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【スキー】第93回全日本学生選手権大会 男子1部クロスカントリー4×7.5kmリレー エントリーでの逆境を覆し10位!入賞圏内に滑り込む

秩父宮杯・秩父宮妃杯 第93回全日本学生選手権大会
2020年2月27日(木)
花輪スキー場

インカレ最終日。最終種目の4×7.5㎞リレー法大は順位を昨年より3つ上げる活躍を見せた。エントリー時に苦しいレース展開が予想されたが、監督の計画通りの走りで入賞圏内へと滑り込んだ。

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コンバインド入賞の村上がアンカーを務めた

試合結果

クロスカントリー部門

男子1部4×7.5kmリレー

種目順位選手名(学年・学部)タイム
クロスカントリーリレー4×7.5㎞ 10位 若松龍貴(経4)  1:21:22.4
②上山侑大(社3)
③工藤隼人(経1)
④村上純人(社4)
 

戦評 

クロスカントリー・男子1部 4×7.5㎞リレー

数日にわたって行われたインカレもいよいよ最終日となった。最終日に行われるのは4×7.5kmリレー。各大学が一つとなって応援をするこの種目は、最後をしめくくるにふさわしいものだろう。
法大からは若松、上山、工藤、村上が出場。クロスカントリー専門の選手だけでなくコンバインドの村上も出場せねばならないという危うさも持つ中、法大は目標を10位入賞と設定した。
レース直前になり雪が降り始めたり途中で陽射しが照りつけたりと天候の移り変わりが激しかったこのレースは、展開も空模様に似たものとなった。

1走の若松がスタートすると、4年生の意地か先頭集団にくらいつく。3周目で離されてしまうが、目標順位より上で渡すことに成功した。次に2走の上山は東京農業大と競り合い、それに対しコース脇からは仲間の激が飛ぶ。上山は仲間の声を力に、なんとか前へ出て3走の工藤へつなげた。3走はそのまま東京農業大と法大の前を行く近畿大との差も縮まり、7,8,9位が固まってそれぞれがそれぞれを牽制ししのぎを削る展開となっていった。
そして最後、4走の村上へ変わる頃には後ろから慶大も迫って7から10位が団子状態となった。レースが進むにつれ法大は9位か10位かという展開になり、雪も強くなる中村上も懸命に前を追った。しかしクロスカントリー専門の選手はやはり強く、法大は10位でフィニッシュ。レースに出た全員が全力を出した結果当初の目標通りの成績となり、今年のインカレは良い形での終わりを迎えられたことだろう。

各種目でポイントを獲得した法大ではあるが、どこか物足りない印象も受けた。SLを終えた塩入が「インカレで確実に入賞できる人が法政の男子の中にはっきりといないというのは今日のGSでも感じました」と語ったように、アルペンが強いと言われる法大の本領発揮とならなかったりと、課題が見つかった今年のインカレ。1年後どのように仕上げインカレに臨むのか、来年の法大スキー部にもぜひ刮目してほしい。

(文:小倉明莉)

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ゴールした村上を囲む選手たち

監督・選手コメント

近藤浩之 監督

―本日のレースを振り返って
クロスカントリーの競技はやっぱり下馬評というか、アルペンと違ってそれぞれの持ちタイムっていうのがわかってるので各校のメンバーとうちのメンバーを比べた時に、かなり不利だなというのがわかった中でのレースでした。その中でまた変な失敗とかしちゃうと入賞圏外に飛ぶなというギリギリの所で戦いましたが、全員がきっちりそれなりに、僕らの計画した通りに走ってくれてなんとか入賞ができて良かったなと思います。

―7~10位が団子状態でした
想定通りのレースで最後の最後、4走の3周目で順位が決まるってのはわかっていたのであれはもう想定内。あのメンバーでああいう展開になっちゃうと、確かにうちはクロスカントリー専門の選手じゃないのでクロスカントリー専門の選手と渡り合うにはちょっと可哀想と言ったら変だけど、荷が重かったなと思うのであれはもうあれで十分でした。

―インカレの総括を
インカレ全体としてはちゃんとポイントも取れたし、各種目でポイントが取れたというのもあるのでそれは喜ばしいことですが、やっぱりもう少しレベルの高いところで勝負できるようにしていかないといけないなと。細かいことだけど、入賞すべき選手がしていないとかそういう所もあるのでそれは詰めて1年後見ていきたいなと思います。

―大会の振り返りとしてアルペンは
実力者ぞろいで普通に滑れば本当はもっと入賞者が出てもおかしくないけれど、皆優しいのかムードにやられたのか実力を出し切れなかった選手が多かったですね。だから来年は複数入賞、10位以内にちゃんと2人以上入っていくっていうのを目指したいですね。アルペンが伝統的に強い法政なので、そこは男女ともやっていきたいなと思います。

―クロスカントリーは
ここ数年どんどん成績が落ちてきて、選手も少なくなってきて強化しなければいけない種目なんですけども、来年新しく4人有力選手が入るっていうのが決まっているのでその子たちをうまく強化して、若いチームだけど上位にくるっていう戦い方をしていきたいなと思います。

―インカレで印象的な場面は
体育会で1年生から4年生まで上下関係があるけど、大会になれば全くそういうの関係なく選手同士で協力し合うっていうかサポートし合うっていうのがこのインカレで。そういう風な感じで僕らがそうしろって言ったわけではないんだけども、選手同士がそうやってやっているのを見て良いなと思いました。

