陸上

【陸上競技】第95回東京箱根間往復大学駅伝競走直前インタビュー 最終回 坪田智夫駅伝監督、大畑和真駅伝主将、森田拓海駅伝主務

箱根直前インタビュー
2018年12月15日(土)、20日(木)
法大多摩キャンパス

 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)まで残すところあと1日。箱根を2週間後に控える今月15日に、箱根への意気込みや想いを伺った。今回は坪田智夫駅伝監督、大畑和真駅伝主将、森田拓海駅伝主務のインタビューをお届けする。
※森田主務のみ20日取材

DSC 0101
 総合5位以上を目標に掲げる坪田駅伝監督

インタビュー

坪田智夫駅伝監督

 ―箱根まで2週間となりましたが、現在のチーム状況は
非常に良い状態ではないのかなと思います。特に怪我人もなく来れていますし、主力、あるいは核となってくる選手たちに関しても順調に仕上げてきてくれているので。メンバー選考には頭を悩ませそうですね。

―昨年の富津合宿の際には「20人エントリーしたいくらいだ」と仰っていましたが今年は
昨年と同じように層としては充実していたので、非常に悩ましくはありました。ただ今年は区間の適材適所という面も含めて選考を行い、単純に上から16人という感じではなかったので。自分の中でどの選手がどこで使えるかをある程度想定しておき、順調に力をつけ状態を上げてきたらエントリーはさせようと決めていたので、充実していたことには変わりないのですが、少し選び方が変わってきた分、昨年とどうこうという比較はできないですかね。

―その適材適所とは、やはり山区間のことなのでしょうか
そうですね。一応山は上りも下りも揃っているのですが、昨年の9区当日変更のような緊急事態もあり得ますし、特に山区間は代えがきかない部分が大きいので。その意味で山に関しては2人用意しようと前々から決めていました。

―その山の適性を見込まれた選手はどなたでしょうか
2年の寺沢ですね。同じ2年の古海と夏頃から上りのリザーブとして競わせていて、どちらも良い状態を維持したままここまで来てくれたので。今回は寺沢でしたけど古海も選手としては非常に仕上がってきてはいるので、青木の抜けた後を考えれば好材料がまた一つ増えたなという思いです。

―今年の出雲、全日本は、昨年よりも勝負にこだわっていた印象を受けましたが
そうですね。出雲、全日本に関しては目標を設定する中で、三本柱がいるということが前提となっていたので。その前提があったからこそ勝負が出来ると思い、最後に決めたのは選手たちですけれども出雲、全日本は6番、箱根は5番という目標を建てていました。

―勝負に行かれた中での出雲12位、全日本7位という結果でしたが振り返ってみて
三本柱が絶好調の状態で臨んでこの結果であれば箱根に向けては黄色信号が点滅していたのですけれども、出雲、全日本ともに三本柱が万全の状態ではなくベストメンバーは組めていませんでしたので。もちろん揃えられなかったということについては良くはないのですが、出雲も結果としては12位でしたけれども坂東の出遅れから一時6位争いにまで絡めましたし、全日本も坂東、佐藤が6割程度の状態でも何とかシードは取れたということで。どちらも満足の行く結果ではないですが、所謂核となるような選手が不在または不調でも充分に戦える力があるということを示せたのは、一つ収穫かなと思います。

―箱根5位という目標に向けての大まかなレース構想というのは
前回大会では最低3つの区間で上位に入って、その他の区間でも10番から15番で繋がなければ目標の7位には届かないよという話は選手にしていたのですが、今年は5番ということで。勝負するところ、つまりは区間上位で行くところを4つ、5つと増やしていかなければならないのはもちろん、繋ぎの区間でも10番前後で走りきるための底上げというのもポイントになってくるのかなと思います。ただ先程も述べたように、三本柱の坂東、青木、佐藤に加えて、大畑というのも核に加わってきましたし、岡原なども区間上位で走ってくれるだけの力をつけてきてくれているので、私の構想通りの走りはしてくれると思いますね。

