ボクシング

【ボクシング】第69回関東大学ボクシングリーグ戦 対拓大 高山が圧巻のTKO勝ち!3つの白星をあげるも手痛い3連敗

第69回関東大学ボクシングリーグ戦
第3戦 対拓大
2016年6月11日(土)
後楽園ホール

法大はここまで連敗で第3戦を迎えた。今回の対戦相手は拓大。第2戦で王者・日大に4-5の奮闘ぶりを見せた相手だけに、一瞬の油断も許されない。全員が勝利を強く意識し、今季初の白星を目指した。B2級では高山涼深(法2)がTKOで相手を下し自身のリーグ戦初勝利を飾った。LW級では中原隆太朗(文3)が意地の1勝をあげる。ここまで連勝で駒を進める森脇唯人(法2)は今回も勝利し、3連勝となった。白星の数は増えたものの、3-6で拓大に敗れチームとしては手痛い3連敗でリーグ戦を折り返すこととなった。

takayamaintoro R高山はリーグ戦初勝利!!

試合結果

トータル試合結果

3

法政大学

6

拓殖大学

 

試合結果

階級 勝敗選手名スコア対戦相手
LF  齋藤優雅(法4)  0-3(26-30,26-30,26-30) 重岡優大 

F

●  鈴木魁人(キャ1)  0-3(27-30,27-30,27-30) 

笹川遊 

B1 ●  田中風雅(営4)  0-3(27-30,27-30,28-29)  茂木瑞貴 
B2 高山涼深(法2)  TKO(3R 2分20秒)  大河原郁也 
L1 ●  鎌田稔生(文4)  TKO(1R 2分15秒)  竹島宏心 
L2 ●  黒田虎之介(キャ2)  1-2(27-30,27-30,30-27)  古川晴輝 
LW ○  中原隆太朗(文3)  3-0(29-28,29-28,29-28)  村上真統 
W ●  石田智裕(営3) 0-3(25-30,25-30,25-30) 浦嶋将之 
M ○  森脇唯人(法2) 2-1(27-30,30-27,30-27) 梅村錬 
 

戦評

 1部残留への足がかりとして1勝目の欲しい法大は、ジュニアボクシングのチャンピオンを2人擁する拓大との対戦に挑んだ。

 LF級、齋藤優雅(法4)の相手は全日本ランキングP級ジュニアチャンピオンの重岡。序盤こそ善戦するも、徐々に相手のスピード感あるボクシングに押され、0-3の判定負け。続くは今回が初出場となるF級の鈴木魁人(キャ1)。序盤から相手に有効打の数で劣り、判定負けを喫するも、最終3Rでは相手をふらつかせるパンチが炸裂するなど、爪痕を残した。続くB1級の田中風雅(経4)も、序盤から攻め立てるも、有効なパンチをなかなか決められない苦しい展開に。結果は0-3の判定負けとなり、状況を好転させることはできなかった。
 流れを変えたのはB2級の高山涼深(法2)。序盤は手数が少なく、様子を見ながらのボクシングであったが、左ストレートでダウンを奪うと、勢いにのり強烈なパンチを連発。最後はラッシュで畳みかけ、3つ目のダウンを奪いTKO勝ちを収めた。

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ガッツポーズで喜びをあらわにした高山

 続いては前回悔しいかたちでの敗戦となったL1級の鎌田稔生主将(文4)。リベンジといきたいところだったが、試合開始直後にダウンを奪われると、セコンドがリングにタオルを投入。1RTKO負けとなり、東洋大戦の無念を晴らすことはできなかった。
 あとがなくなった法大。ここで登場するのはL2級、前回勝利をあげた黒田虎之介(キャ2)。序盤から勢いよくパンチを連発し、幸先のいいスタートをきったかに思えたが、相手が執拗に放ったボディブローが効いたのか、少しずつ勢いを失ってしまう。判定は1-2。悔しい敗戦となってしまった。
 続くLW級の中原隆太朗(文3)は、一進一退の攻防で、互角の戦いを繰り広げる。しかし「絶対に勝つ」という気持ちを押し通し、3-0で勝負を制した。

