バスケットボール
 

首位日体大を制し、劇的初勝利!!  関東大学バスケットボールリーグ戦 VS日体大2回戦

第87回関東大学バスケットボールリーグ戦 対日体大2回戦
2011年10月10日(日)
会場:駒澤大学玉川キャンパス

 2巡目に入り、惜しい試合を逃してきた法大。第6週の2戦目は現在首位をひた走る日体大だ。ここで勝てなければ入れ替え戦がより一層色濃くなってしまう。試合は今リーグ3度目の延長戦へともつれ、息の詰まる攻防戦を展開する。しかし、勝利の女神は決して法大を見捨てはしなかった―。

1010-01
初勝利に喜びを分かち合う選手たち

試合結果

トータル試合結果

88 19 1Q 19 87
23 2Q 16
19 3Q 30
法政大学 13 4Q 9 日本体育大学
14 OT 13

*現在、通算1勝11敗

 戦評

 第1ピリオド、お互いに得点を奪い合い、一進一退の攻防となる。スターターとして起用された#6陳が内外ともにシュートが好調で得点を量産すると、日体大も連続3Pシュートなどで応戦する。6点差とされるも#0高田がバスケットカウントを決めると、#6陳、#21加藤の得点で食らいついていく。復帰後、初のスタートからの出場となった#11長谷川のシュートが決まり19-19で第1ピリオドを終える。
  第2ピリオド、第1Qに続き#6陳が好調で#14大塚誠もミドルシュートを2本決める。常にリードを保ち、法大がイニシアチブを握る。ゾーンディフェンスも機能し、リバウンドから速攻の場面を多く作る。残り3:37秒、速攻で#0高田が中にドライブで切り込んでファウルをもらうと、フリースローを確実に2本とも沈め35-29。さらに#14大塚誠がインターセプトし、#0高田が落ち着いてレイアップを決め、39-32に。残り36秒にも、相手のドリブルミスから#14大塚誠がボールを奪い、#0高田のレイアップで加点。これがバスケットカウントとなり、フリースローも成功する。42-35と7点リードで前半を終えた。
 
 第3ピリオド、#0高田が3Pシュートを決め10点差とするが、ここから日体大の猛追が始まる。日体大#23横江の3Pシュート、#21熊谷のミドルシュート等、確率良く決まり、さらに#12周のシュートで同点にされてしまう。残り5:15秒、さらに#21熊谷にダンクを決められ逆転を許す。相手のムードが最高潮となったところで法大のタイムアウト。立て直したい法大だったが、2度のインターセプトからレイアップを決められ、51-59。このまま相手に流れを渡すかと思われたが、#21加藤がバスケットカウントを決め54-59。終盤、#27岩崎が3Pシュートを2本沈め61-65と食らいつき、第4ピリオドへ。
  第4ピリオド、#27岩崎の3Pシュートで3点差に。交代して入った#41谷口が#11長谷川のナイスパスを受けゴール下を決める。さらに#27岩崎のこの日4本目となる3Pシュートが決まり、遂に71-71の同点に。バスケットカウントを許し71-74とされるも、#0高田のここぞの3Pシュートが決まり、74-74の同点に追いつくことに成功。勝利の行方は今季3度目の延長戦へと持ち越された。
 
 延長戦、#11長谷川が体勢を崩されながらもシュートを決める。76-78とされたところで、#11長谷川の3Pシュートが決まり79-78と逆転に成功。#6陳が5ファウルで退場し、フリースローを1本決められるが、法大も#41谷口がフリースローを獲得し2本とも落ち着いて決め流れを渡さない。#27岩崎のバックシュートで85-85とするも、残り1:00秒を切り、日体大#11北川のシュートで85-87とされる。今季2回の延長戦の悪夢が頭をよぎるも、ここでエース#11長谷川の放った3Pシュートがリングに吸い込まれ遂に88-87と逆転。残り16秒を必死のディフェンスで耐え、試合終了のホイッスル。長かったトンネルから抜け出し、ようやく今季初勝利を挙げた。

