フェンシング

男子エペ、準優勝で有終の美! 全日本選手権最終日/フェンシング部

全日本選手権(団体戦)
日時:2012年12月14日(金)~16日(日)
会場:台東リバーサイドSC

春のリーグ戦開幕から7ヵ月。この日が法大フェンシング部にとって2012年の最後の試合だ。行われた種目は男女ともにエペ。果たして日本フェンシング界の頂点を決める戦いで、有終の美を飾ることは出来たのであろうか。

表彰式で充実した表情を浮かべる男子エペチーム

試合結果

総合成績

 出場選手結果得点詳細
 男子エペ 鈴木理来③、吉田玲③、吉沢有紀②、加藤祥②  準優勝   2回戦○法大45-39京都クラブ、準々決勝○法大45-36中大、準決勝○法大45-42警視庁、決勝●法大40-44NEXUS
 女子エペ 本村祐里佳④、大石栞菜②、小林未来①、久良知美帆①   ベスト8 2回戦 ○法大45-32埼玉栄、準々決勝●法大41-45関学大

*名前の後の数字は学年

男子エペ 王者をねじ伏せ堂々の準優勝

2回戦から出場した法大の初戦の相手は京都クラブ。序盤からリードした法大は以降着々とリードを広げ、危なげなく勝利した。準々決勝では関カレ、インカレ共に勝利していた中大と対戦。序盤こそ相手にリードを許す展開だったが、第3セットに吉田玲がドゥブル(両突き。お互いに点が入る)を含む9連続得点で勝ち越すと、その後は下級生の吉沢、加藤の活躍もありリードしたまましっかりと点差を広げる。最後はインカレに続くアンカーのみでの出場となった鈴木が締め、危なげなく4強入りを果たした。
そして迎えた準決勝。相手は全日本選手権3連覇を狙う王者・警視庁。最初に魅せたのは、第2セットを3-5で託された加藤。恐れず相手の懐に飛び込んで行き得点を量産し、一気に10-8と逆転。これで勢いに乗った法大は、第4セットまでに8点をリードすると、その後は相手に押されながらも、ドゥブルや時間を使ったプレーでチーム一丸で繋いで行き、38ー35でアンカーの鈴木に勝利を託す。警視庁も全日本個人でも実績のある奥を起用し勝負を仕掛けたが、この1年常にアンカーを任されてきた鈴木は動じなかった。相手の猛攻により2点差まで詰め寄られたが、最後は見事にシングル(自分だけ点を取ること)でランプを点灯させ、ついに王者から大金星を奪って見せた。
たどり着いた日本一を賭けた舞台。その相手は北京五輪代表の西田に見延、平野両選手という、全員が法大ОBのメンバーで初優勝を狙うNEXUS。トップバッターを務めた吉田が4-4と互角の試合を見せると、続く鈴木・吉沢も食らいつき1点を争う展開となる。2順目も緊張感が漂う均衡した試合が続くが、各上相手に一歩も引くことなく、27-28とわずか1点差で3順目に入る。第7セット、吉沢が3連続でシングルを決め31-30と逆転に成功。第8セットでは吉田が一度は逆転されるも、終盤にアタックが炸裂し33-33で最終セットへ。日本一の行方は、アンカーの鈴木に託された。祈るベンチ、身を乗り出して声援を送る応援席。その期待に応えるように、法大側にランプが点灯するたびに大きな声援が沸いた。試合が動いたのは試合終了まであと1分弱、38-38の場面。ここから相手に3連続でシングルを許すと、反撃及ばず40-44で試合終了。悲願の優勝はならず、鈴木はピストにしゃがみ込み悔しげな表情を浮かべた。
3年ぶりの全日本制覇はならなかったが、6月の王座決定戦で準決勝で敗退したチームとは見違えるような強さで関カレ、インカレを制し、全日本選手権でも準優勝を果たした男子エペチーム。個性あふれる選手たちが一丸となり、チームとして結束する様子は、ベンチの選手が試合中にアドバイスを送るシーンや、得点時に全員が立ち上がって喜ぶ姿に雰囲気の良さに表れている。来年も抜けるメンバーはいないが、「下にも強い選手がいるし、常に競争はある」と鈴木は語る。部内の厳しい競争を乗り越え、来年度こそは学生タイトル総なめ、そして悲願の全日本王者へ―飽くなき勝利への欲求を胸に、男子エペは2013年も突き進む。