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中原の勝利にチームが盛り上がる

 W級の石田智裕(文3)も小柄でスピード感のある相手に対応できず、0-3の判定負けとなった。
 最後のM級は、過去2戦両方で勝ち星をあげている森脇唯人(法2)。しかし、相手は全日本ランキングM級ジュニアチャンピオンの梅村。気の抜けない戦いとなった。しかし、彼は冷静だった。強引に攻めてくる相手に対し、森脇は一歩引いた形で相手をいなし、随所でパンチをヒットさせていく。判定は2-1。3戦連続の勝ち星を手にした。

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3連勝目を手にした森脇

 1部リーグで苦しい戦いを強いられている法大。その中でも、森脇の活躍はまさに「光明」だ。さらにリーグ戦初勝利をあげた高山など、下級生を中心に収穫はたくさんある。1部残留を目指して、次こそチームとして勝利を狙いに行く。(戎井健一郎)

監督・選手コメント

頴川德夫 監督

―今日の試合を振り返って
部員全員が、今日の拓大戦が大変大切なことを十分分かっていたので、いつも以上に気持ちの入った戦いができたと思います。ただ明確にポイントにつながるボクシングになっていない部分があったので、今回は勝ち切れなかった選手もいたと思います。なのでしっかりジャッジの先生方に評価をしていただけるような打ち方、打ち終わり方など、少し丁寧に大胆にボクシングができるように考えていきたいと思います。1戦1戦着実に進化はしているんですけど、残る2戦はこのスピード感では間に合わないのでギアチェンジしてトップスピードで変化していきたいです。

―拓大戦が大切、というのは勝ちに行く試合だったということでしょうか
そうですね。でもこの負け方で次の勝ち方が少し見えてくるような気がします。間違いなく進化しているということを学生たちも実感したと思うので。この気持ちにしっかり気づいてもらって、次の試合では勝ちに行きたいです。次の試合は東農大なのでそんなに簡単な相手ではないんですが、(法大は)そこで失速することなく勝ちに行くことができる可能性があるチームだと思います。
個人の話でいくと、4年生が3人出てくれています。人生の中でこの後楽園ホールにボクサーとして立つということは、プロボクサーにならない限りは最後のことです。なのでやっぱりこの2戦を大切に、自分のファイナルリングだと思って1戦1戦思いっきり力を出し切ってほしいです。彼らが気持ちをどのくらい発揮できるかで、進化のスピードが変わってくると思います。4年生の頑張りに期待したいです。

―そんな中で、今季では初めて1年生(鈴木選手)の起用がありましたが
鈴木魁人君も、良いボクシングをしていたと思います。デビュー戦にしては善戦してくれたと思います。ただポイントとしては0-3になっている訳ですね。さっき言ったように、勝ちにつながるボクシングをしてもらいたいと思うので、今日の負けを自分の中で受け止めて、前に進んでほしいと思います。

―今後の1年生の起用について
ここは勝ちに行く舞台なので、実力のある人間に関しては使います。その可能性はみんなが十分持っていると思います。

―今試合で勝利した高山選手、中原選手について
高山は実はリーグ戦手前にして入院をするというアクシデントがあって、そういう中でよく頑張ってくれました。すごくまじめな学生なので、相手に反則をするといちいちちゃんと謝ってしまう、それくらい生真面目さがあるんですけど、今日はリングの中では悪になれという思いで送り出しました。ただ悪にならずに、生真面目さを最後まで押し通して、自分のリズムでボクシングができたので、彼にとっても価値ある1戦だったかなと思います。
中原は1R取られていたんですね。彼のボクシングも、打って下がっていくという評価を受けてしまえばポイントにならないので、後半に向けて打って前に出るというボクシングを指示しました。指示したからといって簡単にできる訳ではないんですけど、彼はしっかりそれをやりきってくれたと思います。

―ここまで全勝中の森脇選手について
森脇君も3R最後まで集中力を欠かさずに戦い切ったので今日の結果になったかなと思います。次の試合も勝って、ぜひ階級賞、この階級の全勝を狙ってほしいと思います。彼は明るい性格ですけど、一生懸命まじめに練習しているので頑張ってほしいですね。

―鎌田主将の試合ではタオルを投げ入れる場面がありましたが
あれは私が慌ててタオルを投げたので、彼自身としては最後まで戦いきる力があったと思います。ただ、次の戦いもあるので私が勝手に判断したということです。

