陸上

【陸上競技】日本インカレ直前特集 監督、主将インタビュー&法大エントリー選手一覧 

2020年8月26日(水)
オンライン取材

 いよいよ明日に迫った日本学生対校選手権(全カレ)。今回は監督、主将インタビューの模様とともに、法大エントリー選手一覧をお届けする。今大会は無観客や出場人数の制限といった対策が取られ、例年より規模を縮小した形で開催される。明日から始まる大会に向けての心境を伺った。(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、取材はオンラインで実施)

karubekanntoku部を指揮する苅部監督

エントリー一覧

種目別エントリー

種目選手名学年資格記録
男子100m 勝瀬健大 10秒44
桑田成仁 3 10秒43
樋口陸人 3 10秒36
男子200m 勝瀬健大 20秒94
江藤拓都 4 20秒99
樋口一馬 4 21秒00
男子400m 白井一央 2 47秒08
富田大智 1 46秒64
男子800m 松本純弥 2 1分47秒80
児玉悠作 2 1分51秒69
男子110mH 吉間海斗 4 13秒87
樋口陸人 3 13秒80
横地大雅 2 13秒94
男子400mH 黒川和樹 1 51秒06
男子4×100mR 樋口一馬 4 39秒41
江藤拓都 4
桑田成仁 3
樋口陸人 3
山路康太郎 2
林哉太 1
男子4×400mR 樋口一馬 4 3分08秒78
澤田夏輝 3
児玉悠作 2
村石怜司 2
黒川和樹 1
地主直央 1
男子走幅跳 日高修杜 3 7m61
男子三段跳 秋山裕樹 2 15m74
女子100m 田植晶子 4 11秒89
女子200m 川中葵琳 1 24秒45
熊谷遥未 1 24秒68
女子400m 樋口夏美 2 55秒75
女子800m 宮治河奈 3 2分12秒68
女子400mH 樋口夏美 2 59秒46
中野なみち 1 1分00秒62
女子4×100mR 田植晶子 4 46秒56
川中葵琳 1
柴田絹子 2
熊谷遥未 1
齋藤碧彩 3
原岡望美 3
女子4×400mR 田植晶子 4 3分49秒87
川中葵琳 1
中野なみち 1
宮治河奈 3
樋口夏美 2
熊谷遥未 1
 

監督・主将インタビュー

苅部俊二 監督

ー現在の練習状況はいかがですか
今は通常の練習ができています。コロナの影響があってしばらく練習できていませんでしたが、8月からはしっかりできています。体温を計ったり消毒をしたりなど、ガイドラインを遵守しながら行っています。

ー例年のこの時期の練習状況と比較するといかがですか
春先は練習ができなかったので、例年3月に行っている合宿ができず、走り込みの期間が欠けていました。試合ができるようになったのは7月からで、まだ試合の感覚から遠ざかっているところがあるので、今は試合勘を取り戻すことを重視しています。例年は4月から試合を積んできて調整をしながらインカレを迎えますが、今年は試合がなく目標が曖昧になってしまっていました。中には試合勘もなくいきなり大会を迎える選手もいるので少し心配な部分はありますね。

ー関東インカレ延期などを受けてモチベーションの維持に関しては
難しかったと思います。特に4年生は、日本インカレももちろんそうですがやはりまずは関東インカレが最大の目標だったので、延期になってしまったことにより選手の失望感はありましたね。その時は大会が開催されるか分かりませんでしたし、練習も難しい状況でしたので、選手たちは何を心のよりどころにしていいのか分からなかったと思います。大会が開催されることを信じてやるしかなかったですね。全カレは9月に開催すると発表してくれたので、そこを目指していこうとなりました。

ー監督から選手に向けて意識の面で指導していたことは
意識していたことは、我々の中から絶対に感染者を出さないということです。やはりスポーツは外から見ると娯楽ですし、世間からの目はどうしても厳しいものがあります。練習帰りにも一般の方からそういった目で見られたり、大学に苦情が入ったりしていて、この状況で練習するなという感じのことを実際に言われたりしていました。スポーツを応援してくださる方もいますが、学内でもスポーツ活動をするのはよくないという意見もありました。その狭間で葛藤しているところはあったので、どのように学生たちにそれを伝えていくかはすごく考えましたね。

ー自粛期間は個々の練習がメインでしょうか
そうですね。競技場はほとんどやっていなかったので練習できる場所は限られていて、公園や人通りが少ない道路で練習するなど、気を付けながらやっていました。部として活動することができず私も見ることができなかったので、連絡を取りながらやっていました。

ー全カレ開催が決まってからのチームの雰囲気はいかがですか
開催が決定したことで目標ができたので、そこを目指してやっています。ただ感染状況によっては対外試合がなくなるかもしれないという状況ですので、不安はありながらも、今すべきことを一生懸命やろうということを伝えています。

