フェンシング

【フェンシング】 関東学生リーグ戦1、2日目 男子フルーレ、苦しみながらも王座決定戦へ!

関東学生フェンシングリーグ戦
2013年5月12日(日)、13日(月)
駒沢屋内球技場

大学フェンシング界の「常勝軍団」法大の戦いが、いよいよ開幕した。先陣を切ったのは、男女フルーレ。ともに昨年のリーグ戦では不本意な成績に終わり、全日本学生王座決定戦に出場することが出来なかった種目だけに、リベンジの舞台に注目が集まった。

勝利のハイタッチ!(小久保、長島)

試合結果

総合成績

種目出場選手得点詳細結果
男子フルーレ 山田祥太④、吉田玲④、辻慶謙④、長島徳幸②、小久保航汰②、東哲平② ○45ー28中大、●34-45日大、○45-24日体大、●35-45早大、 2位
女子フルーレ 大石栞菜③、久良知美帆②、真田玲奈①、緒方渚① ●27-31早大、●30-45日女体大、●40-41日大、○45-31日体大、○45-30専大 4位

男子フルーレ 2敗を喫し王座へ課題も

リーグ戦で最多32回の優勝を勝ち取りながら、ここ3年間頂点から見放されている男子フルーレ。近年逃し続けている王座決定戦の出場権を勝ち取る意味でも、負けられない公式戦初戦である。
初戦の中大戦のメンバーには、吉田玲、長島、小久保が選ばれた。第1セットこそ長島が相手にリードを許してしまうが、第2セットで4年生の吉田玲が逆転に成功。その後は長島、小久保の2年生コンビが積極的にアタックを仕掛けて得点を重ねていき、45-28と地力の違いを見せつけ完勝した。続く相手は、優勝候補にも名が上がる強豪・日大。最初にピストに上がったのは、今年度主将の山田だったが、2-5とリードを奪われてしまう。続く第2セットもリードを広げられたが、第3セットでは、長島が得意のアタックを次々と繰り出し、1点差まで詰め寄った。しかし、その後は再び相手に突き放され、不調の山田に代わって出場した小久保も流れを変える活躍が出来ず、34-45と昨年に続き完敗を喫してしまった。
迎えた2日目の初戦の日体大戦では、東が今大会初出場。終始危なげない展開で45-24と快勝し、最大の難敵、昨年度リーグ王者の早大との試合に弾みをつけた。しかし、迎えた早大戦では序盤から相手の鋭いアタックと、素早いリポスト(相手の攻撃を払ってから突く攻撃)に吉田玲、長島、東の各選手が苦しめられ、徐々に点差を離される展開に。第7セット終了時点で11点差と大差のリードを許してしまう。しかし第8セット、ピストに上がった長島が、昨年度のインカレ個人チャンピオンの北川相手に次々とアタックを決め、このセットだけで10点を奪う大活躍で点差を3点まで縮める。逆転勝利への期待が高まったが、最終セットは小久保が相手に圧倒され35-45で敗戦した。最終戦の明大戦では山田、辻、吉田玲の4年生トリオでメンバーを組むと、それぞれが個人の持ち味を発揮してリードを広げていき、早大戦の敗戦を引きずらずに45-30で勝利した。
3勝2敗ながら突数差で2位に入り、辛くも全日本学生王座決定戦の切符(リーグ戦の男女各種目3位以上が出場権)を掴んだ。しかし、特に優勝した早大との試合では、現時点での力の差を感じずにはいられなかった。他種目に比べ選手層が厚いということもあるのか、レギュラーメンバーを固定出来ていなかった点も気になる。4年ぶりに春の王者の座を奪還するためにも、チームを引っ張った長島や吉田玲を中心に、個人とチームの実力をさらに底上げしなければならないだろう。

