バスケットボール
 

【バスケ】第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対筑波大 4強の壁を破れるか、5年ぶり1部勝利を目指し大熱戦

第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対筑波大戦
2014年9月13日(土)
専修大学生田キャンパス

 開幕から3連敗となった法大。しかし、「4強との対戦で敗れるのは想定内」と今井一夫監督も語るように決して慌ててはいない。更に、この試合から沼田凌(文3)がスターターに復帰予定。インサイドで起点を作れる彼の存在は唯一無二。チームの期待を一手に背負った彼の活躍に期待したい。
 4強4連戦のトリを務めるのは新人戦優勝を飾った筑波大。杉浦、馬場のゴールデンルーキーを、笹山、坂東ら経験豊富なガード陣がコントロールするチームは強敵。リーグ戦も拓大に黒星を喫したものの危なげなく専大、白鷗大に勝利。大方の予想では筑波大の勝利が固いと予想されているが結果はいかに、、、

アウトサイドに加え、速攻からの得点をあげる藤井

試合結果

トータル試合結果

88
法政大学
24 1Q 22 86
筑波大学
19 2Q 16
13 3Q 34
32 4Q 14

法政大学スターティングメンバー:筑波大戦

選手名身長/体重ポジション得点リバウンドアシスト
#67 佐藤 翔耶 181/78 G 17 1 4
#7 藤井 裕太 175/65 SG 13 2 1
#24 加藤 寿一 190/75 F 20 11 1
#5 松澤 大晃 197/82 C 4 4 0
#16 沼田 凌 190/85 C 27 13 4

法政大学交代選手:筑波大戦

選手名身長/体重ポジション得点リバウンドアシスト
#14 植村 哲也 175/75 G 2 1 1
#31 安達 幹 187/87 PF 0 1 0
#34 萩原 陵太 190/75 C 0 0 0
#35 山岸 玲太 178/68 G 5 0 0

戦評

 第1Q。足のけが明けでプレータイムの少なかった沼田凌(法3)がスタメンとして本格的に復帰したこの試合。まずは佐藤翔耶(法2)が幸先よく先制点を決め、勢いをつけると、松澤大晃(法4)や加藤寿一(文3)もこれに続き、落ち着いてシュートを決める。ディフェンスでもその良い流れを保ち、開幕からの3試合ではうまく行かなかった試合の入りに見事成功。対する筑波大は積極的にシュートを放つも、リングに嫌われてしまう。そんな中でも、杉浦佑成が1Q22点のうち12点を挙げる活躍を見せ、法大に食らいつく。その後も互いに速い展開で得点を積み重ね、均衡した戦いを繰り広げるが、このピリオドを制したのは法大。植村哲也(文1)がスクープシュートを沈め、24-22で第1Q終了。強豪校相手にリードする理想的なスタートを切った。
 第2Q。開始早々、植村と沼田のアシストから加藤が3Pシュートを2本連続で沈め、1Qの流れそのままに筑波大を突き放す。そして、けがでチームを離れていた主将の田宮開(人4)が今季リーグ戦初出場。短い時間ではあったが、沼田へのアシストや、スティールなど、攻守ともにけがの影響を感じさせない積極的なプレーでチームを活気づけた。しかし中盤になると、リズムを掴み始めた筑波大がパスをつなぐ速い展開で着実に点差を縮めていく。一方法大はリバウンドを奪うなど積極的な姿勢は崩さないもののシュートを決めきれない。一時は1点差にまで追い込まれてしまうが、終盤の沼田と佐藤の意地のシュートで43-38.5点のリードを保ったまま後半へ。  
 第3Q。予想外であっただろうリードを奪われて後半を迎える展開にギアが上がったのか、前半よりも明らかに厳しいディフェンスで法大に襲いかかる筑波大。法大は屈強なディフェンスに当たり負けてしまい、シュートを決めることができない。この苦しい状況で奮闘したのは、チームの大黒柱、沼田。ここまでもけが明けとは思えない体を張ったプレーで試合を引っ張ってきたが、このQでも序盤に3連続得点をあげ、ゴール下に飛び込みリバウンドを奪うなど、自らのプレーでチームを鼓舞した。しかし、傾いた流れは簡単には戻らない。筑波大に3Pシュートを2本連続で沈められると、そのまま杉浦佑成のシュートで逆転されてしまう。すぐに点をかえしたい法大だったが、笹山貴哉のレイアップシュートなどで勢いに乗った筑波大を止められない。藤井裕太(社2)の3Pなどで応戦するも、56-72と大幅なリードを許し最終Qを迎える。  
 第4Q。今までは後半に崩れて最後まで引きずってしまうパターンが多かった法大。だが今日は違う。前半の勢いを取り戻し、厳しいディフェンスにも屈せず点差を徐々に詰めていく。ディフェンス面でも筑波大のシュートをことごとくブロックし、逃げ切りを許さない。OBも来ていた応援席からは「流れはうち」コールが聞こえ、会場全体が法大の雰囲気に。そんな法大に圧されたのか筑波大はシュートを決めきれない。さらに追い上げたい法大は、ここで怒涛の得点ラッシュ。沼田、佐藤、加藤が次々とシュートを沈めていく。筑波大もぎりぎりのところで粘るが、加藤のアシストから放たれた藤井の3Pで1点差に追い詰める。すかさず筑波大は突き放そうとするも、安達幹(経4)のブロックショットが決まり、残り3秒、藤井の3Pでリードを奪い返す。たまらず筑波大はタイムアウトを要求。法大は円陣を組み、この点差を守りきることを誓って再びコートへ。見事ボールを奪われることなく、響いたブザーの音。笑顔と歓声に包まれたリーグ戦初勝利は大金星となった。(向井知優)

