バドミントン

【バドミントン】第61回東日本学生選手権団体戦 男子 収穫と課題見つかるベスト4

第61回東日本学生選手権大会
2018年9月1日(土)~2日(日)
カメイアリーナ仙台、元気フィールド仙台

仙台の地で2日間に渡って行われた東日本インカレ団体戦。序盤は下級生を中心に勝ち抜くが、準決勝でナショナルB代表を3人擁する早大に1-3で敗北。昨年同様ベスト4で今大会を終えた。一方で、春季リーグで課題となっていたダブルス陣が今大会で確かな成長を見せ、うれしい収穫となった。

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準決勝で強敵早大から唯一の1勝を挙げた藤原・山澤ペア

試合結果

詳細結果

試合対戦校試合詳細(後者が対戦相手)
2回戦 ウェルネス大 S1○嶺岸洸2-0大山(21-10、21-6),S2○原口翔多2-0高松(21-12、21-7),D1○春日井一生・上田竜也2-0鳥居・大山(21-9、21-12)
3回戦 東経大

S1〇野田悠斗2-0工藤(21-11、21-8),S2○桐田和樹2-1大山(21-16、19-21、21-18),D1〇野村拓海・吉田昇永2-1松原・佐久間(17-21、21-13、22-20)

準々決勝 青学大

S1〇嶺岸2-0佐藤(21-18、21-17),S2○原口2-0荒木(21-16、21-12),D1○藤原圭祐・山澤直貴2-0林・畔上(21-12、21-8)

 準決勝 早大 

S1●野田0-2古賀(12-21、9-21),S2●桐田0-2大林(11-21、17-21),D1○藤原・山澤2-0渡辺・鈴木(21-9、21-14),D2●野村・吉田0-2小野寺・大林(15-21、9-21)

 

戦評

9/1(土)  2回戦~準々決勝

 シード権を獲得して迎えた日本ウェルネススポーツ大との2回戦は、安定感ある試合を展開して危なげなく勝利を収める。3回戦の相手は東京経済大。第1シングルス、第2シングルスともに白星を挙げると、野村拓海(社3)・吉田昇永(経1)の第1ダブルスは第1ゲームを落としたものの、第2ゲームを21-13、第3ゲームをデュースの末22-20で勝ち取り、3回戦進出。青山学院大との対戦になった。第1シングルスの嶺岸洸(社1)は接戦を繰り広げたが、ここぞの場面での鋭いスマッシュがよく決まり21-18、21-17で勝利。第2シングルスに登場した原口翔多(社2)も、粘りを見せる相手に対し自身の持ち味であるスピードを生かした攻撃で勝利した。山澤直貴(経2)・藤原圭祐(経2)ペアが出場した第1ダブルスは、息の合った果敢に攻めたプレーで相手を圧倒し、この試合を制した。初戦から3回戦まではすべてストレート勝利。強さを見せて準決勝進出を決めた。(渡辺詩織)

9/2(日) 準決勝

 日付と会場を変えて行われた準決勝の早大戦。第1シングルスに登場した野田悠斗(経3)は、昨年のインカレ王者である古賀穂と対戦した。立ち上がりでは攻撃的なプレーや相手のミスによって点を重ね、試合をリードするも、そこから受けにまわってしまい攻撃を次々と決められる。巻き返しを図るもかなわず、第1ゲームを12-21で落とす。続く第2ゲームの序盤は点を取り合うシーソーゲームに。前後左右に打ち合う派手な試合を展開するが、中盤からは決めようとしてミスをしてしまう場面が増える。相手が着実に攻撃を決めていく中、野田は上手く点を伸ばすことが出来ず、9-21で第2ゲームを取られストレート負けとなった。

 第2シングルスには桐田和樹(経4)が出場。主将として勝ってチームに流れをもたらしたいところだったが序盤から自身のミスが目立つ、らしくない展開に。2-11と大きく引き離されてインターバルを迎えると、その後も巻き返しを図れず11-21で第1ゲームを落とす。続く第2ゲームでも相手の強打に押され14-21で敗戦。ストレート負けを喫した。

 第1ダブルスに出場したのは山澤直貴(経2)・藤原圭祐(経2)の同級生ペア。今大会で初めて組んだペアだが、第1ゲームからコンビネーションの良さを見せて着実にポイントを重ね、21-9でこのゲームをものにする。「お互いの良さを出し合える」(藤原)と話したように、長いラリーになってもそれぞれが集中力を発揮し、第2ゲームも21-14で勝利。ストレート勝ちを決め、第2ダブルスへ望みをつなげた。
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藤原(奥)・山澤ペア

