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【馬術】第53回関東女子学生馬術競技大会・平成27年度関東学生会長杯 障害飛越競技 網重はラストランを完走で終える!

第53回関東女子学生馬術競技大会・平成27年度関東会長杯
2015年11月29日(日)
日本中央競馬会馬事公苑

大会2日目は障害飛越競技が行われた。法大からは4名の選手が出場。第53回関東女子学生馬術競技大会(関東女子大会)には、網重志保(経4)、三浦里菜(経2)、大川空(文1)の3選手が、平成27年度関東学生会長杯にはOP100㍍で三浦が、OP110㍍で出田匠がそれぞれ臨んだ。関東女子大会では、三浦と大川が失権。網重は引退レースを完走で終えた。

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法永とともにラストランを飾った網重

障害飛越競技結果

関東女子大会個人結果

選手名馬名順位タイム総減点備考
網重志保 法永 17位 64.00 8  
三浦里菜 法泉 失権
大川空 法悠 失権

 

関東女子大会団体結果

順位大学名減点合計
優勝 日大 0
2位 東農大 4
3位 明大 8
4位 麻布大 12
5位 慶大 44
6位 日本獣医生命科学大 512
7位 東京農工大 530
8位 法大 1008
9位 青学大 1008
学習院大 1500

 

平成27年度関東学生会長杯

種目選手名馬名順位タイム総減点備考
OP100m 三浦里菜 法永 3位 62.42 4  
OP110m 出田匠 法泉 98.94 24  

 

戦評

 「本当に、本当に、本当に最後」。網重のラストランは快晴のもと行われた。
法永は十分すぎるほど気合が入っていたが、その分網重は落ち着いて走行に入れたという。序盤からハイペースながら障害を危なげなく跳ぶが、「気合」を御せなかった分2つの障害でミス。それでも、バーを落としても態勢を崩さず完走で終えた。入賞はならなかったが、網重は「すごく気分よく走って障害も跳んでくれた」と、相棒の走りを喜んだ。

 試合後に大学馬術生活での喜びを尋ねると「法永という一番の馬に乗れたこと」という、はつらつとした声が返ってきた。馬、家族、そして周りの人にたくさんの「感謝」を言い残して、ほんの少し目を赤くしながら、青春をささげてきた馬術に別れを告げた。

 網重の他に2選手が出場した。しかし、法泉に騎乗した三浦が4つ目の障害で、関東女子大会は初出場の大川も3つ目で失権と、力不足を痛感する結果に。網重からは「最初からできたら、みんなできる。失敗を引きずらないで」という励ましもあったが、次期主将の出田匠からは「馬が障害に対してひるみだしてしまった」と厳しい言葉が飛んだ。

 新体制の指揮をとる出田は「リーダーシップがある。自分に厳しいし、知識量が半端ではない(網重)」選手。自らを「スパルタ」と評し、部員を指導する際にも激しい檄を飛ばすなど、馬術への真剣さは人一倍だ。革新の1年となるか。(伊藤華子)

選手コメント

網重志保 主将

―昨日、目標として挙げられた「帰って来ること」は達成できました。率直な感想は
人も緊張せずにできました。今日は「帰って来れるな」という自信あったので。とりあえず、一安心でしたね。

―走行の評価は
馬に少し気合が入っていて、バーッと走られてしまいました。もう少しコントロールできていたら減点0で帰って来れたな、というのはありますね。できるだけ失敗しないようにということは心がけていましたが、馬がすごく気分よく走って障害も跳んでくれたので、そこは良かったかなと思います。

―法永は練習中でも気合が入っている感じだったのでしょうか
メインのところに行く前の馬場から、周りにあるものを気にしすぎてしまいました。そのまま運動をして障害を跳んだら、結構…元気百倍というか(笑)。でもOGの日高(萌)先輩には「もっと元気よく走っていきなさい」と言われていました。馬が行ってくれた分、人が落ちついて走行できました。