女子エペ 力出し切れず8強止まり

昨年の全日本選手権で3位となり、今大会でも上位進出を期待された女子エペであったが、道半ばに敗退した。
今年度主将として精神面でも、また3種目全ての団体戦に出場しプレーの面でもチームを引っ張ってきた本村の最後の試合。シードのため2回戦からの登場となった法大は、埼玉栄高校と対戦。序盤から大石、小林のアタックが決まり、大きくリードを奪う。結局そのままポイントを重ねていき、45ー32で見事勝利を飾る。大学生としての力を見せつけた。
続く準々決勝の相手は、関西の強豪・関学大。第6セットまでは法大が1点のリードを奪っていたが、第7セットになると小林が相手選手の反撃を受け逆転を許し、3点差まで広げられてしまう。続く大石栞は何とか粘り、29ー30でキャプテン本村にバトンを渡す。しかしここで逆に点を奪われてしまい、4点差をつけられてしまう。必死の反撃を繰り返すがなかなか差を詰めることが出来ず、最後は相手のアタックが決まり41-45。ベスト8で涙をのむことになってしまった。
女子エペはリーグ戦で2部降格を味わう苦いスタートに始まり、インカレでは見事3位に入賞したが、昨年の好成績とは一転、やや不本意な結果に終わった印象だ。柱であった本村が抜ける来季も厳しい戦いが予想される。1年生ながら多くの試合に出場し、着実に成長してきた小林を中心に、来年はさらなる飛躍を成し遂げて欲しい。

試合後の選手のコメント

鈴木理来選手(文3)

今の気持ちとしては悔しいほうが大きいですか
はい、悔しいです…

―準決勝までの試合を振り返って
いや、もういつも通りですね。みんな誰も緊張とかしてなかったし、いつも通りただ勝ちに行くっていうだけでしたね。

あの段階でのご自身の調子はいかがでしたか
あの段階と言うか、今日一日通じて良かったと思います。

準決勝の相手は連覇中の警視庁でしたが
勝ちに行くつもりでした。負けるような試合では無いと思ってたんで、ちゃんとみんなで考えてやれば勝てる試合だと思ってたんで、勝ちに行きました。

最後のアンカーを任されましたが、どんな試合でしたか
簡単な試合になるとは思ってなかったんで、ひたすら集中して、あとはちゃんと自分でやること決めてからやってました。

勝った瞬間の気持ちは
いや、嬉しかったですね。

決勝はメンバー全員が法大OBのNEXUSとの対戦でしたが
OBなんで、向こうもこっちもやることは大体わかってるんで、差がつくようなゲームじゃない思ってたんで、そうですね…。まあでも自分たちはいつも通りちゃんとみんなで話し合って、本当最初から最後までみんなで話し合ってゲームをやるっていうのは変わらなかったんで、決勝までずっとそんな感じですね。で、最後も結局全部使ったのもそれがいつも通りの形なんで、まあでも祥に楽させてもらった分、ちゃんとやろうと思ってました。

やはり緊張しましたか
緊張してたんですけど、でも凄い楽しかったですね。

この1年間を振り返って
1年間通したら、負けた試合もありましたけど、凄い良い一年間だったと思います。チームとしての形も出来たし、チームワークも一年間通して試合の中でちゃんと出して行けたんで、1年間良かったと思います。王座とかも落としたんですけど、来年も自分たちはあるんで、落とした試合や落としかけた試合をしっかり反省して、来年は全部制覇したいと思います。

男子エペは来年誰もメンバーが抜けませんが
エペはチームは変わらないって言ってるだけで、全然まだ下にもいっぱい人はいるんで、全然競争はチーム内であると思うんで、個人としては自分のこの位置を譲る気はないんで、しっかり来年1年間頼りになる最後周りと言うか、チームの選手として頑張っていきたいと思います。課題とかはそうですね…やっぱりこういうレベルの試合になると圧倒的に突き放す力が無いと、やっぱり自分が最後周りなので、自分が一番チームを勢いづけるし、負けてても自分が逆転しなきゃいけないし、勝って渡されても自分が守り通さなきゃいけないので、もっとシングルをしっかり取れるフェンシングをこの1年間というか、また4月から試合が始まるんですけど、この冬の間に勉強していきたいと思います。
 

吉田玲選手(文3)

2回戦、準々決勝の内容についてはいかがでしたか
2回戦の京都クラブが凄い怖くて、全日本ベスト4、8とかの選手もいるので、1回戦が山場だと思ってました。でも、シードだったんで(1回戦の京都クラブの)試合見てみると、実際、そうでもなくて。でも、いつも油断して1発で負けちゃうんで、そこは前回の反省をして、しっかりと試合に臨みました。
準々決勝の中大は、普段からやっているので、特に気負いはありませんでしたけど、調子がよさそうだったので、凄い警戒しました。今回の目標自体が「油断しない」ことだったのでそこはよくできてよかったです。技術面は特に変わりませんが、調子がよかったので問題なかったです。

準決勝、警視庁戦前はどのようなモチベーションでしたか
練習試合やったんですけど、負けはしたんですが、「本番ガチだったら勝てるかな」っていう考えでした。

警視庁戦の内容について
実際、やってみて、序盤でリードしないと負けると思ったんで、最初めっちゃ集中してやったらリード奪えて、そのまま勝てて、上手く計画通り行きました。特に加藤がほんとうに頑張ってくれてました。

警視庁に勝った感想は
勝てる、勝てる、とは言ってたんですけど、本当はどうか分からなかったので。・・・うれしかったと思うんですけど次の試合が悔しすぎたのでよく覚えてません。