 第2ダブルスに登場したのは野村拓海(社3)・吉田昇永(経1)ペアだ。試合は序盤、お互いに攻撃が決まり互角の戦いを見せるも、吉田のラインオーバーが目立ち15-21で第1ゲームを奪われる。続く第2ゲームでも点が伸びない。相手の攻撃には素早く反応して打ち返すも、こちら側の攻撃が決まらず点差は開いていった。そのまま挽回はかなわず、悔しい敗退となった。

 最後まで粘り強く戦うもナショナルB代表を3人擁する強豪、早大に圧倒される形で敗退し、ベスト4で今大会を終えることとなった。だが、春季リーグで課題となっていたダブルス陣は着実に力を付けてきている。今大会は春からすべてのペアががらりと組み替えられるという体制の中でも、山澤・藤原ペアが早大から1勝を挙げ、1年生も2人がダブルスで公式戦デビューを果たした。このことは、彼らにとってもチームにとっても追い風となるだろう。「東インカレは通過点」という監督の言葉通り、今大会での経験をさらなる大舞台での活躍につなげてほしい。(村井美咲、渡辺詩織、大平佳奈)

監督・選手インタビュー

升佑二郎監督

ー東日本の団体戦を振り返って
相手(早大)が強かったなという印象ですね。でも、春リーグは勝っているのでなんとかまたその差を埋めて、次は勝てるように頑張りたいですね。

ー早大戦のシングルスについて、春は全勝しましたが今回は全敗となりました
春リーグ以降、練習はすごく一生懸命やったのですが身内同士だとあれだけ速い球が飛んでくるラリーというのができなかったので、そういった意味では相手は日本代表の2人なので、練習の質というものの差が出たかなと感じました。少しあたふたしてしまったかなと思います。

ー春季はダブルス陣が課題となっていましたが
春と違って全てペアを組み替えて戦って、それでポイントが取れているのですごく前向きな方向にきているのかなと思います。あともう一歩強化して、試合になるようにというところですかね。第1ダブルスは勝てましたが、第2ダブルスは試合にもなっていなかったので、その力の差を全員で埋めていきたいなというところですね。

ーダブルス陣で特に伸びた選手は
今回出た1年生の吉田昇永ですね。身体も小さいですが、一生懸命練習して強くなってきています。1年生は強い子がそろっていて、春は長峰が出て、今回は上田、吉田が出てというように競争が出てきていて、ダブルスは野村は3年生ですが1、2年生が多いので特に今後が楽しみですね。

ー春までの山澤・桐田ペアではなく、山澤・藤原ペアにした理由は
右利き左利きで組ませたかったというのがあって、やっぱり藤原の左利きというのは効果的に働くので。あとは左利きの中でも同年代のほうがやりやすいかなと思って藤原と組ませてみました。

ー夏の練習について
とにかくトレーニングを中心にやりました。イメージとしては夏に基礎的な体力を上げておいて、東日本は正直通過点なので、ここから技術的なところを上げていければなと。東日本で早大と当たることは分かっていたので、早大のトップレベルの球回しやテンポというのを感じてここから詰めていきたいなと思っていたので、そういう意味では焦りはあまりないですね。

ー久しぶりの公式の団体戦で、課題や収穫は
ダブルスは第2ダブルスですかね。野村頼りになっていたのでもう少し試合になるようなペアリングを考えていこうと。今回は単複兼ねさせないというのもあったのですが、秋以降は単複兼ねさせて、上級生が主力で入ってくると思っているので、もうひと頑張りすればもっと良いダブルスができてくるのかなと思います。

ーではまだダブルスは固定ではなく、ペアを組み替えていきますか
そうですね。ダブルスが今、層が薄いので固定をすると1つがすごく強くなってしまって、今度はその相手がいなくなってしまうので。3ペアくらい強いペアがあれば固定しても良いと思うのですが、今は入れ替えながら練習の質を確保していって、最終的なペアを決めていけるように詰めていこうという形がいいのかなと思っています。

ー東日本の個人戦の目標は
シングルス6人は、ベスト8以上。上位を独占するくらいには頑張ってほしいです。ダブルスもベスト8以上に2〜3ペアは入ってこないと、なかなか団体戦で勝てないかなと思うので、単複合わせて10人以上はベスト8に入れるように力をつけてほしいなと思いますね。

ー秋リーグ、インカレに向けて
春からみて、ダブルスが今回1本取れたということで、秋はダブルスを2本取ることがまずは目標かなと思います。インカレはシングルからダブルまで5本全部が勝負できるようにという形でやっていけたらなと思います。

野田悠斗

ー今大会団体戦を振り返って
春リーグで早稲田と対戦した時はシングルスで勝てたのに、今回シングルスが負けたのは、春リーグから今までの練習の意識で差がついたということだと思うので、インカレに向けて巻き返せるように頑張りたいと思います。

