フェンシング

【フェンシング】関東学生選手権大会2日目 男子フルーレが今季初のタイトル獲得!女子フルーレはあと一歩及ばず準優勝

関東学生フェンシング選手権大会
2014年23日(木)24日(金)27日(月)~29日(水)
駒沢公園体育館

男女フルーレ個人戦から一夜明け、この日は団体戦が行われた。男子は個人戦優勝の長島徳幸を中心に勝ち進むと、準決勝で昨年の覇者・日大と激突。一時は突き放されるもエースの大活躍の先に、劇的な結末が待っていた・・・。一方、春のリーグ戦・王座決定戦を制し、優勝候補筆頭の女子は順当に決勝に進出する。しかし、リードを許したまま最終セットを迎える。逆転を目指し、ピストにはチームの核である大石栞菜が上がった。

男子フルーレを優勝に導いた長島

試合結果

種目出場選手試合結果順位
男子フルーレ 長島徳幸(文3)石島匡(法3)東哲平(営3)大石利樹(法2) 決勝○45-21中大 準決勝○45-44日大 2回戦○45-28慶大 1回戦○45-13青学大 優勝
女子フルーレ 大石栞菜(法4)久良知美帆(法3)真田玲菜(キャ2)柳岡はるか(法2)向井愛美(文1) 決勝●40-43専大 準決勝○45-26日女体大 2回戦○45-11慶大 準優勝

戦評

男子フルーレ団体

 関カレ2日目、男子フルーレ団体が行われた。春のリーグ戦の結果は3位で悔しくも王座進出を逃したが、1日目のフルーレ個人で優勝した長島徳幸(文3)を筆頭に東哲平(営3)、石島匡(法3)、大石利樹(法2)が満を持して登場した。
 1回戦の相手青学を45-13の大差で勝利すると、勢いそのままに2回戦の慶大を45-28で下し、危なげなく準決勝へ駒を進める。
 迎えた準決勝の相手は宿敵日大。春のリーグ戦では敗戦を喫し、今回の関カレフルーレ個人でも2、3位を日大の選手が占めるなど、優勝を目指す法大にとって避けては通れない厚い壁である。試合序盤は互いに一歩も譲らない展開となる。しかし10-8の法大リードで第3セット大石利に回ると一気に7点を奪われ11-15と逆転を許す。続く第4、5セットも長島、東の3年生コンビが流れを変えられず18-25の7点差の苦しい展開は続く。だが決して点差が開いても法大は勝負の手を緩めなかった。第6セットで大石利が連続4点を奪うと第7,8セットで徐々に点差は縮まり、最終第9セット37-40でエース長島に回る。相手は長島が苦手とする日大のエース舩本。逆転を信じ果敢にアタックを仕掛けるが実らず、2点連続で失点。勝利は絶望的かと思われたが、ここで長島が開花する。怒涛の2点、4点の連続得点。43-44まで詰め寄ると流れは完全に法大へ。最後の2点をきっちり決め、大逆転勝利を収めた。
 決勝の相手は同じく春のリーグ戦で敗れた中大。しかし死闘を乗り越えた法大の勢いを中大は止めることができず、45-21のダブルスコアで法大は悲願の優勝を果たした。
昨年の王座優勝から約一年半ぶりの男子フルーレ団体優勝。長島は個人優勝と合わせて2冠。東、大石利はレギュラーに定着して初優勝である。これは間違いなく法大男子フルーレ陣の強さの証だが、選手たちはまだ満足していない。もうすでにインカレの頂点を見据えていた。(竹内大将)

女子フルーレ団体

 リーグ戦と王座で春2冠を達成した女子フルーレ団体は、この関カレでも頂点を目指す。2回戦からの出場となった法大は、慶大を相手に45-11と王者の貫録を見せ準決勝に進出。
 日女体大との試合は4セット目を終え19-13と主導権を握る。しかし、団体戦で安定した力を発揮してきた久良知美帆(法3)が勢いに乗ることができず、5セット目で20-20と同点に追いつかれてしまう。流れが相手に傾きかけたところで、ピストに上がったキャプテンの大石栞菜(法4)が試合を立て直す。30-24と再びリードを奪うと、不調の久良知に代えて個人戦3位に輝いた真田玲菜が登場。得点差を10点に広げると、先日韓国で行われたアジア大会にも出場を果たした柳岡はるか(法2)、大石とつなぎ最終的には45-26と大差をつけて決勝へ駒を進める。
 迎えた専大との決勝戦は、3セット目まで法大のペースで展開。中盤に入ると専大も巧みに得点を重ね一進一退の様相を見せていく。4セット目の久良知の場面で最大6点のリードを作るも、直後に4連続失点を許し中々ポイントを稼ぐことができない。応援席から仲間のアドバイスが飛ぶも波に乗れない法大は、逆転されると苦しい攻撃が続きアタックが決まらず選手から焦りの色が見えてくる。3点のリードを許したまま最終セットへ突入。過去に様々な逆転劇を成し得てきた大石が上がるが、2連続で失点を喫し厳しい状況は広がる。しかし、そこから1点を取り合うと驚異の粘りを見せる。4連続で得点を奪い、40-41と1点差に詰め寄ったのだ。この時点で残された時間はわずか10秒。法大側の歓声も強くなり流れは傾いたように思えたその時、どうしても欲しかった次の1点は専大に入ってしまう。同点に追いつきたい場面で2点差とされ窮地に立たされると、さらに相手の攻撃が襲いかかる。残り3秒となったところで連続失点を喫し40-43。このまま試合終了の合図が出され、し烈な決勝戦は幕を閉じた。
 挨拶を終えると選手たちは、ピスト上でうなだれた。少しの間、立ち上がることができないほどの悔しさだったのだろう。昨秋からの2連覇を目指した関カレだったが、その夢は叶わなかった。個人戦3位に入賞した真田が、決勝で出場機会が与えられなかったのが結果に響いたのではないか。11月に行われるインカレでは何としても、メンバー全員でこの悔しさを晴らしてもらいたい。(宮城風子)

