フェンシング
 

女子フルーレ、法大史上初のインカレV!! 全日本学生選手権/フェンシング部

全日本学生選手権(全日本個人選手権/全日本大学対抗選手権)
2011年10月24日(月)~28日(金)
会場:駒沢屋内球技場

 法大女子部がまたも歴史にその名を刻んだ。女子フルーレ種目でインカレ初優勝――たった4人で戦うインカレの舞台で達成したその快挙。春から4人で3種目の団体チームを組み、疲労も重なるなか、数々の輝かしい功績を残してきた女子部。そこには少数精鋭だからこそのチーム力の高さがあった。

fen zennihon3-1
躍進の女子チーム(左から大石・本村・飯塚・木村)

試合結果

個人成績

種目選手名順位
女子フルーレ 

大石 栞菜①

 11位
  飯塚 早紀④   14位 
   本村 祐里佳③    20位 
 女子エペ 本村 祐里佳③   17位
 女子サーブル 飯塚 早紀④   6位 
   木村 毬乃①   15位 

団体成績

種目選手名結果
 女子フルーレ団体  飯塚早紀④・本村祐里佳③・大石栞菜①・木村毬乃①  優勝
 得点詳細  1回戦 45-20立命館大、2回戦 45-27日大、
準決勝 45-27朝日大、決勝 24-21早大 
 
 女子エペ団体 飯塚早紀④・本村祐里佳③・大石栞菜①・木村毬乃①  準優勝
得点詳細   1回戦 45-33関大、2回戦 40-36日大、
準決勝 17-16同大、決勝●31-36朝日大 
 
 女子サーブル団体

飯塚早紀④・本村祐里佳③・木村毬乃①・大石栞菜①

 ベスト8
 得点詳細 1回戦 45-30関大、2回戦●18-45朝日大   

法大史上初、女子フルーレで法大の名刻む

 先陣を切って臨んだフルーレ種目。春のリーグ戦では6位、関カレでもベスト8止まりと今季悔しい思いをしているが、インカレでは逆に火が点いた。
 
 1回戦の立命館大を45-20の大差で下すと、2回戦は強豪・日大。2番手の本村が1-4とリードされるも、続く大石が力強い攻めで連続でポイントを奪い勢いづくと、一気に14-7と逆転する。このリードをもらったことでチームにリズムをもたらし、順調に得点を重ねる。38-20でアンカーの飯塚へ。取り合いながらも、最後は綺麗にかがみこんで突きに行き、45点目を決めた。ハイタッチで喜び合い、ベスト4入りを果たす。
 準決勝は朝日大。ここでも3番手の大石がポイントゲッターとして機能し、7点のリードを奪うと、飯塚、本村もその流れに乗る。最後まで危なげない試合運びを見せ、45-27で試合終了。安定の戦いぶりだった。
 そして、迎えた大一番、決勝の舞台。対するは個人優勝者の平石を擁する早大だ。第2セットまで確実に点を物にする早大に1-4とリードされるも、大石がしっかりと自分のペースを確立し、スキを突いて7-6とする。続く本村もその勢いを受けて、11-8と徐々に点差を広げていく。「無駄な点を取りにいこうとせずに、チャンスの時にちゃんと点が取れて」いたと飯塚が語ったように、無理をせず、確実に狙える点だけをもぎ取っていき、そのリードを保った。しかし、8セット目に大石が4連続でポイントを奪われ、攻撃が後手に回る。気が付けば17-15、2点差でアンカーの飯塚へと勝負の行方は託された。
 
 開始、突きに行くも逆に突かれてしまい、1点差とされ、早大の応援も最高潮に。しかし、18点目を気合で取ると、1本取ったことで動きが良くなり、3連続で得点し、飯塚が吠える。相手にだんだんと集中力がなくなり、ミスを見逃さず確実に突いていき、24-19に。終盤に2連続でポイントを奪われたが、最後まで耐えきり、悲願のインカレ初優勝をもぎ取った。
 瞬間、飯塚の目には熱いものがこみ上げ、ともに戦い抜いた本村、大石、そして木村と熱い抱擁をかわし、大快挙の想いを分かち合った。

エペ準優勝、サーブルは王者に完敗

 女子のインカレ快進撃はフルーレだけに留まらず、エペでも準優勝を飾った。エペはリーグ戦での初優勝を受け、続く王座決定戦でも準優勝を飾り、今季もっとも結果を残してる種目と言えるかもしれない。

