)、沢村拓哉(営3)、安齋一豪(法1)ら3選手が出場した。男子エペは初戦から沢村と安齋が同士討ちになった。

 沢村と安齋の同校対決は、立ち上がりから安齋が得点を重ねた。沢村もいつものような落ちついたプレーで攻撃の好機を見計らうも、安齋リードのまま後半戦へ。じわじわと点差が開き、14-9と安齋がマッチポイントを握る。しかし、機材トラブルで試合中断。ピストを移動し再開するも、安齋が気持ちを切らすことなく攻め15-10で沢村を下した。2回戦では、平野裕也(慶大)と対峙。両者時間をじっくりと使い試合を運ぶも、2セット目を終えた時点で5点差をつけられる苦しい展開に。10-15とわずかに及ばず2回戦敗退となった。

 4年生の川北は最後のインカレで粘りのプレーを披露した。初戦から接戦を繰り広げ、2点ビハインドから同点に追いつき勝負は一本勝負に。緊迫した空気の中、川北のひと突きが試合を決め、2回戦進出を決めた。続く2回戦でも、試合終了8秒前に同点に追いつき、そのままサドンデスマッチに。今大会2回目の一本勝負を制し、3回戦へと駒を進めた。ここまで勝負強さを見せた川北だったが、3回戦では終盤から失点を続き、時間いっぱいまで攻め込むも11-15で敗戦。男子エペ個人戦はベスト8進出者はなしと悔しい結果になった。

女子サーブル個人戦

 予選プールを勝ち上がり和田佳奈(文3)、稲野邉南(国文2)、吉田真花(法2)、月野敬子(国文1)ら4選手が本戦トーナメントに出場。全選手がシード権を得て2回戦からの登場となった。

 2回戦では和田と吉田が危なげなく勝ち上がるも、月野、稲野邉は序盤にリードを許す苦しい展開に。しかし、稲野邉は2点ビハインドから1ポイントずつきっちりと得点し試合を立て直すと、見事勝利を収めてみせた。月野も5点差から相手に連取を許すも逃げ切り、15-13でトーナメント出場者全員が3回戦進出を決めた。

 続く3回戦では吉田が苦戦を強いられる。思うようにアタックが決まらず点差を大きく引き離されると、なかなか勝機を得ることができず6-15で敗戦。また、和田と稲野邉は同士討ちとなった。試合前半は和田がポイントを先取し、一時は4点差をつける展開に。しかし、7-9から稲野邉が8ポイント連取と勢いに乗り同校対決は稲野邉が制した。月野は小林かなえ(東女体大)と対戦。序盤こそ4ポイント差をつけられる劣勢だったものの、2回戦同様同点に追いつき、勝負の行方は一本勝負に。月野のひと斬りが試合を決め、自身初のインカレでベスト8進出を果たした。

 月野、稲野邉ら2選手が準々決勝へ駒を進めた。稲野邉は準々決勝で序盤から思うようにペースをつかめず、9-15で敗戦。一方、月野は徐々に点差をじわじわと引き離すと、そのまま相手を寄せなかった。15-9と快勝し準決勝進出を決めた。準決勝では稲野邉を下した谷山鈴々花(東女体大)と対峙。3-8とリードを広げられるも、その後4ポイント連取と粘り強くプレーを展開。しかし、10-15と追い上げかなわず3位決定戦へ回ることとなった。3位決定戦でも月野は苦戦を強いられた。序盤こそリードを保っていたものの、相手の踏み込みが勝り敗戦。それでも月野は1年生ながら4位入賞と堂々たる戦いぶりでインカレを終えた。

男子フルーレ団体戦

 男子フルーレ団体には、北村透海(社2)、岩田圭介(法2)、中村太郎(法1)、村上拳(文1)らが出場。シード権を得て2回戦からの登場となった。

 2回戦では立大と対戦し、45-15と大差で危なげなく勝利。続く準々決勝では、早大と対戦。試合序盤はリードを保っていたものの中盤で相手に得点を許し、2点差まで詰め寄られる。しかし、2回り目の北村が個人戦では4強入りを果たした竹田陸人に食らいつき、再び流れは法大側に。このままの勢いで勝利するかと思われたが、点差をじりじりと詰められ、最後回りの中村と竹田が一進一退の攻防を繰り広げる。そして最後は一本勝負となったが、中村が一瞬の隙をついてアタックを決め、接戦をものにした。準決勝では日大と対峙。序盤で5点のリードを許し、迎えた中盤では北村が善戦するものの、思うように得点が伸びない法大。その後も流れを引き寄せることが出来ず、敗戦。大会4日目に行われた3位決定戦へ臨んだ。