 オフェンスリバウンドは0で課題はうかがえるが、スタメンを変えたことが功を奏した。ガッツある陳とラストイヤーへの想いが強い長谷川はチームの原動力となり、信頼の厚い4年生に出ているメンバーも引っ張られプレーが良くなっていく。また、常に20個前後あったファウルが14といつもより少なく、相手に流れを渡す契機を与えなかった。加えてインサイドの要の加藤が0だったことは大きいだろう。
 1敗しかしていなかった首位日体大への勝利―この白星は勝てていなかった法大にとって重みがある。そして、今まで接戦を勝ち切れず落としてきた試合が多いだけに、この勝利は自信となり、勢いづくきっかけになった。持続して、一つでも多く勝ち星を掴んでほしい。

 試合後の選手・監督のコメント

今井一夫監督

―初勝利おめでとうございます。
長かったね。

―黒星続きの時はどんな話をされていたんですか
いろいろありすぎて…10数回負けているからね。基本的に言っていたのは、戦う姿勢が欠けていたんじゃないかっていうところと、自分で何かをしようとしているということ。プレーには当然始める意図があるから、その意図をちゃんと理解して、ということでかなりきつく言ってきました。

―首位の日体大に勝てた意味は大きいのでは
気持ち的に一番落ち込んでいて、昨日と先週勝てる試合を勝てなくて。順位で言ったら一番勝つことが難しいところに勝てたのは、大きいことは大きいと思う。その中でも、智也(長谷川選手)とガク(陳選手)が、今日は特にチームを引っ張って行ってくれて、4年生らしい働きをしてくれて。それに引っ張られるように後から出た達朗(谷口選手)と悠平(神津選手)も4年生らしい動きをしてくれたかなと思います。

―スターターを今日変えてきた意図というのは
智也とガクが一番戦っているというのをいつもより感じたので、彼らを取り出すというのと、マンツーマンだと高さで負けてしまうから、ゾーンをやるためにも彼らを使って、それをあそこまで引っ張ってしまったのは…智也なんかは病み明けなのに。(けがの具合は)完璧じゃないし、使わなくても治療に専念させてあげたいけど、本人も最後の年だし、気持ちあるし、こっちもいてくれた方が安心だし。思わずあいつの熱意に甘えてます。

―入れ替え戦も現在濃厚には変わりありませんが、今後どう戦っていきますか
ここまで負けているから、入れ替え戦というのはしっかり視野に入れてやらなくてはいけないと思ってるので。一つ一つを大事に戦うことによってひょっとしたら行かないで済むかもしれないし。少しでも気持ち良くプレーができるようにサポートしていきたいと思います。

#11 長谷川選手

ー今日の試合を振り返って
スタメンも変わってリフレッシュした形になって、ディフェンスもゾーンから入ろうということだったので、相手は1位のチームで自分たちはチャレンジャー…って言ってももう遅い時期だとは思うんですけど、気持ちを一つにしてやろうと前半7点差で終えられて。この調子で行こうとなったら、いつものパターンで追いつかれて…。このままだといつもの通りになってしまうと思って、なんか知らないですけどついていけて。岩崎のシュートも入ったし、みんなの気持ちが入っていたのでリバウンドもボックスアウトして取ったり、いつもと違う気持ちがあったと思います。

―2巡目に入ってから駒大にOTまで行って、昨日も途中までリードしていて、良い流れは来ていましたよね
昨日本当に勝ちたかったんですけど、負けてしまっていつも通りなのかなあと思ってしまって、それは反省していますけど…。流れは来てると思うんですけど、続けられば良いと思います。

―辛いながらもよく気持ちが折れないでいると感じますが
今ここで気持ちが折れてしまったら、今までやってきた意味がないので、最後引退するまでしっかりやっていこうという気持ちでやっているので。

―中大戦から復帰されて、声を積極的にかけていますが意識されているんですか
上に立つ仕事だと思うので、その仕事をしっかりやろうと思って。本当のこと言ったら自分骨をけがしてるから、自分のことで精いっぱいなんですけど、外で見たときにまとめる人がいなかったので、自分がやらなくてはいけないなと思ってやってます。でも、周りもついてきてくれているので。(応援席にいらっしゃったときも選手は長谷川さんがいて心強いと言ってました)そう言ってくれてるから嬉しいんですけど、やるのは自分たちなので、自分たちのプレーに責任もってやってもらいたいですけど、いるときはなるだけ支えになってあげたいとは思っています。