 1回戦の関大をテンポよく下すと、2回戦ではキャプテンの飯塚が「勝負」と語った強豪の日大と対戦する。1番手の大石が5-1と流れを作るも続く飯塚が6連続でポイントを奪われてしまい、6-8と逆転を許してしまう。その後は拮抗した試合となるも、27-25と2点のリードを得て、最終セットの大石に繋いだ。
 32点目を同時突きで得点すると、大石のペースで6連続得点し、37-32と引き離していく。このリードを得たことが大きかった。その後はお互いに同時突きで得点し、差は変わらないまま。40-36でベスト4進出を決めた。
 
 そして迎えた準決勝、相手は同志社大。1順目で1点のリードを奪うと、無駄な得点は狙わずに我慢の時間帯となる。ポイントゲッターの大石が、8セット目で勝負をしかけるもその差は広げられず、14-14でアンカーの本村へ。最終セットが開始すると、相手に連続で取られてしまい、リードされる。万事休すか――だが、本村は焦らず落ち着いていた。ここは積極的に勝負していくしかない、そんな気持ちの強さからか、15点目をもぎ取ると、続いて同点の突きを決めたところでタイムアップ。1本勝負へともつれた。本村にはリーグのころから1本勝負を勝ち抜いてきた勝負強さがある。仲間が見守るなか、1本を取り、2日連続で決勝の舞台へと足を踏み入れた。

 決勝は関西の強豪・朝日大。お互いに我慢し、確実に狙える点だけを奪っていく。序盤はわずかなリードを追っていく形となるも、2順目の本村が13-17と離されてしまう。しかし、8セット目の大石がスキを突いて4連続得点を挙げるも、相手も引けを取らず、20-24で最終セットへと運命が委ねられた。再び本村がピストへ。開いた差は大きかったが、25点目から5連続で強気に攻めてポイントを奪うなど、戦う姿勢を最後まで貫く。31-36で惜敗したが、インカレで2つ目のタイトルにあと1歩とまで迫る健闘を見せた。

 サーブルは、1回戦を勝ち進むも、2回戦で女王の朝日大と対戦。力及ばずの敗戦を喫した。激しいアタックで攻めてくる相手に対し、次第に点差が大きく広がっていく。女王を前に、思うように攻められず、終盤に飯塚が追い上げを見せるも18-45と大差を付けられてしまった。

 サーブル団体はベスト8止まりとなったものの、個人でも飯塚が木村との同校対決を制し、サーブル種目でベスト8入りを果たし、また、大石もフルーレ種目で今大会王者の平石(早大)に迫るなど、着実に結果を残し、強さを感じさせた大会となった。
 全日本選手権でも「一戦一戦通して、上まで行けたらいい」(飯塚)と目の前の相手と大事に向き合って勝利を掴むと意気込んだ。チーム力で最高峰の舞台でも彼女たちの笑顔はきっとはじけるだろう。

選手の試合後のコメント

女子フルーレメンバー(飯塚選手・本村選手・大石選手) *大会3日目後

—まずはフルーレ初優勝おめでとうございます
全員:ありがとうございます。

—リーグ戦は入替戦行き、関カレも振るわず悔しい思いをしてきてやっと優勝ですが
飯塚:いや、でも勝ったのは必然ですよね。
本村:ですよね。
飯塚:チーム力だよね。
本村:ですね。一人一人が役割を果たせました。
大石:ロースコアって決めたらローでローでって。点差が開いてもそこから無理に広げようとかはなくて。
飯塚:負けていても無駄に取りに行こうとせずに、チャンスの時にちゃんと取れてて、無駄な点が…いやあった。
大石:うん、あった。あったけど、それ以上にいい点取れて。
本村;そうそう。
飯塚:まあとにかくチャンスの時にしっかりとれたのがよかったんだと思います。チームもよかったね!
大石:めちゃくちゃ応援がんばりましたもん!
飯塚:個人個人が関カレよりちゃんと成長っていうか伸びてたんで。プラス、チーム力が上がった!プラス(チーム力が)良かった!

—では今年の強さの秘訣はやはりチーム力でしょうか
全員:そうですね、チーム力ですね。
大石:いやでもキャプテンっていうのもありますよね。笑
飯塚:そういうのいいから!笑

—チーム力を維持する上で気をつけてることはあるんですか
飯塚:いやでも…とくにないかな。
大石:静かにならない。
飯塚:とりあえずなんか、誰かしらしゃべってるので!頑張って盛り上げようとしたりとか。あとなんだろうね、仲良しです!
大石:自分は個人的には、ベンチにいるときに一番最初に声出そうと思ってます。
飯塚:それと一人一人がうまいこと支え合っていると思います。
本村:でもほんとにそう思います。

