バスケットボール
 

【バスケ】第54回関東大学バスケットボール新人戦 対早大戦 見えた若さ、夏を越えさらなる飛躍へ

第54回関東大学バスケットボール新人戦 対早大戦
2014年6月18日(水)
国立代々木第二体育館

 昨日苦しみながらも何とか勝利を挙げた法大。今日の相手は今季何度も苦汁を舐めさせられている早大。レギュラーチームでもプレータイムをもらっている選手が多く、ガード陣の鋭いドライブから展開されるオフェンスは脅威となり続けるだろう。しかし、早大は宮脇の1センターであり、インサイドでは互角の勝負を展開できるともいえる。いかにリバウンドを取り、チャンスにつなげられるか。ベスト8をかけた戦いが今、始まる。

若きインサイド陣が今後チームの鍵となる

試合結果

トータル試合結果

67
法政大学
16 1Q 14 76
早稲田大学
19 2Q 15
13 3Q 17
19 4Q 30

法政大学スターティングメンバー:早大戦

選手名身長/体重ポジション得点リバウンドアシスト
#14 植村 哲也 175/75 G 9 2 11
#67 佐藤 翔耶 181/78 G 5 4 3
#11 中野 広大 182/71 F 17 2 0
#12 柳川 知之 192/82 PF 2 0 0
#34 萩原 陵太 190/75 C 6 3 0

法政大学交代選手:早大戦

選手名身長/体重ポジション得点リバウンドアシスト
#7 藤井 裕太 175/65 SG 21 7 3
#8 新沢 亮太 182/73 GF 0 0 0
#23 戸堀 勇吾 190/78 PF 5 5 1
#25 上山 敦士 185/80 PF 2 10 0

戦評

 第1Q。ジャンプボールで柳川知之(法1)が勝利し法大ボールでチップオフ。幸先よく中野広大の3Pシュートで先制。さらに、植村哲也(文1)のゴール下への鋭いパスから柳川のバスケットカウント。対する早大も澁田貴大の3Pシュートや宮脇隼人のジャンパーなどで得点を挙げ、開始3分で5-5の同点に。早大のオールコートでのプレッシャーに苦戦。24秒バイオレーションへの焦りからインサイドへのパスミスが相次ぎ、ターンオーバーが増えてしまう。早大もアウトサイドのシュートがリングに嫌われ、お互いに得点が伸び悩むロースコアの試合展開に。法大はリバウンドが全く取れず、数少ないオフェンス機会の中この日シュートタッチが好調の中野や藤井の得点で加点。早大も伊藤諄哉の3Pシュートなどで反撃し攻防が続く。残り1分で、藤井裕太(社2)が3Pシュートを沈め逆転。16対14と2点差で終了。
 第2Q。インターバルで倉石平HCから「速攻を狙え」と指示された早大は、足を使った攻撃を見せオフェンスの形を徐々に作りだすものの、シュートを決めきることができない。対する法大はインサイドに全くボールが収まらず、形を作ることはできないものの藤井のフローターシュートなどで得点。しかし、ここで宮脇を懸命なディフェンスで抑え込んでいた萩原陵太(営2)が早くもPF3つ目となってしまい交代を余儀なくされてしまう。21対21と同点に追いつかれたところで法大はタイムアウトを要求。TO明け法大は怒涛の攻撃を見せる。植村、中野広大(法2)の3Pシュートが連続で決まり、一気に突き放しにかかる。法大の流れを止めたい早大ベンチは残り5:54秒でタイムアウト。しかし、法大の勢いは留まることを知らない。中野がこの日3本目の3Pシュートを沈めれば、ディフェンスでも相手ガード陣のドライブに簡単に抜かれることなく、周りもヘルプに行く堅い守りを見せ早大はターンオーバーを連発。その機に乗じて藤井の3Pシュートや萩原のジャンパーで得点を重ねた法大は32対23と大きなリードを築くことに成功。終盤、法大のミスが相次ぎ、新川敬大の3Pやバスケットカウントで一気に3点差まで詰め寄られる。なんとか、リードを守ったものの後半に不安を残し35対29で前半終了。
 第3Q。試合当初のスターターに戻し、なんとか点差を維持したい法大であったが開始4分間無得点とオフェンスのリズムを全く掴むことができない。早大はファールトラブルを気にし激しいディフェンスにいけない法大インサイドに対し、宮脇のポストプレーで得点を重ね遂に35対35同点に追いつかれてしまう。このピンチを救ったのは今井一夫監督からも「今大会の収穫」と評価の高い萩原。藤井や植村のアシストから連続得点をあげ、何とか早大に食らいつく。苦しい時間を耐えきった法大は、植村に代わって入った藤井が、バスカンを含む7得点をあげ非凡な得点能力を発揮する。早大も石原卓や澁田の3Pで応戦、一進一退の攻防が続き48対46と2点リードで勝負の最終Qへ。
 第4Q。入りに気を付けたい法大であったがターン―バーを連発。このミスを見逃さないのが早大。河合祥樹のレイアップや新川の3Pで一気に逆転に成功。疲労からか集中力が途切れミスを重ねてしまう。なんとか、佐藤翔耶(法2)のシュートで得点をあげるも一度狂ってしまった歯車を戻すことができない。宮脇にバスケットカウントを沈められ、点差は9点に。このプレーで萩原は5ファールとなってしまい退場。ここで法大は後半2回目のタイムアウト。TO後、見違えるようなプレーを見せる。戸堀勇吾(文1)のジャンパー、更にオフェンスリバウンドを全員で奪いサードチャンスで藤井がFTを獲得。2投とも沈め、5点差まで点差を縮める。この展開に焦りを感じた早大はPFが既に4つの澁田をコートに戻し、勝負をかける。この策が功を奏し、点差をじわじわと広げられてしまう。法大は最後のタイムアウトを要求し、中野の3Pや植村のジャンパーで打開を図るも時既に遅し。一度ついた点差は大きすぎ、67対76と敗戦を喫した。
 この試合に敗れ法大の新人戦は幕を閉じた。選手達も「勝てる試合だった」と語るように決して実力差で敗れた訳ではない。勝利への貪欲さを見せ、秋のリーグ戦では今大会に出場した若い力の台頭を期待したい。新たな力と上級生が融合した時、1部の舞台で更なる飛躍を見せる法大の姿があるに違いない 。(山分和紀)

