フェンシング

【フェンシング】全日本学生選手権(初日) 男子フルーレ個人、長島が初優勝!

全日本学生フェンシング選手権大会
日時:11月11日(月)~15日(金)
会場:駒沢屋内球技場

いよいよ全日本学生選手権(以下、インカレ)が開幕した。大学生同士の大会としては、今年度最後の大会となる。1年間の集大成、有終の美を飾るべく、「常勝軍団」のプライドを掛けた1週間が始まる。

男子フルーレ個人優勝の長島

試合結果

個人戦結果

種目選手名試合詳細(決勝トーナメント以降)順位
男子フルーレ 長島徳幸 2回戦 ○15-4 3回戦 ○15-12 準々決勝 ○15-5 準決勝 ○15-9 決勝 ○15-14 優勝
  大石利樹 2回戦 ○15-8 3回戦 ○15-14 準々決勝 ○15-14 準決勝 ●14-15 3位決定戦 ●9-15 4位
  加藤祥 2回戦 ○15-3 3回戦 ○15-10 準々決勝 ●9-15 ベスト8
  吉田玲 1回戦 ○15-14 2回戦 ○15-5 3回戦 ○15-12 準々決勝 ●5-15
  東哲平 1回戦 ○15-6 2回戦 ○15-1 3回戦 ●12-15 ベスト16
  辻慶謙 1回戦 ○15-9 2回戦 ●14-15 ベスト32
  坂田将倫 2回戦 ●5-15
  石島匡 1回戦 ●6-15 トーナメント1回戦敗退
  山田祥大 予選プール敗退
女子フルーレ 大石栞菜 2回戦 ○15-5 3回戦 ○15-10 準々決勝 ○15-11 準決勝 ●14-15 3位決定戦 ○15-12 3位
  緒方 渚 2回戦 ●13-15 ベスト32
  久良知美帆 1回戦 ●11-15 トーナメント1回戦敗退
  池田五月 1回戦 ●6-15

戦評 

男子フルーレ

10月の関東学生選手権(以下、関カレ)では、個人、団体ともに不本意な成績に終始した男子フルーレ。しかし、このインカレでは素晴らしいスタートを切って見せた。
 まさかの予選プール敗退となった主将・山田祥大(キャ4)以外の8選手が決勝トーナメントに進出すると、ここから辻慶謙(法4)、坂田将倫(文1)、石島匡(法2)を除く5選手が1、2回戦を突破した。3回戦でも長島徳幸(法2)、大石利樹(法1)の2人が関カレの団体戦で敗れた日大勢から勝利を挙げるなど、東哲平(法2)が敗退した他は全ての選手が勝利し、ベスト8には長島、大石利、吉田玲(文4)、加藤祥(営3)の4人が名を連ねた。
 準々決勝では、大石利が山口(明大)と対戦。3回戦でも1本勝負を制していた大石利は、この試合も先にマッチポイントを許しながら、そこから5連続得点で大逆転勝利。1年生とは思えない驚異の粘りを見せた。さらに長島が吉田玲との同校対決に勝利したが、加藤は9-15で敗退し、下級生の2人が初優勝を掛けてベスト4へと駒を進める。準決勝では長島は加藤を下していた村上(日大)と対戦。リーチのある相手にも物怖じせず、終始強気な姿勢を貫いて15-10と勝利。一方の大石利は関カレ覇者の鬼沢(早大)とまたも1本勝負へと持ち込んだが、最後の一点の微妙な判定が相手の得点となり、惜しくも1年生での決勝進出はならなかった。
 長島自身の大学初タイトルが掛かった決勝戦。経験豊富な相手に対し、長島は得意のアタックで強気に攻撃することを貫く。相手のコントルアタック(攻撃権がない状態での突き)が決まろうとも、長島は決して恐れずに自ら剣を出していく。その姿勢が実ったのは、鬼沢にマッチポイント握られた終盤。ここでも自らのアタックを信じ攻撃すると、微妙な判定の連続も長島の得点が認められ同点に追いつく。その勢いで決勝点ももぎ取り、インカレ初優勝、法大勢として4年ぶりのフルーレ個人制覇を成し遂げた。
 団体戦では得点源として活躍し、海外の大会でも実績を積み重ねてきたフルーレ陣の若きエース。これまで個人戦では際立った成績を残せていなかったが、遂にその実力に見合った結果を出した。また、1年生の大石利が4位に入り、ベスト8に法大勢が4人入ったことも関カレからの進歩を示している。充実の結果を残したフルーレ陣が見据えるのは、2日後に行われる団体戦でのタイトルのみだ。