特集

チーム応援席

 今日の大金星をコートの外から支え続けた選手・OB達の姿があった。昨シーズンまでベンチを盛り上げていた三角智生氏が卒業、今秋シーズンは神津陵平(法3)も不在。加えて他大と異なり、部員数の少ない法大は応援席も比較的静かであった。
 しかし、この試合の応援は活気に満ち溢れていた。「ディフェンス、ディフェンス」と声を張り上げ、時には冷静に「ここは我慢の時間だぞ」と後輩達を鼓舞する、三角智生氏と大塚誠氏(共に2014年3月卒)の姿が応援の真ん中にあった。池下涼星(法1)のリードと共にコートに響き渡る法大への声援。3Q、一時16点差を付けられてもその声は鳴り止まない。沼田凌(法3)が「応援はチームに勢いをつけてくれた」と語るように、コートで戦う選手達にも確かにその声は届いていた。
 決して諦めないムードはコート上をも巻き込む。二桁点差を逆転し、チームは2009年以来5年ぶりに筑波大から勝利をあげた。
 彼らが果たすことが出来なかった1部での勝利。彼らの夢を叶えてくれた後輩達とがっちりと握手を交わした2人の影のヒーローは、笑顔で溢れていた。(山分和紀)

試合後の監督・選手のコメント

今井一夫監督

ー今日を振り返って
何とも言えない嬉しさですね、正直想定外でした。2周目では戦えるかなとは思ってたのですが。

ー1Q入りがとてもよかったですね
青学、東海と比べたら当たりが弱かったから、しっかりとガードの所で組み立てて攻めることが出来たのが大きいと思います。下の選手は十分互角に戦えるとは思ってたので。後は沼田が帰ってきたのも大きいですね、やはり居ると一回起点がちゃんと作れますから。
(沼田選手の復帰は予定通りですか)そうだね。2週目からはスターターで行くという話をしてました。

ー1Q、ターンオーバーで崩れることなくよく踏ん張りました
アクシデントが重なってバタバタとした時に植村を出して、彼が上手く修正してくれました。後は何より山岸でしょうね。私は彼は隠れたヒーローだと思ってます。決して派手なプレーはしませんが、出れば絶対コートを活性化してくれるんです。本当にありがたい存在ですよ。

ーリードして前半を終えるも、3Qので一気に逆転されてしまいました
前半はうちのディフェンスも良くて、全部が上手くいっていたのでリードして折り返せるかなとは思ってました。3Q入って、筑波大が一気にディフェンスで強く当たってきたことでやられてしまいましたね。トップで形が作れなくて、苦し紛れのシュートでリバウンド取られて、前に走られてやられるっていう負の連鎖です。攻守の切り替えをもっと早くしていけば、防げると思うのでそこですね。

ー4Q、16得点差を追いつき逆転に成功しましたその要因は
本当に選手達が諦めないでよくやってくれた事ですかね。

ー佐藤選手がこの試合17得点をあげました
そうですね、今日はよく入りましたね。4Qなんて全然落ちないから、今日は何か持ってるなと思ってました。金星あげる時は、こういう選手が絶対居るんですよ。

ー序盤、不調だった藤井選手が最後大きな仕事をやってのけました
そうだね。序盤もシュートは入らなかったけど、彼自身のタイミングでちゃんと打ててたから大丈夫かなとは思ってました。彼はシュートフォームが決して崩れることがないから、安定的に点が取れるんです。信頼できる選手です。

ー2点リード、残り0.4秒でタイムアウトの指示とは
マイボールからスタートでしたけど、決して油断しないように言いました。後は1人1人動きを確認して、コートに送りだしました。

ー明日に向けて
是非勝ちたいです。予定外の、本当に本当に大きな一勝を手に入れました。

松澤大晃

ー劇的な勝利をあげましたね
奇跡ですね。でも今日はすごいチームの雰囲気が良くて、その良い雰囲気を最後まで持続させられたことが勝利につながったと思います。

ー3Q苦しい時間帯も下を向かず戦っていました
ここは我慢だとみんなで声を掛け合ってやってました。ディフェンスから自分達の流れに徐々になって、そのまま最後10点差以上を追いついて、勝つことができました。

