陸上
 

【陸上】近藤・清谷出場するも、学連選抜シード権届かず・・・日本インカレ3日目

2010/09/12
日本インカレ3日目

暑さが続く中、遂に迎えた最終日。
小林雄一が200mで世界ジュニア王者を制し、トラック競技で金丸以来の優勝をもたらした。

そのほか、400mHの岸本は惜しくも準優勝となったものの本人は納得のいくレースができたと語り、110mHの矢澤航は一年生にして4位入賞。長距離唯一の出場となった3000mSCの末山も表彰台へは届かなかったものの、安定の走りで見事入賞を果たした。

振り返ればリレーには残れなかったものの、それぞれの選手は去年より着実に順位を上げてており、金丸・山田という大きな存在が抜けた後もその穴を埋める以上の成長を見せてくれた今大会であった。

0912-01
優勝を決めてガッツポーズ!の小林雄一選手

試合結果

個人成績(丸数字は学年)

種目成績選手名記録
男子200m準決勝 2組1着 決勝進出 小林雄一③ 20秒88
男子200m決勝 1位 20秒52
男子400mH決勝 2位 岸本鷹幸② 49秒77
男子110mH決勝 4位 矢澤航① 14秒03
男子3000mSC決勝 5位 末山貴文③ 8分57秒66
男子砲丸投決勝 16位 古市裕磨② 14m43
男子走り高跳決勝 21位 笹嶋達也① 2m00

監督・選手のコメント

苅部俊二監督

―今日の総括をお願いします。
今日の総括はう~んそうですね、狙っていた種目で上位が取れたのが良かったですが岸本が良かったらなお良かったですね。
ただ今日は上出来をあげてもいいんじゃないですか。(110mHの)矢澤が13秒台狙っていたので残念ですが…アクシデントで転んでしまい脳震とうを起こしていたのでその中で良く健闘しました、上出来です。全体的に最終日は良かったですね。

―200mで見事優勝を飾った小林選手についてのコメントをお願いします。
予選で出れてなかったスタートを修正を試みました。準決勝は外レーンということで、他の人に流されずにトップをきっちり守ったので決勝は手ごたえがありました。
決勝は飯塚君(翔太・中大)が居たのですが、彼も海外に行った疲れがあったと思いますし、小林も良いレースをしてくれて断トツでのゴールだったので良かったです。評価します。

―昨日の取材の際でも「スタートの修正」のお話がありましたが、今日の2本のレースではその部分はいかがでしたか?
ある程度は出れてましたね。予選はスタートが悪くてスピードに乗り切れてなかったですが、準決勝そして決勝とそれがなかったので修正出来てましたし、直せてました。トップスピードに乗れば強いのでね。

―今季は関カレでの故障と小林選手自身、大変苦しいシーズンを送られていたと思うのですが…
無理をさせたくはなかったのでね、関カレを止めました。そこで止めさせて良かったです。
今季は日本選手権を経て、アジアを狙うというスケジュールを組んでいたので大きく変更しないといけなくなりました。一応日本選手権には行ったけど棄権してしまったので、本人も目標を失っていたので…

―先日行われた世界ジュニアで中大・飯塚選手が同大会で男子短距離種目日本人初となる金メダル獲得という快挙を成し遂げました。小林選手も学生だけでなく、日本男子短距離界を背負っていく期待が高まると思うのですが、いかがですか?
学生界でも20秒台を出せば世界を狙っていけますし、現に飯塚君もやりましたしね。
塚原君(直貴・現富士通)や高平君(慎士・現富士通)といった日本陸上界のエースもベテランに差しかかりつつあるので、大学だけでなく日本の陸上を背負って欲しいですね。

―400mHで惜しくも2位に終わった岸本選手についてのコメントをお願いします。
作戦通りでした。これはもらったかなと、300m(の地点)で勝ったかなと思ってました、ラストが強いので。ただ相手に完敗です。
やるべきことはやって、それで負けた。相手が一枚上手でした。悔しいけど、しょうがない。課題があるので、その課題を見据えていきます。

―今日、岸本選手に行った取材の中で「ハードル間の歩数変更」のお話がありました。この部分に関する監督ご自身のお考えを教えて頂けませんか?
今、模索中で13歩だと彼のストライドからしてオーバーピッチになってしまうので、14もしくは15歩がストライドを考えるといいのでは思ってます。
調整中で、今模索中で変えてみようとしてます。完成形が出来上がれば、まだ上を目指せるので日本代表を目指します。

―昨日の取材で「レース展開」についてのコメントがありましたが、決勝のレース展開はいかがでしたか?
5台目までトップで、横の他の2人に少し先行気味でいくよう言っていたので良かったです。
ただ200~300mで行かれてしまったので、もう少しピッチを上げていくべきでしたね。これから本人に話してフィードバックしたり、ビデオを観て今後に繋げていきます。

―3000mSCで入賞した末山選手についてのコメントをお願いします。
スピードがないんでね…あればもっと上位にいけるのですが。スピードに対応出来ないから、出ようとする時に挟まれてしまいました、消化不良です。もっと上位にいけると思うのですが、スピードがないときついですね。
でも来月、予選会で良いレースをして箱根に向かっていって欲しいです。

