陸上
 

【陸上】第90回東京箱根間往復大学駅伝競走 ー田子祐輝駅伝主将コメントー

第90回東京箱根間往復大学駅伝競走
12月16日(土)
法政大学多摩キャンパスグラウンド

箱根駅伝まであと2日。今シーズン、法大陸上競技部は三大駅伝の全てに出場する。10日に行われたエントリー発表で、4年生からは5名が選出された。今回は田子祐輝(経4)駅伝主将のインタビューをお送りする。
この1年間、駅伝主将としてチームをまとめ、引っ張ってきた田子に、箱根駅伝にむけての思いを伺った。

※この取材は12月16日に行われたものです
 

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主将としての1年間、箱根への思いを語る田子

全日本の悔しさバネに

―今シーズン、関東インカレの3000SCで3位入賞しました
春のトラックシーズンでは自分の想像以上の結果を残すことができました。もともと復帰に時間のかかるタイプなので、骨折が治り2月に復帰して、その後5月の大会となると3カ月しか練習期間がなく、あまり自信はなかったのですが、思いのほか関カレはいい結果を残すことができて嬉しかったです。

―序盤から調子はよかった?
いや、その後は全然調子が上がらなくて。全日本大学駅伝予選も、そこそこ走ったっていうのはあるんですけど、自分の感覚としては納得がいかなくて。夏合宿も、チーム自体は質も上がって良い練習ができていましたが、自分自身はあまりい練習ができず悩む時期もありました。でも、夏合宿が終わって少しずついい感覚で走れているので、まだ完璧ではないですが、残りの期間で仕上げていきたいと思います。

―出雲駅伝後の法大記録会でも苦戦しているように見えました
そうですね。出雲駅伝が終わって一週間たっていなかったので、全然ダメでした。離れてからもがいちゃうと動きが悪くなってしまうので、離れてからはペース走とか練習のように、動きを気にして気持ちよく上がれるように、という風に切り替えていましたね。だからタイムに関しては特に気に留めていませんでした。

―出雲駅伝後「仲間とたすきをつなぐことがよかった」とおっしゃっていました。全日本も終えてその気持ちは強くなっていますか
全日本も凄く嬉しかったんですが、結果があまり良くなかったので。目標がシード権という中で総合は12位、自分自身も区間14位でした。振り返ってみると主要区間の4年全員が区間2ケタで全然ダメで。もしそこで1ケタや上位をとれていたら、シード権も見えていたので、そこは反省をしなければと思っていました。監督にも終わった後すごい喝を入れられて、ミーティング中にもお叱りの言葉を頂きました。ただ、そこで全体が引き締まって、その後の上尾ハーフでみんな自己ベスト連発したので、そこからは良い感じですね。

―いい刺激になったということですか
そうですね。ただ、後輩たちにまた来年予選を経験させてしまうことになったので、そこは本当に申し訳ないです。次の残されたチャンスとは箱根しかないので、そこでは絶対今年の8位という目標を達成して、後輩たちに残せるものは残したいですね。

駅伝主将としてチームをまとめた1年間

―今年は駅伝主将ですが、どのようなことを意識してチームをけん引しましたか
主将として、個人的にはしっかりと結果を出していくということと、競技以外の面でも手本となれるようにしようと意識していました。やはり、組織を引っ張っていく存在として、結果を出さなければついてきてもらえない部分が多少なりともあると思うので、そこは「背中で語れるような男になろう」と考えてやってきました。チームとしては、常に年間目標とを意識したチーム作りをしていきたいと考えていました。常に目標を見失わずに、チームとして一つの方向に向いていれば、結果的にその目標は達成されると思ので。常にその目標確認というか、意思確認は月1回ペースでミーティングを行い、コンタクト取って意思疎通をしてきました。そこは意識していましたね。

―ミーティングは選手のみで行っているのですか
いや、監督を含めた全体ミーティングという形でやっています。それを行うまでに、学年ごとに選手だけで集まって、学年間での課題や学年から見たチームの課題を挙げる学年ミーティングというのを行い、それを全体ミーティングの時に代表者がそれを発表し、最終的には自分と監督がまとめて、という形式に今年からなりました。

―田子選手の発案ですか
そうですね、私が大学3年の時に、東洋大学さんの合宿に参加させて頂いて。東洋大学はその体制でやっていてすごく参考になったので、自分が4年になったら取り入れたいなと思っていました。従来は、ただ集まってミーティングをやっている、という形だけのミーティングになっていたので。ミーティングは全員が集まれる機会で、すごく重要な時間だと思っているので、今年からその東洋大学さんの形を参考にして、月一回ペースでやるようにしています。

―組織を引っ張るうえで結果を出さないといけないとおっしゃっていました。一方、法大は後輩の西池選手や関口選手などがエースとなっています。そのような状況は難しい部分でもありましたか
そこが一番辛かったです。法大が箱根に出られないまで、自分が大学2年のときまでは、西池はケガの影響もありましたが、自分が一番良いタイムを持っていたので。大学3年時に故障や不調で練習から離れている間に、西池とか関口や田井だったりがどんどん強くなっていって。そういう姿を見ると置いて行かれている感覚があって、それが本当に辛かったです。4年になったら絶対に挽回してチームを引っ張れる存在になろう、とは思ったんですが、そううまくもかなくて。今でも多少複雑な気持ちはります。

