【陸上】箱根につなげ!全日本大学駅伝予選会
秩父宮賜杯第44回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会
日時:2012年6月30日(土)
会場:国立競技場
6月最後の日。国立競技場では全日本大学駅伝対校選手権大会の予選会が行われた。法大からは10名の選手がエントリー。うち8名が本選出場の切符をかけた戦いに挑んだ。本選への切符は逃したが、結果は総合12位。昨年の18位から大きく順位を上げた。全日本駅伝への夢は潰えたが、箱根駅伝本選出場へ希望が見えてきた。
試合結果
総合成績(5位までが本選出場)
順位 | 大学名 | 記録 |
---|---|---|
1 | 山梨学大 | 3時間57分28秒32 |
2 | 日体大 | 3時間57分43秒38 |
3 | 帝京大 | 3時間58分38秒53 |
4 | 神奈川大 | 3時間59分10秒21 |
5 | 東海大 | 3時間59分35秒81 |
6 | 大東大 | 3時間59分48秒10 |
7 | 順大 | 3時間59分55秒93 |
8 | 中央学大 | 4時間00分01秒93 |
9 | 城西大 | 4時間00分16秒05 |
10 | 國學院大 | 4時間01分04秒39 |
11 | 専大 | 4時間01分17秒09 |
12 | 法大 | 4時間01分27秒97 |
13 | 東農大 | 4時間02分24秒59 |
14 | 青学大 | 4時間02分42秒38 |
15 | 国士大 | 4時間04分45秒14 |
16 | 亜大 | 4時間05分10秒96 |
17 | 創価大 | 4時間06分36秒57 |
18 | 拓大 | 4時間06分50秒10 |
19 | 平成国大 | 4時間09分50秒79 |
20 | 麗澤大 | 4時間11分42秒17 |
個人成績
法大内順位 | 選手名(丸数字は学年) | 記録 | 総合順位 |
---|---|---|---|
1 | 篠原義裕④ | 29分14秒29 | 11位 |
2 | 田井慎一郎③ | 29分36秒28 | 29位 |
3 | 関口頌悟② | 29分42秒24 | 40位 |
4 | 松田憲彦③ | 29分56秒45 | 54位 |
5 | 黒山和嵩② | 29分58秒63 | 57位 |
6 | 大森一輝④ | 30分28秒00 | 116位 |
7 | 品田潤之④ | 30分40秒71 | 130位 |
8 | 田子祐輝③ | 30分56秒82 | 147位 |
9 | 中村 涼① | 31分22秒55 | 167位 |
「あの二人が走れたのは大きい」と成田監督が賞したのは2組目の松田憲彦、黒山和嵩。積極的な入りを見せ、途中やや順位を下げるも最後はしっかりと持ち直し最終的に松田が4位、黒山が6位と健闘した。
3組目に登場した田井慎一郎は序盤から先頭集団につけ粘るも、後半落ちて12位に。安定した結果を残しているだけにあと一歩の成長が期待される。同組に出場した田子は、故障明けということもあり、不本意な結果に。ゴール後倒れ込むと苦しそうに天を仰いだ。
各校のエースが集う最終組は、スタート間もなく数人が飛び出しハイペースな展開に。そんな中、篠原義裕、関口頌悟は落ち着いたレース展開で、集団後方からじわじわと順位を上げた。両選手共ベストにはわずかに届かず悔しさを滲ませた。
「代わりの選手がいない」と、監督も話すように、選手層の薄さが今年も課題として上がる。箱根予選会では10人の総合タイムが問われるため、予選突破にはチームの底上げが必須だ。しかし総合順位は12位と、本戦出場の5枠からは大きく外れるものの、昨年の18位と比較すると大きな進歩だ。また今回29分台も5名出しており、箱根本戦復帰を予感させる大会となった。夏の合宿でどこまで力を伸ばせるか。この秋、長距離ブロック勢に要注目だ。
コメント
成田監督
―今日のレースご覧になっていかがでしたか
いいところ半分、悪いとこ半分。
まあだいぶよくなってはきてるのでね。
―総合順位は昨年より上がりました
はい。12位。まあでもよそも悪いところがあったりしたので、なんともいえないですが、だいぶよくはなってますね。
―29分台も5人出しましたが
この大会で出せるっていうのは成果があるんで。記録会とかじゃないのでね。ちゃんとした試合で、こういう雰囲気の中で走って自己記録出していけるっていうのはいいことだなと思います。
