【陸上】関東インカレ(第89回関東大学陸上競技対校選手権大会) リポート3日目
2010/05/22
関東インカレ
関東インカレ3日目、大会も終盤に近付く。
上位入賞が期待された選手の棄権や不調で2部降格の危機が迫る中、長距離ブロックエースの末山が表彰台を目指すと語っていた3000mSCで宣言通り2位に入賞し、現段階で唯一の長距離部門入賞・全体で見ても初の表彰台となった。長距離種目では表彰台から遠ざかって久しく、今回の結果はチーム全体に良い刺激をもたらすだろう。
最終日のハーフマラソンにエントリーする長距離メンバーもこれに応えて活躍してほしいところだ。
試合結果
個人成績 (丸数字は学年)
種目 | 成績 | 選手名 | 記録 |
---|---|---|---|
種目 | 成績 | 選手名 | 記録 |
男子800m予選 | 3組4着 予選敗退 | 勝俣 章博④ | 1分53秒97 |
4組5着 予選敗退 | 渡辺 昂① | 1分56秒36 | |
男子400mH予選 | 1組6着 予選敗退 | 藤田 英司③ | 53秒27 |
2組6着 予選敗退 |
前野 景① |
54秒07 | |
3組1着 決勝進出 | 岸本 鷹幸② | 51秒93 | |
男子200m予選 | 1組7着 予選敗退 | 小林 靖典① | 21秒83 |
3組 | 小林 雄一③ | DNS | |
4組7着 予選敗退 | 高澤 佑基① | 21秒83 | |
男子3000mSC決勝 | 2位 | 末山 貴文③ | 8分51秒87 |
男子4×100mリレー決勝 | 8位 | 矢澤①-小林靖①-高澤①-井上④ | 40秒71 |
男子走り幅跳決勝 | 井上 公佑② | ||
戸谷 隼人③ | |||
星野 巧生③ |
監督・選手のコメント
苅部俊二監督コメント
―今日のレースの総括をお願いします。
長距離、3000mSCで末山が2位に入ったことが大収穫ですね。
ただ一言だけ言わせてもらうと、優勝したのが1年生だったのでこれに満足せず頑張って欲しいです。
跳躍の戸谷が優勝を狙える出来だったのですが、残念でした。
リレーはビリかビリ2だと予想していて、小林が外れて十分にバトン練習が出来なかったこともありますし、1年生を3人使ったので悔しいですがそれなりに良くやってくれました。
400mHの岸本は順調ですね。岸本と一緒に出た1年生の2人もタイム的には良くなかったですが、前半がっつりいってくれたんで次に繋がる走りでしたね。
800mでキャプテンが予選敗退したのがだらしなかったです。
―予選を終え、岸本選手の仕上がりを教えて下さい。
順調です。彼は関東インカレで終わるような選手でなく、日本や世界といった上を目指す選手なので。
日本の400mHはレベルが高いのですが、その中でどこまで食い込むかがこれからの課題です。
―今日もリレーで1年生3人を起用してましたが、今年の1年生の印象はいかがですか?
やっぱり上級生よりやる気があるし、練習からもモチベーションが高いのが感じられるので1年生はこれからも使っていきます。
―明日出場する選手に一言お願いします。
きっちり自分の力を発揮して欲しいです。気後れせずに。マイルリレーは厳しいですが自分の力を出し切り、頑張って欲しいです。何もないのは淋しいので…
成田駅伝監督コメント
―末山選手の2位という結果についてはいかがですか?
十分満足です。よくやってくれたと思います。
走幅跳が良くなかったので、2部降格の危険がありましたが、たぶんこれで大丈夫でしょう。
―この一週間どのような調整にしたのでしょうか。
予選を通ってしまえば力的には一緒なのでどうやって8位までに入るかだけ、疲れをとるだけの調整ですね。
―レース前にはどのような指示を出しましたか?
とにかく8位までに入ればいいので、頭数だけは確認しておくようにと指示しました。
最低1点はとれるようにと言いました。
―今日の末山選手のレース展開についてはいかがですか。
冷静にやってくれました。しっかり前を見ながら最初突っ込まないで、久しぶりにかなり良いレースをしてくれました。
―800mに出場した渡辺選手については。
力不足ですね。何ともなりません。
―明日のハーフマラソンで、注目選手は誰ですか?
清谷が入ってくれればいいですね。近藤は故障で練習不足なので。
神山は怪我してて体がしぼれていないので、とりあえず清谷ですね。
末山貴文選手コメント(3000mSC2位)
―2位入賞、おめでとうございます!今日のレースはいかがでしたか?
予選での反省を生かして、集中して落ち着いたレースができたと思います。
―自己ベストも更新で、監督はレース運びもかなり評価していたようですが
記録はまだまだ伸ばすつもりでいなきゃいけないし、まだまだ伸ばせるなと思っています。
レース運びは良かったんですが、前半もう少しがっつりいけたんじゃないかと思って…自分がどれ位走れるかというのがまだわからないので、そこが課題ですね。
―ところで、3000mSCを専門にやっていこうと思った理由は何でしょうか?
楽しそうだったからです。見るのも、走るのも、普通にやるより面白そうだったので。
―改めて、2位入賞という結果についてどう感じていますか?
表彰台は本当に嬉しかったです。
今回の自分の結果で、長距離チーム全体に元気が出ればいいなと思います。