フェンシング

【フェンシング】関東学生選手権2、3日目 安藤初V!大石栞2冠!! 男子サーブルは4連覇逃す

 

フルーレに続いて行われたのは、男子サーブルと女子エペの個人・団体戦である。中でも2人の選手が、個人戦において実力をいかんなく発揮した。

男子サーブル個人優勝の安藤

試合結果

個人戦結果

種目選手名(丸数字は学年)試合詳細成績
男子サーブル 安藤光平② 1回戦 ○15-6 2回戦 ○15-13 準々決勝 ○15-12 ○準決勝15-9 決勝 ○15-10 優勝
  吉田健人③ 2回戦 ○15-3 3回戦 ○15-8 準々決勝 ○15-7 準決勝 ●14-15 3位決定戦 ○15-12 3位
  斉藤采④ 2回戦 ○15-9 3回戦 ○15-13 準々決勝 ●9-15 ベスト8
  大崎葵一①   1回戦 ○15-7 2回戦 ○15-14 3回戦 ●13-15 ベスト16
  坂田将倫① 1回戦 ●6-15 トーナメント1回戦敗退
女子エペ 大石栞菜③ 2回戦 ○15-10 3回戦 ○15-6 準々決勝 ○15-2 準決勝 ○15-11 決勝 ○15-8 優勝
  久良知美帆② 2回戦 ○15-7 3回戦 ○15-10 準々決勝 ●8-15 ベスト8
  小林未来② 2回戦 ●7-15 ベスト32
  池田五月① 2回戦 ●10-15
  緒方渚① 予選プール敗退
  柳岡はるか①

団体戦結果

種目出場選手試合詳細成績
男子サーブル 齊藤采、吉田健人、安藤光平、大崎葵一 準々決勝 ○法大45-26慶大 準決勝 ○法大45-29専大 決勝戦 ●法大43-45日大 準優勝
女子エペ 大石栞菜、久良知美帆、小林未来、池田五月 1回戦 ○法大45-35東農大 準々決勝 ●法大29-36日体大 ベスト8

個人戦 2選手が共に関カレ初制覇!

男子サーブル

 昨年の関カレでは、主将であった水谷一貴氏が優勝。法大勢として連覇が期待される中、団体戦のエースである吉田健人(法3)と、6月の全日本選手権個人戦においてベスト8に進出した安藤光平(法2)の2人には、特に優勝の期待が集まった。
 予選をシードされた吉田健、安藤、齊藤采(法4)の3人と、予選プールを突破した大崎葵一(営1)と坂田将倫(文1)の2人のルーキーが決勝トーナメントに進出。坂田は初戦で敗退したが、その他の選手は順当に初戦をものにした。3回戦では斉藤と大崎が直接対決。サーブル陣の新鋭である大崎が果敢に攻めたものの、経験豊富な斉藤に一歩及ばず、15-13で軍配は斉藤に上がった。吉田健は快勝、安藤は昨年のインカレで敗れた守屋(明大)に苦しみながらも勝利した。
 準々決勝では斉藤が敗退したが、注目の2人は勝利を収めベスト4に進出。逆の山であったため、決勝が法大勢対決になるか期待が集まった。安藤は庄司(日大)と対戦。立ち上がりにリードを許したが、相手のペースに飲まれず、その後の8連続得点で勝負あり。持ち味の伸びのあるアタックが冴え渡り、初の決勝に進出した。一方の吉田健の相手は、準々決勝で斉藤を下した張眞(専大)。ジュニア世代の日本代表の相手にも攻守に足を使ったプレーで翻弄し、次々と得点を重ねた。そして先にマッチポイントを握ったが、張眞の意地の攻勢に最後の一点が奪えず、同点に追いつかれてしまう。一本勝負も相手の勢いが上回り、まさかの敗戦。傑出した実力を持ちながら、決勝に進出することは出来ず、試合後は悔しげな表情をにじませた。
 迎えた決勝戦。先輩の吉田健が敗れた張眞相手にも、安藤は自ら攻める姿勢を見せる。8-7と勝ち越して前半を終えると、その後は積極的なアタックから得点を重ねた。春の団体戦で露呈した精神面の脆さもこの日は見られず、最後まで攻め続けた安藤。高校時代のコーチもベンチで見守る中決勝点を決め、ガッツポーズと共に勝利の雄たけびをあげた。15-10、終わってみれば相手を寄せ付けない完勝劇だった。また吉田健は、3位決定戦を15-12でものにした。
 以前から見せていた高い才能に加え、精神的な成長を示し、大学の公式戦で初となるタイトルを勝ち取った安藤。まだ2年生、これから個人、団体の両方において、新たな歴史を築いていくことを予感させる戦いぶりであった。