 日をまたぎ行われた3位決定戦は慶大と対峙。2回り目にわずかにリードされたものの、その後3回り目で北村が昨日同様細かなフットワークで攻め込み勝ち越しに成功。4回り目には岩田に変わり村上がリザーブとして出場。村上は途中出場ながら物怖じしないプレーで点差を引き離してみせた。最後は中村がきっちりと試合を締め、45-35で3位入賞を果たした。

女子フルーレ団体戦

 関カレでは6位と悔しい結果に終わった女子フルーレ団体。梅津春香(国文4)を中心に高田真帆(法3)、山口萌々(文2)、武藤未澪(文1)ら4選手でインカレ上位進出を目指した。

 大会3日目に行われた1回戦~準決勝では個人戦で結果を残した梅津と高田の活躍が光った。初戦の専大戦から45-28と好発進すると、準々決勝の朝日大戦では7回り目の高田が8得点、最後回りの梅津も10得点と奮闘し準決勝へ駒を進めた。準決勝の日大戦では、2度の逆転を許したものの、4点ビハインドから最後回りの梅津が9ポイントを連取し、45-40で決勝への切符を手にした。

 大会4日目に行われた決勝では日女体大と対戦。序盤はリードこそしていたものの、中盤に失点が続き逆転されてしまう。その後梅津が試合を立て直し同点に追いついたものの、その後は両者時間を使い、慎重に攻撃の好機を探る展開になった。8回り目の高田が果敢に攻めたものの、思うように得点にならずファウルに。準決勝同様4点ビハインドから巻き返しを図った最後回りの梅津は、残り時間38秒のところで勝ち越しを許し38-44と惜敗。女子フルーレ団体は準優勝でインカレを終えた。

 試合後にはここまでチームを引っ張ってきた梅津が、静かに涙する場面もあった。「毎試合必ず振り返りを行って、相手のプレーよりも自分のプレーで修正すべき点をお互いに出し合った」(高田)と語ったように、チームで課題と収穫を共有し、試行錯誤しながらつかんだインカレ準優勝だった。今後は12月に開催される全日本選手権団体戦に挑む。今年度最後の戦いに向けて、チームは再び舵を切る。

(記事:梅原早紀、飯嶋幸喜)

大会4日目戦評

男子サーブル団体戦

 関カレで4年ぶりの優勝を飾った男子サーブル団体は、吉田多聞(営1)、星野剣斗(営2)ら関カレ優勝メンバー2人が今大会を欠場。小野大貴(文3)、古田凌大(文3)、武捨大輔(文3)、山本真太郎(営2)らがインカレに続く今年度2冠目を狙った。

 初戦の東大戦は45-25と一切隙を見せないプレーで完勝し、準々決勝に駒を進めた。しかし、準々決勝の日体大戦では序盤から苦戦を強いられる。1回り目の小野が無失点で後続の山本につなぐも、点差を2点に縮められ、3回り目では逆転を許した。小野が4回り目で8得点と奮闘し20-18と勝ち越したものの、再び逆転され30-40と10点差を追う状況で最後回りの山本にバトンが渡った。

 山本は勢い良く飛び出しアタックを決めると、点差をぐんぐんと縮め挽回を狙った。しかし、10点差からの追い上げは厳しく、40-45で準々決勝敗退。男子サーブル団体は関カレに続くタイトル獲得はならなかった。

女子エペ団体戦

 前田友菜(文4)、新井ひより(営3)、加藤有紗(営2)、鈴木詩(文1)ら4人が出場した女子エペ団体戦は、初戦の日体大戦から苦戦を強いられた。

 序盤はわずかなリードを保っていたものの、5回り目の鈴木が単独ポイントの獲得に苦しみ、逆転を許してしまう。その後、6回り目で前田がテンポの良いフットワークで追い上げを見せ、時間いっぱいに攻め同点にする。鈴木、新井らが点差をつけようとしたものの、思うように得点を稼ぐことができず、勝負の行方は最後回りの前田に託された。

 前田は積極的に踏み込み攻撃の好機を探ったものの、攻撃の隙をつかれ残り時間およそ1分を切ったところで38-42と苦しい展開に。2点差に迫るも、わずかな残り時間で逆転することはかなわず、初戦敗退となった。

(記事:梅原)

選手インタビュー

月野敬子(国文1・女子サーブル)

