フェンシング

【フェンシング】全日本選手権(団体戦)1日目 女子フルーレ、日本一に届かず...悔しい準決勝敗退

第66回全日本フェンシング選手権大会
日時:2013年11月22日(金)~24日(日)
会場:長崎県諫早市中央体育館

法大フェンシング部にとって、今季公式戦最終戦となる、全日本選手権の団体戦。大学のみならず、社会人チームから高校まで、全国から集まったチームが、文字通り日本一を争う大会だ。その初日には、男子エペと女子フルーレの試合が行われた。

好調だった柳岡

試合結果

試合結果

種目出場選手試合詳細成績
男子エペ 吉田玲、鈴木理来、吉沢有紀、加藤祥 2回戦 ●法大41-45自衛隊体育学校 2回戦敗退
女子フルーレ 大石栞菜、久良知美帆、柳岡はるか、真田玲菜 1回戦 ○法大45-24翔陽高校 2回戦 ○法大45-38FJE選抜 準々決勝 ○法大45-28熊本クラブ 準決勝 ●法大31-45Nexus 3位決定戦 ●法大43-44和歌山クラブ 4位

戦評

女子フルーレ

 秋に行われた関カレ、インカレのタイトルを連覇し、学生の大会で見事な成績を残した女子フルーレ団体。インカレで不在だった柳岡はるか(法1)、真田玲菜(キャ1)も復帰し、狙うは真の「日本一」のタイトルだった。
 初戦で熊本の翔陽高校を大差で下すと、2回戦には早くも正念場を迎えた。相手のFJE選抜は、ジュニア世代の日本代表、将来を嘱望される選手達が揃うチームである。初戦を大石栞菜(法3)が5-3で制すると、真田、柳岡と1年生2人もこれに続き、リードを維持。その後も緊迫した接戦が続いたが、3選手の奮闘により一度もリードを許さず点差をキープすると、最後はエースの大石栞が相手を突き放し、45-38で勝利した。強敵と見られていたチームを撃破した法大は、続く準々決勝では久良知美帆(法2)を今大会初めて起用しながら熊本クラブを下し、準決勝に進出した。
 見えてきた日本一の座。そこに立ちはだかったのが、社会人チームの強豪NEXUSだった。前回大会の覇者であり、ロンドン五輪代表の西岡詩穂等、メンバーも強敵ばかり。果敢に攻めていった法大は序盤こそ接戦を展開するが、次第に相手チームの経験と技術に翻弄されるようになり、試合の主導権を奪われ31-45で敗戦。惜しくも決勝進出を阻まれ、試合後のメンバーの目には涙も浮かんだ。敗戦のショックは大きかったのか、3位決定戦でも和歌山クラブ相手に気持ちの入ったプレーを見せられず、7戦目まで27-35と大きくリードを許した。それでも8戦目の柳岡がこの状況を打破するべく次々とポイントを奪い、11連続得点で一気に逆転に成功して見せた。勝利で今大会を終えるべく挑んだ最終9戦目、大石栞がいつものようにピストに立った。だが本来の動きが見られず再度相手に逆転されると、最後は43-44でタイムアップ。エースが逆転されたショックは大きかったのか、敗戦後の選手たちの表情は前の試合以上に暗かった。
 後味の悪い形で今年度を終えてしまった女子フルーレ団体。しかし、敗戦に涙を流したのはは、彼女たちが心から優勝を望んでいたからに他ならない。今大会では柳岡、真田の1年生が一皮むけたような活躍を見せた。メンバーが抜けない来季、チーム一丸でもう一度日本一の座を掴みに行く。

