フェンシング

今シーズン最後の大会 全日本選手権団体戦開幕!/フェンシング部

第65回全日本フェンシング選手権大会(団体戦)
日時:2012年12月14日(金)~16日(日)
会場:台東リバーサイドスポーツセンター

今シーズン最後の大会にあたる、全日本選手権団体戦(以下、全日本)がついに開幕した。この三日間でフェンシング界の日本一チームが決まる。初日は、男子サーブルと女子フル―レが登場。男子サーブルの水谷と大石はこれがラストマッチとなったが、果たして結果は――。

決定戦を経ての3位入賞

試合結果

総合成績

種目選手結果得点詳細
男子サーブル 水谷一貴④・大石峻司④・斎藤采③・吉田健人② 3位 2回戦○45‐12山口クラブ、準々決勝○45‐32中大、準決勝●24‐45NEXUS、3位決定戦○45‐28岐阜クラブ
女子フル―レ 本村祐里佳④、大石栞菜②、久良知美帆①、小林未来① ベスト8 1回戦○45‐12羽鳥北高校、2回戦○45‐18島根クラブ、準々決勝●37‐45和歌山クラブ

※選手の後ろの数字は学年

男子サーブル 価値ある3位

 シードを得て二回戦から法大は登場。チーム初戦の山口クラブ戦は、24連続でポイントを奪うなど序盤から勢いに乗り、相手を寄せ付けず45‐12で圧勝した。三回戦はインカレで今季初黒星を喫した因縁の中大と激突。立ちあがりからシーソーゲームの様相を見せるも、法大が終始リードを保つ。終盤に追い上げを受けるが、10ポイント以上の差をつけて勝利した。しかし、中大は来季を見据えたようなメンバー構成で主将の野里は不出場。その野里にインカレで泥をつけられた水谷は「勝ち逃げされたようで悔しい」と本音をこぼした。準々決勝の相手は、全日本選手権で優勝するために越えなければならない社会人チームのNEXUS。意気込む法大だが、一番手の吉田健がいきなり5連続で失点しつまづくと、序盤から追う立場に立たされる。水谷がチーム総得点の半分にあたる12ポイントを稼ぐ奮闘を見せたが、結果は24-45と完敗。「力の差を見せつけられた」(水谷)と、メンバーは悔しさ滲ませた。
 例年ならここで終わりであるが、今年からは3位決定戦が採用されたためもう1試合残っている。表彰台をかけて戦う相手は岐阜クラブ。岐阜出身である水谷にとって、相手メンバーは全員高校の先輩であった。しかし、ピストに入れば関係ない。仲間を鼓舞すると、ついに本当の最終戦が始まった。第1セット、先頭の水谷がリードを奪うが、腰を痛めている大石が逆転を許してしまう。大石に代わって出場した斎藤も苦戦を強いられたが再び逆転。そのままリードを守り切り3位を確保した。毎年"3位”という結果を「複雑な気持ち」と大石は語るが、決定戦を経ての今年の3位は、例年よりも価値のあるものだろう。
 チームを常にけん引し、支えていた2人の最上級生が抜ける来季。新たにチームを勝利へ導くのは、サーブルキャプテンとなる斉藤。そして、今季団体メンバーに定着した吉田健と、着実に好成績を残している安藤も含めた3人が濃厚だ。「勝つのが当たり前」(水谷)であるサーブルメンバーへの重みやプレッシャーは、計り知れない。覚悟を決め、いざ新たなサーブルチームが王者への道に一歩を踏み込む。

女子フルーレ まさかの逆転負け

昨年はベスト8に終わった女子フル―レ。直前の練習取材で「具体的な目標を考えていない」とキャプテンの本村は語ったが、去年を上回る成績を狙うのは間違いない。初戦の羽島高校は45‐12で快勝。幸先良くスタートを切ると、島根クラブ戦も序盤から攻め立てリードを奪い続ける。久良知が連続でポイントを取る活躍を見せ、こちらも45‐18と大差で勝利した。ここまで順調なフル―レ陣だったが、ベスト8をかけた和歌山クラブ戦で歯車が狂う。一番手の大石から、久良知、本村と一周した時点で15‐5と試合を優位に進める。しかし、続く久良知が相手の反撃を受けると、ここからポイントの取り合いとなる。リードは保つも、差を広げることができない、そんな嫌な展開の中でアクシデントが起こった。突きにいった本村が足を踏み外す。苦悶の表情を浮かべたまま起き上がることができず、試合は一時中断となった。応急処置を受けた本村は、そのまま試合に復帰するが本来のキレはなく失点を重ねてしまう。ここまで安定してポイントを奪っていた大石に期待がかかるが、嫌な流れを変えることができない。1点リードでバトンを受けるも、相手の勢いに押され逆転を許してしまう。途中、審判団と悶着する場面もあり、終盤は試合に集中しきれないような状況で必死の反撃を見せたが、及ばず45点目を奪われ敗戦。内容、結果ともに納得がいかず、女子フル―レのメンバーは涙をのんだ。