ー先日のセイコーゴールデングランプリでは松本純弥選手が800mで自己ベストを更新しました
松本はすごく面白いレースをするんですよ。一番後ろについてから抜いていくんですね。今回はラスト300mから仕掛けていって、少し仕掛けるのが早かったかなという気もしましたが、自分の可能性を探りながらレースをして成長していますね。今回も後ろから行くのかなと思ったらいきなり前に行って、最後ちょっとガス欠して中大の金子(魅玖人)君に抜かれてしまったのは残念でしたが、ベストでしたし良いレースをしてくれました。一応レース展開などの話は事前にしていますが、自分でレースを組み立てて色々挑戦しています。今回は勝負だけに行ったら勝てたかなと思いますが、そうはしないで自分で試してみたかったのだと思います。模索してベストを探りながらやっていて、何も考えてないようで考えているかなという感じはしますね(笑)。あのレースでベストを出しているのでまだまだ行くと思います。以前の日本記録を出した小野(友誠、法大卒)の記録に迫ってくれればなと思いますね。

ー先日開催された大阪選手権や東京選手権で好調だった選手は
勝瀬(健大)がアメリカでの武者修行から帰ってきて結構調子がいいです。彼も面白くて、全くあてもなくアメリカに行きました。コーチも決めずに単身でアメリカに行って、大学のグラウンドで走って怒られたりしながら、声を掛けてくれた方に紹介してもらったチームに入って練習をしていました。英語も話せず身振り手振りでしたが、コミュニケーション能力が高くて誰とでも仲良くできるので、彼のその性格でうまくいったのかもしれないですね。帰ってきていきなり200mでベストを出して、100mもあと0秒01くらいのところまで来ました。今までは無我夢中に走っていたところがありましたが、アメリカでの経験で色々と考えながら走るようになったかなと思います。

ーショートスプリントで注目となる選手は
川崎の大会で樋口陸人が100mで10秒44を出して、けがあがりの初戦でしたがよかったですね。女子は田植(晶子)が100mで11秒台を出しました。今年ルーキーの川中(葵琳)という中学チャンピオンの選手が入って、高校3年の時にけがをしていましたが大学に入ってからは調子がいいです。リレーもいいタイムで走っていたので、今年は女子リレーも入賞を狙えるかもしれません。

ー今年の1年生の注目選手は
400mの富田(大智)とハードルの黒川(和樹)です。富田は少し調子を崩していますが、タイム的には去年の高校ランキング2番だったので力を発揮してくれるかなという感じです。黒川は高校の時は2番手3番手ぐらいの選手でしたが、大学に入ってから力をつけてきています。潜在能力がすごくてポテンシャルが高いですね。今年は入賞ぐらいかなという感じですが、来年、再来年は面白い選手になっていくと思います。

ー今年は例年と異なることが多かったと思いますが、インカレに向けての心境は
挑む気持ちは変わりません。でも今までできなかった分やっと発揮できるので、選手の思いはすごく強いと思います。自粛期間があったにも関わらず陸上界では好記録がたくさん出ているんですね。逆に練習しないほうがいいんじゃないかと思うぐらい(笑)。選手たちも鬱憤を晴らすような感じで頑張ってくれているので、そういう大会になったらいいなと思いますね。気持ちの部分での走る喜びだったり、競技ができる楽しさや周りの方のサポートのありがたみを感じる大会になればと思います。そう考えると、よくはないですけれども、見つめ直すいい機会になり、選手の意気込みもいつもとは違った雰囲気なのかなと思います。これからにとっていい経験になればと思いますね。

(取材・守本咲希)

karubekanntoku 
これまでを振り返り選手への期待を語った苅部監督

吉間海斗 主将

ー関東インカレの5月開催中止が決定した時の率直な心境は
中学、高校の全国大会も無くなってしまっていて、こういう風にはなるかなとは思っていたので気持ち的にも落ち込んだ部分もありましたが、中止にならず延期になったのでそこは本当にありがたく、出れるからには全力を尽くしたいなと思います。

ー自粛期間中の練習状況は
グラウンドも大学の施設も使えないという状況だったので、寮生の何人かで公園などで迷惑がかからない程度に走っていました。筋トレなども道具がない中、自分たちで工夫してペットボトルに水を入れて重りにしたり、倉庫からもトレーニング機材を持っていけるだけ持っていけたので、色々と工夫してやってはいました。

ー練習面以外での自粛期間中の過ごし方は
何もしなさすぎてあまり覚えてないですね(笑)

ー大会の開催状況が不透明な中でモチベーションは
なんとか大会が開催されるように願いながら、いつでも走れるような準備はしてきました。4年生で最後の年に関東インカレが延期であったり、他の大会がなくなったりして最初はモチベーションが下がることもありましたが、なんとかいつでも走れるように準備はしていました。

ー今回の事態で主将として陸上部全体を意識して行ったことは
こういう状況で強制して練習参加という形にもいかないので、個人種目ということもありますが、自分たちで出来る限りのことをしてきました。