試合後の監督・選手のコメント

今井一夫監督

ー今日を振り返って 
昨日のゲームと比べるとしっかりとできたなと思います。相手のシュートが入らなかったというのはディフェンスで頑張れたからであるので、2Q、3Qまでは理想的な展開でした。勝負どころで自滅してしまいましたね。

ー3Qまで競った展開から、4Qで自滅してしまったのが早大との差ではないでしょうか
一進一退の攻防が続いているときゾーンをいつやろうかとずっと考えてました。3点差になったらやろうと決めたんですが、ずるずる点差を離されてしまい結局使えませんでした。(早大がオールコートで当たってきたのは)オールでプレッシャーをかけてくるのは早大のやり方だと理解しているはずなのに、体力的な部分で諦めてしまうというのは悪いところですね。肉体的な体力=精神的な体力であってはいけないわけで、苦しい時にいかに切り替えてもう一頑張りできるかが大事だと思います。

ー早大のガード陣のドライブをよく抑えていました
そうですね。京王電鉄杯と比べたらよく改善できたと思います。ガード陣は一回対戦した経験を生かしてやってくれました。

ーインサイドでは数字には出ていませんが、萩原選手が宮脇選手をよく抑え込んでいました
よく頑張ってました。スクリーンアウトしたり、ポジション取らせなかったしポジション取られても粘り強くやってくれました。「今までのお前とは違う、ディフェンスを良く頑張った」と今日は彼を褒めてあげました。でも、疲れたときにおざなりになるからまだお前はできるよとも言いましたね。ここで手放すのではなく、これからもビシバシ鍛えていきます。

ー1年生センター陣では戸堀、上山の両選手も奮闘をみせました
ディフェンスはよく頑張ってました。特に上山のディフェンスは素晴らしい。ただオフェンスの面で、フリーでシュートを外しているようではまだまだ駄目です。あの二人には、この夏徹底してゲームライクのシューティングをやってもらいましょう。

ー今大会での収穫は
それは萩原ですね。頑張って走れるようになったし、彼は意外とミドルからのシュートも得意としているのでね。それに、飛んだら強いです彼は。ディフェンスさえ今日みたいに頑張れるなら、リーグ戦でも5分なり10分は使えます。
後は藤井が本当に頼りになる。本来だったら、いつでもベンチに居て欲しいです。今日は広大(中野広大選手)が好調だったから、温存できたのでよかったです。

ー夏、そしてリーグ戦に向けて
沼田(沼田凌選手)が最初から帰ってこれるか微妙なところなので、その間に沼田に代われる人間を育てたいです。その選手を今日出てた人から出せるようにしたいです。1・2年生から新しく3人くらいは試合に出れるようになるのが理想ですね。そして、上山か戸堀は上のポジションに持っていけるようして、寿一(加藤寿一選手)の代わりができるような選手にしたいと思ってます。

