相撲
 【相撲】第93回全国学生相撲選手権大会 Bクラス3位で終わるもAクラス予選で1勝

第93回全国学生相撲選手権大会
2015年11月7日(土)、8日(日)
堺市大浜公園相撲場

大学相撲の最高峰、全国学生相撲選手権大会。
6月東日本学生相撲選手権大会ではBクラス優勝を果たした法大相撲部だったが、今大会では準決勝敗退で3位となった。しかしその後行われたAクラス予選では、昨年、そして6月に果たせなかったAクラスでの1勝を上げることができた。

 

201511081
今大会が4年の引退試合となった

個人戦試合結果

個人戦予選

個人戦試合結果

選手名1回戦2回戦3回戦
宇野 滉史(法1)
松浦 智哉(人1)
高木 翔夢(営4)
岡田 久典(人4)
川上 響(法4)

※決勝トーナメント出場はならず

団体戦試合結果

Bクラストーナメント

 準々決勝

 4

法政大学

先鋒

野上

慶応大学

二陣

高木

中堅

小賀坂

副将

五十嵐 唯人(営1)

大将

岡田

※Bクラス上位4位はAクラス予選に出場のため、この時点で法大のAクラス予選出場が決定

 

 準決勝

 2

法政大学

先鋒

野上

明治大学

二陣

高木

中堅

小賀坂

副将

五十嵐

大将

岡田

※Bクラス3位決定
 

Aクラス予選

 1回戦

 0

法政大学

先鋒

野上

5

東洋大学

二陣

高木

中堅

小賀坂

副将

五十嵐

大将

岡田


 2回戦

 0

法政大学

先鋒

野上

近畿大学

二陣

高木

中堅

小賀坂

副将

五十嵐

大将

岡田


 3回戦

 3

法政大学

先鋒

川上

専修大学

二陣

高木

中堅

小賀坂

副将

五十嵐

大将

岡田

 

個人戦 戦評

 大会1日目、法大からは個人戦に5名の選手が出場。1回戦、宇野が相手方棄権での不戦勝、岡田がすくい投げで勝利し2回戦へ駒を進めた。2回戦、宇野は体格が一回り大きい相手に力負けを喫するも、岡田は粘りの相撲で勝利する。続く3回戦、勝てば優秀32選手入りとなり、決勝トーナメント進出が懸かる試合。しかし、ここで惜しくも敗退し、ベスト32入りはならなかった。
 結果は出せなかったが、この個人戦で土俵の感触を確かめられた。2日目の団体戦で勝負を挑む。(菅野響子)

団体戦 戦評

 昨年はAクラスの大学相手に力の差をまざまざと見せつけられ未勝利に終わった団体戦。小雨が舞う寒さの中、熱戦が繰り広げられた。法大はBクラストーナメント準々決勝から出場。初戦は慶大相手に、中堅の小賀坂が敗退するも他のメンバーが勝利し4-1で準決勝に駒を進める。次なる相手は明大。先鋒・野上、二陣・高木が2者連続で敗退し、法大のペースに持ち込めない。準々決勝で唯一黒星だった中堅・小賀坂が押し出しで勝利するも、副将・五十嵐が突落しを決められ敗退。大将・岡田が押し倒しで勝利し意地を見せるも、結果は2-3で準決勝敗退。「勝てた試合だった。経験の差が出た」(岡田)と、で惜しくも決勝進出を逃し、Bクラス3位となった。

 Bクラス上位4校に入った法大はAクラス予選へ進出。初戦の相手は昨年も対戦した東洋大。雪辱を果たしたいところだったが、終始試合の主導権を握られ0-5のストレート負けを喫してしまう。続く近大戦も、一回り体格の大きな相手に手も足も出ず再び0-5で敗退。1勝もできないまま試合は専大との最終戦へ。ここで法大は、「一発何かやってくれる相撲を持っている」(永池監督)と、先鋒を野上から川上を変更。するとこれが功を奏し、引き落としで初戦を飾りチームに勢いを与える。二陣・高木は破れるが、中堅・小賀坂が長い相撲を粘りきり、寄り切りで勝利。執念を見せつける。しかし副将・五十嵐が敗退し、2-2で大将戦へ。Aクラスの専大相手に一歩も譲らない試合を展開する。苦手意識があったという相手に何度も食らいつく。「何としても勝ちたいと思った」。土俵際に追い込まれ劣勢となるも、くるりと相手を交わして送り出しで勝利。やっとの思いで掴んだAクラス団体戦での勝利だった。下剋上の勝利に会場も大盛り上がり。土俵上で岡田も満面の笑みでガッツポーズ。普段は出さないようにしているというガッツポーズが喜びの大きさを物語っていた。