ー今日のシングルスを振り返って
相手が強いのは分かっていました。でも、点数で見れば差が開いていましたが、ラリー自体はできていたと思います。自分がミスをしたり、あと一歩出して取ったりとか、そういう違いだったと思うので、頑張ればなんとかなったのかなと思います。あと、いつもは自分から攻めて、相手の繋ぎの球とかを潰しにいっていたので、そんなに長いラリーはしないで済んだのですが、今日は受けにまわってしまいました。そこが1番の敗因だったかなと思います。

ー個人戦の目標は
優勝です!(笑)

野村拓海・吉田昇永ペア

ー東日本を振り返って
野村:昨日1回出て、少し危ない試合だったのですが、その中でも勝てたというのは良い部分だったと思います。あのまま負けていたら自分たちの成長にも繋がらないので、苦しい中でも勝てたというのが1つよかったかなと思います。今日は相手が強いということも分かっていたので、チャレンジャー精神で向かっていくつもりで頑張ってはいたのですが、相手の方がやっぱり上手で歯が立たなかったので、なかなか練習が足りないなと思いました。

ー吉田選手は団体戦初出場となりましたが
吉田:今回初めて出してもらって、団体戦の雰囲気というのが独特ですごく緊張してしまって、昨日も野村さんにすごく迷惑をかけてしまったのですが、勝ちきれて。しかも今日も出してもらって昨日ああいう試合をしてしまったから、今日はこうしようと思って入ったのですが、やっぱり入ってみて相手も強くて、自分だけなんか劣っているというようにすごく感じました。これからもっとやらなくてはと思った団体戦でした。

ーいつごろからペアを組みましたか
野村:いつからだろう…
吉田:合宿です!
野村:8月の中盤くらいからですかね。

ーお2人の強み、持ち味は
野村:昇永がつくってつくって前に入って、僕が後ろでカバーしながらアタックしていくというのが1番の形かなと思います。

ー野村選手はけがもありましたが、現在の調子は
野村:必死練習はしているのですが、やっぱり怪我の前の方が調子が良かったと言われるので、まだまだ練習不足だったり経験や感覚が戻っていないのかなと思います。本当にそうかは分からないのですが、そうかもしれないのでもう練習を頑張るしかないです。

ーダブルス陣は特に春季、苦戦したと思うのですか見ていてどうでしたか
野村:春はずっとベンチで見ていたので、すごくもどかしい気持ちはありました。今、出られていることはうれしいですが、チームに貢献できていないのでリーグとインカレはしっかり勝ってチームに貢献していきたいです。

ー吉田選手は監督も伸びてきているとおっしゃっていましたが
野村:よかったやん。
吉田:違います違います…!今日も試合でやっぱりすっごく差を感じて…。出ているのにああいう試合をしてしまって、申し訳ないなと思ったのでもっと練習をして勝って、チームに貢献できるようにしたいなという風に思いましたし、団体戦で勝つということがすごく大事だなと感じました。

ー1年生は公式戦にデビューしている選手が多いですが、ライバル意識は
吉田:ライバルというかチーム内でもそうなのですが、出ている人が他大学に勝つためにはどうしたらいいのかということをもっと話さないダメだなというのはすごく感じました。

ー個人戦の目標は
野村:必ずインカレに出場というのが最低限の目標なのですが、シングルでまだ出たことがないので、4年間でシングルでもインカレに出るというのが1つの目標です。ダブルスはインカレの出場権を得た上で8とかにも入れるようにしっかり頑張りたいです。
吉田:相手が強いので、その人たちに向かっていけるように頑張りたいと思います。

ー秋リーグ、インカレに向けての課題
野村:サーブ周りからしっかり展開していけるようにすることと、まだ足が出ていないところが僕はあるので、ドロップの対処の仕方や、レシーブした後の動き、スマッシュの後の動きを改善していきたいです。
吉田:自分は前に入らないとダブルスにならないので、しっかり前に入ってポイントを取るということと、後ろの野村さんが打ちやすいような球をつくっていけるようにしたいです。

藤原圭祐・山澤直貴ペア

ー今日の試合を振り返って
山澤:昨日から藤原と一緒に作戦を立てていて『こうしていこう、ああしていこう』と試合展開をイメージしていたので、今日はそれ通りにいったというか。まだ完璧ではないですけど、自分の中のイメージ通りな試合展開ができた気がします。あとは、団体戦であまり勝たない僕が勝って個人的にすごくうれしいので、これを生かして次の個人戦に向けて切り替えて頑張ります!
藤原:今回が山澤と組む初めてのダブルスで、組み始めてからそんなに期間がなくても、お互いのいいところを今回はしっかり出せてうまく噛み合ったかなと思います。それで勝てて良かったです。