男子エペ

 昨年度の大学のタイトルを3つ奪い、その勢いのまま臨んだ前回大会は準優勝と大躍進した男子エペ団体。今年度は苦戦が続いていたが、近年主力として幾多の勝利に貢献してきた主将の吉田玲(文4)、鈴木理来(文4)の最後の大会となる今大会、有終の美を飾ることが出来るか期待が集まった。
 初戦となった2回戦、対戦相手は自衛隊体育学校だ。初戦を任された加藤祥(営3)が5-3と幸先の良いスタートを切ると、一度は同点に追いつかれたが、4戦目の吉沢有紀(文3)がシングルポイント(エペのルールで、自らにのみ得点を奪うこと)を量産し、19-15と再度リードを奪う。これに加藤に代わって出場した鈴木も応え25-17とすると、吉田玲もインカレ個人優勝経験者の坂本相手に粘り強い試合を展開し、2回り目を終了し29-22と7点差をつけた。
 吉沢、吉田玲の2人が点差を広げ、アンカーの鈴木が試合を締める―これが昨年までのエペ団体の勝ちパターンだった。しかし、第7、8戦目で吉沢と吉田玲は思うようにポイントを奪えず、38-33と点差を縮められてしまう。それでも5点差で鈴木ならば、と思われた最終9戦目。相手のアンカー・坂本のドゥブルポイント(エペのルールで、両者に得点が入ること)すら許さない怒涛の攻撃にあっという間に追いつかれてしまった法大。こうなると最早成す術はなく、41-45の敗戦。それはちぐはぐな試合が続いた今季を象徴するかのような幕切れだった。
 昨年からメンバーが変わらなかった今季は、大学タイトルは無冠、そして最後の全日本選手権でも初戦敗退という、昨年と対照的な結果に終わった。主力2人が引退し、最上級生となる吉沢が経験の浅いメンバーを引っ張る形となるであろう来年度、エペ団体は再起をかける。(田中 宏樹)

試合後の選手のコメント

吉田玲

―今日の試合を振り返って
インカレが僕の置き場だったので…でも悔いは残りますね。いやな終わり方でしたけど、でも終わったなと。

―初戦での敗退はやはり想定外でしたか
どこで負けても後悔したと思うので。でももうちょっと一緒に皆でやりたかったなとは思いますね。

―最後の団体戦と言うことで、気持ちも入っていましたか
そうですね、集中はしてましたけど、こうなっちゃったので。気持ちは入れてました。

―最終セットに逆転されてしまいましたが、それまでの試合運びは上手くいっていましたか
もう7試合目までは完璧で、僕が少し差を縮められてしまったんですけど、5点リードして最後が(鈴木)理来で、これで負けたらしょうがないっていうところまでは来てたので、仕方ないですね。

―これでフェンシング部での4年間が終わりましたが、振り返って
ここじゃ語れないぐらいですね。4年間ですか。長いような、短いような、長いような、感じですかね。でも本当に楽しかったですね。

―特に印象に残っている試合などは
ありますね。僕が2年で吉沢が1年の時に、リーグ絶対落ちるだろうと言われてた時の、勝った初戦の早稲田戦ですね。それと2年の王座もですね。その2試合は忘れられないですね。

―吉田選手はフルーレとエペの2種目に出場されていましたが、2種目やるということの難しさというのは感じていましたか
どっちかに集中しとけば良かったのかなっていうのはありますし、僕自身が中途半端に終わっちゃったっていうのもありますし、2種目やれて幸せだったっていうのもありますし。でももうちょっと2種目とも頑張れたらよかったと思います。

―どちらかに専念するとしたら、どちらでプレーしたいというのはありましたか
わからないですね。2種目やっての自分みたいなとこもあったので。どっちかって言われたら、やりたかったのはフルーレですけど、結果を残せたのはエペだったので、大学の役に立つという意味でもエペに絞るべきだったのかも知れなかったですかね。

―3年生以下で期待している選手は
僕はもう吉沢のためにここでフェンシングしてたとこもあったので。今回の全日本も正直そこまでやる気はなかったんですけど、インカレで情けない思いをさせてしまったので、申し訳なくて、もう一回このチームで良い思いをしたいなって思って、僕はその気持ちだけだったので。今まで一年生の時から団体戦を組んできたので。来年は勝って優勝して、僕みたいにふわっとした形で終わらずに、気持ち良く終わらせてあげたいなって思いますね。フルーレは最後長島にインカレで負けたんですけど、負けたけど強いんで仕方ないかなと思うので、もっと強くなって、あの選手に負けたぞって言えるぐらい強くなってほしいですね。