―インカレ個人戦を振り返って
最後の3位決定戦でメダルがかかっている試合で負けてしまったことが悔しいです。

―接戦を勝ち上がった印象だったが
3回戦でベスト8がかかっている試合で、関カレとかでも準優勝をしている他大学の先輩と対戦して、競り合って最後の一本勝負で勝つことができたことが良かったです。

―インカレの目標と達成度は
良くてメダルが取りたいなと思っていたんですけど、先週から風邪をひいてしまってあまり練習時間が確保できていませんでした。それが原因で少し不安だったので、自信を持って試合に臨むことは出来なかったのですが、そのような状況でも手応えのある試合ができて良かったです。それでもやはり、メダルを取れなかったことは悔しいなと思っています。

―今大会の収穫は
まずは練習時間が思うように確保できず自分のアタックの精度が落ちていました。得たものというよりは実力が発揮できなかった試合が多かったので、収穫というよりは反省点が多いです。

―大学入学以降学生大会に出場して思うことは
高校生の時は一人で試合に出て戦うことがほとんどだったのですが、法政大学に入学して先輩方や同期が応援してくれて頑張ろうという思いがより一層強くなりました。

―女子サーブルの先輩について
自分が中学生の時からかわいがってくださっている先輩方が多くて、全体の仲が良いなと思っています。居心地がいいですし、年下ではあるのですが、チームの為に頑張らなきゃなという思いになります。

―全日本選手権団体戦に向けて意気込みをお願いします
金メダル目指して頑張りたいと思います!

高田真帆(法3・女子フルーレ)

―団体戦決勝を振り返って
このチームで勝ちたかったんですけど、最終回りで思うようなプレーが出来ず負けてしまいました。今年は梅津先輩と団体を組むことができる最後の年なので、優勝旗を持ちかえりたかったんですけど、それができなくて悔しいです。自分がもっと点を取れたら最後回りでも梅津先輩に少し楽にプレーしてもらうことができたかな、と思っています。

―決勝終了後に全員で梅津選手の背中をポンとたたく場面もありました
終わった後に梅津先輩が涙を流されていました。本当に悔しかったのですが「全日本で頑張ろうね」という言葉をかけてくださって、チームとしても最後の大会に向けて頑張ろうという気持ちが強くなりました。

―関カレと比べてチームとして変わったことは
関カレよりも個人が自分の役割を意識して、試合に臨めました。あとは対戦する相手を意識して練習に取り組めたと思います。そういった部分では練習の成果が出せた大会だったと思います。

―試合を重ねるたびにチームで修正したことは
毎試合必ず振り返りを行って、相手のプレーよりも自分のプレーで修正すべき点をお互いに出し合いました。前の試合でできなかったことを洗いだして次の試合に生かすということは出来たと思います。

―高田選手は個人戦で2年連続の入賞ですが個人戦を振り返って
去年がベスト8だったので、最低でもベスト8に入りたいと思っていました。そして、目標としてはベスト4に入ってメダル獲得を目指していたのですが、勝つことができなかったので、結果としては悔しい気持ちがあります。それでも去年のインカレと比べて、試合内容が良いものになり、新しい技も決まるようになったのでその点は成長したかなと感じています。

―全日本選手権団体戦に向けて意気込みをお願いします
インカレで決勝の舞台で負けてしまい、悔しい想いをしたので全日本では後悔のないように一試合ずつ集中してプレー出来たらと思います。頑張ります。

フォトギャラリー

  • DSC 4586 R女子サーブルは月野(左)と稲野邉2名がベスト8入り
  • tukino2 R攻撃を仕掛ける月野
  • inanobe R積極的に踏み込む稲野邉
  • kawakita R一本勝負を制し吠える川北
  • anzai R沢村との同士討ちを制した安齋
  • umetu R最後のインカレ団体戦に挑んだ梅津
  • takada R高田は個人・団体共に活躍を見せた
  • kitamura R低い姿勢から攻撃を仕掛ける北村
  • nakamura Rガッツポーズを決める中村
  • murakami R3位決定戦に出場し活躍を見せたリザーブ村上
  • huruta R古田は準々決勝で思うようにアタックが決まらず苦戦を強いられた
  • ono R1回り目でチームを勢いづけた小野
  • maeda R前田は最後回りで奮闘も勝ち星ならず
  • suzuki R1年生ながら団体戦メンバーに名を連ねた鈴木
  • DSC 5607 Rインカレを準優勝で終えた女子フルーレ団体(左から梅津、山口、武藤、高田)
 
 
 
 
 

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