ー松澤選手自身はパーソナルファ―ルに苦しみました
そうですね。でも今日は自分が駄目でもチームが勝ったので良しです。今日は喜びに浸らせてください。明日になったらちゃんと反省して試合に臨みます。

ー1部で初勝利となりました
5年ぶりの勝利みたいなので本当に嬉しいです。(2010年シーズンはリーグ戦を全敗で終えた為)歴史に名を刻みましたね。

ー明日に向けて
チームの良い雰囲気を続けて、このまま連勝街道を突っ走りたいです。

加藤寿一

ー試合が終わって、今の気持ちをお願いします
嬉しいです。筑波は格上の大学で、春も準優勝してますし、この大学に競り勝ったのはすごく嬉しいです。これからの自分たちの自信にもつながると思います。

ー今日は1Qから点が入って、良い流れでいけたと思いますが
個人的に青山と拓殖の試合が全然駄目だったので、このままだとチームが勝てないとコーチ陣に言われていました。法政の中だったら点数を取らなければいけない立場なので、相手が有名な選手だからって引かずに、どんどん1対1をやっていこうと再確認して挑みました。最初から勝負を仕掛けたから、点数が入ったのでよかったです。

ー3Qで点差を詰められ結果逆転されてしまいました、4Qはチームでどんな気持ちでいこうと話していましたか
3Qはオフェンスが綺麗に終われず、相手に速攻をやられて、点差が離れてしまいました。4Qはセットして特に、ガードがコントロールして攻めていって、ディフェンスもみんなで頑張るってことを話して挑みました。相手もメンバーを下げていたんですけど、それ関係なしで自分たちがどんどん点差を詰めていけたので、よかったと思います。

ー前回のインタビューではインサイド陣がもっと頑張って欲しいと仰っていましたが、今日のインサイド陣は奮闘を見せていました
最高でした。インサイド陣ももっと頑張らないとと感じてたはずなので、よくやってくれました。沼田が完全復活して、でも沼田が帰ってきたから安心ではなく、もっと頑張って欲しいです。

ー今の話にもありましたが、沼田選手の復帰がやはり今日の勝利には不可欠だったと思いますが
沼田は27得点らしいですね。やっぱり頼りになります。でも、沼田に頼ってばかりいるとまた沼田が怪我してしまうので、沼田の負担を軽くしてあげたいです。控えメンバーである萩原や柳川といった下級生が、もっと頑張って欲しいと思います。

ー明日の専修大戦への抱負をお願いします。
勝ちます。
今は乗りに乗っていると思うんで、とにかく勝ちたいと思います。
 

沼田凌 

ー今日の試合を振り返って
今日からスタメンで出れて、いつもやろうとしてることを精一杯やろうと思って、頑張りました。それが出た部分もあったし、出なかった部分もあったので、ずっと続けられるようにやっていきたいと思いました。

ーその納得のいかない部分とは
3Qの時に食らいついて行けなかったっていうのは、チームとしての弱さだと思うので、そこら辺をもっともっと粘り強くやっていけたらなと思いました。

ー今日からスタメンで本格復帰でしたが、足のけがはまだ気になりますか
足はもうなんともないので大丈夫でした。

ー前半から攻守ともに大活躍でしたが、考えていたことは
特にこれと言ってはないですけど、自分の仕事とか、やるべきことっていうのを精一杯やりました。疲れたら交代させてくれるって言われてたので、力を出し惜しみしないで最初からやってましたね。

ー筑波大の印象は
筑波大は運動神経がみんな良いので、そこをどうやってチームで守っていくかということだったので、法政は能力では筑波よりかなり劣ってる部分があったと思うので、そこをみんなで頑張れたのは良かったです。

ーOBの方も来ていて応援の声が聞こえましたが、力になりますか
そうですね。やっぱり盛り上がってる時にそっちも盛り上がってくれると勢いっていうのも出てくると思うので、そういうのもすごく大事なことだと思いました。

ー明日の専修大戦に向けて
明日もたぶん厳しい試合になると思うんですけど、今日勝って明日負けるっていうのは良くないと思うので、最初からやるべきことを全力でやっていきたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 1845 Rアウトサイドに加え、速攻からの得点をあげる藤井
  • DSC 1922 R夏に取り組んだという3Pシュート2本を含め20得点の加藤
  • DSC 1886 R主将田宮も遂に怪我から復帰
  • DSC 1897 Rインサイドを制圧し27得点と圧巻のプレーを見せた沼田
  • DSC 1980 R今井監督を筆頭としたベンチワークも冴えわたった
  • DSC 1978 R勝利の喜びを分かち合う選手達
 

 

最近の記事

 

スポーツ法政 最新号

2017-06-267 R

定期購読の申込み