―田子選手は今回あまりよくなかったですが
はい、もともとそんなよくはないと思ってたんですけど、思ったより悪かったですね。もう少し順位まとめてくれるかなと。ちょっと壊れてて練習できてなかったので。
最終組では使えないのでせめて3組でやってくれと。3組あとはやるやつがいないのでプレッシャーの中ではまあ大丈夫だろうという話しはしてたんですが。
―松田選手と黒山選手は流れを引き寄せる走りをしたと思いますがいかがですか
はい。もうあそこが頑張ってくれて、なんとか形になったので。あれがなかったら去年と一緒ですし、またなんにも成果がないって話しになるので、まああの二人が走れたのは大きいですよね。去年はもう1組目でさよならかなって展開だったので。(笑)
今年も1組目でさよならしそうだったんですけど、ああいう、うまく途中で立て直せるようになれば多少先に進んでいけるので、もう少しですね。
―篠原選手と関口選手も自己ベストはなりませんでしたがそれに近いレースでしたね
たしか篠原が1秒だめで関口が2秒だめで。うーんとかいいながら。(笑)
そこそこ自己記録に近い。関口はちょっと早く入ったのでその辺ちょっときつかったんですよね。最後ちょっと我慢できなくて。篠原は去年の記録会のペースで。11月の終わりにここでやった記録会で13で走ってるので同じペースで。もうちょっと積極的にいってほしかったんですけどまあいいかな。
―田井選手は最近かなり安定してきている印象ですが
はい、安定はしてるんですけどね、本来であれば第2集団に入ってなければいけないですね。あそこで抜けていかないと。29秒が自己記録なんですけど結局いつも30秒ぐらいをうろうろしてるので、そこをスッと抜けてしまうと篠原みたいにいってしまうと思うんですけど。もったいないっていえばもったいないですね。
―今回エントリーされていませんでしたが西池選手は今どのような状態でしょうか
だいぶ練習はできるようになったんですけど、これで使ってまた壊れたら困るので、もう夏合宿しっかりやって、秋にやりましょうっていう話しになってます。西池は大丈夫だと思います。しっかり(距離を)踏めれば大丈夫なので、そのための体づくりの期間なので。
―新入生の調子は
今日、中村を使ってみたんですけど、多少予想はしてたんですけど、予想より悪かったかなと。まあでもしょうがないでしょう。こういう緊張感の中で走るレースはね、本人もがっくりきてますけど、これは使った方の責任です。はい。
―他大の印象はいかがでしたか
大東大が頑張ってましたね。まあでもいいとこも悪いとこもひっくるめてレースなんで。
―春のトラックシーズン振り返って
うーん、思うようにいってないですけどね。ここで多少出せたっていうのは大きいですね。ただあまり自己記録がいないので、そこがちょっとさみしいかなって。
―今日のレースをふまえて今後どういった強化をしていきますか
いつもいってることなんですけど、下がいないので。今日も代わりの選手がいないって話なので。8人使いましたけど、1年生がちょっと怪しいし、品田もあの調子なので、そうなると人数いなくなってしまうので、あとは佐野と西池を入れても8人だし、まだやっぱしその辺もなんとかしないと。下から上がってきてもわないと。あまり1年生に期待してもいけないので、2年生に上がってきてもらわないと。上の方は突然上に出てくる選手ってあまりいないので、去年じっくりやってた2年生を育てるしかないですね。
―箱根駅伝に関して、2014 年大会は学連選抜廃止が決定しましたが、どうとらえていらっしゃいますか
はい。ガチンコ勝負です。ポイント加算もなしで。でもいいんじゃないですか。それが駅伝の本来の姿なので。こればっかりは色々意見があるようですが、それはそれで決まったらしょうがない。あまり勝負にポイントだとかっていうのはあんまりいいことではないので、いいことだとは思います。学連選抜もなくなってしまえば1チーム増えるわけですし。そのままなくなるかどうかはまだわかりませんけども。
篠原選手
ー今日のレースを振り返って
65点ですね。最初の五千までは良かったんですけど、後半に失速してしまって、また切り替えができなかったです。もう少し上のタイムを狙ってたので、ちょっと納得いかないレースでした。
ーでも自己ベストに近いタイムでしたが
自己ベストに近いのは嬉しいんですけど、他の大学とはまだまだこのままじゃ戦えないっていうのを今日実感したので、またこれから練習していきたいです。