―そこを精神的に乗り越え他の面で貢献しようとした、ということですか
そうですね。それ以外の面でできることもたくさんあると思いますし、まずは今年の目標を何としてでも達成できるように、チームに貢献したいですね。

―主将から見て今年のチームはどのようなチームですか
今年は、自分の代を含めて全体的に選手自体の意識が高くて、特に自分が指摘する必要もなく、特に苦労することもなく、本当にやりやすい環境でやらせてもらっています。まだまだ課題とか満足できない部分はたくさんありますが、本当にやりやすい環境でやらせてもらっているという感覚はあります。

けがで苦しんだ昨シーズン

―昨年はけがで難しい時期を過ごしていたと思いますが、どのように克服しましたか
腐っていても何も始まらないと思うので。最初は確かに辛かったですが、全く走れないときに気づけることもたくさんありました。例えばなんでケガをしたのか、フォームに影響があるんじゃないのか、このけがをしないためにはどこを鍛えればいいのかとか。あとは「走れないってこんなに辛いんだ」ってことに気づかされました。心身ともに本当に色々なことに気づかされたので、ケガをして休んでいた4ヵ月間は本当に貴重な時間になりました。復帰して走り始めたときに、すぐにいい状態で走れるようにするため、毎日リハビリなりトレーニングなりに取り組んでいました。その分復帰した時の喜びというのは本当に大きかったですね。

―昨年の箱根は予選会を含めどういった気持ちで仲間を見守りましたか
予選会前は、自分が一番持ちタイムがあったので、「本当にチームに迷惑をかけたな、もし落ちてしまったら本当に自分のせいだな」と思っていて、最初はその申し訳ないという気持ちだけでした。ただ落ち着いた時に監督から、チームメイトを信じてみろと言われて、それからは本当にチームメイトを信じて待とうと思ってました。無事予選会も突破してくれて、数年ぶりに出場した箱根駅伝でもシード権を獲得してくれて、チームメイトには本当に感謝しています。悔しい気持ちもありましたが、それよりも「ありがとう」という気持ちが強かったです。

―昨年の予選会の時には、他の選手たちが「田子を箱根に」という言葉を口にしていました
予選会前に、当日走るメンバーにメールをして。申し訳ないということと、頑張ってくれということを送ったのですが、その時にみんなから「田子を絶対連れて行くから任せろ」といった返信があって。本当に感動して、うれしくて、涙が止まらなかったです。

―4年生同士はどのような関係ですか
過去数年を見ても、今年は全体的に仲もいいですし、意識も高いので同期には本当に感謝しています。

―4年生に限らず仲の良い選手はどなたですか
買い物に行ったりするのは松田で、ご飯を食べに行ったりするのは2年の若林ですかね。あと、後輩を結構イジるのですが、イジられ役なのは関口とか、2年の園山と3年の松井ってやつですね(笑)

陸上生活最後の大会「最高の集大成にして終わらせたい」

―箱根駅伝まで3週間を切りました。現在の状況を教えてください
先々週に合宿をやったんですが、その合宿も去年より良くて。層も厚くなったので今は本当に良い感じです。故障者が多少いるのは気になりますけど、そこまで大きなものでもないので。このままの流れでしっかり調整して、良い状態で箱根に臨みたいです。

―田子選手自身のコンディションは
合宿はあまりよくなかったですけど、終わってから段々と上向きになりました。多分これからもっと上がってくると思うので、しっかりと1月2、3日の箱根駅伝にピークを持っていきたいですね。

―2年前に学連選抜で出場したときは6区でしたが、今回の希望期間は
夢はやっぱり花の2区です。ただ、力的には無謀なので、与えられた区間でしっかりとそこで結果を出してチームに貢献したいです。

―チームの目標を達成する上で一番大事だと考えているポイントは何ですか
出る選手も出ない選手も、全員で戦っていく姿勢が一番大事だと思います。その中でも選ばれた10人は、目標を達成するという強い気持ちを噛みしめて走ることが大切になってくると思います。あとは、うちは絶対的なエースが西池しかいないので、全員が堅実な走りをすることが大事かなと。誰か一人でも崩れたりしたら8位は厳しいので、10人全員が忠実に走ることが大切かなと思います。

―箱根駅伝は注目度も高いので、陸上部以外の大学の友人も見ると思います。何か声をかけられたりしましたか
学校の友達からは「頑張れ」と声をかけてもらっているので、頑張るよと言っています。

―一般の視聴者を含め見てもらいたい部分は
特には無いです。すごくシンプルに、頑張っている姿ですかね。

―最後に改めて、学生最後の箱根に向けて意気込みをお願いします
中学から始めた陸上競技ですが、自分は大学卒業後、実業団で続けるわけではありません。なので大学で最後の、そして競技人生最後の箱根駅伝になるので、最高の集大成にして終わらせたいと思います。


 

◎プロフィール
田子 祐輝(経4=いわき総合高)
福島県出身/身長174cm/体重60kg
5000m=14分13秒92/10000m=29分07秒66
2年前の箱根駅伝には学連選抜として出場し、6区を担当。昨シーズンはけがに泣いたが、今季は関カレで3000SCにおいて3位入賞。出雲、全日本両駅伝にも出場し、見事復活!

 

フォトギャラリー

  • 201312162 R主将としての1年間、箱根への思いを語る田子
  • 201312163 R全日本大学駅伝では4区を担当
 

 

 

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