フェンシング

【フェンシング】関東学生選手権大会4、5日目 女子サーブル団体逆転で優勝!栗本は個人3位と躍進 男子エペは準決勝に落とし穴・・・吉沢は個人で準V

関東学生フェンシング選手権大会
2014年23日(木)24日(金)、27日(月)~29日(水)
駒沢公園体育館

関カレは4日目と5日目に、男子エペと女子サーブルの個人戦、団体戦が行われた。今季未だにタイトルを獲得できていない種目だったが、個人で男子エペの吉沢有紀(文4)と女子サーブル栗本ひかる(社3)が好成績を残す。すると、翌日の団体戦では女子サーブルが悲願の優勝を果たし歓喜に包まれた。一方、男子はフルーレとサーブルにつづきエペにも期待が集まったが・・・

女子サーブルの優勝に大きく貢献した栗本

試合結果

個人戦結果

種目選手名試合詳細結果
男子エペ 吉沢有紀(文4) 決勝●14-15 準決勝○15-9 準々決勝○12-11 3回戦○15-6 2回戦○15-13 準優勝
  東哲平(営3) 3回戦●12-15 2回戦○15-12 1回戦○15-13 ベスト16
  藤倉陸(社3) 3回戦●14-15 2回戦○15-5 1回戦○15-5 ,,
  村越優希(文3) 2回戦●7-15 1回戦○15-12 2回戦敗退
  大石利樹(法2) 2回戦●7-15 1回戦○15-11 ,,
  菊池智大(社1) 2回戦●7-15 1回戦○15-13 ,,
  加藤祥(営4) 1回戦●8-15 1回戦敗退
  伊藤寛高(営1) 1回戦●13-14 ,,
  神田貴範(文2) 1回戦●12-13 ,,
  中村豪 1回戦●14-15 ,,
女子サーブル 栗本ひかる(社3) 準決勝●10-15 3位決定戦○15-12 準々決勝○15-9 2回戦15-9 1回戦○15-6 3位
  木村毬乃(法4) 2回戦●13-15 1回戦○15-7 ベスト16
  真田玲菜(キャ2) 2回戦●8-15 1回戦○15-11 ,,

団体戦結果

種目出場選手試合詳細結果
男子エペ 吉沢有紀、村越優希、藤倉陸、中村豪 準決勝●41-45慶大 3位決定戦●39-45早大 準々決勝○45-38拓大 2回戦○45-8青学大 ベスト4
女子サーブル 木村毬乃、栗本ひかる、真田玲菜、福島史帆実(法1) 決勝○45-37日大 準決勝○45-31専大 1回戦○45-12慶大 優勝

個人戦戦評

男子エペ

 法大から予選に出場した10人全員が本戦に進出し、その中で初戦を突破したのは6人。団体戦経験もある期待のルーキー中村や、経験豊富な4年生の加藤はまさかの敗退となった。
 中村と同じ法政二出身の1年生菊池は、15-13の接戦を制し嬉しい勝利を手にした。2回戦で敗れたものの次につながる試合となっただろう。またフルーレを本職とする東と大石利は、持ち前のセンスで2回戦に進出。そして、エペ団体レギュラーの吉沢、藤倉、村越は順当に駒を進めた。しかし、村越はつづく試合で中大の簾内に敗れ悔いの残る結果となった。大石利も2回戦敗退となり、3回戦にたどり着いたのはエペのエース吉沢と、東、藤倉となった。
 東は、早大の団体レギュラーを務める津江を相手に互角の展開を見せる。中盤までリードを奪うも、エペをメインとしている相手に逆転負けを喫した。それでも東の能力の高さをうかがわせる試合だった。昨秋のインカレ個人戦で4強に入り頭角を現した藤倉は小野(早大)と対戦。一進一退となり一本勝負を迎え、藤倉は果敢に突きにいったが決めきることはできず、相手に勝利のランプが灯った。あと一歩ベスト8には及ばず悔しい表情を見せた。そんな中、吉沢は危なげなく3回戦を突破し、法大から唯一の準々決勝に進出を果たした。
 準々決勝の相手は日大の成田。一点を争う好ゲームとなった試合は11-11で規定の時間を迎え、一本勝負となった。緊迫した中でしっかりとポイントを突き劇的な勝利を収めた。つづく準決勝では、藤倉が敗れた小野との対戦となった。序盤から確実にリードを奪い流れを作ると、最後は5連続でシングルの得点を決め15-9と快勝。決勝の舞台に進出した。
 その決勝の相手は、エペの世界選手権金メダル獲得の経歴がある日大の山田。試合開始一分間、互いの駆け引きがつづき無得点のまま2セット目に突入した。ここでようやく試合が動く。山田が2点を先制すると、吉沢もすぐさま同点に追いつき点を取り合う。ただ、世界レベルの実力をもち、体格で吉沢を上回る山田からリードを奪えぬまま13-9と終盤を迎える。しかし、ここから法大のエースは仲間の大歓声を背中に受け13-14までこぎつける。逆転のチャンスがある中でつづいた攻防は、互いのランプが灯り14-15。非情にも得点をあげたものの同時突きとなり、相手がゲームポイントを獲得。世界王者に対し、あと一歩と迫るも届かず準優勝。それでも自身最高の結果で大会を終えた。「結局負けてしまったのでまだまだ」と語った吉沢は準優勝に満足することなくインカレに挑む。そして今回は上位進出に至らなかった藤倉や村越にも期待したい。

