フェンシング

【フェンシング】全日本選手権(個人戦)3日目 男子フルーレ、3選手が16強入り!

全日本選手権(個人戦)
2013年6月30日(日)
代々木第一体育館

3日間に及ぶ全日本選手権は最終日。男子フルーレと女子エペが行われた。男子フルーレはロンドン五輪のメンバーも出場し、会場の注目を集めたが、法大はまさに白熱した試合を披露した。

大学初の公式戦で躍動!(大石利)

試合結果

総合成績

種目選手名最終順位試合結果(決勝トーナメント以降)備考
男子フルーレ 小久保航汰② 10位 1回戦 ○15-12 2回戦 ○15-4 3回戦 ●6-15  
  大石利樹① 11位 1回戦 ○15-2 2回戦 ○15-13 3回戦 ●7-15  
  加藤 祥③ 16位 1回戦 ○15-6 2回戦 ○15-14 3回戦 ●9-15  
  吉田 玲④ 17位 1回戦 ○15-13 2回戦 ●12-15  
  辻 慶謙④ 22位 1回戦 ○15-6 2回戦 ●7-15  
  東 哲平② 25位 1回戦 ○15-9 2回戦 ●4-15  
  長島徳幸② 29位 1回戦 ○15-14 2回戦 ●12-15  
  山田祥太④ 49位 1回戦 ●14-15  
  石島 匡② 77位 予選プール敗退
女子エペ 池田五月① 38位

1回戦 ●9-15

 
  小林未来② 39位 1回戦 ●11-15  
  緒方 渚① 45位 1回戦 ●11-15  

男子フルーレ 熱戦に次ぐ熱戦!昨年度を大きく上回る成績を残す

 男子フルーレに出場した法大の選手は、今大会で最多の9人。他の種目に比べてもレベルの高い戦いが予選から繰り広げられる中、石島を除く8人が決勝トーナメントに名を連ねた。
 迎えたトーナメント一回戦、早速山場を迎えたのが主将の山田と長島の2人だった。山田の対戦相手は、2012年の世界選手権カデの部(13~17歳)で優勝し、将来の五輪代表候補と名高い松山恭(東亜学園)。昨年の大会では長島を一本勝負の末下している。しかし高校の後輩相手に、山田は一歩も引かない戦いを見せた。一時は5点差をつけられるも、終盤の連続ポイントで逆転に成功し、先にマッチポイントを握る。応援に駆け付けた仲間から大歓声を受け、勝利まであと一歩の所まで来たが、最後に松山の見事な攻撃が決まり、万事休す。試合後悔しげな表情を見せた山田だったが、法大の主将の意地を見せつけた。一方の長島は仙葉(早大)と対戦。同学年で大学の団体戦でも凌ぎを削る相手との試合は、死闘の末一本勝負に持ち込まれたが、しっかりと勝ち切り笑顔を見せた。他の6選手も勝利を収め、2回戦に駒を進めた。
 その2回戦では辻がロンドン五輪出場者の千田(nexus)に果敢な攻めも及ばず敗戦。また吉田玲は、中学時代何度も対戦があるという松岡(日大)に逆転負けを許すなど4選手が敗退した一方、加藤、小久保、大石利の3選手が16強に勝ち進んだ。加藤は昨年まで日大の主力選手であった佐々木(岩手クラブ)に終盤反撃を許し、マッチポイントから一点一本勝負となったが、果敢にアタックを仕掛け何とか勝利。雄たけびをあげ、安堵した表情を浮かべた。小久保は東との同校、しかも同学年同士の対戦を15-4の大差で下し、昨年の一回戦敗退から大きく躍進した。
 その2人以上と共に16強入りを果たしたのが、大石利だ。昨年まで男子サーブルの主力を務めた峻司氏を兄に、法大の現女子主将である栞菜を姉に持つルーキーは、高校時代からその名を轟かせていた逸材である。1回戦を15-2の大差で難なく突破すると、中村(山口クラブ)との2回戦でも、兄弟譲りのセンスを披露。コントルアタック(攻撃権の無い状態での攻撃)やルミーズ(一度攻撃が外れた後の2度突き)等を多用するスタイルで上手く相手の出鼻を挫き、15-13で接戦をものにした。春の団体戦では出場機会が与えられなかったが、今後の活躍に期待がかかる試合を見せただろう。
続く3回戦では加藤がロンドン五輪代表の三宅(フェンシングステージ)に力の差を見せつけられるなど、3選手全員が大会から姿を消したが、法大は昨年の32強に3人という成績から、ベスト16に大学勢最多の3人が進出するなど、全体的に成績を大きく伸ばした。王座決定戦でも優勝を果たした法大男子フルーレ。その活躍がフロックではないことを、全日本の舞台で改めて証明して見せた。

