フェンシング
 

男子・団体3冠!11年ぶりの快挙達成 関東学生選手権大会/フェンシング部

関東学生フェンシング選手権大会
2011年9月26日(月)~30日(金)
会場:駒澤屋内競技場

 インカレ予選も兼ねた関東学生選手権大会(関カレ)。フェンシングの強豪である法大の目標はやはり優勝の2文字だ。昨年の優勝は、男女サーブル団体種目のみとなり、不満を残していた関カレだが、今年は男子が団体種目で11年ぶりの偉業をやってのけた。

fen kanto1-1
大会を終え、笑顔を見せる選手たち

試合結果

総合成績(個人)名前の横の数字は学年

種目選手名(学年)順位備考
 男子フルーレ 山田 祥大②  4位   
  田村 晋平④ 5位   
  東 純平③  7位   
  菅野 慶嗣③  13位   
  大石 峻司③  17位   
  吉田 玲② 19位  
  辻 慶謙② 25位  
  佐藤 直輝③ 25位  
  辛島 裕太④ 31位  
  丹代 翔① 32位  
  加藤 祥① 44位  
  吉田 健人① 49位  
  吉澤 有紀① 51位  
男子サーブル   水谷 一貴③  3位   
   大石 峻司③  7位  
  菊池 崇志④ 9位  
  荒井 俊樹④ 10位  
  丹代 翔① 15位  
  斉藤 采② 16位  
  佐藤 直輝③ 19位  
  山田 翔大② 25位  
  吉田 健人① 39位  
  加藤 祥① 55位  
男子エペ   吉田 玲② 1位   
   辛島 裕太④ 2位  
  田村 晋平④ 3位  
  吉澤 有紀① 21位  
  菅野 慶嗣③ 31位  
  鈴木 理来② 39位  
  辻 慶謙② 50位  
  冨澤 卓也② 68位  
  東 純平③ 85位  

総合成績(団体)

種目出場選手結果
 男子フルーレ 田村晋平④、東純平③、菅野慶嗣③   優勝 
男子サーブル  荒井俊樹④、水谷一貴③、大石峻司③、斉藤采②  優勝
男子エペ  辛島裕太④、吉田玲②、吉澤有紀①   優勝 

*男子3冠は11年ぶりの快挙

11年ぶりとなる男子団体3冠!

 強豪、名門―その大学には”勝ち続けなければならない”プレッシャーが常にある。だが、その見えない圧力に決して屈さなかったとき、真の王者が生まれる。

 法大フェンシング部男子団体が快挙をやってのけた。2000年以来となる実に11年ぶりの団体3冠を成し遂げたのである。

男子フルーレ、今季初の優勝

 まず、その勢いを作ったのは男子フルーレだった。春のリーグ戦は3位で終え王座を逃し、団体戦では悔しい想いをしている。
 山場は突如として現れた。準々決勝・対日体大。序盤こそリードを奪って有利に試合を進めていくも、応援に勢いづいた日体大を前に、じりじりと点差を縮められる。ついに、田村が同点に追いつかれると、6連続でポイントを取られ、そのまま逆転を許してしまう。流れに乗られた日体大を前に、選手たちはポイントを取れないもどかしさを隠し切れない。しかし、今回はメンバーの息が合っていた。続く、辻、東が粘り、32-32の同点で最終セット・田村へ繋ぐ。序盤から果敢に攻めて5連続で得点を奪い、ペースを掴むと再び逆転に成功。お互い時間を気にしながらも、攻めの姿勢を崩さず、43-36で勝ち切り、緊張の一戦を制した。
 序盤からリードし、相手に流れを渡さず今年度全日本王座の明大を下すと、迎えた決勝―。対するはフルーレ個人優勝の北川、3位の鬼澤を擁する早大だ。1番手の田村が5-1と相手を圧倒して法大のリズムを作ると、そのまま辻、東も続く。一度は早大に追いつかれそうになるも、徐々につき離した。疲労が見えるなか、最後まで得点を重ね、43-31で見事2年ぶりに優勝に輝いた。安堵の表情とともに、メンバーは抱き合い喜びを分かち合う。今季初優勝―、思えばこの躍進が快挙を生み出す原動力となったのだ。