女子フルーレ エースが奮闘も、悔しい1本勝負での敗戦…

昨年度4位の女子フルーレの初戦は、ディフェンディングチャンピオンの早大。最初にピストに上がったのはルーキーの真田だったが、動きにカタさが否めず、0-5といきなり劣勢に立たされてしまう。その後も劣勢が続くが、9-16となった第6セット、今年度主将を任された大石栞が得点を量産し、18-21と点差を縮める。3点差のまま最終セットを迎え、再び大石が奮闘するも、27-31で敗れてしまう。2戦目の日女体大戦は、序盤からリードを奪われ、巻き返すきっかけを掴めないまま30-45で敗戦。続く日大戦では、下級生の久良知、真田の頑張りもあり、3点差で最終セットを迎えると、これを大石栞が見事に追いつき勝負は1本勝負に持ち込まれる。リーグ戦初勝利へ、息をのむ法大ベンチ。しかし、相手の剣を払った大石の攻撃は惜しくも外れ、40-41。3連敗と苦しい前半戦になってしまった。
それでも、追い込まれたチームはここから意地を見せつける。2日目の初戦、日体大戦では、リードを許した中盤、大石栞、真田がそれぞれ7連続ポイントを奪い逆転に成功し、勢いに乗った法大はそのまま45-31で今大会初勝利。最終戦の専大戦も、第5セットにエース大石栞が次々とアタックを決めていき、一人で11点をもぎ取る圧巻の活躍を見せると、それに真田、久良知が応えるように正確な突きで連続ポイントを奪っていき、最後は45-30で再び快勝。連勝でリーグ戦を締めくくった。

結果的には日大戦での敗戦が響き、2勝3敗で4位フィニッシュ。惜しくも王座決定戦出場はならなかった。それでも勝利した2試合では、各自が自分に与えられた役割の中で活躍し、チームとして成長の兆しが見られた。あとはチームの絶対的な得点源である大石栞を支える体制をより整えられれば、秋にはさらなる飛躍を望める。主力としてリーグ戦を戦い抜いた久良知、真田ら下級生の成長に期待したいところだ。(田中 宏樹)

試合後の選手のコメント

吉田玲(文4)※取材は13日

―今回のリーグ戦を振り返って
楽しかったです、本当に。(自分は)四年生なんですけど、下級生が強くて、自分に自信がないのもあって、まかせっきりになってしまってふがいなかったです。けど、楽しかったです。

―3勝2敗という結果については
予想はできていたというか、実力を考えれば、想定内です。出来ないことは出来ないし、出来ることは出来るし。やることはやっての結果なので。自分は4勝できるかなとも思ったんですけど、3勝2敗が今の自分らの今の限界かなと。

―ちなみに残りの1勝はどこから取るつもりでしたか
どちらかと言えば、日大ですかね。

―今回は2年生の活躍が目立ちましたか
彼らの実力はあんなものじゃなくて、もっと強いんですけど、やっぱりリーグ戦は独特な空気があって。頼りすぎた面もあると思うんですけど。でもこれで(リーグ戦の雰囲気が)わかったと思うので、次からもっと期待します。

―今回の反省点は
自分の反省点は、練習不足です。「突く」という基本動作自体が足りていなくて。あとは事前に役割を決めていなくて。(フル―レの)メンバーが多くて、不安定の中でやることを決めていなかったので。ふわふわしたまま(試合に)入ってしまって。やることを決めていればもっと勝てたかもしれません。

―練習不足は就職活動の影響ですか
就職活動、、、ですね。

―エペの団体戦に向けて意気込みをお願いします
エペは僕も自信あるし、チームメイトも本当に頼れるんですよ。3年生のキャプテンの吉沢君がしっかりしていてくれてるんで、僕はのびのびとやろうかな、と。エペは去年も一昨年も優勝しているので、3連覇を、難しいですけど、したいです。

長島徳幸(法2)※取材は12日

―リーグ戦2試合が終わりましたが、ここまでの試合について
初戦の中大戦の最初の試合で、空気にのまれて、思うように点が取れなかったんですけど、そのあとは自分の持ち味であるアタックがいいところで決まったので、良かったと思うんですけど、日大戦は点を取っても後に繋がらなかったし、チームも負けてしまったので…そうですね。

―負けた日大戦で、個人的に何か悪かった点などは
自分の役割は果たせたとは思うんですけど、まだまだ課題が残るというか、そんなところで取られたらダメなのにみたいなのが結構あったので、そういうのを減らせたらもっともっといい試合が出来ると思うので。

―試合前の練習での調子は
ユニバーシアード選考会が終わってから、自分の調子も上がってきてたんで、良かったんじゃないかなと。

―リーグ戦が始まる前にアジアジュニア選手権、世界ジュニア選手権に出場されていましたが、海外の選手と戦ってみて、いかがでしたか
そうですね、やっぱり外国人はガタイも良いですし、背も高いので、日本人同士とやる時とは間合いとかが全然違ったので、そのためにもフットワークが今まで以上に必要になってきますし、あとはもっとミスを減らせば取れるようなポイントとか、まだまだいっぱいあったので、そういうのを無くしていきたいです。

