フェンシング
 

Road to king~フェンシング学生王座特集第2弾・女子エペ~

第61回全日本学生フェンシング王座決定戦
2011年6月11日(土)
会場:京都府大山崎町体育館

 「4」。これが、今季春のリーグ戦を戦ってきた女子部員の総数だ。しかし、4月下旬から行われたリーグ戦をこの少ない人数のなか、エペ、フルーレ、サーブル全ての種目に出場し、早稲田大と同率で総合準優勝に輝いた。そして、エペでは見事リーグ戦初優勝を飾り、学生王座決定戦の切符を手に入れたのだ。
 数々の一本勝負を制し、ここぞ、という勝負所の強さを見せているこのエペチーム。そこには仲間を信じる絆と、少ない人数だからこそ生まれる強いチームワークがあった。

fen gakuseiouza2-1
王座準優勝を決めた女子エペ

試合結果

女子エペ

 対戦校結果出場選手(法大のみ)備考
1回戦  同志社大学   33-32  飯塚早紀④・本村祐佳里③・大石栞菜①   
決勝戦 朝日大学 36-45 同上   準優勝

*名前横の数字は学年。

歴史を刻み続ける!!

 今季1部に昇格したばかりの女子エペが、初めての王座出場。この試合に勝利すると、準優勝以上が確定。短いようでとても長い、同志社戦の幕が開けた―。
 
 序盤は同志社ペース。1番手の本村は1点しか取れず、1-5で飯塚へバトンタッチ。第2セットは守りの姿勢。互いに1点ずつのみ得点を重ねた。3番手は、1年生ながら期待の大きい大石。1点取っては数点取られるの繰り返し。なかなか点差を縮めることが出来ずに、6-13で第3セットを終える。全体的に動きが固く、法大本来の力が発揮されない。そんななか、本村が調子を戻し始めるが、点差は依然7点と大きい。その後に続く大石も、思うように得点が伸びず悔しさをあらわにする場面も。しかし、大石はスロースターター。終盤第8セットでスイッチが切り替わる。同時突きも含めた怒涛の8連続得点で一気に26-27と点差を縮め、同志社のすぐ背後まで迫る。しかし、同点となるあと1点になかなか届かない。更に、相手に2連続得点を与えてしまい、またもや3点差に離されタイムアップ。この点差にどう立ち向かうか。最終セットを託されたのは、本村だ。先制されるも、その後は4連続得点を決め、ついに30-30の同点。どちらが勝ち越すか、注目が集まる。最初に決めたのは、同志社。しかし、本村も突きを決め、簡単に勝利を明け渡すことはしない。終了時間が迫るなか、最後は同時突き。32-32でタイムアップとなった。
 同点で終了した場合には、1点先取の延長戦が行われる。先輩・後輩・コーチ・監督・部長…全員の気持ちと応援を一身に背負った本村。仲間が見守るなか、一本勝負の延長戦が始まった。
 「我慢だー!」そんなゲキが飛ぶなか、互いに我慢の時間が続く。長い時間緊張感が張り詰めるなか、本村は落ち着いた様子で相手の動きを読んでいく。そしてついに、最後の一突きを与えた。
 試合終了。一時は9点差まで離されたものの、見事覆し33-32で逆転勝利。仲間はすぐに本村の元へ駆け寄り、喜びを分かち合った。
 
 優勝をかけた最後の相手は強豪朝日大。昨年の王者である朝日大に対し、どのような試合展開を見せるのか―。

 第1セットは、食らい付き、一進一退の攻防を続け4-5。1点差で迎えた第2セット、本村も必死についていき一時は逆転した。しかし、後半から王者朝日大が本領を発揮。連続得点により一気に離され、第4セット終了の時点で14-20と6点差になってしまう。1回戦の同志社戦のように大きな点差を覆したいところだが、昨年の王者はそう簡単に猛追を許さない。その後も朝日大の攻撃が衰えることはなく、法大が得点を重ねてもなかなか差が縮まない。そのまま試合は進んでいき、あと1セットを残して32-40と逆転勝利は厳しくなってきた。しかし、最終セットで本村が3連続得点を挙げるなど、最後まであきらめずに王者へ立ち向かっていった。最後は健闘及ばず、36-45で試合終了。惜しくも優勝には届かなかった。しかし、女子エペは初めての王座にも関わらず準優勝。輝かしい成績で幕を閉じた。
 
 関東リーグ戦での優勝に続き、王座でも準優勝という新たな歴史を刻んだ今春。すべては、リーグ戦から培ってきたチームワークと、全員の「勝ちたい」という気持ちの強さだ。この2つが、法大女子エペを昇格たった1年目でここまで導いたに違いない。

選手コメント

出場した3人の選手に準優勝の喜びのコメントを頂きました!!

飯塚早紀選手(4年)

「正直ここ(準優勝)までくると思わなかったです。エペ出場も初めてで、準優勝になれて、新しい記録を作れて良かったです。秋は優勝を目指して頑張りたいです。」

本村祐里佳選手(3年)

「(同志社戦の)1本勝負に勝てたのも、周りからの「勝って欲しい」という気持ちや周りの応援があって最後までできた。こういう気持ちを持って、秋は優勝したいです。」

大石栞菜選手(1年)

「頼れる先輩たちと一緒に出来て楽しかったです。お兄ちゃん(法政フェンシング部所属)に早く伝えたいです(笑)!」

ルール紹介~エペ編~

 前回のサーブル紹介に続き、エペの紹介です。おそらく、フェンシングと聞いて真っ先に思い浮かぶイメージ=エペだと思います。お互いを牽制し合う、心理戦とも言える戦い。まさに、団体戦の極みと言えるかもしれません。

*エペ
 エペの有効面は全身となります。3種目のなかで唯一「攻撃権」がなく、そのため慎重にお互いの動きを見極め、一瞬の隙を突かなければなりません。選手がにらみ合い、牽制し合ったまま3分が過ぎるのもエペならでは。「突き」のみでポイントを争います。また、選手が同時に突いた場合は「同時突き」として両者にポイントが認められます。法大男子エペチームはこの種目で一昨年、社会人チームを含めた全日本選手権大会で優勝、主要大会5冠を制するなど、伝統的に強さを発揮しています。

*最終回は「男子エペ」。6月19日掲載予定です!!

 

フォトギャラリー

  • fen gakuseiouza2-1王座準優勝を決めた女子エペ
  • fen gakuseiouza2-24年生、エースとして奮闘する飯塚
  • fen gakuseiouza2-3本村を激励する飯塚(左)
  • fen gakuseiouza2-4同志社戦で一本勝負を決めた本村
  • fen gakuseiouza2-5ポイントゲッターの大石を称える本村
  • fen gakuseiouza2-61年生ながら活躍する大石
  • fen gakuseiouza2-7大石(左)と本村(右)
  • fen gakuseiouza2-8ベンチから声援を送る選手・コーチ
 

 

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