女子エペ

 女子エペの個人戦に出場したのは、昨日のフルーレ個人戦を制した大石栞菜(法3)に加え、小林未来(文2)久良知美帆(法2)、池田五月(文1)、緒方渚(国1)、柳岡はるか(法1)の6選手であった。
 予選プールでは1年生の緒方、柳岡が敗退し、決勝トーナメントには4選手が進出した。1回戦では、団体戦の主力である小林と、春から活躍してきた1年の池田が敗れてしまい、ベスト32で姿を消すことに。フルーレ個人でも上位に進出した大石栞と久良知の2人は、続く2回戦でも共に快勝を収め、見事2種目でベスト8に進出した。
 準々決勝では、大石栞は森(専大)と対戦。序盤から相手を圧倒し、15-2と大差をつけて勝利を収めた。一方久良知は中野(東女体大)と接戦を繰り広げたが、序盤に許したリードを詰め切れず、13-15で惜しくも敗れた。大石の準決勝の相手は、久良知を破った中野。リードして迎えた中盤足を負傷するアクシデントに見舞われたが、再開後も影響を感じさせない動きを披露し、15-11で逃げ切った。
 ノーシードから勝ち上がり、フルーレに次ぐ2冠獲得が掛かった決勝戦。相手は6月の全日本選手権でベスト8に名を連ねた日大の山田だ。強敵に対しても、大石栞は全く動じることなく、次々とシングルランプを点灯させた。フルーレでも持ち味である正確な突きと相手の攻撃を防ぐ無駄のないフットワーク、剣の技術はエペでも健在。前日までの2日間、個人戦と団体戦を戦い抜いたことによる疲労をもろともせず、集中を最後まで切らさなかった。決勝点もシングルで得点すると、前日同様ガッツポーズで試合を締めた。15-8、自身のエペでの大会の初優勝は、法大勢として13年ぶりとなる関カレのエペ個人での優勝でもあった。
 エペはほとんど練習していないという中、それでも圧倒的な強さで優勝した大石栞。個人戦での2冠は2008年に日体大の中野希望が達成して以来、史上2度目の快挙だ。フルーレ個人での優勝に続き、改めてその傑出した才能と強さを見せつけた。(田中 宏樹)

団体戦 男子サーブル、まさかの逆転負けでリベンジ果たせず

男子サーブル

3種目の中で、最も優勝の期待がかかる男子サーブル。初戦の相手は慶大。サーブル主将の斉藤が先陣をきり、第1セットからリードし流れをつかむ。次に登場したのは1年生ながらベンチ入りした大崎。点差を広げて、個人戦優勝を果たした安藤につなげる。勢いそのままに点を重ねていき、安定した試合運びを展開。格の違いを見せつけ45-26と快勝発進を見せた。
 準決勝の相手は、個人戦準優勝の張眞を擁する専大。この試合からエースの吉田健が出場。その吉田が開始直後にいきなり4点を失いリードを許す。第2セットは斎藤と張眞の対決。序盤にしてこの試合の山場を迎える。相手エースに対し、果敢に攻め10-9と逆転に成功。流れを法大にたぐり寄せた。続く安藤もリズムに乗り、専大を徐々に引き離す。第5セット終了の時点で10点差とし、最後はアンカーを務める吉田健が5連続ポイントで試合を締めた。45ー29の勝利で危なげない形で決勝に駒を進める。
そして迎えた決勝は、王座で敗れた因縁の相手・日大だ。序盤から一進一退の緊迫した展開で進んだこの試合。先にペースをつかんだのは法大だった。第3セットに登場した安藤が、1年生で日大のレギュラーとして活躍する森から得点を連取し、15-9とした。その後も斎藤、吉田と思い通りの攻撃で40-33とリードしたまま最終セットに突入。決勝でもアンカーを任されたのは、絶対的信頼を得る吉田健。しかし、ここから悪夢が待っていた。43-36とし、優勝まであと2点としたところで、日大のアンカー今井の猛烈な粘りが襲い掛かる。吉田は次々と攻撃を仕掛け、アタックで得点を奪おうとするが、相手にかわされ、逆に有効面を突かれ、点差が縮まっていく。焦りの色が見え始めた吉田に、今井の勢いを止めることが出来なかった。ついに同点に追いつかれるとそのまま逆転を許し、最後は完全に吉田の攻撃が読まれ、45点目を奪われた。まさかの9連続失点。あと一歩に迫った優勝を逃し、悔しい結果に。吉田は防具を叩きつけてしまうほどだった。
 激しい動きが展開されるサーブル。リズムに乗ると点を重ねていけるが、相手に流れを渡してしまうと、それを止めることは難しい。改めてこの種目の難しさ、優勝への厳しさを実感した試合だっただろう。
 11月にはインカレが待っている。最上級生としてチームを引っ張る斎藤。春に「団体戦になるとダメになってしまう」と語っていたがこの関カレで勝負強さを見せた安藤。1年生ながら力を発揮した大崎。そして、個人、団体共に最後で悔しい思いをした吉田。この負けをバネに、次こそは何としても優勝を手にしてもらいたい。