女子サーブル

 女子サーブルの個人戦には本職の木村と栗本、そしてフルーレの個人戦で3位に輝いた真田が出場した。3選手はそれぞれ初戦を突破し、2回戦に進出。真田は8-15と敗れてしまったが2つの種目で力を発揮した。木村は早大の安富との対戦で、互いに譲らぬ攻防を見せる。しかし、終盤に3連続失点を喫し突き放され、13-15と惜しくもベスト8に残ることができなかった。
 女子の中でただひとり、準々決勝に進んだ栗本が躍進する。序盤からリードを奪うと、相手に連続ポイント与えず終始主導権を握り15-9と快勝し、準決勝進出を決めた。
 日大の三好との対戦となった試合は、出だしでつまづき5-0と先行を許す。それでも栗本はくらいつき1点差にまで迫る。この勢いで逆転したいところだったが、再び相手に5連続得点を喫し、その後は流れをつかめず10-15というスコアで敗退。決勝の舞台には届かなかったが、つづく3位決定戦では木村に勝利した安富を15-12で撃破し見事入賞を果たした。栗本の戦いぶりが翌日の団体戦に勢いを呼び込んだ。(宮城風子)

団体戦戦評

女子サーブル 4学年が結束し悲願の優勝!

 春のリーグで王座進出はならなかった女子サーブル団体。個人戦で3位へと躍進した栗本を擁する法大は逆襲の秋とすることができるか。
 慶大との初戦を45-12と大勝で退けると、続く準決勝は春に敗れている専大との対戦。しかしそんな戦績を感じさせない落ち着いた試合運びで、序盤からリードを奪っていく。すると第7セット、第8セットで木村、福島が40−24と一気にリードを広げ、決勝への視界は良好に。最終セットは連続ポイントを許したものの、栗本が45-31で締め決勝進出を決めた。
 優勝をかけた一戦の相手はリーグ、王座を制した日大だ。そんな王者に法大は先手を取られる。栗本、木村がそれぞれのセットでリードを許し、第4セットを終えて15−20と追う展開となる。だが第5セット、1年生の福島が魅せる。後退しても相手の隙を突く冷静さと自らの果敢なアタックで怒涛の7連続ポイントを奪い25-22と逆転に成功。この逆転劇が完全に法大に流れを呼び込んだ。そのままリードを保って迎えた第8セットも「福島に元気をもらえた」と栗本が前日の疲れを感じさせないプレーを見せ、40-30の10点差で最終セットの木村に託す。その木村は41点目をスコアした後の次の一本がなかなか奪えない。それでも木村は「取られても焦りはなかった」とマスクを脱ぎ、気持ちを入れ直した。サーブルは最後回りが重要、と自負する最上級生が45点目を取り切り、優勝を決めた。
 「初優勝だったので本当にうれしかった」と木村は笑顔を見せた。サーブルの選手3人をチームに揃えることが叶ったのは今季からのこと。春は惜しくも敗れたものの、若い福島の活躍も光り、関カレではしっかりと優勝という結果を残した。この勢いのままインカレ、全日本でもいかんなく実力を発揮してほしい。(高津勇佑)

男子エペ ライバルとの再戦ならず・・・準決勝敗退

 春のリーグ戦と王座共に日大に敗れ、準優勝がつづいている男子エペ。この関カレでは個人戦2位の吉沢を中心に、日大から勝利を挙げ優勝にたどり着きたいところだ。
 初戦となる青学大戦を45-8と圧勝すると、準々決勝の拓大戦も序盤から法大ペースで試合は進む。しかし、10点差以上のリードを保ちながら最終セット、吉沢が相手に10得点を許し反撃を受ける。45-38と何とか逃げ切るも、次の試合に不安を残す勝ち方だった。
 準決勝の相手は、個人戦ベスト8に2人名を連ねた慶大。吉沢が1セット目に辛くも1点のリードでバトンを回すと、藤倉と村越も競った展開を見せる。どちらも流れを完全につかめないまま、試合は39-40のビハインドで最終セットへ。ここでピストに立つのは、エースの吉沢だ。これまで数々、チームを救ってきた男に誰もが期待を込めた。
 だが2連続得点を許すと、決まったと思われるポイントもドゥブル(同時突き。互いに点が入る)になり点差を縮めることができない。マッチポイントを握られると、相手の勢いにのまれ45点目も奪われてしまった。このセット、吉沢はシングルランプを灯せないまま終える悔しい結果となった。
 もうひとつの準決勝では日大が順当に決勝進出を決めていた。王者に挑むことができない法大は、早大との3位決定戦に臨む。
 慶大に敗れたショックを隠せないメンバーは、序盤から相手にリードを許す。10点以上開いた点差を一時は1点差まで詰め寄るも、7連続失点を喫し再び厳しい状況に立たされる。この試合でも最後を任された吉沢だが、流れを変えることはできずに敗退。4位という結果で関カレは幕を閉じた。「いつも通りの動きができていなかった」と振り返った吉沢。インカレではいい意味で、力を抜いた状態でプレーをしてもらいたい。そして、次こそ決勝の舞台に進み、2年間遠ざかっている王者の称号を手にするときだ。(宮城風子)