佐藤翔耶

ー今日の試合を振り返って
最悪でした。つくれたプレーがない、とばしすぎる、空気が悪い。自分のプレー全てが悪かったと思っています。

ーチームとしては
足が止まっている、攻めようとしない、空いたら打つみたいな単調なプレーばかりで勝ちにいけなかったのが後悔です。

ー反省点は
自分のせいが大半で、周りに合わせられなかったり、シュートを決めきれなかったり、ミスしても立ち直ろうという気持ちを持てなかった、という感じです。

ーこの新人戦ではキャプテンになっていましたが
キャプテンになっていましたが、深く考えるのは自分に合わないので、その時その時を一つ一つ考えればいいかなと。そういうスタイルにしようとは思っていました。短い期間だったのですが、それもできずに終わってしまって、やろうとしていたことができなかったのは事実です。

ー新人戦で得たものは
一つのミスを考え込みすぎないように、ということです。司令塔の自分がプレーの1番始まりで、自分が暗くなればチームも暗くなったりと、チームに影響してしまうので。そういった面で、マイナスをプラスに変えられるような選手になりたいなと改めて思いました。去年も思っていたのですが、この試合でより実感しました。

ー佐藤選手から見た1年生は
植村が入って上のポジションは楽になりましたが、下はまだ安心してチームのフォーメーションを使ったりできなくて、任せきれない部分があります。今日の試合も外ばかりパスを回して、外からのシュートばかり打ってしまいました。もっと信頼しても良かったかなと思います。

ーリーグ戦まで時間がありますが、今後に向けてお願いします
自分のコントロール、シュート力、ディフェンス力、周りをまとめる力、周りを見る力。この5つを土台にして、自分のスタイルを作れるように、頑張りたいと思います。

中野広大

―第3Qまで競った展開となりましたが試合を振り返って
前半良かった分、後半気が抜けた瞬間に一気に皆疲れてきてしまってやられてしまいました。

―試合の立ち上がりは昨日と違いインサイドの選手が積極的に動く姿勢を見せていましたが
昨日の試合終わった後に今井監督から「今日の試合は負けと同じだ」と言われ。自分達もそう感じていたので。今日は出だしからしっかりやっていこうと。

―前半勢いは良かったのですが後半バテてしまったように見えました
確かに前半が良すぎて、その分後半に体力がなくて空回りしてしまいました。

―一年生の出番が増える展開でしたが先輩として何か声をかけたりなどは
トーナメントから新人戦からの期間が少なくて、戸堀とか柳川は全然トーナメント出てなくて合わない部分もあったんですけど短い時間で修正しようと

―新人戦チームを引っ張ってくれたのは佐藤選手になるのでしょうか
去年から試合に出ているメンバーなので試合慣れとかもしてますし、組み立て方もわかっているので。

―このチームで得た収穫などは
上の代の選手を見ていると松澤さん、沼田さん、加藤さんといった軸になる選手がいるんですけど、自分達の代にはいなかったのでみんなで協力してがんばろうという話をしました。

―課題の方は
疲れた時にもシュートを打てたりであったりとか、ディフェンスで勢いをつけれるようにしていきたいです。

―秋のリーグ戦に向けご自身が磨いていきたい所は
自分の持ち味はシュートなのでそれを活かす動きであったりそれを続けるための体力をつけて、東海大などとやった時にあたりの強さを体感したのでそれに負けない体を作りたいです。

上山敦士

―今日の試合を振り返って
勝てた試合だったのに、後半崩れてしまったのが残念でした。

―後半崩れてしまった原因は
みんなの集中力と体力面が相手チームより劣っていたからだと思います。

―1、2年生のチームの雰囲気は
トーナメントから日が浅かったので、まだ、あまりまとまりがなかったと思いますね。

―同級生の活躍をどう思うか
植村はチームを引っ張っていってくれてますね。センタープレイヤーも1年から3人出ているので、まだ1年生ですが来年もあるので、みんなで引っ張って頑張っていきたいですね。

―リーグ戦に向けて
リーグ戦では、まずメンバーに入ることが目標です。あとは、1部で少しでも上を狙えるように、頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • DSC 9597若きインサイド陣が今後チームの鍵となる
  • DSC 9581カンフル剤として流れを作った藤井
  • DSC 9622今トーナメント成長を遂げた萩原
  • DSC 9636メンタル面での課題を語る佐藤
  • DSC 9668来年は植村がチームを引っ張るにちがいない
  • DSC 9606この日も上級生が応援に駆けつけた
 

 

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