フェンシング
 

男子フルーレ、大舞台で3位入賞!! 全日本選手権1日目/フェンシング部

第64回全日本フェンシング選手権大会(団体戦)
2011年11月25日(金)~27日(日)
会場:岐阜県大垣市武道館

 11月末、全日本選手権団体戦が開催された。高校生から実業団の強豪チームまでが揃い、フェンシング界の日本一を決める今大会は4年生の引退試合でもある。法大フェンシング部の今季最後の舞台が幕開けた。

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力強いプレーでけん引した男子フルーレの田村

試合結果

総合成績

種目選手名結果
男子フルーレ  田村晋平④、東純平③、菅野慶嗣③、辻慶謙②  3位 
 得点詳細  1回戦○45-32和歌山北高、2回戦〇45-27鳥羽高校、
準々決勝〇45-29大分クラブ、準決勝●33-45警視庁
 
 女子フルーレ 飯塚早紀④、本村祐里佳③、大石栞菜①   ベスト8
得点詳細   1回戦○44-36山梨クラブ、2回戦〇42-26大阪市信用金庫
準々決勝●37-43山形クラブ
 

田村「去年に比べたらすごい成長出来た」

  昨年4位に終わった男子フルーレ。チーム2年目を迎えた今年は「優勝」を目標に掲げて全日本に臨んでいた。
  初戦、2回戦ともに高校と対決。初戦の和歌山北高校は、東の出身校でもあり弟・哲平選手の名もあった。格下の相手に力が入りすぎた面もあったが、勝ち切りまずはベスト8を確定させた。準々決勝は大分クラブ。序盤で流れをものにすると、徐々にリードを広げていく。しかし、7セットめで辻が連続でポイントを奪われ33-26の7点差に。「大丈夫!」という励ましの声がベンチから飛ぶと、気合いを入れ直し、振り切った。残る2セットは東、田村が自分のペースを守って45-29で準決勝の舞台へ順当に勝ち進んだ。

  準決勝は男子フルーレにとって今大会の大一番――昨年の優勝チームである警視庁が相手だった。レベルの上がった相手に気合をいれて臨む。先陣を切った東が会心の突きを決め、2連続でポイントを奪うなど食らいつき、3-5で田村へ。足を動かし、一進一退の攻防。2点差を守って、辻に代わって初戦以来の起用となった菅野がピストへ。相手の激しいアタックで4点差とされるも、思い切りの良い攻めで粘り、点差を広げさせない。
 差がついたのは2順目。15-19で代わった菅野が攻めて行くも相手の素早い防御にポイントを取れず、わずかな隙を確実に突いてくる相手に6連続得点を許してしまった。「10」という差の重みが警視庁との力の差を物語る。しかし、決して諦めず、最後まで懸命に追いかけた。最終セット、田村が33-42と一桁台の点差まで乗せたが、連続でポイントを取られてしまう。そして、相手の上からの突きが胸に突き刺さり、45点目のランプが点灯した。

  男子フルーレが今季掲げた「優勝」の2文字は9月の関東選手権の1回だった。そのことに2年間チームを引っ張ってきた田村も、「自分たちの代で負けてしまった」と悔しさと部に対しての申し訳なさをにじませた。結果は残せなかったかもしれない。だが、全日本3位という実力は紛れもないものだ。警視庁には力の差を感じさせた試合となったものの、メダルを獲得出来なかった昨年の悔しさを晴らし、チーム最後の集大成を飾れたのではないか。今大会、1人1人が対峙する相手に向き合って、気迫のこもったプレーを見せ、力強いガッツポーズも何度も飛び出した。流れを悪くしたときは、ベンチから「大丈夫!!」という励ましの声を聞き、再び振り切る力を得ていたように思える。負けた悔しさは計り知れずあるだろう。だが、チームは1つだった。
  フルーレチームは来年、10人ほどのメンバーから編成し直すことになると東は話した。田村が抜ける穴は大きいだろうが、今後、大学内での団体メンバー争いから彼らの成長を臨めるように、そして悲願である「全日本優勝」を成し遂げて欲しい。(酒井 加奈)

女子フルーレ、全日本ベスト8入り

  男子フルーレと共に登場した女子フルーレ。先月行われた全日本学生選手権(インカレ)において、法大史上初となる優勝を成し遂げてから1ヶ月。学生チャンピオンとして、全日本の舞台でどんな戦いを見せたのか。