―昨年の主力の4年生が2人抜け、今季は団体戦の主力として期待される立場になると思いますが
やっぱりあのお二方の存在が大きかったんだなあと、今大会戦って改めて大きかったと感じました。まだ下級生なんで、なれない部分とかもありますけど、下級生なりに出来ることをやって、上級生に助けてもらえたらと思います。

―明日に向けて意気込みを
明日の初戦の日体戦から気を引き締めて、全勝する勢いでやっていきたいと思います。ミスを減らして、頑張ります。

小久保航汰(法2)※取材は12日

―今日の試合を振り返って
初戦の中大戦は、チームを盛り上げて自分も盛りがって、自分の力を発揮できました。2戦目の日大戦は最後回りだけ出たんですけど、ちょっと負けてて、長島が追い上げていたんですけど、その次の自分がやられてしまい残念でした。なので、明日は頑張りたいですね。

―闘志むき出しのプレーが多かったですね
闘志むき出しというより、チームを盛り上げていきたい、特に団体戦だとその感情が大きいですね。その中で冷静にプレーが出来るかというのが課題というか、盛り上がってその中で冷静さを保つのが兼ね合いで、冷静に出来れてばいいプレーもでますし、でも、日大戦は負けてて、自分がとらなきゃって気持ちになって冷静になれずテンパっちゃいました。

―リーグ戦へ向けてやってきたこととかはありますか
腰を痛めてて、それをどうにかして治したかったので、柔軟とかしっかりやりました。そのため、このリーグ戦には治せて、いいコンディションで試合にでれてるのでよかったです。

―チームの雰囲気、状態はいかがですか
自分が上げられるわけではありませんが、盛り上げられたらいいな、と思ったんで、自分、日大戦はすごい盛り上げられたんでよかったです。

―明日、特に早稲田とは大一番になると思いますが、意気込みお願いします
早稲田に勝って、絶対王座行きたいです。ここ最近全然王座出れてないので、出たい気持ちは強いので、早稲田に勝ちたいです。

大石栞菜(法3)※取材は13日

ー3連敗からのスタートとなりましたが気持ちの切り替えはできていましたか
そうですね、昨日の反省を生かすことだけを考えて、元々そんな弱いチームではないので、みんなの気持ち次第だと思って悪いところを直して、そこを修正すれば絶対勝てると思っていました。

ーキャプテンとして意識したことは
みんなとコミュニケーションをとろうと思って、普段メンバーで出てる他の2人はいつも一緒に練習してるんですけど、リザーブの子はそんなに一緒に練習していなかったので、とりあえずみんなでふざけたり、コミュニケーションをとって何でも話しやすいようにやってきました。

ー初日の日大戦でのラスト一本勝負は、どんな気持ちでしたか
突いたと思ったんですけどね(笑)
あ~マジか~って感じでした。

ー個人の出来はどうでしたか
1日目は審判のフレーズ(攻撃権の判定)に対して熱くなりすぎて、突っ走ったところがあったけど今日は落ち着いてできてプラマイゼロって感じですね。

ー真田選手など期待の新入生が加わりましたが
みんな個性的ですね(笑)変わり者だからこそ法政に来たのかなって(笑)

ー次の試合に向けて
チーム一丸となって頑張ります!

久良知美帆(法2)※取材は13日

ー団体戦を振り返って
1日目は、出来が良くなくて自分の満足のいく試合はできなかったんですけど、2日目は反省を生かして戦うことができたので凄い楽しかったです。

ー春先から取り組んできたことは
海外遠征とかを重ねて、たくさんの選手と剣を交えて練習してきたんですけど、やっぱり海外の選手やトップレベルの選手とやっていくうちに身に付くものがあって、そういうものを2日目は出せたかなと思います。

ー2年生になって心境の変化は
後輩が入ってきたので、自分も頑張らなきゃなって思います。

ー次の試合に向けて
王座は今回無理だったんですけど、秋にもう一回団体戦があるので、次は優勝を狙ってインカレも出場したいので結果を出していきたいです。

 

フォトギャラリー

  • 大石栞に次ぐ存在として期待の久良知
  • 長島は今季、団体戦の核となるか
  • 主力として安定した活躍を見せた吉田玲
  • 「チームを盛り上げたい」と語った小久保
  • やや振るわなかった山田。王座での巻き返しなるか!
  • 女子主将の大石栞。チームの精神的な柱でもある
  • 試合を追うごとに活躍を見せた真田
 

 

 

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