女子エペ 昨年同様の躍進ならず

 女子エペは昨年の大会で、当時ルーキーの小林がベスト8、主将の本村が9位(ベスト16)に入るなど、大会に驚きをもたらした種目だった。今年もその再現と行きたいところであったが、結果は奮わなかった。
 出場したのは小林、池田、緒方の3選手。全員がなんとか予選プールを突破したものの、決勝トーナメントでは苦戦を強いられる。小林は日大の黒木と対戦。常にリードを許す展開も、諦めず食らいついたが、なかなかシングルランプを点灯させることが出来ず。最後までリズムを掴みきれないまま11-15で敗れ、昨年同様の快進撃を見せることなく大会を終えた。ルーキーの池田、緒方も初の全日本選手権で決勝トーナメント進出と最低限の結果は残したが、トーナメント一回戦ではそれぞれ9-15、11-15で敗退した。(田中宏樹)

試合後の選手のコメント

小久保航汰(法2)

ー昨年1回戦敗退からベスト16に進出しましたが
2回戦は同期だったので勝とうと思っていて、3回戦は自分の力を出せませんでした。

ー2回戦の東選手との同校対決で意識したことは
相手は焦っていたので、いつも通りやろうと思っていました。

ー同期の東選手、長島選手はどんな存在ですか
4年になったら、この2人が団体戦で要になってくると思うんですけど、長島とはいつも団体戦を組んでいて、東とはこれから組むことになると思うので、お互い高めていきたいです。

ー見つかった課題はありましたか
課題は、自分のフェンシングが偏り過ぎていたことで、3回戦負けた要因が自分の得意な技は、相手が来ないとできない技なんですけど、それを相手がもう分かっていて全然向かってこないで待っている状態だったので、そこでどう我慢していけるか自分のフェンシングのもう一つの技があったらなと思いました。

ー春全体を振り返って
春は自分、団体戦が印象的だったんですけど、リーグは2位だったんですけど王座はトーナメントで勝って優勝できたので自分もメンバーに入れて、自信をつけることができました。

ー秋に向けて
関カレ、インカレ、全日本があるんですけど最後4年生に勝ってもらいたいし、自分たちも4年生の足を引っ張らないように頑張っていきたいです。

大石利樹(法1)

―今日の試合を振り返って
やっぱり今回ベスト8が目標で、自分自身一昨年のベスト32が最高で、去年が早稲田の北川選手に惜しくも負けて64で、今年は大学入って、今年は上のほうに入って頑張ろうと思ったんですけど、負けた相手は日本代表にも入っている人で、自分の戦術とかがまだまだダメで、でもここからなんで、これを弾みにして大学の関東インカレとかインカレとかあるんで、秋に勝ちたいなと思います。

―リーグ戦や王座決定戦では出場がありませんでしたが
リーグとか王座とか一回も出してもらえずやっぱり悔しかったので、その分個人戦で見返すというか、悪い意味ではないんですけど、上級生とかよりいい成績出して、自分の力を証明したかったので、結果残したい気持ちは強かったです。

―予選から調子はいかがでしたか
別に悪くはなかったです。足も良く動くし、3試合目まで緊張が解けずに、簡単にコントルアタック(攻撃権がない状態での攻撃)を出してしまって、そこを突かれて負けてしまって、その次の試合で松岡選手(日大)っていう結構強い選手に勝ったことによって、緊張も解けて、松山恭助にも勝って、勝ったけどそのプールで3試合目に負けてしまったことがもったいないです。

―決勝トーナメントから何か戦い方に変化はありましたか
5本勝負っていうのは短いぶん集中力とか、一回判断ミスしたらそれを引きずったりしてしまうんですけど、15本勝負は途中で改善していけば全然問題ないんで、自分はそういうタイプなんで、最初取られても後から冷静に追い上げていくタイプなので、1試合目とかも最初1本目取られたけど、そこからどんどん集中していって、結果的に大差が付いたんですけど、良かったと思います。2試合目も追い上げられたけど、最後集中して1本取れたんで良かったです。

―勝った2試合の内容は良かったということですか
まあ最後体力が切れちゃった部分はあるんですけど、それ以外は結構欲しい所でポイントを取れました。

―3回戦の市川選手との試合で、何か差を感じたりしましたか
まず一昨年も当たってたんで、勝ちたかったんですけど、やっぱり根本的な上手さとか差があるし、フェンシングって攻撃権がある状態での攻撃が基本なんですけど、市川さんのアタックをほとんど突かれてしまったので、そこはどうにかしないとと思ったんですけど、逆に意識しすぎて、簡単に取られたりとか、そこから2点差まで追いついたんですけど、そこから(故障により)剣が鳴り出したりして、集中してはいたんですけど、不安と言うかやばいやばいと思ってしまって、簡単に合わせちゃったりしまったんで、もったいなかったです。

―法大の雰囲気には慣れましたか
はい、そうですね。

―大学4年間での目標は
やっぱり大学のインカレで今年は厳しいですけど、卒業するまでに絶対優勝したいですし、全日本でもベスト4入れるようになりたいです。

―ご自身の持ち味はなんですか
アタックに1回目で行って突くのもなんですけど、外れてももう一度攻撃権の無い状態で突きにいくルミーズって技が結構得意ですね。あと一度腕を引いて、そこからもう一回剣を上げて突く技もあります。