ー見えてきた課題は
自分の中で壁を破らないといけないなって思います。練習でもどんどん調整していって、自分に厳しくしていきたいです。
ー現在のチームの状況や調子は
ミーティングとかを繰り返しやっているので、成果は出てると思うんですけど、まだ掘り下げていかないといけないところはあるので、そこは改善していって、あとは、チーム力が欠けてるので、一体感のあるチームを作って、まあ、4年生なので中心になって、箱根駅伝に出られるように引っ張っていきたいです。
ー今後の目標や意気込み
次の大きな大会は箱根駅伝の予選会なので、目標を見失うことなく、常に向上心をもって練習したいです。あと、怪我人が多いので、ケアの部分も徹底して行っていきたいです。
関口選手
ー今日のレース前の体のコンディションは
可もなく不可もなく、普通でした。
ー今日はどんなレースプランを立てていましたか
出来るだけ前の方にいって、そのまま流れに乗って行こうと思いました。
ー序盤はわりとペースを抑えて集団の後ろの方につけていた印象を受けましたが
集団のペースが速かったので、別にペースを落としていたわけではないです。
ー今日のタイムは自己ベストに近いタイムでした
あの流れならできれば自己ベストを出したかったのですが、そこが自分の力不足でした。
ー今日のレースで見えた課題は
根本的な実力不足でした。スタミナが足りないなと感じたので、夏合宿でしっかりと走り込んでいきたいと思います。
ー今後への意気込みをお願いします
箱根の予選まで時間が無いのでしっかりと土台を作っていきたいと思います。今回の12位という結果でしたが、これでは箱根の予選だと落ちてしまうので、もっともっとレベルアップしていきたいと思います。
田井選手
―今日のレースを振り返って
情けないレースでした。正直、5番以内に入ってないと、チームの足を引っ張ることになると思いますので。
―監督からの指示は
走る前にはありませんでした。走り終わった後、「ラストで7、8人抜かれてしまった。それではこれから成長していけない。」と言われました。
―ペース配分は考えていましたか
レース展開によって決めようとしていました。
―今回の記録について
29分36秒です。納得できるタイムだと思います。
―今回見つかった課題は
全部において力不足でした。そのなかでも一番強いのは、勝ちたいという精神だと思いました。
―立川ハーフ以降、チーム内で篠原選手、田子選手に続く3位ポジションにある印象を受けますが
その2人の後ろにいる状況ですが、私は2人とそんな変わらない練習をしていますので、2人と同じくらいの走りをしたいです。
―夏合宿での目標は
自分を変えにいきます!
―駅伝へのビジョンは
3、4番手ポジションを抜け出したいです。チームを引っ張るような走りをしていきたいと思っています。
品田選手
―今日のレースを振り返って
ダメでした。4年生の役割を果たせませんでした。
―監督からの指示は
具体的なことは言われませんでした。ただ、4年で1組目である意味を考えてとは言われました。
―ペース配分については
特に考えておらず、レース展開で判断しようと思っていました。
順位は10位~15位を目標にしていましたが、それすらできてませんでした。
―見つかった課題は
前からずっと引きずっていることですが、大きな大会で力が出せないということです。
―夏合宿へ向けて
やるしかない、とにかくと思っています。
―駅伝へのビジョンは
4年生で走れるのは篠原しかいない状況ですので、1、2年生に負けないようにチームを引っ張っていきたいと思っています。
松田選手
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
組で4着という結果で、タイムもセカンドベストでしたし、走り的には良かったと思います。
―心がけていたことは
5月の関東インカレでは、最初から後ろの方で走ってしまったので。その反省を生かして、今日は最初から積極的にいこうと。
―最後まで余力があったように見受けられました
ラストの1000までだいぶ余裕があったので(ラストスパートへ)切り替えようと思ったのですが。最後はちょっときつかったですね。
―見えてきた課題はありますか
チームの中でも上位に食い込めるようレベルアップしたいですね。タイムをもう少し伸ばしたいです。
―次の目標をお聞かせください
箱根予選会で60分50秒です。