男子サーブル、エース不在も貫録の強さ

 続く男子サーブル。今季のサーブルチームの戦績は、リーグ準優勝、王座優勝と圧倒的な強さを誇ってきた。今大会では、世界選手権代表のエース・新井を除いたサーブルチームで臨む。主力を欠いた中で、どう戦うかが試された。
 初戦の明治戦では、勢いのあるアタックなどでポイントを奪い、大差で下す。続くは専大。30-20と2巡目までは順調に試合を運ぶ。しかし、3巡目で、相手のペースにはまってしまい、5点差まで追いつめられる。焦りからか相手に連取を許してしまう展開に。油断の許されない最終セット、アンカーは水谷。終盤トラブルがあったものの、相手に流れを譲らず、45-38で喜びの咆哮とともに決勝へと進んだ。
 決勝の相手は強豪・中大。法大と中大はサーブル種目で強いライバル関係にあり、まさに因縁の対決となった。1番手の水谷がリードし、法大の流れを作ると、順調に試合を運ぶ。2巡目の大石が、4連取を許し、4点差とされるも、再び気合の3連続得点を挙げ、盛り返した。何度も緊張の瞬間を迎えながらも、取られては気持ちを入れ直し、気迫のアタックで相手を突き放す。3巡目、水谷が連続得点し、40-32で最終セットの荒井へ。ピストの端まで勢いよく相手を追いつめ、ポイントを着実に奪っていく。44-35。あと1点で優勝が決まる―互いにポイントが認められないなか、最後は荒井が突き切り、45-35で2年連続の優勝を飾った。
 新井という主力がいないチーム状況での優勝は選手たちに自信をもたらした。個々の高い実力と、選手間の信頼感から成し遂げた功績である。

男子エペ、主要大会5冠へ向けて快進撃続く

 そして、最終日に行われた男子エペ。「戦力不足」とはもう言わせない―。春はリーグ戦、王座で優勝。今季唯一負けなしのチームが3冠へ挑んだ。
 初戦の日大戦は接戦となり、苦戦を強いられた。しかし、吉澤、吉田といった下級生の頑張りで最終セット・辛島へと繋ぐ。審判に対しての抗議があり、長い中断を挟むも、集中力を切らさず圧倒的な突きで勝ち切り、ピンチを凌いだ。続く専大戦では落ち着いた試合運びで勝利。決勝では「ノーマークだった」という明大を迎えた。
 法大はここで序盤から明大にリードを許してしまい、なかなか逆転することが出来ないまま、わずかの差を追っていく。しかし、3セット目に吉澤が強引に突き切って同点とするとそのまま逆転。続く吉田も流れを掴むと、落ち着いて自分のペースで試合を進め、7連続得点を挙げるなど、法大の勢いを作った。約10点のリードを保ちながら、ついに最終セットへ。辛島は積極的に攻めに行くも、44-31としたところで最後の1本が突き切れず、相手に3連取を許してしまう。しかし、最後はスタイルを崩さず積極的に突きにいき、45点目を物にした。そして、この瞬間、男子団体の快挙が達成されたのである。

個人でも好結果残す

 個人でも、フルーレでは2年生の山田が4位、田村が5位とベスト8に名を連ね、サーブルでは水谷が3位入賞し、大石が7位に入っている。水谷は、満足ではない表情を浮かべ、インカレでの飛躍を誓った。また、エぺでは、吉田がエペキャプテンの辛島との同校対決を制し、優勝を飾る。この種目、法大は、吉田、辛島、田村の3名が、ワンツースリーフィニッシュと個人でも圧倒的な強さを発揮した。
 だが、関カレはインカレへの通過点とも言える大会。この勢いを持続して、「学生一」へ―。インカレでも法大の名を轟かせ、笑顔が溢れることを期待したい。(酒井 加奈)

選手の試合後のコメント

荒井俊樹・水谷一貴・大石峻司・斉藤采/男子サーブルメンバー *大会2日目

―優勝しての感想を聞かせてください
荒井:キャプテン、新井弘太がいない中で、優勝っていうのは意味あるものだったと思います。(水谷選手は)リーグいなかった分、いてくれて良かったと思います。
大石:2人の背中を借りて、伸び伸びと試合が出来ました。
荒井:一番伸び伸びしてたね。

ー団体戦で一番苦戦した相手とは
水谷:専修かなあ。どうですか?
荒井:一番緊張して、嫌だなって思ったのは中大ですね。専大の最後周りの時に、どんどん取られて流れが向こう側に行きつつあった時は一番焦りました。でも試合に対する心持ちは中大の方が重かったですね。

ー水谷選手は個人で3位でしたが、悔しげでした
水谷:満足してないですよ。弘太先輩がいない時に頑張らないと、優勝できないんで。チャンスを逃してしまったというのは悔しいですね。

ー大石選手はベスト8でしたが
大石:やっぱり納得いかないですね。法政の人(水谷選手)に負けたっていうのが悔しいです。

ー同校対決はやっぱり嫌なものですか?
大石:そうですね。他の大学の方がやりやすいです。

ー荒井選手はベスト16でしたが
荒井:団体に標準を合わせて、団体で優勝出来れば良いと思っていたので、勝ちたいと言われれば勝ちたかったですけど、そんなにこだわってはないです。個人戦というのは意識していなかったです。