女子エペ

 初優勝を飾ったフルーレに続きたい女子エペ団体。最初の相手はリーグ戦で負けを喫した東農大。トップを任されたのは1年の池田だったが得点を奪えず0-0のまま第2セットへ。個人戦決勝が終わって間もない大石が登場。点を取り合う形で7-6と1点リードで小林に回した。その小林が5連続ポイントなどで15-7と差を広げる。ペースをつかんだまま中盤へ。第7セットで小林に代わり久良知が上がる。個人戦の疲れを感じさせない攻撃を見せた。最後は大石がリードを守りきり45ー35でリーグ戦のリベンジを果たした。
 続く相手は日体大。長身でリーチの長い堀川を中心に上位を狙うチームだ。中盤までは互角に戦っていくが、第5セットの久良知の場面で5点差をつけられてしまう。一時、2点差に詰め寄るも、再び突き放され最終セットへ。相手エース堀川の勢いを、さすがの大石も抑えることは出来ず、36-29で試合終了の時間を迎えた。この結果、女子エペ団体は惜しくもベスト8で姿を消した。(宮城 風子)

試合後の選手のコメント

安藤光平

―団体戦準優勝という結果に終わってしまいましたが今のお気持ちは
すごい悔しいです。

―決勝に臨むにいたって何か意識することはありましたか
今まで団体戦で足を引っ張って来て、でも今日は個人戦の勢いと真っ向勝負で、勝負していく思いがありました。

―決勝戦の最終ピストで吉田さんに何か声はかけてみましたか
はい、切り替えて行けよ、って感じですね。

―試合後、OBの方々に何か声はかけられましたか
つめが甘い、とかですね。

―団体戦の敗因はなんだと思いますか
個人個人の実力は大学トップクラスなので、あと、いかに真っ向勝負で、気持ちだと思います。

―個人戦は優勝という結果になりましたが、実感はいかがですか
めちゃくちゃうれしいです(笑)。信じられないです。

―ターニングポイントになった試合はありましたか
3回戦であたった相手が、去年のインカレで負けた相手だったので、それに勝って勢いがついたと思います。

―決勝戦の雰囲気、緊張はいかがでしたか
全然緊張なかったというか、ほどよい緊張で臨めました。

―ジュニアで何度か対戦はあったと思いますが、決勝の相手、張眞さんの印象はいかがでしたか
ものすごくきれいなフェンシングをしますね。あと、ジュニアで何度かやった経験を活かしながら、少しずつ修正して戦いますね。

―個人戦で自分でよかった、褒めたいプレーはありましたか
トーナメント始まってすぐのとき、距離感のミス。あと若干、自分攻撃じゃなくディフェンスに回る場面が多かったので、トーナメントの途中からそこを修正して、毎回いい状態で挑めたのがよかったです。

―最後に、インカレへの意気込みお願いします
個人は関カレのチャンピオンとして、優勝を狙いにいって、それと団体はチームの力になって優勝できるように頑張ります。

斉藤采

―今日の試合をふり返って
個人は法政から3人ベスト8に入れて、2年生の安藤が優勝出来たので、とても嬉しかったです。その勢いでチームも盛り上がった雰囲気で団体戦も臨んだんですけど、良い流れで勝っていって最後の日大戦で…。一人一人の、個人の技術でいえばこちらがダントツで勝っているのに「なんで負けてしまったんだろう」という感じはありますね。技術とか体力以前にチームワークや流れとか、もっと練習で団体戦をやるべきだったんだな、と思いましたね。

―団体戦では序盤からリードを保つも終盤で逆転を許し敗戦でした。流れが変わったタイミングはありましたか
確かにちょっと差はあったんですけど、流れは向こうでもこっちでもなかったです。終盤の勢いでいってしまっただけで、流れはどちらでもなかったと思います。

―終盤はリポスト(相手の剣を払って攻撃する技)される場面が目立ちました
やっぱり、みんなああいう風になる時があるんですけど。焦りと緊張と、そういうので人はああいう感じになっちゃうんです。自分よりも後輩の方が強いので、後輩が最後締めるような形になっていますけど、自分は信じているので仲間を。インカレは絶対勝ちたいです。そのためには個人の練習だけではなくチームの、団体戦の練習もできると思うので、そういうところやっていこうと思いました。