―その三本柱について
非常に良いですよ。ここにきてようやく揃ってきてくれたという感じです。特に昨年は坂東が11月頃に怪我をしてしまって、前回大会は直前の練習を上手く消化できていなかった部分もあったので、確実に昨年以上のパフォーマンスを発揮できるところまで来ていますね。

―今年はエース坂東選手にとって苦しい一年だったと思いますが、監督の目から見ていかがでしたでしょうか
春先から結果が出続けていた昨年と比べると、今年は怪我もありましたし、大事な練習のところで休んでしまったりと非常に苦しかったのかなとは思います。ただ、出雲以降、特に全日本が終わった頃からは非常に良い形で状態を上げてきています。私も4年間彼のことを見てきていますけども、その中でも今が一番良いパフォーマンスを見せてくれるのではないかなと思わせてくれる仕上り具合です。

―基本的な起用方について
基本的には彼は2区でと考えています。最低限私の持っている記録は抜いてくれと話していますし、その力も充分にあると思うので。当時の私よりも数段上の練習が出来ていますし、気持ちも強い選手なので、出来れば7分台というところまでいって欲しいというのが本音ですかね。

―高校時代の坂東選手を初めて見たときの印象は
まぁ単純に身長がデカいなと(笑)。それは冗談として、レースの中で見せた積極性というのが当時の私の心には響きましたね。とにかく前に出る子だなと。実力はともかくとして、前に出ろと言っても出られる選手は中々いませんし、そういった意味で気持ちの強い選手だなと思ったのが最初です。

―続いて佐藤選手の起用法についてお伺いします
今考えているのは、前半区間のどこで使うかということですね。もちろん下りというのも考えてはいますが、基本的には往路ということで。この問題に関してはまだ一週間程度悩む時間があるので、もう少し考えてみたいと思っています。

―佐藤選手が往路に回った場合は坪井選手が山下りということでしょうか
そうですね。その場合は坪井ということで考えています。

―佐藤選手の今の状態について
全日本の時には故障上がりで一週間程度で仕上げたので正直厳しい部分はありましたが、やはりここにきてグッと調子を上げてきてくれています。基本的に5区以外は走れるといった状態にまでなっていますので、どこで走っても区間賞争いが出来るところまで来ていると思いますね。

―前回5区を制した青木選手について
走力は昨年と比べものにならないくらいに上がっていますし、今までの三大駅伝の経験を通して長い距離にもより対応できる選手になったのかなという印象です。元々長い距離に対して抵抗のある選手ではなかったのですが、やはり5区区間賞などの経験を通して、自信や確信を持って走れるようになったのかなと。より勝負を出来る選手になってくれましたね。

―昨年の全日本1区は箱根のスターター育成を兼ねていらっしゃいましたが、今年は青木選手と勝負に出ました
全日本は本当は試したかったのですが、出雲が出遅れてという形だったので、少し勿体なくはありましたけれども青木を使いました。

―その青木選手は今回5区に回りますが、スターターについては
山を上れる青木がいる、エース区間を走れる坂東がいるとは言っても、1区の数秒の遅れというのが本当に順位に響いてきますので。昨年であれば7番ということでしたので、そこまで開かず行ってくれればというところだったのですが、やはり今年に関しては往路で勝負できるだけの戦力が揃っていますので、非常に悩ましくはありますね。

―今年の法政の強みを教えてください
今のチームの状態からすれば、良い意味であまり繋ぐという区間がないのかなと。昨年は1区、2区のように我慢する区間があったのですが、それが無いのが今年の強みですね。

―最後に意気込みを
今年に関しては注目度も非常に高いですし、法政関係者の皆様からのご期待というのも非常に強く感じているところではあります。やはりその中で「やっぱりダメだったか」と言われないようにしなければいけませんし、チームのポテンシャルというのも周りが思っている以上にあると思っていますので、1つでも上の順位を取れるように戦っていきたいと思います。