―リーグ戦も折り返し地点となりましたが、ここまでを全体的に振り返っ
もっともっと練習したいという気持ちがある中で、追いつかない追いつかないという他大の進化の度合いを感じていたので、非常にプレッシャーがかかっていました。ただスタートしてリングに立ってみれば、思ったほどの差はない、でもそのちょっとの差っていうのは勝ち負けですから限りなく大きいので。そこで負けないようにしっかり戦ってほしいなと思います。このまま加速していけば必ず勝ち星がとれると思います。

―次戦の東農大戦に向けて
おそらく今年優勝を争うチームだと思います。良いチームです。でも良いチームだからといって、脈がない訳ではなくて、うちのチームは勢いに乗れば持っている力の何倍も発揮するはずなので、その大きな変化に期待して勝ちに行きます。

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勝利後、笑顔を見せる森脇(写真㊧)と抱擁を交わした頴川監督(写真㊨)

鎌田稔生主将

―ここまで3戦を振り返って
今年の法政は、自分が4年間見てきた中で1番強いチームだと自負しています。それは勝ち星の数や、試合内容に表れていると思います。どのチームとやっても、勝負できる力を持っています。この前の拓殖大学との試合では、3年の中原や、2年の高山が初勝利したように、普段通りの動きをすれば、勝てるボクサーがまだ法政の中には沢山います。バンタム級や、ライトウェルター級など、今まで勝利出来なかった階級で勝ちを取れたのはチームとしてすごく大きいです。後は自分を含めて、4年生の3人が意地を見せる番です。自分らが勝てればって3人とも感じていると思います。

―3連勝中の森脇選手のの強さはどんな部分でしょうか
まずは、恵まれた体格。あまり減量がないというのもいいですね。後は、ミドル級はパンチ力やフィジカルが強い選手が多く、足を止めて打ち合うボクシングが多い中で、森脇は足を使って、ストレートをしっかりを打てる唯一のボクサーだと思っています。あとは決して自分の強さに奢らず、練習熱心です。謙虚さが最大の強さかと思います。あまり褒めすぎると調子にのるので、ほどほどにしておきます。

―残り2戦に向けて
0勝対決の駒沢との試合も残っています。チーム一丸となり、全力で残り2戦取りに行きます。今年は必ずチームとして勝利を掴みたいのです。今年は、例年に比べて沢山の方に後楽園ホールまで応援に来ていただいています。引き続き応援、よろしくお願いします!

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4年生の戦いぶりに要注目だ

中原隆太朗

―試合を振り返って
下がりすぎてしまってどうなるかなって思ったんですけど、的確に攻めることができました。何より勝てて嬉しいです。

―今季初勝利の率直な気持ちは
最初青コーナーって言われた時に自分のコーナー忘れてました(笑) 手が上がった時に「勝ったんだ」って思いましたね。

―試合中は勝てるとは思っていなかったという事ですか
「大丈夫かな?」って感じでした。接戦だなって思いながらやっていました。

―今日の相手の印象はいかがでしたか
昨年2度ダウンを取られて負けた相手でした。パンチも結構強かったです。

―その相手に対しては対策を講じていましたか
パンチの振りを大きくしすぎないことを意識していました。あとは絶対に勝つっていう気持ちです。

―チームの負けが決まっている状況でしたが、かなり気合が入っているように見えました
負けは決まっていましたが、次に繋げる思いでリングに上がりました。

―勝因をあげるならば
僕達3年生は去年も今年も1勝も出来ていませんでした。なので、本当に勝つんだという強い気持ちが今日の勝利に繋がったと思います。

―試合後は何か3年生と会話しましたか
これは3年生全員の勝利だなっていう話をしていました(笑)。

―次戦に向けて
ここからですね。勝ちパターンが見えたので、全部勝てるように、自分のスタイルを貫いて頑張ります。

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上級生として、強い気持ちで見事な勝利を見せた

森脇唯人

―本日の試合を振り返って
今年のリーグ戦で1戦目の高倉選手(日大)も去年負けてリベンジできて、今日の梅村選手(拓大)も高校の時負けていましたがリベンジできて、今年のリーグ戦リベンジの年になると思っていて、今日勝てて良かったです。

―前回の対戦との違いは
前回やったのが2年前というのがあるのですが、お互い技術的にも体力的にも2年間分レベルアップしていますが、その中で気持ちで勝てたというのがあると思います。