ー現在の全体の雰囲気は
試合がなくなったりしてモチベーションが下がる人も多くいましたが、僕が主将なので僕自身がそういう気持ちになったら全体に響くというのもあるので、僕はちゃんと背中で引っ張るというか、みんなを引っ張っていけるようにしてきたつもりです。

ー7月には大阪選手権にも参加されて見事優勝されていましたがこの結果については
1ヶ月くらいまともに練習できていなかった中での試合でしたが、そこに関しては優勝して走りきれたらいいなくらいに思っていたので、特に記録は気にしていませんでした。7月ですが初戦ということもあって、しっかり全カレに向けて試合の感覚をつかみたかったので、そこを意識して走りました。

ーその時点から見えた課題や調整点は
1ヶ月間は走れなかったというのもあって、後半までしっかり走れていなかったというのが課題でした。試合が終わった後は強化練習でかなり距離も走ることができて、しっかり後半でもバテないような練習をしてきました。

ー今大会に向けて練習を行っていて、個人的にしっかりと調整できた部分は
後半までしっかり走れるような走り込みを1番意識して行ってきました。

ーこれから大会までの残りの期間で調整したい部分は
自分の中ではやることやって、練習もしっかりやってきたので、後はもう今までやってきたことを信じて全カレに向けて走るつもりです。

ー今大会の個人目標は
優勝です。

ー最後に意気込みをお願いします
最後の全カレであり中学、高校の試合もなくなったりしている中でこうやって開催されることが決まったことに感謝しながら走ることと、最後なので優勝したいです。また1人でも多く入賞できるようにして、得点で上位に絡んでいけるように頑張りたいです。

(取材・吉本侑樹、齋藤彩名)

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 最後の全カレで優勝を狙う吉間

田植晶子 女子主将

ー昨年を振り返って
関東インカレでは100mで6位に入賞したので、そこまでは順調にできていたのかなと思うのですが、その後に股関節の方を痛めてしまって、全カレでは思うように動けませんでした。また自分自身、体重管理やコンディショニングのところを不足してしまって、思うように走れなかったなと思いました。

ー現在の課題は
大会にしっかりコンディショニングを合わせることと、股関節がまだはまりきっていないのでそこを毎日調整して、日々けがをしないために気を付けています。

ー女子主将として女子全体の状況は
1年生の子たちが今すごく強くて刺激をもらっている感じがします。雰囲気は全カレに向けて、リレーやそれぞれの目標に向かって頑張っているなとすごく感じます。

ー女子のリレーについて、監督も期待しているようです
今年の1年生に熊谷(遥未)と川中(葵琳)がいて、その2人が12秒0や11秒8など日本選手権に出られるくらいのレベルです。その子たちが入ってきてというのもありますが、昨年の1年生とかがレベルアップしたというのもあって、スプリント力が全体的に上がり、リレーのタイムが縮められるのではないかと思っています。この前の法大記録会でも、昨年が47秒台だったのに対し、今年は46秒5とか急に縮まって、これは全カレトップや日本選手権リレーをどんどん狙っていける位置にはいるのかなと思っています。

ー個人の最近の調子は
初戦はピストルの音に反応ができなかったりしましたが、最近ようやく昨年の自分くらいには戻ってきたかなという感じがあって、練習でも調子が良いのではないかなと思っています。

ー先日11秒台を記録しました
11秒台を出した時は「あ、ほっとしたな」という感じが大きかったです。でも自分自身も日本選手権の標準を目指していかないといけないので、まだまだだなという風には思っています。

ー大会までの練習状況はどのようなもの
コロナ禍では競技場が使えずウエイトもできなくて、河川敷や坂道で走ることしかしてなくて(笑)。でも自分の弱点を直そうというよりかは、長所をしっかり伸ばして大きく走ることなどを意識して自粛期間を過ごしました。 今の状況としては、グラウンドが使える状況ではあるので、そこでも自分が精一杯走って一歩一歩を大切にすることを意識しています。

ー個人の今シーズンの目標は
今年の全カレには100mしか出ないので、全カレでしっかり入賞することが今年の大きな目標になっています。あと、日本選手権の標準がもう少しなので、日本選手権に出場したいなと思っています。

ー女子全体の目標は
リレーに関しては全カレでしっかり入賞することと日本選手権に出場することです。今まで女子の中でも無かったので、そこをしっかり目指していくようにしています。

ー全カレも含め、引退までの今後の意気込みを
今年はすごく大変な時期でもあったので、記録を狙うというよりかは、一試合一試合をしっかり自分が楽しんで学生の陸上を終わらせることができたらなと思います。また、今までずっと目標としていた全国大会の入賞をしたことが無かったので、その夢は学生の内に叶えておきたいと思います。

(取材・小倉明莉、根本舜平)

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女子エースとしてチームをけん引する田植

 
【お知らせ】
今大会は現地での取材が行えないため、大会当日は弊会Twitterでの結果速報のみとなります。後日、大会後の選手インタビューを掲載予定です。

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