DSC 0101

坪田智夫(つぼた・ともお)
法政大学体育会陸上競技部駅伝監督
1977年6月16日生まれ
神戸甲北(兵庫)ー法大ーコニカミノルタ
2013年度より本学駅伝監督を務める

 

大畑和真駅伝主将

 ー現在の状態について
出雲は合宿明け後の試合で、夏の成果が出せた試合でした。全日本は合宿から時間が経って、疲労が取れて良い状態だと思いましたが、出雲も走って、疲労も抜けず最後までシード権ギリギリの争いになってしまいました。目標の6位にあと一歩届かず、悔しさが残るレースになりました。先週の富津合宿でチーム全体の調子が上がっている実感がありますし、個人の調子もここ2大会のなかで一番調子が上がってきています。

ー全日本はシード権獲得しましたが
全日本は6位という目標を掲げてみんなで頑張ってきました。アンカーで前が見えていた中で、あと一歩届かず、「自分が抜いていれば」と悔しいレースでしたね。

ーチーム全体の調子は
出雲は主力の3年生が抜けて、出だしは良い流れではなかったが、全日本もシード権を確保できて、先週の富津合宿でも、チーム全体の調子が上向きになっています。残り約2週間ですが、みんなが万全の状態で走れれば、「総合5位」に届く位置にいると思います。

ー前回大会で初めて走った箱根は8区8位でした。走ってみての感想は
この大学に入った理由は箱根を走りたかったからで、1、2年生の時は力がなくて、(メンバー選考に)絡むことも出来ませんでした。3年生で初めて箱根という舞台を走って、自分が経験したどの大会より、規模が大きく、沿道の声援が途絶えることがなかったです。声援が本当に大きいなと思いました。

ー坪田監督は大畑選手のような1、2年生時に努力して3、4年生時で花開くような選手が多くいるようなチームを目指すために、主将に任命されたと伺いました。実際、努力家の選手は多いですか
結構タイプに分かれますね。僕は力がなくて、3年生でようやく走れたタイプですけど、坂東(悠汰)や土井(大輔)は1年生の時からチームの主力として走っているので、僕は力がない選手のお手本になれれば良いなと思ってます。

ー坂東選手、佐藤敏也選手、青木涼真選手の「法大三本柱」に、今大畑選手を加えて「法大四本柱」と言う人もいますが
3選手に比べて爆発力のようなものはないですけど、ここ4年間で一番力がついている実感はあります。なるべくそういう期待に応えられるような走りを箱根で見せたいと思います。

ー1,2年生の頃を振り返って
練習についていくことで必死でした。

―そのなかで箱根を走るために努力したことは
けがをしないことがポイントでした。けがして走れない期間があると良くないので、質の高い練習をするより、自分ができる練習を継続してやることが大事だと思っていました。多くの選手がやっていますが、高校生の時から、毎日お風呂上りにストレッチをやっていました。けがのケアは徹底してやっています。

―けがしたことは
4年間一度もないですが1年生の冬に、1~2ヶ月足を痛めたことがあります。練習を続けていると完璧な状態で走れず、多少痛むときはありますが、大きなけがや長期間の離脱はないです。全日本予選の直前で足を痛めてしまったんですけど、1週間くらいで治りました。長期離脱したことは他の選手に比べて少ないと思います。

―走りたい区間は10区ということですが
自分が主将になったときに「総合5位」という目標が決まったとき、「自分が最後ゴールテープ切りたい」という思いが生まれて、この1年間10区を走れるように練習をしてきました。全日本でも初めてアンカーを任せてもらったが、自分のなかで悔しさが残るレースになってしまったので、次こそはという思いがあります。ただ、最後は監督が区間を決めるので、任された区間を全力で走るだけです。

―坪田監督から10区について何か言われましたか
ないですが、周りの選手から「お前は10区ないだろう」って。自分は「自分のペースで走る」ことが持ち味なので、タイプ的に復路を走るイメージがあると思うんですけど、そのなかで今年成績が上がっているので、「9区ではないか」とみんなから言われています。