選手のコメント

栗本ひかる

―団体戦決勝を振り返って
相手の大学を意識するというよりも、一人一人が自分の相手を意識してどうやって戦うかというのを頭で考えてプレー出来たと思います。

―福島選手の活躍が流れを持ってきましたね
一番最初に自分が負けて回してしまって、その次のセットも引きずってしまって悪い流れになってしまったんですけど、福島の勢いのあるアタックを見て自分も元気をもらって前向きになれました。そこから最後のセットは落ち着いてプレー出来ました。

木村選手の最終セットはどんな思いでご覧になっていましたか
最後は結構点差があったので、先輩には余裕を持って好きなことをやりきって欲しいという思いでいっぱいでした。

3位で終えた個人戦について
個人戦で3位というのは初めてのことでそれは嬉しかったんですけど、相手に弱気で向かっていってしまった部分はこれから反省すべき所だと思うし、自分に足りないところは見つかったので、インカレ、全日本に向けて直していきたいです。

インカレでの目標
個人も団体も優勝を狙って頑張ります。
 

木村毬乃

―今日の団体戦決勝を振り返って
今まで学生の試合では日大には勝ったことがなくて、最初から皆で取りにいこうと言っていたんですけど序盤は負けてしまっていて。でもサーブルという種目はタイムアップとかもないし、最後廻りが重要になってくるので、皆諦めてはいませんでした。そして途中で後輩が逆転して流れを持ってきてくれて、その点差を広げて逃げ切ることが出来ました。良い雰囲気を持って、最後まで諦めることなく戦うことが出来た試合でした。

―ご自身が優勝を決めた最終セットについて
4年間やってきた相手で前に出て取って来ることもわかっていて、自分が引いてる中で勝負を仕掛けて点を取ることが出来ました。45点取らなければ勝ちではないのでしっかり5本を取り切るという気持ちで臨みました。自分の点が優勝に繋がるという重みもあったのですが、取られても焦りはなく冷静に5本取ることが出来ました。自分の勝ち=法政の勝ちで、懸けていた思いも強く、初優勝だったので本当に嬉しかったです。

決勝で活躍した福島選手について
エースと自信を持って言える後輩がいるのは4年生として頼もしいですし、後輩の1年生、3年生は本当に強い選手なので、自分も堂々と試合をさせてもらえて感謝しています。

最上級生としてサーブルチームへの思いは
しっかりとサーブルの選手が揃うというのは私が入ってから一度もなくて、今年初めて3人揃いました。本当は春から(優勝を)獲っていきたかったんですけど。その分この秋のシーズンに懸けていこうと皆で言っていて、関カレを獲れたので、ここで満足することなく気を引き締めていこうと思います。インカレ、全日本に向けて良いスタートが切れたと思います。

インカレに向けて
自分にとってはもう最後の学生としての試合なので、京都でしっかりと4年間の思いをぶつけていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

吉沢有紀

団体戦を振り返って
全然納得いかない結果でした。

準決勝の慶大戦は序盤から互角の展開でしたが
チーム全体的にいつも通りの動きができていなかったので、もう少しみんな力を抜いてできればよかったなと思います。

この試合で勝てば日大との対戦でしたが
日大と決勝で当たるとずっと考えていたので残念ですけど、ちゃんとインカレで対戦して勝ちたいと思います。

直後の3位決定戦ではチームで気持ちを切り替えることはできましたか
できていなかったですね。

個人戦では準優勝でしたが
個人はサーブルとフルーレを(法大勢が優勝を)取っていたので、自分も続きたかったんですけど残念でした。

初の決勝進出でしたが収穫はありましたか
結局負けてしまったのでまだまだ、だめなのかなと思います。

これからチームで立て直していきたいことは
びびらないで気持ちを強くもってプレーできればいいと思います。

インカレに向けて
全部優勝します。

 

フォトギャラリー

  • 小柄ながら鋭いアタックを武器に個人戦では3位
  • 最高学年で結果を残した木村
  • 1年生ながらエース級の活躍を見せた福島
  • 個人戦決勝前に集中力を高める吉沢
  • 不動のレギュラーとなった村越
  • こちらもエペの中心を担う藤倉
  • いざ、2週間後の勝負のインカレへ!
 

 

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