―これまでは団体の練習が足りていないと
人が少ないので、1人けがをしていて。今サーブル出来るのは4人で、そこに足のけがが治って加わっても5人なので。3対3で団体戦の練習をすることが出来ないんですよ。だからその練習の仕方を考えていかないとな、と。女子を入れても男子とは力の差があるので。

大石栞菜

ーフルーレに続きエペでも個人優勝を果たしましたが
団体に出る予定だったので、それの練習を兼ねて出ようかなって感じだったので、まさか優勝出来るとは思っていませんでした。

ーエペの練習はどれくらいされていましたか
全然してないです。フルーレがメインなので。

ー個人戦を振り返って
ベンチの(鈴木)理来先輩が的確なアドバイスをくれたので、あとはやることやって勝った感じです。

ー準決勝の途中で足を痛めたようですが
痛いです。ひねりました。

ーそこからすぐ決勝を迎えましたが
決勝の相手は、元々自分と一緒のフルーレ陣で何回かエペの試合をしたことあるんですけど、そんなに自分の中で苦手意識はなくて、むしろ得意だったので相手が焦ってくれたので、あんなに点差が離れて勝てたと思います。

ー団体は8強という結果でしたが
東農大にリーグは負けたって話だったので、インカレに出るためにはまず東農に勝たなきゃって状況だったんですけど1年の池田や2年の久良知、小林が凄い良い働きをしてくれたので、そこはチームの勝利だなと感じました。

ーサーブルは出場されますか
されません(笑)しません。

ーでは、インカレに向けて
インカレは個人のエペは出ないので、団体で4強に入れるように頑張りたいです。

吉田健人 ※取材は23日に行われました

―改めて関カレでの試合を振り返って
個人団体共に勝ってる状況でまくられて負けたので、悔しいです。特に団体は40-32の大差で回ってきて、最後周りで勝ってもないのに安心しきった状態で試合に臨んでしまって、連続ポイント取られて、自分の中で焦ってしまって、頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなってまくられてしまったので、インカレではそういう面を見直して臨みたいと思います。

―個人戦の準決勝も途中まで大きくリードしながら追いつかれてしまいました
あれも大差で勝っていて、後半も前半と同じ戦いをしていればそのまま勝っていたと思うんですけど、途中で楽な点の取り方をするように変えてしまったので、そこが敗因の一つかなと思います。

―個人戦での目標は優勝でしたか
はい。優勝を狙ってたので、3位はとても納得できないですね。

―後輩の安藤選手が優勝されましたが
後輩が優勝して嬉しいと思う反面、やっぱり自分も優勝したかったので、悔しいという気持ちのほうが強いので、インカレでは自分が優勝したいですね。安藤に優勝はさせないです(笑)

―団体戦では、準決勝で個人戦で敗れた張眞選手のいる専大と当たりましたが
はじめは審判のフレーズでいらいらした面もあり、2-5で自分が負けて来てしまったのを周りの2人が巻き返してくれて、その後は勝った状況でずっとやってこれたのは凄くいい試合運びが出来たと思います。最後も自分と張眞との試合で、個人戦負けたという悔しい気持ちがあったので、とても引き締まった気持ちで試合に臨めたと思っています。

―決勝は王座決定戦で敗れた日大との対戦でしたが、リベンジするという気持ちはありましたか
ありましたね。

―決勝は第8セットまではチームとして狙い通りの戦い方が出来ていたのでしょうか
そうですね。みんな5点ずつ取ってくるという仕事が出来ていたので、とても良い試合運びだったと思います。

―最終セットは簡単にリポストをとられてしまう場面なども目立ちました
力みすぎちゃって、連続ポイントで固まって頭が真っ白で、普段通りに出来るはずのプレーも出来ず、力が入って早打ちしちゃったりで、アタックに繋げられない状態に自分で陥ってしまった印象が強いです。

―インカレまでに修正したい部分は
個人団体共に勝ってる状況でも負けてても同じようなプレーが出来るようにするのと、リーグ戦の時のほうが腰が低かったり、浮いてなかった感があるので、インカレではリーグ戦で良かった点を見直して、自分らしい試合が出来るように修正したいです。

 

フォトギャラリー

  • 試合後はメンバーにもみくちゃに!
  • エペ個人でも優勝を成し遂げた大石栞
  • 主将として団体戦を牽引した斉藤
  • 随所に好プレーを見せた吉田健だったが…
  • 日大に敗れ、しゃがみ込む吉田健
  • 2種目でベスト8入りの久良知
  • 1年生で団体戦に出場した池田
 

 

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