―最後の箱根は前回とどのように違いますか
4年生にとってこれがどんなに頑張っても最後の大会になるので、気持ちは前回と比べものにならないくらい意気込んでいます。一年間、このチームで頑張ってきたので、最後「総合5位」で笑って終わりたいなと思います。

―大畑選手が期待する選手は
同期だと狩野(琢巳)や鈴木(亮平)です。三大駅伝は2人とも全日本で経験していますが、箱根という舞台は経験していません。合宿でも、2人とも状態が上がってきていると感じたので、期待しています。彼らの走りが5位に近づくためのキーポイントなのかなと思います。

―主将として心掛けていることは
正直、主将らしいことはしていなくて(笑)。主将はまとめる立場というイメージがありますが、自分は本当に同期に助けられています。同級生は一人一人意識高い選手がいるので、「4年生としてチームを引っ張っていく」という意識をみんなが持っています。そういう姿勢が自然と「4年生全員でチームを引っ張ろう」という意識につながってて、自分一人でチームを引っ張る負担はないので、助けられてきた1年間だったなと思います。

―SNS上で「#大畑マジック」とよく書かれていますが
中大にいる高校の同期のやつが使い始めたのがきっかけです。ツイッターの中で高校の同期や後輩の身内ネタでやっていたら、法大を応援してくれる方などが、ツイッターで使い始めて、公式の法大のツイッターで、毎回何かある度にタグ付けしていたらこうなってしまいました(笑)。取材とかで聞かれるとなると、結構広まったり、浸透してしまったのかなと。自分から広めようとしたわけではないので、結構広まったんだなという実感はあります。

―高校の同期の方はいきなり書きましたか
3月に立川のハーフマラソンで、チームトップの記録を出しました。中大の主将と競っているときがあって、正直タイムはそこまででしたが、チームトップのこともあり、「お前は強いな」と勢いで多分同期が書いたと思います(笑)。

―「マジック」と呼ばれた理由は
今は自分が快走したり、法大の選手が活躍した時使うじゃないですか。正直本当の意味は違うんです。立川の時に直前「足が気になる、痛い」と同期に話していたのですが、チームトップだったので「走れるじゃないか」という流れで「マジック」と書いたんですよ。そしたら、最近は快走したときなどに「マジック」とか書かれて広まったんですよね(笑)。本来の意味は僕に向けたものだったんですよね(笑)。

―ということは言われてそんな嫌ではないですか
どっちかというと、身内ネタで本来の意味を知っている人は身内しかいないので。「ちょっと足が気になるな」とかチームメイトに言うと「あっ、マジックだ、マジックだ」という感じでいじられてて、今日も朝練終わった後「左足気になるな」と言っただけで「うわ、マジックだ~」っていじられて(笑)。でも、そういう仲の良さは「マジック」のおかげかなと思います。

―それは同期ですか
いや後輩にも言われます(笑)。そういう仲の良さもこの1年間やってきてチームが築いてきた良さかなと思います。

―その言ってくる後輩とは
3年生の岡原仁志っていう選手です(笑)。

―『箱根5位』を勝ち取るための一番の鍵は
監督も毎回練習の際に言ってるが、ミスすると一気にシード権外に落ちてしまうチームなので、まずは一人一人がミスなく走ることが絶対条件だなと思ってます。誰かというより一人一人が万全の状態で走ることが一番大事なのかなと思います。

―他大で戦いたい選手は
中山顕(中大)選手です。ご飯もたまに行ったりするのですが、先月の上尾ハーフで日本人トップで走ってきてて、力のある選手だなと思います。関東インカレで初めて一緒に走れるかなと思ったのですが、直前で中山が「調子悪い」と言って5000と10000㍍に逃げられてしまったんです。ハーフマラソンの対決は実現しませんでしたが、中大は予選会から勝ち上がってきたチームで、5位を目指すときに負けられないので、同じ区間になるか分からないですが、大学としても負けたくないです。

