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【アメフト】あずまボウル VS日本大学 1TDの重み、法大惜敗

2013年度 あずまボウル 11月24日(日) 会場:横浜スタジアム

関東Aリーグ全勝で攻守ともに圧倒的な強さを見せつけた法政トマホークス。関東王者を決める大事な一戦の相手は今年も宿敵・日大フェニックスだ。2011年は日大、2012年は法大が勝利を収めた。法大は果たして接戦を制することができたのだろうか…

田中主将率いる2013年度トマホークス

試合結果

トータル試合結果

6 1Q 13
0 2Q
3Q 0
法政大学 0 4Q 日本大学

戦評

 快晴の空の下、関東一を決める因縁の戦いは法大K谷澤のキックオフで幕を開けた。
 先制を挙げたのは法大だった。SF石神のロスタックルや相手のイエローで攻撃権を得ると、QB近藤からWR黒田のパスで1stdownを更新しすぐに敵陣へ攻め入る。その後もRB笹尾、QB近藤自らのランで敵陣17ydsまで詰め寄りFGへ持ち込むことに成功させた。だが、日大の攻撃に移った最初のシリーズ、今度は法大がホールディングによるイエローを取られ、相手にオートマチック1stdownを与えてしまう。日大応援席側からは大きな歓声が上がり、相手の士気が高まる中、早くもこの試合での決定的な瞬間が訪れる。1stdown更新まで残り2ydsの場面、相手WRが法大DFの壁をすり抜け、自陣35yds地点から一気に駆け抜け逆転のTD。点差を縮めたい法大はランプレーを中心に少しずつ前進するも、日大DFに阻まれ敵陣まで攻め入ることができず、得点への道を作ることはできなかった。    2Qでは序盤、DFが続けてイエローを取られる。また、OFではQB近藤からTE渡辺へのショートパスが繋がらないなど悔しいミスも見られた。SF石神が決めたインターセプトからの攻撃も日大DFのパスブロックに阻まれてしまい、チャンスを生かせない。なんとか加点したい法大はノーハドルでのプレーを試みるが、DLのパスラッシュに阻まれながら放ったQB近藤のロングパスはインターセプトされる。反撃の芽はことごとく摘み取られてしまった。両者我慢の守備戦に終止符を打ったのは日大。法大は終盤にイエローなどで相手の進軍を許しFGを決められ、3‐10で前半を折り返すことになった。
 後半は法大の攻撃から始まる。ハーフタイムで立て直しに成功した法大はテンポの良いプレーで次々とパスを成功させる。さらにRB廣澤の力強いランで日大の壁を突破し、ついに敵陣17ydsまで攻め入ることに成功した。ここでTDを決めれば同点に追いつく場面だったが、1stdown更新まであと2yds及ばず、FGを選択し6-10となった。その後の攻撃シリーズでもあと一歩が及ばないプレーが続き、日大守備の前に法大攻撃は糸口を見いだせず、日大を追いかける形のまま最後の15分へ挑む。    運命の4Q、日大OFが敵陣21ydsまで迫り来る。ここで追加点を挙げられれば日大の優勝が濃厚になるという場面。相手は20yds以上のロングパスを投じて一発TDを狙ってきた。だが、DB佐野がエンドゾーン内で華麗にインターセプトを決めターンオーバー。点差を開かせない。このチャンスをものにしたい法大OFは必死でTDへの道を切り開く。それに応えたいDFも奮闘。DL舘野がけがで離脱するほどの激しい攻防戦で相手に1ydのゲインも許さず、OF陣へ望みを託した。その後の攻撃、相手のイエローによるオートマチック1stdownで敵陣へ進むと、法大側の応援が盛り上がりを見せる。だが、敵陣25yds付近での3rddown残り7ydsの攻撃、QB近藤がまたもやパスラッシュに遭う。右へロールアウトするが痛恨のファンブル。そのボールは相手の手中へ収まり攻撃権が移ってしまう。このプレーで完全にモメンタムを掴んだ日大は快調に1stdown更新を重ね、残り12秒に決めたFGで法大を突き放す。法大はなす術なくそのまま6-13で試合終了。トマホークスの学生日本一への道はここで途絶えることとなった。    日大は1TD2FG、法大は0TD2FGと昨年以上のロースコアとなり、1Qで決められたたった一つのTDが明暗を分けることになった。    昨季の甲子園ボウルで日本一に届かなかったあの日から、トマホークスが掲げた覚悟は「日本一への覚悟」だった。常勝軍団トマホークスとしての誇りと責任を背負ってここまで戦い抜いた選手たち。その最後の勇姿に観客席からの拍手は鳴り止まなかった。
 頂点を目指す彼らはここでは終われない。来年こそ日本一へ。今年の4年生が果たせなかった想いは今、後輩たちへと託された。(面田沙彩奈)

