フェンシング
 

Road to king~フェンシング学生王座特集第1弾・男子サーブル~

第61回全日本学生フェンシング王座決定戦
2011年6月11日(土)
会場:京都府大山崎町体育館

 最後の一突きを決めたその瞬間、会場が湧いた。力強く仲間と抱き合う選手たち、その顔には満面の笑みが広がっていた―。

 6月11日(土)、京都府大山崎町体育館で第61回全日本学生フェンシング王座決定戦(以下王座)が行われた。王座は、関東、関西のリーグ戦で種目ごとに上位2位までの大学が出場出来る全国大会である。
 法大はフェンシングの名門。日本で最も古いクラブチームでもある。1935年の創部以降は、大学界を先陣切って引っ張ってきた。歴史と伝統もさることながら、その強さも他大学を圧倒する。
 この王座特集の第1弾は男子サーブル種目。エペ・サーブル・フルーレの3種目のなかで、今季最も驚異の強さを誇る。世界大会でも活躍する選手を擁し、王座2連覇を成し遂げた男子サーブルを要チェック!!

fen gakuseiouza1
2連覇に歓喜湧く選手たち

試合結果

男子サーブル

 対戦校結果出場選手(法大のみ)備考
1回戦  立命館大学  45-12  水谷一貴③・荒井俊樹④・新井弘太④  
 決勝戦  朝日大学  45-28  同上 2連覇 

*名前横の数字は学年。

圧倒的な強さで2連覇!!

 リーグ戦2位で王座出場を決めた男子サーブル。ナショナルチームとしてギリシャ遠征していた主将の新井、水谷という二大エースを欠如しての悔しい準優勝だった。「王座で借りを返します」と、エースなきサーブルチームを引っ張った荒井は悔し涙を呑んだ。

 それから約1ヶ月後、迎えた王座では頼れる二人が復帰。その実力は、格の違いを見せつけるものだった。1回戦の立命館大学戦では、第4セットまでわずか5点しか相手に得点を許さない圧倒的な展開を見せる。第6セットで荒井が勢いを作ると、法大の32点目以降は水谷、最終セットの新井まで相手に1点も与えず45-12とストレート勝ち。終始リードし、落ち着いた試合展開で難なく決勝戦へと進んだ。
 そして、決勝戦で迎えたのは朝日大学。朝日大学は、法大と定期戦も行っており、関西のライバル校の一つである。1番手の水谷が、4-5とリードされるも、徐々に法大は本来の強さを発揮し、第5セットで荒井が10点差を付けると、順調にリードを広げていく。第8セットで、朝日大に3連続ポイントを奪われるも、冷静に立て直し、新井へと繋いだ。新井は、スピードある卓越したアタックで相手に全く攻撃するチャンスを与えず、最後まで圧倒した。決勝にもかかわらず、45-28と大差での勝利である。
 
 男子サーブルは2年連続の優勝を飾った。しかし、「優勝するのが当たり前」―新井がそう語るように、海外や日本代表として活躍する選手を擁するサーブルチームは常に先頭を走り続けなければならない。重圧やプレッシャーはある。だが、その他を寄せ付けない強さはまさに「王者」の名にふさわしい。団体戦は、1人の力では勝つことが出来ない。サーブルチームは個々の能力ももちろん高いが、3人がお互いをカバーしあい、絶対的な信頼を置いているからこその勝利なのである。特に主将新井の存在に対する信頼感は厚い。
 このまま秋の関東インカレ、全日本インカレでもトップに立つ彼らの姿が見られることだろう。そして、新井は中国で8月に行われるユニバシアードにも日本代表として出場する。惜しくもリーグ3位で終えた男子フルーレ種目では、東がユニバ代表が確定しており、2人の法大日本代表にも注目したい。

選手インタビュー

新井弘太主将(4年)

―今大会を振り返って
女子が2位だったんですけど、一番健闘して、男子も優勝出来たのでいい結果だったと思います。

―出場されたサーブル種目では2年連続の優勝となりましたが
優勝して当たり前みたいなところがあったので、それが実現できて良かったと思います。

―”勝つのが当たり前”というプレッシャーは
ありますね。プレッシャーはないことはないです。

―夏にユニバーシアード(2年ごとに行われる国際大会)がありますが
ナショナルチームの方とまた合宿が入ってくるので、出るからには一個でも上に行ければと思います。

―主将として部を引っ張るのは大変ですか
そんなに意識はしてないですね。

―自身にとってのサーブルチームとは
去年と全く同じメンバーなので、さらにまとまって、学年も一つ上に上がって、自信を持って出来たんじゃないかなと思います。

―最後に秋に向けて
秋も全部(タイトルを)とれるように、またこれから一から頑張っていきたいと思います。

荒井俊樹選手(4年)

―優勝コメントをお願いします
弘太キャプテンに感謝の一言ですね。他大の選手を圧倒するアタックはさすがでした。リーグ戦の借りを返せてよかったです。

ルール紹介~サーブル編~

 フェンシングと聞いてルールが分からないと思っていらっしゃる方がほとんどかと思います。ここでは、団体戦の解説とルール紹介を少しさせていただきます。

*サーブル
 フェンシングには剣で突いたときに得点となる有効面があり、その範囲の違いでまず種目が分かれています。サーブルの有効面は、頭・両腕を含む上半身(腰より上)です。また、先に攻撃した方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の剣を払うなどしてから攻撃を行わないと得点となりません。エペ、フルーレの攻撃が「突き」だけに対し、サーブルは「突き」と「切り」(=剣身で触れる)も認められています。3種目の中で最もスピードがあり、長いピストすべてを行き来しながら攻防しあう激しい種目です。

*団体戦について
 フェンシングの団体戦は1チーム3人から4人の選手が交代しあい、1セットの持ち時間を3分として9セットまで行います。また、3分間の間に5点先取した場合はそこで交代。(以降セット数×5点がそのセットの得点の上限となる。)45点先取で勝利が決まり、また、最終セットの時点で持ち時間が終了した場合は、得点の高い方が勝利します。最終セット終了時に同点の場合は、延長戦となり、「一本勝負」。ここで先に突いた(切った)方が勝利者です。

*特集第2弾は「女子エペ」。6月16日掲載予定です!!

 

フォトギャラリー

  • fen gakuseiouza12連覇に歓喜湧く選手たち
  • fen gakuseiouza2新井の激しい攻撃に…
  • fen gakuseiouza3新井主将(左)
  • fen gakuseiouza4主務・選手としてもチームを支える荒井
  • fen gakuseiouza5相手をいっきに追いつめるスピードが魅力
  • fen gakuseiouza6新井と同じくナショナルチームでも活躍する水谷
  • fen gakuseiouza7得点を決めてガッツポーズ!!
  • fen gakuseiouza8水谷(右)
 

 

 

スポーツ法政 最新号

S 6477908564910 R

定期購読の申込み