―最後に箱根のチームと個人の目標をお願いします
「総合5位」という目標を掲げているんですけど、チーム全体としても良い練習がしっかり出来ていて、狙える位置にいます。しっかりチーム一人一人が万全の状態で臨めるように準備したいです。個人としては「総合5位」という目標に近づけるために、区間上位で走りたいです。あと2週間、しっかり準備していきたいと思います。

DSC 0189

大畑和真(おおはた・かずま)
社会学部4年
1997年3月22日生まれ
167センチ・54キロ
出身校:島田(静岡)
1万メートル自己記録:29分32秒92

 

森田拓海駅伝主務

 ー現在のチーム状況は
一年間通して一番気を引きめて取り組んでいます。良い緊張感を持って取り組めています。

ー主務の仕事を振り返って
去年一年間経験させてもらって、大体の流れを掴みながら仕事ができました。昨年と同様に出雲、全日本、箱根と仕事が出来て、すごい嬉しく思いますし選手に感謝したいです。まだまだ未熟なので、今後もしっかりと頑張りたいと思います。

ー法政二高生の時は野球部でしたが、なぜ陸上部に入部しましたか
実家が権太坂(神奈川県横浜市)の付近にあって、毎年のように沿道で応援してました。大学では新しいことを始めたい思いもありましたし、法大多摩キャンパスに進学することもあって、陸上部に入りたいと思い、坪田智夫監督に入部希望の意思を伝えて、マネージャーとして入部させていただきました。

ー野球への未練はなかったですか
法政二高の先輩で去年まで硬式野球部の主務を務めていた渡辺悠大さん(平29年度卒)が「野球部のマネージャーやろうよ」と何度も誘ってくださって、野球部入部も少しだけ考えました。でも箱根への憧れが強かったので、陸上部入部を決めました。

ー部活・サークルなど野球選手として活動していきたいとは思わなかったですか
そうですね。でも体育会に入りたいと思いましたし、高い目標を目指す体育会でサポート側のスタッフになりたいなと思いました。

ー大畑和真選手が主将になってからのチームカラーは
チームスローガンが「チャレンジ」を掲げ、箱根で前回大会より更に上を目指すということで、「総合5位以上」を目標にしています。日々の生活面から練習に取り組む姿勢まで本当にお手本になる先輩が主将になったことが本当にこのチームを一年間大きく成長させたと思います。

ーどういう姿がお手本になっていますか
体操や治療などの細かなところも徹底してやっていることだと思います。大畑さんは下級生の時は苦労されたことも多かったそうですが、この徹底された姿勢が関東インカレ入賞とか、三大駅伝も出雲の走り、全日本もシード争いチームを救う走りにもなっているのかなと思いますし、尊敬します。

―主務として一番心掛けていることは
正直、主務になって1年目は、仕事が出来ない人の典型ですけど、1人でたくさん仕事をこなそうとしてしまって、周りの仲間を頼ることをあまりしなかったです。今年は僕含めて男子のマネージャーが6人いるんですけど、個性あふれるメンバーがそろってて、面白い後輩もいますし、僕だけでなく男子マネージャーみんなでやっていこうという意識に変えられたかなと思います。仕事を任せていく中で、6人で成長出来たらなと思ってます。1番大切なのは「チームのために」ということなので。女子マネージャーの方にも記録会の測定とかすごい支えてもらっていて、マネージャーの一体感を出して、それぞれの個性を活かしながらチームを支えていければと思います。

―主務とマネージャーの違いは
主務になれば箱根で運営の仕事とか、運営管理車でのアシスタントの仕事とかできます。これが僕の夢でもありました。他には箱根のエントリーの時に合同記者会見で監督と一緒に出席させていただけたり、選手と関わらないときも仕事をもらえたりとかします。でも、そんなに大きくは変わらないです。