―昨日悔しい結果に終わって、ジュピターとはなにか話されましたか
昨日は直接実家に帰ってしまったので、ジュピターとは会えていないんです。何事もなく終われたが一番良かったと思います。

―ご実家で、ご家族とお話しされたんですか
特に大会の話はしていないですね。

―ご家族の方に一言
親には特にお世話になりました、小さいころからずっと(馬に)乗っけさせてもらっていたので、早起きも一緒にしてもらって…。本当に「感謝、感謝」ですね。

―三浦、大川両選手は失権に終わりました。アドバイスなどがあれば
最初からできたら、みんなできるので。失敗からどんどん成長していってもらえれば。失敗を引きずらないで、次の目標に向かっていってほしいです。

―この4年間で苦しかったこと、嬉しかったことは
苦しかったことは、法永のけがもありますし。人って、いろんな人がいるじゃないですか。自分が思ったようにいかないときもありあすし、相手の意見を聞かないときもあります。人間関係でも難しい面はあって、それでこの少人数になってしまったのかな、という反省点はあります。
嬉しかったことはやっぱり、法永という一番の馬に乗れたことですね。その中で、入賞したり優勝させてもらったりという経験ができたことは、大学馬術をやっていて一番「良かったな」と感じる部分です。

―就職先は
決まっています。また「乗り物」関係です(笑)

―出田選手には、部をどのようにっ引っ張っていってほしいですか
特に私がアドバイスすることはないです。彼がやりたいような部活をやって、徐々に成績が上がっていけば。彼個人としても、団体としても、もっとレベルアップして活躍してくれればと思います。

―網重選手にとって“馬術”とは
他のスポーツと違って馬なので、上手くいくときとそうでないときとの差が激しかったりもします。でも、それが馬術の一番面白いところなのではないかなと思います。

―今まで応援して下さった方々へ一言
本当に、私の周りにいる方々のおかげで、馬術をやってこれていますし、成績も出せていると思うので、「感謝、感謝」。感謝の気持ちでいっぱいです。

三浦里菜

-2反抗となってしまった、障害飛越競技を振り返って
練習であまり上手くいかなくて、全然自信を持てなかったです。1回目に跳んだ馬も障害が得意ではないので、そこは人が自信を付けさせてあげなければいけなかったんですけど、自信のなさか出てしまいました。言われていることはシンプルだったので、それができれば帰って来れたんですけど、自分に余裕がなくなってしまいました。いつも助けてもらっているのですが、馬も自信がないので助けられませんでした。

-練習から上手くいかない状態が続いてしまったのでしょうか
全然ダメというわけではないのですが、トータル的に見て上手くいかなかったです。

-昨日の馬場馬術に関しては
最低に近いです。馬も調子が良くなく、体も痛いところがあったので。(法悠は)普段馬場馬術に出る馬ではないので、いつもピリッとしてしまいます。少し馬が緊張してしまって、走ろう走ろうという気持ちが強かったです。そこで、私の手が強くなってしまい、脚も使えていなかったので馬も背中を反ってしまいました。馬も課目ができるわけではないのですが、他の部分はできる馬なので先輩にも「課目はできないから、別のところでカバーしろ」と言われていたのですが、そこもできなかったですね。

-今大会は2回目の出場となりましたが
昨年は馬に乗っかってるだけでついていく、という感じだったんですけど、それでは高いクラスではできないので、自分でしっかりコントロールすることをやっています。今は模索中なので、乗り方も少しずつ変えていかないといけないかなと。来年の全学までには何とか自分の乗り方をコントロールして馬も楽に跳べるように、人が馬を助けられるように、頑張っていきたいですね。

-今回で網重選手が引退となりますが
優しい先輩で落ち込んだ時に声かけてもらったりとか、「こうすれば良かったんじゃない」など厳しいところもあります。良かったところや悪かったところを言ってくれていました。部活以外のプライベートなことも話せて、女同士なので話せることもありました。