 "経験の差"が響いたという今大会。

 手も足も出なかった敗戦も、格上相手に使んだ勝利も、Bクラス止まりの現状を打破する大きな糧になるはずだ。多くの経験を積んだ法大相撲部が新たな一歩を踏み出していく。(望月千草)

選手コメント

永池悟 監督

―今大会を振り返って
4年生3人が頑張ったのもあるし、今年に関しては春からずっと出稽古をやってきて、結果が出ているのかなと思います。やっぱり、内輪だけの稽古だとなあなあになるので、外に出て刺激を受けることで、良い結果になったのかなと思います。

―団体戦の目標は
最低限にBクラス優勝で、Aクラスでも下位のチームに1勝ということだったので、まあまあ良かったかなと思います。

―Bクラストーナメントを振り返って
正直、準決勝は勝てるオーダーを組んだつもりだったので、勝てるかなと思っていました。しかし、勝負は何があるかわからないので、勝てる子が負けてしまえば、こういった結果になるのかなと思います。

―Aクラスの2戦目までは全敗でしたが
東日本の時から実力差があるのはわかっていたのですが、1つくらいは勝てたかなと思います。

―勝利をあげた専大戦については
毎年、出稽古へ行かせてもらっていて、その時は良い勝負ができていても、インカレなどで当たると3-2とかで負けていましたが、今回は勝てて、締めくくりとしては良い結果かなと思います。

―川上選手が最後出場されましたが
4年間の最後ということもありますし、勝負を懸けるのに、先鋒川上というのは一発何かやってくれる相撲を持っていますので、そこを含めて4年生最後の試合は3人使うことにしました。

―専大戦は4年生2人が勝利されましたが
川上に関してはここぞというところでやってくれるので、チームに勢いを付けてくれました。2-2になったときの岡田は負けたことがないので、安心して見られました。

―高木主将については
主将という重圧もありながら、チームを引っ張ってくれて、個人としては勝てませんでしたがチームとしては結果が出ているので、チームへの貢献をしてくれました。

―岡田選手が個人戦では2勝しましたが
いつも結果は残してくれる子で、ここ1番何かやってくれるという相撲をみせてくれるので、もう少しいって欲しかったですが、くじ運なども出てくので、仕方ないかなと思います。

―来年は4年生3人が抜けますが
いなくなるのは大きいですが、下も着実に育ってきていて、新入生も4人入ってくるので、今年と来年はさほど変わらないので、今年以上の結果を求めていきたいです。

 

高木翔夢 主将

―この2日間を振り返って
大変だったというのが1番です。大会期間もそうなんですけど、それ以外でも、「これで終わりなんだな」という気持ちで試合に臨んでいましたし、臨む準備もしてきたので、体力的にもメンタル的にもきつい時間を過ごしてきたかなというのはあります。結果は、僕自身今大会で1勝しかできなかったので、とても悔しい部分はあるんですけど、チームで何とかしてAクラスで1勝を挙げることができたので、今までキャプテンとして頑張ってきたという点でひとつ形に残すことができたのかなと思います。

―個人戦を振り返って
基本的には団体戦に全てを懸けていましたし、相手も自分より全然強い相手だったので、個人戦は勝つ負けるよりも土俵の状態を確かめたりとか、緊張感に慣れるという意味で次の日に向けての調整でした。自分の中ではうまく調整できたと思ったので、これなら試合に臨めるなと思ってやっていました。

―Bクラストーナメント、初戦の慶大戦はいかがでしたか
練習でも負けたことがない相手だったので、自信を持って取れたなというのが大きいです。何よりも初戦、入りが大切だったので、そこで気持ちを高めてしっかりできたのが良かったです。