―秋の試合に向けて意気込みを
秋の個人戦はインカレで個人ベスト4に入ることが目標で、団体戦ではもし使われることがあったら、少しでもいい結果が残せるようにしたいです。自分団体戦はあんまり得意じゃないし、昨年インカレを取ってるのでプレッシャーもあると思いますけど、大学に貢献できるように頑張りたいです。

加藤 祥(営3)

―今日の試合を振り返って
内容はだいぶ悪かったです。最初から今日は守り中心で行こうと思って、リポスト(相手の攻撃を払って突く技)狙っていこうと思ったんですけど、結構コントルアタックを打ってしまって、でもそれがトーナメント一回戦は良くて、相手が攻撃を外してくれたんで。2回戦は相手に上手く合わせられて、逆に相手の攻撃に合わせて点を取られてしまったので、正直内容は納得いってないです。三宅さんの時は最初からカウンターを狙っていこうとしたんですけど、あっさり相手に合わせられて、攻略されて、逆に狙われてしまいました。

―予選から調子が良くなかったということですか
そうですね、思うようなプレーは出来なかったです。

―トーナメント2回戦は佐々木選手(岩手クラブ)と一本勝負になりましたが
始まる前から結構競った試合になると思っていて、14-11で勝ってた時に、思ったより佐々木選手にいい勝負出来ているなと思ってしまって、それで最後足が止まってしまって、楽して勝とうとしてしまって。14-14になった時はもう負けても良いから自分から行こうと思って、アタックしたら綺麗に入ってくれました。

―3回戦は五輪代表の三宅選手との対戦でしたが、どのあたりに差を感じましたか
ミスが少なかったですね。自分はわりと無効面を突いたり、パッセ(攻撃が相手の体から外れてしまうこと)してしまったりで、その点三宅選手は上位の選手なんで、簡単に突いてきます。

―今春の試合を振り返って
エペは団体にリザーブで入っていたんで、頑張ろうと思ってたんですけど、リーグ戦の早稲田戦で足を引っ張ってしまって、全日本はフルーレとエペの2種目、行けるところまでやろうと思ってたんですけど、エペの予備戦の時に風邪をひいてしまって出れなかったので。王座もその風邪が治らないで、京都にも行かずずっと家にいたんで、エペの団体戦は関カレに向けて頑張っていきます。今回結局全日本はフルーレだけだったんで、正直ベスト8には入りかったです。

―本職はフルーレですが、フルーレへのこだわりはありますか
やっぱり本職フルーレなんで、後輩とかには負けたくないですね。今日の1回戦目も結構強い高校生(船本選手・熊本県立翔陽高校)と当たったんですけど、負けられない気持ちはありました。

―団体戦はエペで出場されていますが、フルーレで出たい気持ちはありますか
そうですね…やっぱりでもフルーレ、エペって2種目団体戦に出るのは難しいので、リーグ戦はエペに絞っていました。フルーレは結構メンバーが揃っているので、自分が貢献出来るのはエペなのかなって思ってます。

―秋の試合に向けて意気込みを
フルーレは関カレベスト16だったんで、今年はベスト8入りを目指して、エペは4位だったので、去年より落ちないようにしたいです。リーグ戦の早稲田戦で足を引っ張ってしまったので、ミスを取り返せるように、頑張りたいです。リーグ戦の借りを返したいですね。

吉田 玲(文4)

ー予選を上位で通過しましたが
昨日、エペだったんですけど上手く切り替えられたというか、今回フルーレは狙ってたわけじゃないので気が楽で良かったです。力が抜けて良い感じにできました。

ー日大の松岡選手との対戦を振り返って
中学から知っているので何回も対戦していて、今勝ち越してたんですけど、負けるだろうなと思っていて、練習してないのもありましたし、最初ポンポン取ってよくいきすぎてると思ってて、最後負けて悔しいなって。気持ちが足りなかったですね。

ーもし勝ってたら日本代表の千田選手との対戦でしたが
勝てました(笑)1回やったことあるんですけど、自分がどこまでできるかやりたかったです。

ーエペではベスト16に進出しましたがご自身でどう思われますか
エペのことは話したくないくらい悔しいですね!最後に外してしまいました。勝てると思ったんですけどね。

ーフルーレもエペも昨年から順位を上げましたが成長した点は
全部全力でいかないで、力抜くところは抜いて、いくとこはいくってことができるようになったのは成長したところだと思います。前はがむしゃらにバーバーやってたんですけど、今は決められるときだけ決めにいけるようになりました。

ー春全体を振り返って
春か~。良かったのはフルーレ団体くらいですかね。エペも負けちゃったし。個人戦も今日もダメで最後の年なのに何やってんだよって感じですけど、まあ春良すぎたら秋絶対負けちゃうと思うので、今回悪くて良かったのかなとプラスに考えています。

ー秋に向けて
最後なので勝つしかないですよね。練習すれば強くなるのは分かっているので練習します。

 

フォトギャラリー

  • 1回戦敗退の昨年から順位を上げた小久保
  • 観客に向けポーズを取る加藤
  • エペに続く16強入りを逃した吉田玲
  • 五輪代表の千田に挑む辻
  • 同期対決に敗れた東
  • 惜しくも1回戦敗退の山田主将
  • 惜しくも1回戦敗退の山田主将
 

 

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