 1回戦の相手は山梨クラブ。まずは飯塚が第1セットを5ー1で締めると、その後も流れを渡すことはなく、最後の1セットを残して40ー28と大幅リードのまま、大石へとつないだ。迎えた第9セット。相手に連続得点を許すと、なかなか1本が決まらず、42ー34と点差が少しづつ縮まっていく。しかし、大石も積極的に前へ出て敵陣に追い込むと突きを決めた。その直後に2連取されたものの、大石が44点目を挙げたところでタイムアップ。44ー36で勝利し、2回戦へ駒を進めた。
 2回戦の相手は、大阪市信用金庫。一進一退の攻防が続くなか、試合が動いたのは、8ー7と1点リードで迎えた第4セット。本村が 連続ポイントで流れに乗るった。そして、29ー22で受け継いだ最終セット。ここで飯塚が4年としての本領を発揮する。開始してまもなく失点を許したものの、その後は攻撃を寄せ付けることなく、テンポよく突きが次々と決まる。8連続得点を挙げ、ラストの引き離しにかかると、着々と点差は開き、最後は42ー26で圧勝し準々決勝へと進出した。 

 ベスト4を懸けた準々決勝。その相手として立ちはだかったのは、去年も対戦し負けを喫している山形クラブだ。第1セットは3ー4と1点ビハインドで終えたものの、第2セットは5連続得点を与えてしまい4ー10と開始直後から離され、本村も悔しそうに天を仰ぐ。15ー23で第6セット、順番は大石へ。ここでも、先に2連取され1本切り返すも、更に3連続でポイントを奪われ勢いが失われていく。しかし、相手の胴体に力強いアタックを決めると、「思いっきり!」「楽しんでやれ!」といった激励も力に変えて、6連続で得点を奪取する。次の本村も、相手が攻撃を仕掛ける直前に突きを返し、25ー31と少しずつ点差を詰めていく。32ー37でアンカーの飯塚へと託す。33点目を挙げたものの、その後は相手に得点を重ねられ33ー41と点差を広げられる。しかし飯塚もひるむことなく、前へ出て果敢にアタックを仕掛けたが、最後は攻撃に踏み込んだ瞬間を狙われ、37ー43でタイムアップ。去年の雪辱を晴らすことは出来ず、ベスト8という悔しさ残る結果となった。

 今季初めのリーグ戦では2部との入れ替え戦に。だが、そこから力とチームワークを着実につけると数々の試合を制し、インカレ優勝といった快挙も成し遂げた。最後の大会である今回の全日本では、準決勝進出とはならなかったものの、社会人チームを2度も倒し見事ベスト8に輝いた。女子フルーレの1年間を通じての成長は明らかだ。これらの栄光は、今年で引退する飯塚にとっては自信に、本村と大石にとっては来季へのモチベーションとなるに違いない。(藤井 志帆)

選手の試合後のコメント

田村晋平選手(4年)

ー今大会振り返って
今日は優勝出来ずに終わったんですけど…警視庁強かったです。

ー学生最後の大会でしたが今大会にかける気持ちは
ありましたけど、あまり試合している時は感じなかったです。いつも通りやりました。

ーインカレでは悔しい思いをしましたが全日本に向けてチーム内で話し合ってきたことはありますか
チームもそうですし、コーチの方に指導していただいて、良い調子で試合に臨むことは出来ました。

ー1年間を振り返って
(フルーレは)先輩方がずっと優勝していて強くて、自分の代で負けてしまったんですけど…去年に比べたらすごい成長出来たと思います。

ーチーム2年目になって変わったことは
1年目は周りに助けてもらったというのがあるんですけど、四年生になって自分が引っ張って行こうという気持ちでやれました。

ー監督が「強引に行きすぎだ」という言葉をかけられてましたが、今日は力強さがありました
最初の1,2回戦は格下だったので、(高校生)力入っちゃったのはありましたね。

ー4年間を振り返るといかがですか
色々な大学がありますけど、法政大学で4年間出来てよかったなと思います。

ー田村選手にとってフェンシング部とはどんな存在でしたか
部活動です(笑)。(考えて)家族っていうわけでもないですし、そんな仲いいわけでもないですけど、自分の4年間で社会に出る上で成長出来た場所だと思います。
 