ー団体戦で見つかった課題はありますか
水谷:4本取ってからのあと一本というのはすごく課題になりました。4本取ってから、3本取られて、やっと一本取れるというのが多かったので、そこですね。楽に勝てる相手でもビビったりしてしまって、自分なんかそうなんですけど、普通にアタック行けば入るのに、手元で置きに行ってしまうことがあったので、メンタルですね。あとは、4本から一本取る気持ちと、自分たちは強いという意識を持って、戦って行く勇気ですね。

ー最後にインカレに向けて
荒井:もったいない点が結構あったので、それさえなければ全試合楽に勝てたという気がするので、一つ一つ丁寧にやることがチームの流れも変わったりするので、それが大事かなと思います。
大石:安心することなく頑張ってチーム力を高めて行きたいです。
水谷:(団体は)弘太先輩がいると思うので、完璧な勝ちをすることと、個人は他の相手やもちろん自分の目標である弘太先輩に勝ちたいと思います。

―優勝しての感想は
齋藤:メンバーではなかったんですけど、インカレはメンバーになれるように個人で頑張りたいと思います。

―個人の結果について
斉藤:
最初はコーチにエイトに入らないとメンバーに入れないって言われていて、来年また新チームになると思うので、そのためにも頑張りたいです。

―最後に、インカレに向けての目標を聞かせてください
斉藤:エイトです。

辛島裕太選手(4年) *大会最終日

―優勝おめでとうございます!
エペ最後だったじゃないですか。フルーレ、サーブルが優勝していたのでかなりプレッシャーはありました。

―これでエペは三冠になりましたが
三冠じゃなくて、インカレで優勝してからの、全日本で(優勝して)五冠取ります。

―日大戦は接戦となりましたが
苦戦したんですけど、後輩たちが頑張って一生懸命戦って点数を取ってくれて、周りの応援もあって力になって勝てました。

―最終セットは中断がありましたが
交差してから突いたのか、交差前に突いたのかでちょっともめて、一時中断になって。
(その後は)維持でも突いてやろうと思って、前に前に押して、攻めました。

―決勝の明大戦は序盤リードされていましたが
最初ちょっと浮かれ気分もあって…マークしていなかったチームだったので。(対戦してみると)強くて油断していました。でもなんとか気持ちを切り替えて、逆転も出来て、そこのところは良かったと思います。

―個人戦の結果について
実際悔しいですね。悔しいですけど、法政が優勝したのでその辺は全然良かったです。まあでも悔しいですね!後輩に負けるのは。

―団体戦で見つかった課題とは
王座やリーグよりチーム力が若干落ちたというのを少し感じたので、練習でもっとチーム力を上げて、個人でも良い成績をみんな取れるように頑張って練習します!

―インカレに向けて
もうここまで来たら負ける気がしないし、負けられないので、しっかり締めて頑張ります。

田村晋平選手(4年) *大会最終日

―男子フルーレ団体の結果を振り返って
去年から同じチームでずっとやっていたんですけど、エペとサーブルは勝ってるんですけどフルーレは勝てなくて。皆に迷惑をかけていたんですけど、フルーレが最初の種目で、最初に優勝出来たので、あとの人たちに勢いを付けられたかなと思います。

―今までなかなか勝てずに、今回優勝出来たのは何か理由があるのでしょうか
今までは三人が調子良い時があまりなくて、今回は三人ともうまく上がって来ていて、皆調子良くてチームが噛み合っていたかなと思います。

―優勝したことでインカレに向けて弾みになりましたね
そうですね。インカレでも優勝したいと思います。

―個人でもフルーレでベスト8、エペで3位に入りましたが
フルーレは本当に優勝したかったんですけど、選手層が厚いので難しいんですけど…団体で勝てたので良かったです。エペは練習してなかったんですけど、プレッシャーがなかったので力抜いて出来て、うまくリラックスしてやれました。(専門ではないエペは)最後だから記念に出ようかなと。毎年出ているんですけど、いつも一回戦負けしていて、今回はたまたま調子が良くて3位になっちゃいました。

―とすると、エぺでの3位は初ですか
初めてですね。

―課題は何か見つかりましたか
今大会は良く出来たかなと思います。あとは力が入り過ぎてしまうところがあって、個人では動きが固くなってしまいました。

―最後にインカレに向けて意気込みを聞かせてください
個人でも優勝したいです。

 

フォトギャラリー

  • fen kanto1-1大会を終え、笑顔を見せる選手たち
  • fen kanto1-2個人男子エペ優勝の吉田
  • fen kanto1-3個人男子サーブル3位の水谷
  • fen kanto1-4個人男子サーブル7位の大石
  • fen kanto1-5男子サーブルチーム、優勝!
  • fen kanto1-6個人男子フルーレ4位の山田
  • fen kanto1-7個人男子フルーレ5位、エペで3位の田村
  • fen kanto1-8男子フルーレ、今季初優勝を飾る!
 

 

 

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