―シュートは4Qまであまり当たっていませんでしたが、やはりけがの影響ですか
まあ100パーセントそうだとは思うんですけど。シュート練習もバスケの練習もやってなかったので、体力面もすごい落ちててそれもわかるし…。今日すごいきつかったので。(今日はほぼフルでしたよね)そうですね、すごいきつくて、手も痛くて、でも自分の仕事は点を取ること一つ。今はスイッチを切り替えて、アシストの方もしっかりやろうと思って、そこが出来ているかなと思いますし、でもやっぱりシュート好きなんで。笑

―それでも延長では復調しました
入らないと思って打ってるシュートは1本もないんで、そこは自分を信じて打って、最初コーナーの方のスリーが入って、この時に自分は入るんだなと思って。延長で入った時に「これだ」と思って、2点差で負けているときに、持った瞬間絶対打ってやろうと思ってたので、タイトにチェックも来てなかったので打って入って、良かったなあと思います。

―陳選手とのコンビネーションプレーが機能していますが
意識はしていないんですけど、4年でけがしてからすごい合うようになって、それは良かったし、結果的にそうなっているから自分もやりやすいと思ってきましたから、良いところにパスも出せるし、決めてくれるし、あいつも気持ち乗ってくれるし。助け合いじゃないですけど、ディフェンスでも声出したらあいつも声出してくれるし、俺たちがやったらみんなもやってくれる感じなので、コンビネーションプレーだけじゃなくて、みんなの精神的支えになってるんじゃないかと思います。

―これで1つの白星を挙げましたが、入れ替え戦も視野に入れながら今後はどう戦っていきますか
日体は1位で、この勝利は大きいと思いますから、この勝利をきっかけに全部勝つという気持ちでやっていこうと思いますし、俺自身は(入れ替え戦が)今年代々木でやるらしいので、代々木で引退するのも良いかなと思ってますけど。
結果は自分たちがやれば出てくるので、ついてくるんじゃないかと思います。

 #6 陳選手

 ー今日の試合を振り返って
開き直って、スタメンを監督から言われてディフェンスから変えていこうと、チームの雰囲気も変えていこうと。今日は1人1人本当に集中しててディフェンスから走るっていう意識を持ってたんでそこはすごく良かったと思います。
 
ーようやく初勝利ですが今のお気持ちを
いやー勝つって良いですね。やっぱり最高に気持ち良いですね。でもまだ6試合あるんで、残り全勝して後輩に何か残せるように、自分たちが何かやってきたことをちゃんと結果として残せるように、自分としても何か掴めるように。まあやってきて良かったなとか、無駄な時間を過ごさないように1試合1試合考えながらバスケしていきたいです。
 
ー1位の日体大から勝ったというのも大きいと思います
そこら辺はそこまで意識してなくて、どのチームでやっても…こんな言い方失礼かもしれないですけど、勝てた試合はあったと思うんで、自分たちで何かどこか引っかかる部分とか上手くいかない部分があってずるずるいってしまって。日体が1位だからって逆に意識することはなかったですね。
 
ー最後は涙も流されていてチームの雰囲気も良さそうです
最高に気持ち良かったですね。でも本当に今さらなんですけど、やっと勝てたんでそこは本当に勝ちに対して喜びを表すことは良かったんでこれを忘れずに、自分もその勝ちに対して結構執着心あって今日も前半からガンガン行って、後半失速しちゃったんですけど、良かったと思うんで継続して頑張って行きたいです。
 
ー来週に向けて意気込みを
個人的には前半はいつも勢いは良いんですけど、後半は失速しちゃうんでそこを改善して、またディフェンスからチーム一丸となって走ることを意識して頑張りたいと思います。