ー相手ペアの印象は
山澤:自分は大学に入ってから3回くらい対戦したことがあって、どういうプレイヤーかというのはわかっていましたし...
藤原:それを聞いてるんだよ、どういうプレイヤーっていうのを。
山澤:わかっていることを言えばいいんですね。えっと、鈴木さんが結構前でつかまえたり前衛でハマったらどうしようもできない感じで、結構低い展開が得意というか、低いラリーのドライブのプレイヤーで、そこから前に落としたり後ろに裏をかいたり、という感じでした。

ーいつからこのペアでの練習を始めましたか
山澤:8月の中旬の夏合宿のときからですね。

ーコンビネーションは
山澤:めちゃくちゃ良いですよ。
藤原:お互いの良さを出し合えるかなと思います。引き出せるというか。(山澤に)引き出してもらってるんですけど。
山澤:まあ、そうだよね。日頃から仲良いので大丈夫です。いい感じです。

ー団体戦を振り返って
山澤:去年はシングルで出ることが多くて、負けてたりしました。今年はダブル一本で団体戦に臨んで負けないで終われたので、ポジティブに考えて良い勝ちだったのかなと思います。これで終わりじゃなくて次のインカレにつながるので、団体でシングルもあるかもしれないし、単複ともに勝って優勝に貢献できたらいいなと思います。
藤原:僕は去年シングルで出て、自分が負けてチームも負けたという悔しさもあったので、今回はダブルスですけど、準決勝に出させてもらって勝てたというのは自分の中で良い経験になりました。シングルもダブルも両方レベルアップして、またインカレでしっかりチームのために1本でも多く取れるように頑張っていきたいです。

ー個人戦に向けて
山澤:ダブルはペアが違いますけど、桐田さんと優勝に近づけるようにしていきたいですし、桐田さんも最後なので、良い思い出を自分が作れるように頑張っていきたいです。シングルスは関東選手権で優勝して、さすがに変なところで負けられないので、優勝する気持ちで臨んで俺の名を広げたいと思います!
藤原:僕はダブルもシングルも両方、強い選手と当たるのでまずそこを突破して、山澤ともすぐシングルは当たるので勝ってやりたいと思います!ダブルも去年1回戦で負けてしまったので、今年はまずインカレに出ることを大事にして、さらに上を目指していきたいです。

原口翔多

ー今日の試合を振り返って
(ウェルネス大戦と青学大戦)どっちも勝たないといけない試合だったと思うので、勝ててほっとしています。青学大戦のときは自分が崩れてしまう部分もあって、相手が鋭いショットを打っていましたが、そこに対応して最後に自分の長所であるスピードなどを生かせて良かったかなと思います。 

ー団体戦において役割を十分果たせたのではないか
その点に関しては、今回の最低限の仕事ができたかなと思っているのでほっとしています。 

ー今後の課題としては
自分の場合は下手くそなので、ちょっとしたミスとかをしないように少しずつ心がけているのですが、やっぱりまだ試合で(ミスが)出ていて、もっとそのあたりを詰めていけるようにしていかないと上の人たちには勝てないですし、団体でもっと使ってもらえないと思うので、そのあたりを頑張ります。 

ー仙台に来てから何かしましたか
昨日はみそラーメンを食べました。北海道のみそラーメンで、全く(仙台に)関係ないです(笑)。 

ー個人戦もありますがどのような戦いをしていきたいか
自分は勢いがないとどうしようもないので、とにかく声を出して挑戦者の気持ちで。シードを持ってるんですけど、そんなのは関係なしにとにかく向かっていって、ダブルス、シングルスともにインカレ出場の権利を取れるように頑張っていきたいと思います。 

フォトギャラリー(5枚目より、個人戦)

      • DSC 1873 R準決勝で強敵早大から唯一の1勝を挙げた藤原・山澤ペア
      • DSC 1740 R桐田は、春リーグで勝利した相手に悔しい敗戦を許してしまった
      • DSC 1832 Rインカレ王者に果敢に食らいついた野田
      • DSC 1998 R今大会で公式戦デビューとなった吉田(右)と、けがからの復帰を果たした野村
      • DSC 2023 R1年生の日光は危なげなく2回戦へ進出
      • DSC 2086 Rラストイヤーの佐藤はインカレ出場権獲得となるか
      • DSC 2117 R団体戦ではダブルスとして初出場初勝利となった上田は、個人戦シングルスでも勝利
      • DSC 2161 R高身長を生かして攻撃を仕掛ける春日井
      • DSC 2128 R藤原は2年生になり、着実に力をつけてきている
      • DSC 2153 Rスーパールーキー嶺岸の表彰台に期待だ
      • DSC 2134 R個人戦で結果を残し、アピールすることができるか(原口)
      • DSC 1698 R試合前に士気を高める一同