スケート

【フィギュア】全日本選手権 悔しさ残る大舞台 小林建斗、フリー進出ならず

第86回全日本フィギュアスケート選手権大会
2017年12月21日(金)~24日(日)
武蔵野の森総合スポーツプラザ

4年に一度の祭典、オリンピックの代表選考となる今大会。法大からはルーキーの小林建斗が初出場を果たした。フリーに進むことはできなかったものの、1月に行われるインカレ、また今後に向けた大きな糧となっただろう。そしてアイスダンスでは深瀬里香子・立野在組が3位で表彰台を獲得。1月に行われる四大陸選手権大会の代表に内定した。

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固さは見えたものの、華のある演技は健在

試合結果

種目選手名順位SPFS合計
男子シングル  小林建斗(文1) - 51.18㉘ - -
アイスダンス  深瀬理香子(大東文化大)・立野在(通2)組  3位 47.43③  82.84③ 130.27

戦評

国内大会の最高峰である全日本選手権(全日本)。この大舞台に法大唯一の選手として小林建斗が挑んだ。

 10月に開催された東日本選手権(東日本)でルーキーながら堂々とした演技を披露し、法大勢では2年ぶりとなる全日本への切符を掴んだ小林建。東日本終了時に行ったインタビューでは、全日本について「今までの試合とは比べものにならないくらい緊張すると思うが、自分を見失っては負けだと思う。自分は自分で周りを気にせず最後まで楽しんで滑りたい」という意気込みを語った。

迎えた全日本当日。小林建は東日本からこの日に向けて、失敗した際のリカバリーの練習を重視し試合に臨んだ。滑走は第1グループの2人目。本人も、今までのスケート人生の中で最も緊張していたと話し、大舞台に足を踏み入れた。

序盤の3トウループ+3トウループを持ち味の高い跳躍力で成功させる。自分の流れを作りたいところだったが、続く3フリップで転倒してしまう。本人は、6分間練習で跳び急いでしまっているということは把握していたが、その数分では修正することが出来なかったと嘆いた。中盤のスピンでは得点を失ってしまうも、最後は2アクセルを決め、初の全日本の舞台を締めくくった。

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成長してこの舞台に戻ることを誓った

結果は51.18点で全体28位。目標の60点台には及ばない結果だった。本人は演技を振り返り「ひたすら悔しい。ただその一言だけですね」と無念の表情を浮かべていた。しかし、悔しがる事が出来たのはこの大会に懸ける熱い気持ちが、人一倍大きかったからだろう。丁寧に、懸命に一つ一つ演技をクリアしていこうとする姿を大観衆が見つめ、彼を称える大声援が会場が包んだ。決して自信を無くすような演技では無かった。

小林建は次なるステージを見据えている。「残りの大学生活の中でも1年も落とすことなく全日本に出場したい」。1年目から全日本出場という目標を達成した、彼の次なる目的地は「全日本常連」だ。一回りも二回りも大きくなった姿をフィギュアスケートの神様に届けるため、再びこの場所に帰ると誓った。(岡﨑祐平)

選手コメント

小林建斗

ー今日の演技を振り返って、いかがでしたか
ひたすらただ悔しいです。その一言だけですね。

ー初の全日本選手権で緊張感などありましたか
6分間練習に入る前と滑っている時で、スケート人生の中で1番緊張していたくらいなんですけど、でも演技中はその緊張も落ち着いていて、気持ち的な部分ではまだまだ全日本に出るという心の準備ができていなかったり、慎重に行きすぎてしまった部分がありました。結構いい練習は出来ていたんですけど、その分とても悔しいです。

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表情からも緊張が見て取れた

ー東日本選手権が終わって、ここまでどのように調整されてきましたか
失敗があった後、してしまったことは仕方ないからその後どうやってリカバリーの仕方を自分でできるか考えながら、もちろん失敗しないのが1番なんですけど、もししてしまった後のリカバリーを考えながら練習してきました。

ー当日はコーチとどんな会話をしましたか
ここ1、2週間くらいはとても調子が良かったので、調子だけじゃ無くて色んな物の準備は出来てきているから、あとは落ち着いて1個ずつやるだけだよと言われました。

ー今日のジャンプの精度をご自身でどのように感じていますか
6分間の時は3回転+3回転は上手く跳べたんですけど、フリップやアクセルが、フリップは特に今朝からだったんですけどちょっと跳び急ぎ気味になっていて、6分間で結構直せたと思っていたんですけど、やっぱり全日本の舞台だとたった6分間だけでは通用しないなと思いました。最近のクセが少し出てしまったかなと思います。

ー2回目のジャンプは転倒してしまいましたが、その後の立て直しなどご自身でどのようにされましたか
正直「うわっ」と思ってしまったんですけど、心で「落ち着いて、落ち着いて」と思いながらスピンを丁寧にやっていったんですけど、2回目のスピンでよろけてしまったのが凄く勿体ないです。

ー後半になるにつれて疲れなど感じた点はありましたか
疲れはあまり最後まで感じなかったんですけど、やっぱり気持ちですかね。気持ちで負けてしまったと思います。

ー武蔵野の森スポーツプラザのリンクの印象はいかがでしたか
今まで自分が経験してきたのと全然違うリンクだったので、これは自分が引退する4年生の時までずっと経験していきたいなと思いました。滑りやすさも違いました。

ー得点は51.18点ということでした
60点は出すというモチベーションだったので…。全然ダメでしたね(笑)

ーミスからの落ち込みがあったかもしれませんが、大観衆からの声援はどう伝わりましたか
フリップを転んだあとに、後ろの方とか自分の周り全体から歓声が聞こえたので、そういう面では後押しをしてくれているなと思ったし、嬉しかった面もありました。

ー今日の経験を次からどのように生かしていきたいと考えていますか
この緊張感はこれからの練習に生かしていきたいし、今日の失敗を身につけて、今シーズンはこの後インカレと国体が残っているので、しっかり直して仕上げていって、残りの大学生活の中でも1年も落とすことなく全日本に出場していけたら良いなと思います。

フォトギャラリー

  • IMG 4789 Re固さは見えたものの、華のある演技は健在
  • IMG 4675 Re6分間練習前の選手紹介にて
  • IMG 4741 Re冒頭の非常に印象的な振付
  • IMG 4753 Re1つ目の3T+3Tは高さがあった
  • IMG 4737 Re次戦のインカレでの活躍が期待される
  • IMG 4868 Re演技後は笑顔が見えた
  • IMG 4558 Re四大陸選手権の代表に内定した深瀬・立野組
  • IMG 4609 Re最後まで表情の豊かさが光った

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