―判定としては2対1で接戦になりました
正直勝ってもぎりぎりだとは思いましたが、勝ち名乗り受けるまで自分が勝っているという気持ちでいて、結果的に勝てて良かったです。

―個人としては3連勝ですが
今年の目標は日本一とリーグ戦全勝で階級賞を取ることなので、あと2戦勝ちきって大学ナンバーワンになりたいと思います。

―チームとしては敗北しましたが
前回の試合もそうだったんですが、ぎりぎりな試合ばかりで負けてしまって、どの試合もぎりぎりなので、あと一歩で勝てる試合が多かったので、そうならないように大差を付けて勝ちきりたいと思います。

―勝ちきれなかった理由は
法政はランキングボクサーが少なく、どうしても微妙な試合だとランキングボクサーが優勢に見られてしまうと思うので、大差を付けられるようにみんなで頑張りたいと思います。

―森脇選手はランキングボクサーですが
順位が付いているということで、いろいろなプレッシャーはありますが、そのプレッシャーを力に変えて、僕が法政のボクシングを引っ張って盛り上げたいと思います。

―同じ高校の鈴木選手がデビューしました
試合を見ていましたが完全に負けている試合ではなかったので、あと一歩だと思うので、誰が見ても法政が勝ったと思える試合ができるように頑張りたいと思います。

―個人としての課題は
見すぎてるシーンが多いので、見すぎず自分から山場を作ることを意識していきたいです。

―今後の修正案は
スパークリングでも自分から仕掛けてポイントを取りにいく姿勢を大切にしたいです。闇雲に手を出すよりは目でプレッシャーをかけるなどしたいです。

―残り2試合チームとしてどういう戦いをしたいですか
残りの2戦も強いですが、リーグ戦だからこそチームで勝ち取りたいという気持ちも強いので全員で頑張っていきたいと思います。

―チームに向けてなにかやられてることは
部の練習を盛り上げることを意識して、声を出したりして良い雰囲気を作れるように頑張りたいです。

―高校の同期でもある高山選手が勝利しました
彼もすごく良い選手なので、2人で頑張っていきたいと思います。

―今後に向けて意気込みを
3連勝したことに満足してはいけないと思います。この勢いのまま、あと2勝勝って、階級賞取って、国体も全日本も優勝して日本一になりたいと思います。

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快調の森脇 階級賞まであと2勝!

高山涼深

―今日の試合を振り返って
やっぱり緊張してて。でもサウスポー同士で得意だったので左のオーバーが当たればいいという感覚でした。監督からも自分のボクシングをしろと言われて、気持ちが楽になってああいう結果につながったのかなと思います。

―リーグ戦初勝利ですが、お気持ちは
1年生のときに4回出させてもらったんですけど、1勝もすることができなかったので、勝つことができてめっちゃ嬉しいです。

―1度目のダウンを奪って以降、ボクシングに勢いが出てきた印象がありますが、やはりあのダウンは自信になりましたか
気持ちも上がったというのと、相手が効いているのが分かったので、力まずにいこうという感じで。

―相手選手の印象は
相手の選手も今年から出てる選手で既に2戦してて。動画で研究してたんですけどすごくやりづらい印象があって、嫌だなという感じでした。

―サウスポーとのことですが、一番得意なパンチは何でしょうか
自分は右利きのサウスポーなので、一番右フックが得意なんですけど、振りすぎて怒られることがけっこうあります(笑)。

―次の試合に向けて
相手も強いので、自分のボクシングで勝てるように、もっともっと練習していきたいので、応援よろしくお願いします。

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勢いのある勝利でチームを盛り上げた 

鈴木魁人

―今日の試合を振り返って
デビュー戦ということで緊張がありましたが、手応えは感じました。また、相手とのキャリアの差を感じました。

―どのような点に手応えを感じましたか
実際にリングに上がって動いた時に緊張しなかったところです。

―今日の試合のテーマは
出入りとジャブを上手く使いたいと考えていました。

―今日の試合でみつかった課題は
相手との距離感です。いかに落ち着いてボクシングを出来るかが大切だと思いました。

―次の試合に向けて
今日の試合で負けてしまったので、次の試合からは負けないようにしたいです。

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今後の活躍にも期待したい

フォトギャラリー

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  • saito R次戦に期待がかかる齋藤
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