試合後の記者会見

菅原監督代行

―今日の試合を振り返って 準備したことが十分に発揮出来ず、とても残念な結果になってしまいました。特にOFが思ったより機能しなくて、力を発揮させてもらえなかったという最悪な状態になってしまった。
―特にどこのポジションでのミスアップですか すべてのポジションですね。すべてのポジションで個の力が日大さんの方が勝ってた。
―法政のオプション攻撃について 法政のオプションに対して日大さんのDFが非常に破りづらく印象でした。
―怪我人の影響は 非常にありました。それこそ、個の大事な力がなくなるわけですから。
―日大OFの印象 基本に忠実ですね。そして、それをやり通す力があると思います。

選手のコメント

DL 小林貴

―率直に今のお気持ちは そうですね、正しいことをやってきたはずなのになんで負けたのかなと、今は少し頭が真っ白です。

 ―日大の印象は 強かったですし、プレー一つ一つに気持ちがこもってて、さすが日大という印象です。

 ―何度もパスカット、タックルで活躍されていましたがその時のお気持ちは 役割を果たしただけで、自分が果たすべき役割を、遂行させれば結果がついてくると思ってるので、あのプレーもただ役割を果たそうと必死でした。

 ―OLからDLに復帰後の苦労は 1年間ブランクがあったので、その感覚だったりが戻ってくるまでは大変でした。秋は感覚も取り戻せてよかったと思います。

―今年のチームの印象 すごい4年生がフットボールだけでなく人間的に成長しようということで、挨拶にしろ、礼儀にしろ、正しいことを正しくやろうとやってきたので、すごく一つになった良いチームだったと思います。

 ―尊敬する先輩は やっぱり田中喜貴さん(本年度主将)は、素晴らしい方だと思うので尊敬しています。

 ―来季に向けて 今回は日大に負けてしまったんですけど、今年に自信はありましたが、やはり何かが足りなかったので、そこの部分を突き詰めて、来年は絶対に借りを返したいと思います。

OL 伊藤健太郎

―今日の試合を振り返って 結果的にOFで6点しか取れなかったのが敗因だと思っているので、それに関してはオフェンスラインとして申し訳ないなと思います。
―どのような意気込みで今日のあすまボウルに臨みましたか 個人的に去年日大戦でちょっとやられているので、仕返しっていう表現は良くないですけど、去年の借りを返すつもりで個人では臨みました。チームも去年ぎりぎりで勝っているので、圧倒的に勝ちたいなっていう意気込みではいたんですけど、こういう結果になってしまって残念です。
―実際に日大と戦ってみた印象は 正直強かったので妥当かなとは思います。力不足ですね。
―思ったよりも苦戦しましたか そうですね。あんなに点が取れないとは正直思わなかったです。
―試合前のチームの雰囲気はどうでしたか キャプテンの喜貴さんをはじめ、4年生のみなさんが盛り上げてくれたので、いつも通りのテンションで緊張せず臨めました。
―今年1年振り返って個人的にどのような年でしたか 春にケガをしてしまったんですけど、その不安を抱えながらプレーした中で自分なりにはそこそこのプレーはできたかなと思います。でも負けてしまって自分の力不足なところがあるので来年頑張りたいなと思います。
―来年から最上級生になることについて この悔しさを忘れずに4年生としてチームを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。
―今年のチームのどういった部分を来年の新チームにも継承していきたいと思いますか 今年はとても仲が良かったのでそういう部分は継承して、厳しいところは厳しくしていかないとチームは締まらないと思うので、そこのオンとオフの切り替えをしっかりやっていこうかなと思います。
―今の4年生と一緒にプレーしてきた1年間を振り返って 本当に楽しかったです。今の4年生には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
―4年生に向けて伝えたいこと チーム引っ張ってくれて、何もサポートできなかったので申し訳ない気持ちはあります。でも本当にとりあえず感謝の気持ちでいっぱいです。