―そのあとの準決勝では明大に破れ3位で終わりました
あれは僕のミスです。明大二陣の武政(進之介)選手とは、高校時代からずっと対戦していました。高校の時、インターハイでは僕が勝って、大学1年のときに1勝1敗になって。僕に分があったので、監督もそこを狙って入れてくださっていて、決して勝てない相手ではなかったんですけどそこで負けてしまい、僕のキャプテンとしての不甲斐なさがあったなと思います。チームメイトがみんな頑張ってくれたので、あそこで勝てなかったというのは反省ですね。

―Aクラス予選を振り返って
東洋大と専大の二陣は同じ4年だったので、ここまで4年間蓄積してきたものをぶつけようと思って臨んみました。そこで負けたことに関しては、全てを出し切ったなと思えました。でも、近大1年の庵原(一成)選手に負けたのは悔しいです。頑張った部分は僕のほうが3年間分大きかったと思うので、そこを負けてしまったのは勝負弱さが出たのかなと思います。

―最後の専大戦では3―2で勝利しました
専大は僕が1年の頃から入れ替え戦でずっと戦っていた相手でした。、ここでAクラスに勝ちたいという思いで、チームがひとつになれて勝てた試合だったと思いますし、ここ1年、みんなで気持ちを高めてやってきたことが、Aクラスに勝つということで初めて結果として形に出たのが良かったと思います。

―Aクラスと試合をして、強豪校との差はどの部分だと思われますか
自信と集中力ですかね。Aクラスの学校は、Aクラスで相撲を取りなれているのでやはり自信と誇りがあります。集中力に関しても、Bクラスの学校は、Bクラスで試合をした後にまたAクラスで戦わなくてはいけないので、Aクラスの人たちと比べると集中する時間が倍ほど必要になってきます。そう考えると、集中力の面ではBクラスの方が必要になってくると思います。

―主将としての1年を振り返って
正直とてもしんどかったですね(笑)。主将だけでなく、学生生活であったり、就職活動であったりでこの1年は本当に大変でした。主将として、チームメイトに尊敬されるように、身だしなみや生活、いろんなところで心がけていました。だから結果に結びつかなかったところは本当に残念なんですけど、この1年間必死に努力したのは確かなので、辛かったんですけど頑張った自分がいたと思います。

―4年間の相撲部での生活を振り返って
一言で表すと「良かったな」です(笑)。法政大学で相撲ができて良かったです。入学したときはレギュラーにも入れず、試合にも出れず、悔しい時間を過ごしたんですけど、同期と助け合いながらこの4年間頑張ってきました。法政大学だからできた経験もありますし、うちの相撲部独特というか、監督、選手みんなが和気あいあいとして、みんな伸び伸びと、チーム一丸となってできたというのはすごく良かったので、4年間やってきて良かったと思います。

―後輩に伝えたいことは
一生懸命とにかく頑張って欲しいです。でも時には休むことも大切なので、頑張りすぎず、ただずっと上を見続けていて欲しいです。

 

 岡田久典

―この2日間を振り返って
自分的には満足できた2日間でした。勝つべき相手に勝てましたし、自分の力は十分に出せたと思います。

―個人戦を振り返って
1、2回戦は対戦した相手は、実力的にも勝てる相手でした。3回戦目に負けた相手は強いんですけど、自分の感触的にはもっとできるなと思いました。もっとなんとかできたと思うので悔しいです。

―力を出し切れなかったのは原因は
やっぱり心のどこかに「どうせ勝てんやろうな」って気持ちがなくもなかったかなって。それがダメだったなと思います。同じ大学生なのでもっと強気でいけたらよかったかなと思います。

―昨日の負けから今日の取り組みにつなげたことは
反省点は気持ち面でしたが、今日の結果から見ても活かせませんでしたね。近大の人とも東洋大の人とも対戦したときに活かせませんでした。

―大将を務めるに当たって心がけていたことはありましたか
2―2の場面の時とか、自分の結果で決まるのであまり大将ってやりたくないんです(笑)。でも、明大とやったときは相手にも団体としても勝ちたかったので頑張りました。試合に出てない選手も含めてチームとしての試合なので、2―2で大将戦を迎えるような勝ち負けがかかった場面は気のせいかもしれませんがいつも以上の力が出ると思います。