試合後の選手のコメント

水谷一貴 主将(法4)

ー最後の試合を終えてみて

今回の全日本はあまり良くなかったんですけど、メダル取れて終われたっていうのがホッとしてる感じですね。4年間…長かったです。

ー全日本の試合の感想はどうですか
中大戦は、野里がいなかったのがほんとに悔しかったですね。いたけど補欠で出なかったんで、それがちょっと悔しかったなぁって。いいんですけど、勝ち逃げされた感があって。(野里選手が)いても勝てると思うんですよ、次は。けど、やっぱりいないぶん悔しかったですし、でも絶対勝ってやろうと思ったから勝ったと思うんで、もう次のNEXUS戦に向けて頑張ってましたね。ネクサス戦は朝日と競ってたんで、俺らも頑張ればいけるんじゃないかなって思ってたんですけど、力の差を見せつけられたとは思いましたね。(岐阜クラブの印象は)岐阜クラブは、僕が岐阜(出身)なんでみんな同じ高校の先輩3人だったんですけど、後ろに監督いたら関係なかったです(笑)。敵は敵ってなったんで、思いっきり。あとは、3決が最後だったから「あと3つ、あと3つ」ってしっかりみんなで頑張りましたね。

ーチームの雰囲気はどうでしたか
このチームでできる最後の戦いだから頑張ろうなっていうのをチームで話しあったんで、そのぶんポイント取ったら嬉しかったし、取れなくても「次いこう!」って声かけもできたんじゃないかなって思います。

ー今年1年はどんなシーズンでしたか
正直言うと、すごい辛かったですね。ほんっとに辛かったです。

ーそれは主将としてですか
そうです。「勝って当たり前」ってチームの主将で、歴史の重みのある主将。サーブルの最後前とか本当にいろんなもの背負ってきたんで。それに、チームを自分の思い描いてるようにするのすごく難しくて、そういうので苦労したのはありますね。

ー今終わってみてホッとされてますか
ホッとしている部分もあるんですけど、もっとこうしたかったなっていう後悔もありますね。

ー主将として苦しかったときや嬉しかったときは
苦しかったのは、自分の理想のチームに簡単にはいかなかったってことが苦しかったです。嬉しかったことは、自分の呼びかけにみんなが応えてくれたこととか、試合で勝てたことが嬉しかったですね。

ー後輩に期待することは
期待っていうか、これから次4年生になる後輩たちには伝えたいんですけど、すごい重みがあるんですよね。ほんとに苦しいんですよ。だけど、それを乗り越えたときにすごく喜びがあるので、それを1・2・3年でわかる人は少ないと思うんですよ。だから4年になって、苦しいことがすごくわかると思うから、その重みをしっかり受け止めてこれから練習とかも試合までのスパンが長かったりして、辛いときでも休むとこは休んで、入れるとこは入れてしっかり合宿とかもやってくれたら絶対勝てるチームだと思うので。みんなで頑張ってほしいですね。

ー今後もフェンシングは続けられますか
はい、国体とか全日本とかやるかもしれないですね。

ー法大とあたるかもしれないですね
そうですね!今日、(新井)弘太先輩(現NEXUS)と逆のほうでやってみて「やっぱりこの人強いんだな」っていうのもありましたし(笑)。(法大と)当たったら、「こいつ強くなったな」とかいろいろわかると思うんで楽しみです。

大石峻司選手(営4)

ー全て試合を終えて今の気持ちは
全日本を目標に1年間、4年間やってきて、最後の大会で3位で。毎年3位なんですけど嬉しいような悔しいような複雑な気持ちですね。

ー試合のなかで腰を痛めていたと伺いました
いや、事前合宿をしたときから腰がすごく痛くて、まともに動ける状態じゃなかったんですごい不安は強かったですね。

ー全日本の試合を振り返ってどうですか
波が激しかったですね。すごく良い試合もあればすごくダメな試合もあったんで、平凡って感じでまぁまぁですかね。

ー中大との準々決勝はインカレのリベンジをいう思いは強かったですか
それは強かったですね。やっぱ負けっぱなしで終わるのは嫌だったんで。すごい頑張りました。

ー準決勝のNEXUS戦は
もう向こうが何枚も上手で何してもかなわない感じがあって。上とのレベルがすごいあるなって感じさせられました。

ー4年間終えての感想は
やりきった感はすごいありますね。高校と違う種目をやって最後ここまで来れたんで、しっかり自分たちの代である程度の成績が残せて良かったなって思います。