―本日でクロスカントリー部門の選手も引退となりました。クロスカントリーの4年生について
クロスカントリーは2人いて、1人の矢久保っていうのが昨年けがをしてそれをずっと引きずって今年も滑れる状態じゃなかったので可哀想だったけど、それがスポーツっていうものかなと。もう1人の若松っていう選手はこの秋田県の地元出身で役員とかも見守る中、最後に良い走りをしてくれて良かったなと思います。

―コンバインドについては
村上は以前も言ったけど、色々ケガなりアクシデントがあって中々実力通りの結果が出なかったのに4年でその結果を出して卒業できるっていうのは、法政スキー部の伝統としてちゃんとじっくり育成して4年目にベストリザルトを出して卒業していくっていう典型的なことをやってきました。

―この4年生はどのような学年
4年生だけじゃないかもしれないけど、非常に仲の良い学年で、男女ともにムードがすごく良く上がるチームにしてくれたと思います。

―4年生が引退となりますが残る1~3年生について
今の4年生は皆力のある子たちなので戦力的にすごいダウンするっていう所があるんですけども、3年生までの選手と新入生でまた新しいチームを作ってやっていかなきゃいけないので、そういう自覚を持ってやって欲しいです。

―今後の目標あるいは来年のインカレへ向けて
男女とも総合5位以内っていうのはゆるぎない目標で、それを達成できなかったっていう今のチーム状態じゃ(その目標を)達成できないので、じっくり考えて1年かけて絶対リベンジします。

1走 若松龍貴

―今日の試合を振り返って
ランナーチームの目標としては10位から入賞圏内でやってきました。自分は1走をやらせてもらって、調子が良かったので先頭集団に2周目までついていけました。3周目でバテてしまって離されてしまったんですが、とりあえず7位くらいに渡すことができたので自分の中で満足のいく滑りができました。

―コンディションは
雪も結構得意な雪質だったので滑りやすかったです。

―作戦は
とりあえず10位で、中間かその次の集団についていく作戦だったのですが、意外とずっとみんな塊でいったので、先頭集団の方についていけたって感じでした。

―4年間を振り返って
個人では、全然貢献できなくて、リレーでも1年生の時はそこそこやれてはいたんですが、去年と一昨年は全然貢献できなくて、迷惑をかけてました。なので今年は最後意地をみせられたかなと思います。

―今までで1番印象に残っているレース
今日もかなり印象に残ってはいるんですが、2年生の時、野沢温泉で行われたインカレで、アンカーを務めされていただいて、前の方で先輩が繋いでくれたのに最後4周目で転んでしまって抜かれて10位で終わってしまったことが悔しくて印象に残ってます。

―同期の存在は
ランナーだけだと同期は1人なんですが、2人で切磋琢磨してやってこれたかなと思います。このインカレ中も、ワックスとか板の手入れを一緒にやっていて少し感慨深くなりました。

―後輩に向けて
ランナーチームは、今年1年生3人入ってきて、例年にないくらいチームのまとまりがない状態で結構大変なチーム状況で、そのせいもあるのかパッとした成績を残すことができなかったなと感じました。なので、来年以降、やっぱりチームの雰囲気がよくないと、みんな気持ちが乗らないで練習もだらせたりすると思うので、そこはしっかり新しく迎える4人の後輩とともに、チームとして頑張ってもらえればと思います。そして来年は今年の10位よりさらに上を目指して、夏のオフシーズンのトレーニングとかもしっかりしてほしいなと思います。

4走 村上純人

―本日のレースを振り返って
最初で最後のリレーで、7,8,9,10のグループで最後競っててギリギリ入賞できましたけど、もらった時より順位を落としてしまったのでそこはちょっと反省点かなと思います。

―順位を落としてしまったのは
相手はクロスカントリー専門の人たちだし、最後そこで力の差を見せつけられたなという感じです。

―このインカレまでにやってきたこと
今年1年頑張ったのはウェイトトレーニングです。まずジャンプに関しては、しっかりテイクオフでインパクトを与えられるように脚力を鍛えました。あとクロスカントリーも滑る動作でキックするんですけど、そこのキックの力を付けるためにウェイトしたり、あと(ストックで)押す力も必要なのでそういうウェイトトレーニングを重点的にやってきました。

―今年のインカレ全体を振り返って
改めて、4年間で一番充実したインカレでした。今までは良い状態でインカレに臨めずにすごいドキドキしながらやっててインカレを楽しむ余裕が無かったけど、最後の最後にしてやっと良い状態でインカレに入れて、最後楽しむことができて良かったです。

―大学の4年間を振り返ると
1年生の時は何もわからずあっという間に過ぎた1年間だったなと思います。そこから徐々にいろいろと慣れてきてスキーで結果を出すためにはどうするかっていうのを考えながらやってきて、うまくいかないことの方が多かったけど、最後の最後に一番良い成績を出せて良かったと思います。

―卒業後は
スキーは今年で最後です。来年からは普通に働きます。

―後輩へメッセージ
今年のインカレを振り返っても得点したのは男子だと4年生の塩入と僕だけで、来年からはしっかり考えながらやっていかないと監督たちも言っているように厳しいことになると思うので、一人一人が各セクションを意識して何番とか明確な目標を決めて、それに向かって一人一人が高い意識を持ってやっていって欲しいと思います。

―期待の後輩は
みんな頑張って欲しいです!

―これまで応援してくださった方々へ一言
スキーができるのは両親とかコーチのおかげだったと思うので、スキーを今まで続けることができて本当に良かったです。本当に感謝しています。ありがとうございました。

フォトギャラリー

  • wakamatu Rラストランの1走若松
  • kamiyama R安定した走りで後続へとつないだ上山
  • kudou R前を追うルーキー工藤
  • murakami R入賞のゴールテープを切った村上
  • ouen Rコースには大きな応援の声が響いた

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