女子フルーレ

 海外遠征のため、真田玲菜(文1)、柳岡はるか(法1)の2人がインカレを欠場する見込みの女子フルーレ。主将・大石栞菜(法3)の大会連覇に最大の注目が集まった。
 出場した大石栞、久良知美帆(法2)、緒方渚(国1)、池田五月(文1)の4選手のうち、大石栞を除く3選手は決勝トーナメント1回戦で敗退。その中で、ディフェンディングチャンピオンは初戦を15-5、2戦目を15-10と順調に勝ち進み、準々決勝へと駒を進めた。
 ここから大石栞に試練が訪れる。準々決勝の相手は朝日大の吉田。インカレ特有の関西勢との対戦に、中盤までなかなかリードを奪うことが出来ず、苦戦を強いられる。それでも終盤に4連続得点で突き放し、ベスト4進出を決めた。日大の相澤との準決勝は、リードを守ったまま迎えた終盤、相手に6連続得点を許し、先にマッチポイントを握られてしまう。追い詰められた女王は、それでもここで気合を入れ直すと、冷静に連続得点を奪い返し、土壇場で同点に追いついた。緊迫の1本勝負へと試合は委ねられたが、最後に得点を記すランプを点灯させることは出来ず。大会連覇を逃した悔しさは、試合後は思わずしゃがみ込み、ベンチで頭を抱えるほどだった。
 その後3位決定戦を制した大石栞。昨年のインカレ、そして今年の関カレとその強さを見せつけ優勝したが、改めて1試合、1点の重み、優勝することの厳しさを感じただろう。この悔しい経験が、今後彼女を更なる高みへと導くはずだ。(田中 宏樹)

試合後の選手のコメント

長島徳幸

ー優勝おめでとうございます。今のお気持ちは
ありがとうございます!気持ちですか?(隣にいる石島選手から耳打ちを受け)超気持ち良い!(笑)

ーベスト8をかけた試合では、日大同学年の船本選手との対戦でしたが
前から結構、やりづらい相手だったので本当に気が抜けない試合でした。序盤は点差を離せていて安心した面もあって、なかなかポイントが取れなくてちょっと焦ったんですけど、最後は気持ち切り替えてポイント取れたので良かったです。

ー準々決勝では先輩の吉田玲選手との対戦でしたが、同校対戦の難しさはありましたか
楽勝でした(笑)

ー準決勝を振り返って
結構、吹っ切れて試合ができたので、自分自身のびのびとプレーできたというか、だからそんな気負わずにやれたことが良かったです。気負わなすぎて、集中力が欠ける部分もあったんですけど、そこはベンチについてくれている石島君が叱咤してくれて。本当に良かったです。

ー初の決勝進出でしたが、試合前の心境は
まあ、ベスト4で良いかなと思っていたので、決勝は勝っても負けてもどっちでも良いという気持ちでいました。でも、試合に入ったら、点を重ねるにつれて、勝ちたいという気持ちが強くなりました。

ー相手は関カレチャンピオンの早大・鬼沢選手でしたが
非常に強い相手で、結構独特のタイミングを持っているので、やりづらいんですけど思い切ってプレーしたことが、自分のポイントにつながったので良かったです。

ー先にマッチポイントを許しましたが、あの場面は何を考えていましたか
10-13くらいの場面まで、ふわふわした気持ちでいたんですけど、そこから切り替えて足を動かしてプレーすることで、ポイントを重ねられました。1点ずつ確実に取っていこうという気持ちでやりました。

ー関カレでは上位進出とはなりませんでしたが、インカレに向けて調整したことは
関カレは、運が悪かっただけなので、いつも通りのことをやれば結果もついてくるかなと思っていました。特に変わったことはしていないです。

ー今日の勝因は
(隣にいる石島選手を見て)石島です!