#27 岩崎選手

ー今日はリーグ戦初勝利と言うことで、まずは今のお気持ちを
一番に、嬉しい、って気持ちがあります。今日は初めてスタメンとして出たんですけど、消極的なミスばっかりしてしまって。それで前半は試合に出れなくて、気持ちが切れそうだったんですけど、出されたら仕事をしようという気持ちでやってきてたんで。3ピリのシュートにつながったとおもいます。

―最近は終盤の勝負所でよくパスが回ってきていますが
みんなが自分に打たせようとして、スクリーンとかしてくれるんで、その点打ちやすいですね。(本来ならば、第4ピリオドも岩崎選手が打って終わるはずだった?)そうですね。(ダブルチームでボールを奪われそうになりましたが、冷静に高田選手を見つけましたね)あの場面は、ホントに、泥臭くてもなんとかパスすれば決めてくれると思ったんで、嬉しかったです。

―延長になると長谷川選手が復調しましたね
自分に強いマークがきてて、長谷川さんが決めてくれたんで、助けられました。

―来週以降に向けて意気込みを
今日勝って、もう負け癖がとか言ってらんないんで、今日みたいに全勝で行きたいです。

#0 高田選手

 ―今日の試合を振り返って
今日は自分の課題で言ったら、ゲームをコントロールして、今までターンオーバーも結構多かったんで、ショット行くところは行って、しっかり1本シュートするとこはするって、今日はしっかり区別できていたんで、いつもよりゲームをコントロールできたのかなと自分では思いますけど。終盤の時にやっぱり、みんな声出してやってたんで、それをこれからも継続してやっていきたいです。

―黒星続きの中でリーグ1位の日体大に勝てたことは大きかったのでは
去年からずっと1勝もしてなくて、他のチームに負けてて1位のところに勝てたってのは、やっぱり少しは自信にもなるだろうし、これからも頑張ろうって気にもなるし。ここで気持ちを切らさずにやっていきたいです。

―第4クォーターの最後、3ポイントを打つ瞬間何か考えていましたか。
いや、特に。無心でした。

―決まった時はどんな気持ちでしたか
もう「やったー」みたいな(笑)

―今日、日体大と互角以上の戦いができるまで、長谷川選手を欠くなかでのリーグ戦を戦ってきて、得たものは大きかったのでは
長谷川さんはチームの柱なので、ムード悪いときとかみんなを呼んで、声をかけてくれたり、自分にも合わせてくれながら、「大丈夫だ」って言ってくれるし。そういうのがチームの支えというか、自分のことも声を出して支えてくれるのでとてもやりやすいし。でもやっぱり最後に長谷川さんに頼る部分があるから、そこはみんなで何とかしないと上には行けないんで。そういう頼りすぎないってことも意識してやってきました。

―リーグ1位に勝った勢いもあると思いますが、残りのリーグ戦をどう戦っていきたいですか
「勝ち方がわからない」とか、そういう言い訳はもうできないと思うので、たぶん勢いもできたと思うし、勝ち方も徐々にわかってきたので。とりあえず…楽しく。もっとバスケットを楽しんで。みんな暗くなってたんで、負け続けてて。もっと楽しく元気にバスケットボール自体を楽しんで、やっていきたいと思います。

―来週の白鵬大戦に向けて一言お願いします。
今チームが、試合出てる人も出てない人も、みんな一つになっているので、そしたらチーム力も上がると思うし、あとから出てくる人もやっぱりやってやろうって気持ちで出てくるので。そういうのでチームの底上げをして、チーム一つになって1戦1戦大事に戦って行けたらいいなと思います。

 

フォトギャラリー

  • 1010-01初勝利に喜びを分かち合う選手たち
  • 1010-02長谷川は延長で復調、勝利に貢献
  • 1010-03前半インサイドで力強いプレーを見せた陳
  • 1010-043Pシュートを4本決め、流れを作った岩崎
  • 1010-05Gとしてチームを励まし、勝負所の3Pを決めた高田
  • 1010-06長谷川が声をかけ、何度もハドルを組んだ
  • 1010-07流れが来るたびベンチも盛り上がった
  • 1010-085ファウルも、試合後涙を見せ喜んだ陳(中央)

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