-網重選手が引退されると、女子選手の中では一番上になりますが
今はうちの学年しか同期がいないので、同期のことも考えながらやっていきたいなと。馬のことは私が全部やらなければいけないので、事務的なものだったりとかは同期の子に任せるしかないです。3人いるので、上手くバランス取ってやっていきたいです。男女で意見も変わってくると思うので、できる限り技術も高めて後輩に先輩らしくいれるように頑張りたいと思います。

-今後に向けて
昨年の全学は完走できなかったので、来年はしたいです。

大川空

―初の関東女子大会を終えての感想は
練習からあまり上手くできなかったので、本番も少し不安がありました。上手くいかなかったな、と思います。

―普段の練習と比べて法悠の調子は
練習よりは本番のほうがやる気が出てくれる馬なので、練習のときより待機馬場の方が調子は良かったかなと思います。(走行でも)1番、2番は今までより良い感じでいけていました。3番で止まってしまったのは、自分の力不足だったと思います。

―力不足を、どう克服していけばいいでしょうか
1回1回の練習を大切にして、もっと上手くなりたいです。

―今大会で引退しました網重選手はどんな選手でしたか
自分は1年なので、いろいろと面倒を見てもらいました。大会でも成績を残しているので、目標となる頼れる選手でした。

―今後の目標や抱負をお願いします
私はセレクション生ではありませんが、馬術経験は少しあるので、それをちゃんと生かして部に貢献できるように頑張っていきたいと思います。

出田匠

―今日の走行を振り返って
先に女子自馬(関東女子大会)で三浦がこれ(法泉)に乗って、馬が障害に対してひるみだしてしまったんです。それでは次の走行で困るので、できるだけ早く、その恐怖を克服させるために走りました。ひるんでいたこともあって、どうしても馬が自ら障害を跳んでくれなかったので1回止まってしまいました。三浦が乗るまではコンディションも良くて、ばっちりだったんですけど…。実はこの馬自体、障害に対してあまりよろしく思っていないところがあるので、とりあえず帰ってきただけ良かったかな、といったところです。内容としてはそんなに良いものではありませんでしたけどね。

―法泉は何㌢くらいまで跳べるのでしょうか
試合のように何個も障害を跳ぶとなると、そんなに高くは跳べません。1つだけなら、140㌢くらいを跳ぶ能力はありますね。でも、たくさん並んでいるのが試合ですから。

―トラウマの克服にはどれくらいの時間がかかりますか
馬次第ですかね。かかる馬だと1年くらいの馬もいますね。大分良くなってきたなと思ったときに、またダメになってしまうこともありますし。

―来年からは出田選手が主将です。どんな主将になりたいですか
はっきり言って、今の部活は下の子たちのレベルが低くて、自分との差がありすぎます。なので、下の子の育成。自分だけじゃなくて、下の子を育て上げることのできる主将ですかね。

―今大会で引退となった網重選手はどんな人でしたか
僕が気づかないところに気づける人でしたね。なかなか僕ひとりでは気づけないところに気づいてもらって。 気持ちの面が大きいですかね。僕はどちらかと言うとスパルタ寄りのほうです。怒ったあとの人間のケアじゃないですけど、そういったことを全然してこなかったので、気持ちの面ですね。

―ご自身の目標は
とりあえず今年の全日本に出られなかったので、また全日本の舞台に立てるように頑張りたいです。あとは、また国体で…。国体で頑張ります!(笑)

フォトギャラリー

  • 5法永とともにラストランを飾った網重
  • 4今後は競技を離れる
  • 2落馬寸前となり、失権に終わった三浦
  • 8来年は女子選手をけん引する立場となる
  • 6初の大会に臨んだ大川
  • 12反抗により、失権となってしまった
  • 7馬の調整のためOP110㍍に出場した出田
  • 9来年は主将として部を引っ張る
 

 

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