ー団体戦に向けて
団体は、チーム一丸となって優勝できるように頑張りたいと思います。

大石利樹

―初のインカレでベスト4まで勝ち上がりましたが、今のお気持ちは
やっぱり準決勝とかは勝ってる場面から、後1点とれば勝ちってところからまくられて負けてしまったので、そこは自分の未熟な部分が出て、詰めが甘かったなと思います。

―やはり悔しい気持ちが強いですか
悔しさはありましたけど、開き直って3決に臨んで、そこでも大分の高校の先輩(日大・村上選手。大分豊府高校出身)にボコボコにされたんで、逆にすがすがしかったです。

―関カレは同校対決に敗れベスト16止まりでしたが、インカレに掛ける思いは強かったのでしょうか
関カレがベスト16で、自分としてはどうしてもベスト8に入りたかったし、エイト掛けでキャプテンの先輩に一本勝負で、しかも逆転で負けちゃって、悔しい気持ちがあったので、絶対インカレはベスト8以上を目指そうと思ってました。そのエイト掛け(トーナメント3回戦)も一本勝負になって、我慢して相手がふわっとしたところを自分が突けて、結果的には関カレで負けたところで一本勝負で勝てたので、そこは良かったです。

―予選も上位で通過されていましたが、今日は最初から調子が良かったのですか
そんなに調子が良かった訳では無かったんですけど、1-4で負けてたのを逆転勝ちしたりとか、そこは最後まで集中して勝てたんで、その辺は後に繋がったのかなと思います。

―決勝トーナメントでは一本勝負が続きましたが、2度勝てた要因は
関カレで負けたのが、(山田)祥大先輩に対して先輩が強気に来て、それに自分が逃げて、突いても負けのフレーズで突いて、逆に突かれて負けたんです。その祥大先輩がベンチに付いてくれて、今度はそういうことするなよって言ってくれて、それを守ってしっかり強気に攻めて、結果的に一本獲れたんだと思います。

―準決勝は逆に一本勝負に敗れてしまいましたが
それも自分は祥大先輩が言ってくれた通り、突いたら勝ちの場面で出たつもりで、自分としては普通に勝ったと思ったんですけど、審判は人がやっているんで、そこはまあ、仕方ないと言えば仕方ないですね。結果的にそうなったので。

―一本勝負が何度も続いたのは、今後に良い経験になったのでは
今までインターハイとか、全国の中学生の大会とかやってきて、こういう一本勝負が続くような試合がなくて、勝つ試合はいつも15-5とか15-10で、競っても1本勝負が続いたことは無かったんで、やっぱり1年生と4年生の差を感じたし、力は付いたと思います。

―高校の先輩の村上選手との試合は、3位決定戦でしたが勝ちたい気持ちが強かったですか
勝ちたかったですけど、もう気持ちで負けてましたね。

―その試合の試合中に足を痙攣している場面がありましたが、試合への影響は
もう筋肉が固まって、動かなくなっちゃって、マッサージでほぐれたんですけど、もう反応できないというか、自分でもそこでやっちゃだめだってわかってても動けなくて出ちゃったりとか、悪循環でしたね。

―先輩の長島選手が優勝したことについては
やっぱり強いと思いますね。結果的に自分が負けた選手に勝ってくれて、素直に嬉しいです。

―明後日の団体戦への意気込みを
団体戦は使ってくれるなら少しでも優勝を目指してそれに貢献できるように、頑張りたいです。

大石栞菜

ー今日の試合を振り返って
悔しいですね。

ー関カレの時と比べて調子は
関カレの時は万全な状態だったんですけど、インカレまでの間に色んなことがあって、ベストなコンディションでできなくて。その中でも3位になれたので、自分でも頑張ったかなと思います。

ー準決勝は一本勝負となりましたが
あんまり覚えてないです。

ー団体戦に向けて
早めに気持ち切り替えて頑張っていきたいと思います。

 

フォトギャラリー

  • 鋭いアタックが持ち味
  • 大会2連覇を狙った大石栞
  • 準決勝で敗れ、しゃがみ込む大石栞
  • 初出場で4強入りの大石利
  • 最後のインカレで活躍が期待される吉田玲
  • 加藤は初の8強入り
  • ベスト8に法大から4人!(左から大石利、加藤、吉田玲、長島)
 

 

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