―この後フェンシングには何らかの形で関わることは考えていますか
国体とか全日本とか出たい気持ちはありますけど、来年とかは仕事が忙しいと思うので無理ですね。一応ここで引退なんですけど、でも明治に山口(敦史選手。富山西高校の同期)っていう選手が富山にいるんですけど、あいつとかと一緒に出たい気持ちもありますけど、先のことなのでわからないですね。でもたまにはやりたいなと思いますね。

―吉田選手は他大の4年生等とも仲が良かったのが印象的ですが、他大を含めた同期の存在は刺激になったりしていましたか
そうですね、普段週の半分ぐらい会っているんで。(練習で?)いや、遊びです(笑)ずっと遊んでいるんです。遊んでいる分本番では負けたくないっていう気持ちが全員強かったと思うんです。自分の大学ってなるとメンバーも違うし、試合で当たったりすると負けたくないっていう気持ちが強くて、お互いそうやって切磋琢磨してきたなとは思ってます。4年生は本当に仲良かったんです。(4年生は成績的にも強い選手が沢山いましたが、余計に負けたくないという気持ちは)それはありますね、負けたくない気持ちが強くて、勝った人たちに表彰しあったりするんですけど、お互いにそうされたかったのもありますし、負けたときは本当に悔しいんですけど、自分が負けて相手が勝ち上がると絶対負けてほしくないって応援出来る、良い友達だと思いますね。もう会えなくなるのは寂しくなりますけど、多分僕らが会わなくなるっていうのが選択肢にないですね。

鈴木理来

ー試合を振り返って
最後、自分が(点数を)ひっくり返されてしまって、途中までは良かったので残念です。申し訳ないです、本当に。

ー2年間、最後回りを任されましたが重圧などありましたか
そうですね。自分が試合を締めないとチームが勝てないので、結構プレッシャーはありました。

ーエペの難しさはどんなところですか
途中まで良くても、最後でひっくり返されてしまうことが多いので、最後まで集中しないと昨日みたいに負けてしまうので、ずっと集中して戦い続けるという意味では難しかったです。

ー期待している後輩は
やっぱり吉沢ですかね。2年間ずっと一緒にやってきて、自分たちは今年(優勝)取れなかった分、吉沢が引っ張るチームで取り返してほしいと思います。

ー今年は団体戦で無冠に終わってしまいましたが、何が要因だと思われますか
そうですね......。取るところでしっかり取れなかったというのと、守るところで守れなかったところですかね。ポイント、ポイントはしっかり自分たち分かっていたんですけど、自分たちで(ポイントを)抑えることができなかったのが、一番の敗因かなと思います。

ー試合後、監督から声を掛けられましたか
「4年間お疲れ様」と言われました。

ー今後もフェンシングは続けられますか
まだ考え中です。やるとしても教える方で、選手としては終わりです。

柳岡はるか

ー試合を振り返って
優勝を目指していたので、4位でメダル取れなかったというのがめちゃくちゃ悔しくて、来年も同じメンバーでできるので、絶対優勝したいと思います。

ー3位決定戦の8セット目は逆転する活躍を見せましたが
最初は点差が開いてリードされていたので、「どうなるかな」という感じだったんですけど、ピストに入る前に(大石)栞菜先輩に「まず同点にして、ここから頑張ろう」と声を掛けてもらって、ちょっとした不安がとれました。特に点数は考えずに、ただ自分ができることを全部やろうと思ったら、気付いたらあんな感じになっていました。

ーインカレ中に遠征に行かれて、その期間で得たことはありましたか
初めてジュニアのワールドカップで10位に入れたので、かなり得るものは大きかったかなと思います。

ー大学1年目を振り返って
インカレとか大きな大会にはあまり出られなかったんですけど、法政として試合に出れて先輩の背中から学ぶことが本当にたくさんあったので、来年は次入ってくる1年生にそれを教えながらも、先輩から色んなものを得たいと思います。

ー来年の目標を教えてください
来年は、関カレとインカレ、もちろん団体もですけど個人でも優勝して、全日本団体も雪辱したいと思います。

 

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