—決勝の早稲田戦の印象はいかがでしたか
飯塚:今回の大会全部ロースコアで行こうって言っていたんですけど、(早稲田戦は)絶対接戦にはなるなって思ったんです。でも点差が6、7点差くらいあったのでいけるかなって思ったんですけど、結局はロースコアの接戦になって…。でもまあ予想通りでした。

—明日からはエペとサーブルの団体戦がありますが意気込みを
飯塚:今回もまたチーム力だよね。このままの優勝の勢いのままノリでいけたらいいのかなと思います。とりあえずエペは一回戦目ちゃんと勝って、2回戦目は日大なので勝負かなと思います。そこを上がればベスト4入れるので。
大石:サーブルはまあ優勝ですね。
本村:あんた出ないやん!笑
飯塚:サーブルはチーム的にメインの子が一人しかいないので、初戦ちゃんと勝って、2回戦目が朝日大っていう個人でエイトに何人か入ってるところなので、そこで勝負かなって思いますね。全部2回戦目が勝負です!

飯塚選手・本村選手・大石選手・木村選手 *取材は最終日

☆フェンシングの魅力についても語ってもらいました!!「駆け引き」や「心理戦」、他のスポーツにはあまり見られない1対1の緊張感の中に、この競技の楽しさや魅力があるようです。

―大会の総括はいかがですか
飯塚:(かなり悩んだ末に)疲れました!

―サーブルでは朝日大に2回戦で敗れましたが、満足の行く結果になりましたか
飯塚:フルーレもエペもサーブルも、一回戦は上がれるんですけど、二回戦で優勝候補と当たっていて、そこ勝たないと全日本の切符も取れないので。フルーレもエペも実際、最初から決勝狙っていこうね、という話じゃなくて、一戦一戦相手を倒すことを考えてやっていたのが良かったです。

―1年生2名を加えた結成1年目のチームでここまで結果を残してきたことに実感は
本村:ありますね。
飯塚:ありますよね。リーグ戦で良かったんですけど関カレで落ちて、そこからはい上がれたので良かったです。

―関カレで3種目がベスト8でしたがインカレにかけてたところはありましたか
大石:関カレが不完全燃焼すぎて。逆に練習でもしっかりやって。
(燃えた、というか。)
飯塚:燃えましたね。

―話は逸れますが、学年がそれぞれ異なりますが、仲の良さの理由とは
本村:練習違うからあんま会わないけどね。昔から知っているよね。
飯塚:自分が1年のときは先輩、後輩が厳しくて先輩は本当に触れられないような存在だったんですよ。それで自分が辛かったのもあるし、上下関係が厳しいのが嫌だったんです。去年の小田嶋先輩からそういう感じだったので、それを受け継いで。去年もうまくいっていたので、その流れのまま引き継いだ感じです。

―一緒に遊んだりはされるんですか?
全員:しないんですよ!笑
飯塚:しないんですけど、練習でね。
大石:練習でも自分は違うところで練習しているから会わないんですよ。
(ではフェンシング、試合を通してだけで培っているんですね)
飯塚:そうですね。

―知らない人もたくさんいる競技だと思いますが、それぞれが考えるフェンシングの魅力を教えていただけますか
飯塚:駆け引き!駆け引きが楽しいです。
本村:自分がやってきたことを相手にぶつけて、戦うことが楽しいですね。
木村:誰もあんまり知らないんで…、その中でも心理戦が楽しいと思います。
大石:自分が良いときもあれば、悪いときもあるし、その中でその日の試合に対して気持ちとかコンディションを持っていったり、試合の中の流れをいかに持ってこれるかとか、駆け引きが楽しいところだと思います。

―最後に全日本へ向けて
飯塚:優勝とか高い目標を持つのも良いと思うんですけど、インカレでは目の前の相手を一つずつ勝ち抜いてきたので、同じように一戦一戦通して上まで行けたら良いなと思います。

 

フォトギャラリー

  • fen zennihon3-1躍進の女子チーム(左から大石・本村・飯塚・木村)
  • fen zennihon3-24年生の飯塚はサーブル個人でもベスト8
  • fen zennihon3-3本村はここぞの1本を取る強さを見せた
  • fen zennihon3-4フルーレ団体で流れを作った大石
  • fen zennihon3-5サーブル個人では飯塚と同校対決だった木村
  • fen zennihon3-6応援もつねに全力!!
  • fen zennihon3-7インカレでは2度決勝の舞台へ立った(左から飯塚・大石・本村・木村)
  • fen zennihon3-8フルーレ初優勝を成し遂げ、熱い抱擁を交わす飯塚と本村
 

 

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