東純平選手(3年)

ー今大会を振り返って
去年は4位だったので3位に入れて率直に良かったと思います。

ー満足のいくものになりましたか
チームとしては優勝を目指してやっていたので、悔しいっていうのはあるんですけど、結果なので素直に受け止めます。

ー大一番となった警視庁戦はいかがでしたか
警視庁は去年も優勝していて、ナショナルチームも2人入っていて、自分たちは誰もそういう選手がいないので、胸を借りるつもりでやりました。

ー田村選手が今大会で引退を迎えますが、後輩たちで何か決めていたことはありますか
試合に勝つことが一番で、僕たちは4年生がいなかったので2年間同じチームでやってきたので、どうしても勝ちたかったんですけど…。自分たちには警視庁の試合は経験になったかもしれないですけど、田村先輩には申し訳ないです。

ー田村選手はどんな存在でしたか
そんな口では色々言わないですけど、プレーでチームを引っ張ってくれて、自分たちもあの人がいなければ成長出来なかったと思うので、良い先輩でした。

ー来年は現3年生が引っ張って新しいチームを作ると思いますが
来年入ってくる選手もフルーレが3人いて、2年生も3人いて、自分たちも含めて10人近くいるので、その中でメンバー争いを活性化させて、今だと同じメンバーですけど、どんどん新しい選手が出てくるように頑張りたいです。

ー1年を振り返って
最悪でした。色んな大会には出させてもらったんですけど、自分の思い通りにはいかなくて。最終的に全日本で3位に入れて、個人としては納得してないですけど、法政大学としてはよかったと思います。

ー最後に来年の目標を聞かせてください
全日本で優勝します!

菅野慶嗣選手(3年)

―どんな想いで全日本に挑みましたか
自分的には試合のなかで波があるので、勝ったり負けたり、それを出さないように安定させようと思ったんですけど…。でもなかなか緊張というか考えすぎというか。警視庁(戦)は思いっきりやろうと。(監督からも「思いっきりやれ」との声がかかってましたね。気持ち的にラクになりましたか?)そうですね、思いっきりやりたかったんで。次の試合が「点をとられないようにしろ」となって、それがプレッシャーになって。次につなげる試合ができなかったです。

―今日の試合を振り返っていかがでしたか
4年の先輩(田村選手)が最後だったんですけど、3位という微妙な順位で…。決勝まで行きたかったです。自分のせいで流れもってかれたので申し訳ないです。

―今年1年振り返っていかがでしたか
あまり充実してなかったです。壁にぶちあたったので。

―去年と今年でチームに変化はありましたか
自分が弱くなりました。

―田村さんへのメッセージをお願いします
謝るだけですね。「すみません」って…。申し訳ないです。引退の試合でやらかしたので。

―来季のチームについて
チームのことは東に任せて、自分の仕事をしっかりやろうと思います。

辻慶謙選手(2年)

―今日の試合を振り返っていかがでしたか
んなに良くはなかったです。

―全日本に対する緊張感はありましたか
なかったです。(去年も出場なされたんですか?)去年も全日本出たんですけど、試合はなくて。でも緊張はなかったです。

―3位という順位についてはどう思いますか
悔しいです。来年はもっと上に行けるように…。

―新しくなるチームについて
足を引っ張ってしまったので、来年はもっと上に…。田村さんがいなくなるので頑張りたいです。下からも入ってくるので。

―田村さんへのメッセージをお願いします
足を引っ張りましたけど、ありがとうございます。

―来期の目標は
目指せ団体優勝で。

 

フォトギャラリー

  • zennihon1-1力強いプレーでけん引した男子フルーレの田村
  • zennihon1-2何度もガッツポーズを見せた
  • zennihon1-3東も気合の入った攻めを見せる
  • zennihon1-4警視庁戦では後悔の念を口にした菅野(左)
  • zennihon1-5辻は自分のペースをなかなか確立できなかった
  • zennihon1-6フルーレチーム、最後の円陣の姿
  • zennihon1-7表彰台へ!!(左から東・菅野・田村・辻)
  • zennihon1-8女子フルーレはベスト8止まりとなったが健闘した
 

 

 

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