―主務で苦労することややりがいは
去年の鹿嶋主将が箱根前に全然調子が上がらなくて、エントリーメンバーに入れなかったのですが、まだ箱根メンバーが確定していないときに坪田監督がぼそっと「キャプテンが箱根なんとか間に合わないかなぁ」と仰っていました。鹿嶋さんも思うように練習ができなくて、心折れかけているときに「まだ、監督は鹿嶋さんのこと諦めていないです。箱根に向かって頑張りましょう」って伝えたら、「あの時、お前にあの言葉に救われた。まだ頑張ろうと思えた」と鹿嶋さんが引退される際に言ってもらえました。選手から直接そういうことを言われると、このチームにいてちょっとは貢献出来たかなと思いますし、やりがいに感じます。苦労しているところと言えば、野球だけやってきた男なので、陸上について専門的なアドバイスができないことです。

―その課題を克服するためにしていることは
陸上部を支えてくれている学生トレーナーは、日々選手たちを見て、どの選手がどの時期にどういう状態かを知っているので、「調子が悪い原因は何ですかね?」と聞いたりして、そこから選手へのアプローチの仕方を考えたりしています。法政大学は、学生トレーナーのサポートが本当に大きいですし、同期の学生トレーナーともよく話すので、そこで原因探ったり選手の特徴を掴んだりしてます。

―主務をやっていて楽しさを感じることとは
特に箱根駅伝では、他大学の駅伝主務や、運営の関東学生陸上競技連盟の人と協力して仕事ができます。他大学は試合では絶対に負けたくない相手ですが、箱根という大会を一緒に盛り上げたり、大会運営を一緒に協力してくれる仲間なので、とても大切にしています。人脈も広がります。

―今後の理想の主務像は
男女マネージャー、学生トレーナーみんなで動くことができればチームのプラスにもなるので、「みんなでやっていくこと」を意識して、僕たちの小さな働きがチーム目標の達成に少しでも手助けできるようにしたいです。現在、4年生の男子マネージャーが一人ですが、その4年生が卒業したら自分たちが後輩を引っ張って、チーム目標の達成に向けて力になれたらと思います。

―入部前と入部後と襷の重さは違いますか
走るメンバーはもちろん、今回は箱根メンバーに入れなかったメンバー、スタッフ、OBなど、たくさんの想いが詰まっていると実感します。入部してから襷の重さをより強く感じます。

―今後大会に向けてどのようにチームに貢献したいですか
つまらないけがや体調不良がないようにしたいです。万全の状態で箱根に挑めば、目標順位は絶対に達成できると思います。監督、選手、スタッフ一丸となって思いを結束して、目標の「総合5位以上」を達成したいと思います。今後も全力でサポートしていきたいです。

―森田主務が期待する選手は
鈴木亮平さん、狩野琢巳さんです。箱根駅伝チームエントリー直前の合宿でも動きが良かったですし、監督も間違いなく期待している選手だと思います。最後の箱根駅伝での躍動に期待したいです。

―学生トレーナーは主に治療を担当すると思うのですが、主務の練習中の仕事は何ですか
主務だけでなく、マネージャー全員が選手のタイムの計測や給水を出したり、練習の記録をまとめる作業などがあります。

―ちなみに森田主務は「箱根を走りたいな」とは思いませんか
陸上やっていたら絶対に走りたいと思うだろうなと(笑)。箱根を目指して入部した選手たちが、一人でも多く活躍できればと思います。

―走りたい区間は
もし選手だったら、2区か9区を走りたいなと思います(笑)。地元なので。選手「だったら」ですけどね(笑)。

―最後にチームとしての意気込みをお願いします
この1年間4年生がチームを引っ張ってくれましたが、1~3年生も力のある選手がいますし、「総合5位以上」達成できるチームだと思います。チーム全員で定めた目標に向かって全員駅伝で挑み、私たちマネージャーも全力で頑張るので応援よろしくお願いします。

 190101 0005

森田拓海(もりた・たくみ)
社会学部3年
1997年6月2日生まれ
185センチ・70キロ
出身校:法政二(神奈川)
大学2年次より駅伝主務を務める

フォトギャラリー

  • DSC 0101
  • DSC 0189
  •  190101 0005
 

 

 
 
 
 
 

最近の記事

 

S  85311501スポーツ法政 最新号

 

 

定期購読の申込み