選手のコメント

フルーレ優勝メンバー(長島徳幸×東哲平×石島匡×大石利樹)

準決勝の日大戦について
長島:正直なところあまり勝てると思っていなかったです。中盤は点差が大分開いて、ちょっとあきらめた感じでした。でも最後回りでみんなのマイナスがなかったので勝利も見えてきてきました。
大石:自分の時に点差が開いてしまったのですが、先輩方がやってくれると信じていたので途中諦めずに点差を少しでも縮めようと思いプレーしました。
東:自分で点差を広げる気持ちはなくて同点にしようと考えていました。調子が良くなかったので食いつけるように頑張りました。
石島:途中7点差がついてもみんな諦めずに、着実に点差を埋めていけていたのが勝利の要因だと思います。

最後3点差で長島選手に回ってきましたが
長島:初めに2点連続で取られた時はもう駄目だなって思ったんですけど、そこから相手との間隔もつかめ始めて点も取れるようになり、一点差になったと時はもう勝つしかないと感じました。

―日大の伊藤・舩本・佃選手との3年生の同期対決について
長島:佃選手とは昨日の個人決勝で対決をしてなんとなく(試合の)感覚は残っていたのですけど、先行されることが多かったので課題が残る試合でした。舩本選手は自分が苦手としている選手なので最後回りの勝負は嫌でした。
東:三人とも試合をしたことがあって強いことは分かっていたので、特に意識はしませんでした。

大石・東選手はレギュラーとして団体初優勝ですが
大石:タイトルといっても関カレなので本番のインカレで勝ちたいです。
東:本番はインカレなのでまだ喜んでいる場合ではないです。
大石:うれしいですけどインカレに向けて今日の勝ちはもう忘れます。

今後の課題は
長島:優勝したということは次の試合は追われる立場になるので、手を抜いたプレーをこの三人がしないように引き締めてやらないといけないと思います。
大石:手抜いてないですよ!
東:でも長島が日大戦の前に「俺勝てるかな」って一番心配してたんですよ。
長島:謙虚になった方が力発揮できるから。
東:確かにその時の方が強い。個人優勝した時も心配してたもんね。
大石:個人の準決で自分と長島さんが当たった時も「ああ、俺(大石に負けて)三決に行くのか」って嫌味言っていましたよね。
長島:でも思った以上に弱かったんで...

―決勝の中大戦について
東:春のリーグ戦で負けた時は気持ちが足らなかったので、今回は勝ててよかったです。長島:春は少し気を抜いていたところはありました。勝てるだろうという過信があったのですが、今回はチャレンジャーという気持ちで挑みました。

インカレのフルーレ団体の目標は
長島:優勝で。それだけです。

―個人の目標は
長島:個人ももちろん優勝です。三連覇します。
大石:今回は長島さんにたまたま負けたので、次は勝って優勝します。
東:僕も今回たまたま大石に負けたので、しっかり作戦を練って次は勝ちたいです。

大石栞菜

団体戦を振り返って
みんなそんなに調子が悪いわけではなかったんですけど、決勝の最後、接戦を逆転できなかったのはキャプテンとしてふがいないですね。

ー決勝の最終セットに入るときの心境は
去年のインカレも同じような状況で(5点ビハインドで最終セットに突入)「またか」と思ったんですけど、上手く時間を使って焦らずにいけば良いかなと思いました。最初簡単に点を取られてしまったのがあだとなって、結局最後1点差までいったんですけど時間がなくなって苦しくて...。入りが問題だったかなと。もっと最初に時間を使って入るべきだったなと思います。

ー2連覇を目指した大会でしたが話し合ったことなどありますか
自分は今、エペを専門にやっているので、フルーレはおざなりというか個人戦もダメだったので(16強)どこまでやれるかという感じでした。その分、みんなに負担がいってしまいました。特にみんなで話し合ったことはないです。2連覇はみんなそこまで意識してなかったと思うんですけど、もう少しチームで話し合った方が良かったのかなと思いました。

個人戦について
個人は動きがエペみたいになってしまって、修正したけど間に合わずに負けてしまいました。フルーレの個人に関しては、あわよくばくらいに思っていたので、そんなものだったのかなと思います。

エペに向けて
エペは個人を優勝して、団体もリーグが2部なので1部の人たちとは今年初めてやるんですけど「実は強いんです」というところを見せて優勝できればなと思っています。

 

フォトギャラリー

  • 長島は個人団体の2冠を達成!
  • 準決勝の日大戦、一本勝負の行方を見守る
  • 着実に得点を重ねた東
  • 2年生ながら主力を担う大石利
  • あと1点の重みを痛感した大石栞
  • 準決勝で先陣を切った柳岡
  • アタックを仕掛ける久良知
 

 

 

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