決勝、NEXUS戦について
自分は負けるだろうなと思ってましたけど、みんな大丈夫、大丈夫言ってくれて、結果・・・。自分が最初、残りの2試合で足引っ張っちゃたんで、精神的に弱いなと思いましたね。

チームとしてはどのような方針で臨んでいましたか
いつも話し合って、何点までとって、って言われてから行くんですけど、それ(NEXUS)をやらしてくれなくて・・・。

今年の大会を振り返って
全日本もとりたかったし、5冠とりたかったし、王座も悔しい、って思います。

来年へむけて
試合前くらいはエペの練習しようと思います。で、万全の準備をしたいです。
 

本村祐里佳選手(文4)

4年間最後の試合を終えて今の気持ちはどうですか
フルーレとエペは最後悔い残る形で終わってしまったんですけど、サーブルで3位という結果残せたのがすごい嬉しくて、やりきった感はあります。けど同時に、悔いも少しありますね。

フルーレのときに足首をけがされてましたが、最後まで出ようと
代えられるほど人数も多くなくて自分が3種目やるしかなかったんで、けがしててもやるしかない!と思いました。

女子サーブルの全日本でのメダルは、法大で初めてですね
あ、そうなんですか?!聞いて初めて知りました(笑)嬉しいです。

最後回りの変更についての意図は
自分けがしちゃったんで、いつでも万が一に備えて交代できるように自分を早回しにして。あんまり調子良くなかったんで、早く出して、あとはつなげるっていう形にする作戦でした。今後のためにもっていう気持ちもありますし、両方含めたメンバー変えでした。

今シーズンを振り返ってみていかがですか
色々あって……自分自身も色々あったんですけど、後輩の成長する姿が目にみてわかるくらい成長してたんで、それを見て「すごいな」ってパワーもらってました。自分が不調になったり色々あったのは心残りなんですけど、来年にもつながってほしいなって気持ちはありますね。なんて言ったらいいのかわかんないですけど…色々ありましたね。でも、いろんな経験ができましたね。試合も全部出たりとかも、めったにできない経験なので(笑)

法大フェンシング部として、どんな4年間でしたか
女子は同期いなくて1人だったんで、1年のときは仕事だったりとか、色んな先輩の支えがあったりとか教わったことがありました。今まで、4年間やりきることを目標に、4年で1番良い成績を残すためにコツコツ頑張ってきたつもりです。その目標には最後達成できなかったんですけど、でも今までやってきたことがすごく自分の身になってると思うんで、それは4年間学んだことを生かして来年から自分の力にしていきたいなと思います。

4年間で苦労したときは
今も1番辛いですね。自分の力で何もできないときが1番辛いです。仕事が上手くいかなくて悩むこともありましたけど、でも自分自身が納得いく試合ができなかったりとかチームの雰囲気乱してしまったりだとか、そういうので自分の力不足を感じるときが辛かったですね。

逆に印象に残ってることは
印象に残ってるのは、去年のインカレのフルーレ優勝もそうですし、1番最初に優勝したのが、自分が2年のときの関カレのサーブルなんです。そのころ、まだリーグ戦のときとか自分がサーブル出るってわけでもなくて、でも自分が3種目出るってなった秋の関カレで初めて優勝したので、そのときも印象に残ってますし、去年のインカレの優勝も、去年がすごく成績残せたのでいろんな経験できたなって思いました。

後輩にはどんなチームになってほしいと思いますか
人数増えると思うので色々大変だと思うんですけど、一人一人みんなが力出せるようなチームの雰囲気だとか、試合も頑張ってほしいです。自分みたいに苦いことがないように、一人一人が思いっきりできるようなチームになってほしいですね。

後輩から慕われている本村さんの姿が印象的でした
そんなことないです、ほんとに(笑)自分そんな引っ張っていくタイプじゃないんで。「ああしろこうしろ」とか言えないですし。「一緒にやろう!」ってタイプなので。キャプテンらしいことしたかって言われるとしてないんですけど、でも良い後輩にも恵まれましたね。ほんとに後輩の力が支えで。1年生の元気さだとか、プレーで思いっきりやってきてくれるところとかすごくそれが力になって、自分も頑張ろうって思いましたし、自分がどんなに試合続きで辛くても笑顔で話してくれたりとか、そういうのがすごい良かったです。

今後もフェンシングは続けられますか
いや、続けないですね。勉強のほうに専念します。

今日で本当に最後だったんですね
本当に最後ですね。4年間3種目やったんでもう…身体が限界です(笑)引退ですね。

 

フォトギャラリー

  • ガッツポーズをする鈴木とベンチ
  • 成長した姿を見せた加藤
  • 応援席も一丸になって選手を後押しした
  • NEXUSに敗れ、思わずしゃがみ込む鈴木
  • 来年以降の活躍にも期待したい小林
  • フルーレとエペの2種目で奮闘を見せた久良知
  • 最後の大会、3日間の激闘を戦い抜いた本村
 

 

 

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