LB 鈴木直樹

―今日の日大の印象は 想定していた通りの強さだったのですが、まあ、やっぱり法政のオフェンス、ディフェンス、キックどこか足りない部分があったからこういう結果になったのかなと思います。
―田中主将から学んだことは 自分は高校に入ってからずっと大学の最後まで、直結の後輩としてプレーしていて、もちろんLBとしての技術もそうだし、人間的な部分の事だったり、すべて勉強になりました。
―どんな覚悟をもってここまできましたか 4年生と同じくらいの覚悟をもって、上級生だけだったり田中さんだけだったりにやらせないようにっていう事はやって来たのですが、やっぱり足りなかったのかなと思います。
―この1年の振り返って 4年生を支えるっていうよりは主体性をもって一年間やってきたのですが、支えるし、4年生にもはっぱかけてやってきて4年生と同じくらいやろうって思ってやってきました。でも、今振り返れば足りないなって思います。 来年に向けて今年の田中キャプテンは素晴らしい人だったので、すごいいいチーム作りをしていたと思います。しかしそれでも何か足りなかったと思うのでプラス、その何かを足していけるようなチーム作りが出来たらなと思います。

K 谷澤隼人

―今日を振り返って ただ悔しいです。
―日大との試合は 自分は相手と当たることはないのですが、スタジアムの雰囲気はやりやすかったです。
―2度目のあずまボウルはどうでしたか 心境的にはあまり変わらないのですが、自分の一本が勝敗を分けるとこの1年間ずっと考えてきました。そういった中で今日、いいパフォーマンスができたっていうことは、この1年で成長することができたという実感につながりました。
―試合前の心境は 1本の重みっていうのをずっと自分の中で想い続けて、葛藤してやってきたので。そのことを考えて臨みました。
―4年生と一緒に戦ってきた1年間はどうでしたか 安心感がありました。自分が蹴るときにボールを出してくれるスナッパーが住本さんだったんですけど、常に声かけてもらっていました。「お前が決めて勝つのが俺の夢だ」とずっと言われ続けていたので、それができなかったことは悔しいですが、最後に2本決められたことはよかったです。
―どのような「覚悟」を持ってこの1年間戦ってきましたか やはり「1本の重み」を常に意識していました。去年は自分のキックで負けて始まって、周りからもそういった目で見られているんだっていうことを1年間ずっと想い続けていました。
―今年のチームはどうでしたか 上級生がすごくリードしてくれたチームでした。今度は自分たちが上級生になる立場なので、下級生を盛り上げてチーム全体も盛り上げていけるようなチームを来年にも引き継げたらいいと思います。
―最後に4年生へ一言 正直、4年生と一緒に勝ちたくて、もっと一緒に戦いたかったです。でも今日で終わってしまいました。本当に1年間ありがとうございました。感謝の気持ちだけです。

フォトギャラリー

  •     田中主将率いる2013年度トマホークス
  •     インターセプトを決めたDB佐野
  •    タックルを決めるLB増田
  •     今季大活躍のLB鈴木
  •     相手をブロックするOL伊藤
  •     懸命な走りで前進するRB廣澤
  •     エースQB近藤
  •      今季主将副将、本当にお疲れ様でした!
 

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