―Bクラス3位という結果について
明治戦は勝てた試合でしたね。1年生の経験の浅さが大きかったと思います。元々力のある選手なのですが、大学での試合経験が相手と比べたら浅かったと思うので、気持ち的にやっぱり向こうのほうが強いんじゃないかなっていう先入観が入っちゃって、いつもの力を出し切れずに負けてしまったというのはあると思います。

―Aクラス予選では苦戦を強いられましたが、Aクラスとの差はどう感じましたか
やはり経験と、小さくても強い選手はいるので一概には言えないですけど、体格もあると思います。出稽古で他の大学の選手と練習したりするんですけど、自分たちと同じくらいの体格の相手とばかり練習するので、もっとAクラスとかの大学と練習しておけばよかったかなと思います。

―専大戦では2―2の勝敗を分ける場面で回ってきましたが
対戦した福田(秀一郎)は中学校のときから知っていて、苦手意識があったので心の中では「負けるんだろうな」って思ってしまっていて。でも先峰の川上が勝って小賀坂も長い相撲で我慢して勝って、2―2で回ってきて何としても勝ちたいと思って土俵に上がりました。

―岡田選手の勝利で場内も盛り上がっていました
やっぱり嬉しかったです。あまりガッツポーズしないようにしてるんですけど出ちゃいました。

―今日で引退となりますが、これまでを振り返って
楽しかったですね。高校の時に相撲はもうやめようと思っていましたが不完全燃焼で終わったところに声をかけてもらって、1年生の時から試合に出させてもらって先輩に可愛がってもらって。先輩のおかげで相撲も楽しくできたし、試合でも結構勝ったりして、楽しかったですね。

―後輩に伝えたいことは
後輩たちは小賀坂をはじめ、力もあるので自分たち以上の成績を残せると思うので頑張って欲しいです。

 

川上響

ー今大会を振り返って
個人戦、1回戦で負けたのが全てです。これで引退だなと区切りつけていました。

ー結果的には最後の団体戦出場されましたが
4年生全員で戦ってこいと言っていたので、それでだと思います。

ー出ると決まったときの気持ちは
1年生の時も自分が出れば勝てるんじゃないかなという思いはあったのですが、結局出られなくて、4年生になっても出れずにずっと同じ立ち位置だなと思っていたら、最後にチャンスをもらったので、自分の良くなかった学生相撲の思い出を精算するつもりでやりました。

ー勝利をしたときの気持ちは
最初はどっちが勝ったかわからなかったので、アホ面したまま勝ち名乗りを受けたと思います(笑)。ただ、勝てるとは思っていたので、後は任せたという感じでした。

ーチームとしても専大に勝利しましたが
1年生の頃から専大には勝てるんじゃないかなと言ってきました。自分はあまり出ていなかったですがずっと勝てなくて、最後の最後に勝てて、そこに自分も加わっているというのは感慨深いものがあります。

ー今大会の目標は
個人戦で優秀32に入ることでした。団体の方は補欠ということもあって、みんな頑張ってくれと思っていました。その中で2部も優勝できず、1部でも2戦目まで全敗で不満はたまっていました。でも、最後に試合に出て、鬱憤を晴らして、自分が勝って、チームが勝つと嬉しいもんだなと最後に気づきました。

ー4年間を振り返って
嫌なことの方が断然多いですね(笑)。なかなかチャンスに恵まれなかったですが、最後出られたので、気持ちよく引退できます。

ー2人の4年生はどういった存在ですか
同期に恵まれたなと思います。団体戦で交代するときも、2人のどちらかと交代だったら、断るつもりでした。

ー主務としての仕事は
試合の手配など、雑用全般ですね。

ー最後に後輩に向けてメッセージを
最後に勝って、良い姿見せられたと思います。僕はなかなかチャンスをもらえなかったですが、最後に勝てました。今、試合に出れていない後輩にも、最後の最後にチャンスが巡ってくるからそこに向けて頑張れと伝えたいです。

 

フォトギャラリー

  • 201511081今大会が4年の引退試合となった
  • 201511072個人戦に出場した松浦
  • 201511073個人戦に進出した宇野
  • 201511084チームをまとめた高木主将
  • 201511085Aクラス相手に1勝した小賀坂
  • 201511086途中交代の期待に応えた川上
  • 201511087決め手となる1勝を挙げた岡田
  • 201511088岡田をねぎらうチームメイト
 

 

 

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