ー4年間のなかで印象に残ってるときは
自分が3年生のときの関カレの試合で、そのとき(新井)弘太先輩(現NEXUS)がいなくて自分が出されることになって、今まで団体戦出たことなかったんですけど関カレ初めて出て、優勝に貢献できたことがすごく嬉しかったです。

ー逆に苦労したときは
王座ですかね。教育実習に行ってて2週間まともに練習してなくて、その2週間後に試合だったんですごい辛かったです(笑)

ー後輩へ託す思いは
自分たちずっと順調に進んできて最後取り損ねちゃったので、来年以降は全部練習して全日本に臨んでほしいですね。個人でメダル狙える奴も…吉田健人とかインカレでメダル狙えると思うんで、個人でも勝って団体でも勝ってっていう風になってほしいです。

ーこれからもフェンシングは続けられますか
いや、選手としてはそんなにやるつもりなくて、教員になるつもりなんで、高校の部活で後輩を教える側に回りたいと思います。

斉藤采選手(法3)

―準決勝までを振り返って
最初山口クラブは、中大はインカレで負けてるんで、借りを返すつもりで試合に入りましたし、リベンジするつもりでした。

―敗れた準決勝はネクサスとの対戦でした
練習量も実力もあっちが上ですけど、絶対に勝てないってことではないので、先輩達がそういう気持ちで入っているのは感じました。本当は大石先輩が凄い腰を痛めていたので、いつでも行けるように準備していました。

―3位決定戦では試合に出場していましたが
相手があれしてくる、これしてくるんじゃないかっていうのを色々予想してしまって、自分のフェンシングが出来なくなってしまって、負けてしまいました。来年からは4年生になってサーブルでキャプテンになるので、やっぱりインカレにしろ今回の全日本にしろ、大きい大会で金星をあげてチームを引っ張るのが僕の役目になるので、頑張っていきたいと思います。

―今年1年を振り返って
まあ後輩が凄い育ってきて、あんまり試合に出ることは1年生の時ほどはなかったので、3年生になって4年生の力だったりこれからどうすればいいのかとか4年生に学ぶことは多かったですし、今年の4年生以上に来年は頑張りたいと思った1年でした。

―来年度のサーブルキャプテンとして、何かしていこうと考えていることはありますか
試合で優勝することはもちろんなんですけど、社会に出れる人間を作るっていうことも法政フェンシング部の目標なので、チーム一丸になればそういう社会に出て活躍出来る人間形成が出来ると思うので、面倒くさがらず、頑張っていきたいと思います。

吉田健人選手(法2)

―1回戦の試合を振り返って
一回り目は良かったんですけど、二回り目自分良くなくて、得点差が開いて余裕が出て、気を抜いて試合終盤に逆転を許したので、どんな相手でも全力倒せるようにしなくてはいけないと思いました。

―2回戦の中大戦はインカレのリベンジを果たしましたが
中大戦は相手の最後周りのキャプテンが出てなくて、来年に向けての新チームと言うことあって、自分は来年もいるので、そこを警戒して、インカレも負けてたんで、大勝出来て良かったです。

―準決勝のネクサス戦に関しては
やっぱりネクサス戦はは最初に自分が出て流れを悪くしてしまって、技術もフィジカル抜けてて、強かったです。

―3位と言う結果については
去年は3決無かったんですけど、今年は岐阜クラブに点差つけて勝つことが出来たので、悪くなかったと思います。

―今年1年を振り返って
インカレまでずっと学生の試合では法政が優勝してたんですけど、インカレで負けてしまって、やっぱりインカレでの優勝が目標だったので、悔いの残る試合でした。来年に向けてはインカレで負けて悔しさがあるので、新しいチームで全部優勝できるように、5冠とれるように頑張りたいです。

 

フォトギャラリー

  • 腰痛を抱えながら戦った大石
  • 円陣を組む女子フル―レ
  • 大石も奮闘した
  • 悔しさを残した本村
 

 

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