―最後に、日本インカレ3日間の総括をお願いします。
全体的に寂しいですね…特に1、2日目が。期待していた戸谷君も厳しい結果に終わってしまいましたし、マイルリレーがないと観ているのが辛いし、寂しい。他大が走っているのはどうも…。マイルリレーを応援するのもこの大会の醍醐味なんでね。
ただ最後に小林が盛り上げてくました。来年はリレーと両方挑戦して、得点を取りたいです。点を取れる種目、優勝が狙えるのも3、4あるので狙っていきます。総合優勝は人数的に無理なので、種目優勝を今年より多くしてもらいたいです。

成田道彦駅伝監督

―3000mSC決勝についてコメントをお願いします。
できればもっと勝負に絡んでほしかったね。こういう結果になるのではないかと予想はしていたけど
やっぱり寂しい。あそこまで行ったのなら負けてもいいから勢いよく勝負に出てほしかった。

―夏の合宿を終えて長距離チームの調子はいかがでしょうか
明日から最後の合宿がまた始まります。今年は大きな故障者もいないのでまあまあといったところです。
少なくとも去年箱根を経験したメンバーの調子はいいほうです。
あとの選手は、まあ微妙だね。とにかくあと少しの時間でどれだけやれるか、具合を見ながらやっていくつもりです。

―来月はついに箱根予選会ですね。意気込みとしては?
勿論突破するつもりでいますよ。初めからあきらめの気持ちがあっては話にならないです。(主力の選手としては?)去年の箱根の経験者だね。やはり経験がものをいう戦いだと思うので。
去年の経験者で、塩月が今外れているので最低でも走れるのが2人は必要…というか本来は4人は必要なんだけどね。(期待されている近藤選手の調子もいいのでしょうか)近藤・清谷・末山のトップ3は大丈夫。
けど、2年生がなかなか(力が)上がってこないのが不安だね。去年の今頃は当時の2年生がどんどん出てきて、箱根もいけるぞっていうのを見せてくれたんですが、今年はまだそういうのが出てきていないです。

矢澤航選手

―今日の4位という結果についてはいかがですか
とくに大きな悔しさはないです。

―予選・準決勝はどのようなレース展開を考えていましたか
予選は余力を残すつもりでしたが、隣のレーンが因縁の相手だったのでがっつりいってしまいました。
準決勝は中だるみでプラスで拾われたので危ないレースでした。
でもそれで決勝に向けていろいろ考えられたので良かったです。けど、決勝はレースへの気持ちの
持って行き方などがまだまだ大学レベルではなかったです。

―決勝で隣のレーンが大室選手(筑波大学)でしたが何か意識はありましたか
準決勝でも隣だったのでその時に今の実力差がはっきりわかっていました。
決勝では大学最高峰の場に立てたということで楽しみました。特に大室さんは意識しなかったです。

―14秒03というタイムについてはいかがですか
13秒にはいきたかったです。でも100%の状態ではない中で自己ベストの14秒04を更新できたので
わずかですが成長できているので満足です。

―この夏は何に重点的に取り組みましたか
試合への気持ちの持って行き方やベストを出す調整力を鍛えました。

―次の大会へ向けては
10月中旬の日本ジュニアで、年齢が下の人たちばかりなので誰にも負けられないですね。
それが最低の目標です。あと今シーズンの目標が日本ジュニア記録の13秒88を更新することなので
しっかり調整していきたいです。

―小林雄一選手の優勝について一言お願いします
全部いいところを持って行かれたという感じですね。岸本さんも2位だったのでワン、ツー、スリーフィニッシュ
ができなくて反省してます。来年の関東インカレでは3人とも優勝したいです。

末山貴文選手

―決勝のレースを振り返って
あまり調子が良くなかった。1000~2000mでペースが落ちたがそこで消極的になってしまった。それがラスト離される結果に。
でも最低限の走りはできたと思う。タイムには満足です。

―予選のレースを振り返って
よかったです。

―初めて着順で通過しましたが
プラスで4人に入る自信はあまりなかったので、4着になれたホッとした。

―課題などは
中盤競った所で前に行けなかったことですかね。攻めたかった。

―来月、箱根駅伝予選会がありますが、長距離チームの状態は
故障者が多くて合宿のレベルを上げられないのが今の状態。明日からまた合宿なので調子をあげていけたら。

―これから1か月間どのように調整を
ずっと継続して故障しないように。ケガに気をつけたいです。

 

フォトギャラリー

  • 0912-01優勝を決めてガッツポーズ!の小林雄一選手
  • 0912-02この日最初の登場となった古市。 ベスト8に一歩及ばず12位という結果に終わる。
  • 0912-031年生の笹嶋は2m05を失敗で21位という悔しい結果に。 しかし大学最高レベルの試合を経験したことは更なる成長につながるはず。
  • 0912-04レベルが高いといわれるこの種目で自己ベストも更新し見事上位に食い込んだ。 1年生にしてこの強さ、次回は表彰台に立つ矢澤を見ることができるだろう。
  • 0912-05終始真ん中付近の位置につけていた末山。ラストスパートをかけるも順位を上げるには至らず5位。 しかし今年に入ってから一番の活躍を見せている末山、10月の箱根予選会でもキーマンになってくれるに違いない。
 

 

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