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【アメフト】2015秋季リーグ戦 第6戦 対早大 大激戦の末、あと3点及ばず敗戦...

2015秋季リーグ戦
2015年11月8日(日)
横浜スタジアム

朝から降り続いていた雨はやみ、横浜スタジアムは異様な緊迫感に包まれた。ここまで全勝で好調のトマホークスを迎え撃つのは同じく5戦負けなしの早稲田大学BIG BEARSだ。前節で強豪日大を9-21で破り法大との対決で優勝に王手をかける。早大のLBコグランを中心に徹底したディフェンス力に法大は多彩な攻撃で挑んだ。

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必死のDFも先制点を許してしまう

試合結果

トータル試合結果

24 0 1Q 3 27
0 2Q 7
10 3Q 14
法政大学 14 4Q 3 早稲田大学
 

戦評 

 WR小島太郎(営4)のリターンから始まった1Qは自陣21ydsからのスタート。第1シリーズからQB鈴木貴史(法3)が自ら走りdown更新を図るも実らずパントに追い込まれる。早大は4thdownギャンブルを仕掛けてくるがこれを阻止し攻撃権を奪い返す。RB廣澤達也(キャ4)のランが思うように機能せずターンオーバー。WR鈴木(早大)へのパスなどで着実にゲインされ最後はFGで先制点を許してしまう。QB鈴木に代わりQB馬島臨太郎(キャ2)のランでdownは更新するもののなかなか敵陣に入り込めないまま2Qへ。
 再びフィールドに戻ったQB鈴木はWR小島へのロングパスを選択するも早大の徹底的なマークに苦しみパスが通らない。LB更田将寛(法4)のQBサックなどで勢いに乗りたいが、早大の奇をてらった4thdownギャンブルやビックゲインを簡単に許してしまい、前半終了間際にRB北條(早大)のTDで追加点を奪われる。
 
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RB#21廣澤の足も封じられてしまう
 
 後半に入り巻き返しを図りたい法大はついにエースRB田邊僚(法4)を投入。この起用が功を奏し、敵陣40yds付近でQB鈴木からのパスを受けた田邊は次々に早大DFをかわしゴールラインまで走り抜けた。64ydsTDのビックプレーに会場はどよめき、停滞していた法大OFに良い流れを手繰り寄せる。K谷澤隼人(スポ健4)のTFPも確実に決め7-10で点差を縮める。しかしその1分30秒後、次のシリーズでQB政本(早大)が自ら55yds走り切るプレーでTDを決め再び10点差に。何としても点差を縮めたい法大は早大がタイムアウトを取ったタイミングで奇策を仕掛ける。ショットガンフォーメーションからQB鈴木の横に走ったWR高津佐隼矢(キャ1)にショートパスが投じられると、そのWR高津佐が縦に走ったWR小島へロングパス。敵を振り切りったWR小島がエンドゾーンでパスを受け見事なTDを決めた。その後もDL高橋孝綺(営2)とDL徳山翔輝(生命2)のQBサックなどで早大OFの猛攻を止めにかかるが、WR岡田(早大)へのTDパスを決められ再び苦しい展開に。
 
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RB#29田邊のTDに喜ぶ選手たち
 
 14-24の10点ビハインドで迎えた4Qは調子が上がってきているWR陣を中心に前進。RB廣澤の好ランも見られ敵陣25ydsまで陣地を挽回すれば最後はK谷澤が落ち着いてFGを決め、あとTD一つで同点の状況を作り出す。残り時間は約5分。焦りが出始める法大に対し早大はタイムアウトなどで時間を使う作戦に出る。そんな焦る法大の気持ちとは裏腹にDFに開いた小さな穴を走られ、最後はK佐藤(早大)にFGでダメ押しの追加点を上げられてしまう。残り1分30秒で10点差を追う法大。誰もが固唾を飲んでゲームを見守る中、WR阿部康成(文3)が魅せた。敵陣26ydsからQB鈴木がエンドゾーンへ高さのあるパスを投じ、これを早大にマークされながらも頭一つ飛び出したWR阿部がキャッチ。残り30秒で3点差に迫る起死回生のTDを成功させる。時間がない法大はオンサイドキックで大逆転を狙う。大役を任されたK佐藤光洋(社3)は右に力強く蹴りだすが、ボールは無情にも早大の手中へ。早大の優勝へのカウントダウンが始まり法大の選手たちはその場に立ちすくした。
 
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残り30秒でWR#86阿部がTD
  
 早大の強さは確かであった。しかし、厚いDFを破り3点差まで追い込んだ法大の攻撃力も決して劣ってはいない。多くのチームから研究され、徹底的なマークにあいながらも選手たちそれを上回る活躍を見せる。復帰戦となったRB田邊は「待っていてくれた人に恩返しができた」と圧巻のプレーで会場を魅了し、エースとしての存在感を大いに発揮した。4年生にとっては最後の甲子園への道が閉ざされてしまったが、次節で昨年敗れた宿敵日大が待ち構えている。彼らの戦いはまだ終わらない。(竹内大将)

選手コメント

田邊僚

-今日の試合の前半を振り返って
スロースタートになったんですけど、焦りはそんなになくて。前半は0点だったけど、そんな追いつけないような点差ではないので。問題なく、確かめたという感じですかね。
 
-OFとして、ご自身のプレーも含めて振り返って
けがあけっていうのもあって、色んな人が色んな風にケアしたくれたと思うんですけど、でも早稲田も強かったですし…強かったです(笑)。前半はみんな体固かったかなと。それでうまく繋がらなかったのかなという気がします。
 
-ハーフタイムはどう過ごされていましたか
10-0で折り返して、絶対勝てると思っていたし、その中で決めなきゃいけないと思っていたので、それをああいう良いかたちで上手くいく(TDを決める)っていうのは想定内のような想定外で。いや…悔しいですね。
 
-後半TDを決めた時の率直な感想
きたな、と。
 
-練習通りでしたか
練習もしていましたし、自分の今年復帰戦だったので、何かしらチームにかたちを残したいと思っていたし、どういうかたちであれ、うちとしての初得点という意味ではリズムにのるきっかけとしての働きができたんじゃないかと思います。
 
-後半全体を振り返って
リズムにのってきたと思います。スロースタートから始まって、前半0点で折り返して、最終的には悔しい結果にはなったけど、あそこまでもっていってくれたOF全員に感謝したいですし、あそこまでしてくれたOF、DF、Kみんなに感謝したいです。
 
-先ほどおっしゃっていたように、今年初試合でしたが緊張は
しました。したし、意外に復帰するまで色んな人が支えてくれて、自分ひとりだったらすごく緊張したと思いますし、立つのも怖いくらいだったと思うんですけど、OFメンバーもそうだし、スタッフ、コーチ全員とファンのみなさんが本当に支えてくれたので、緊張というよりも楽しんだ、という方が大きかったと思います。本当に1から4年と、スタッフ、コーチとかファンのみんなに感謝したいです。自分がここに立たせてもらっているのも、色んな人からの支えがあったからだと思います。本当にみんなに感謝してます。一番言いたいことはこれですね。みんながいてくれたから結果が出せて。自分ひとりだったら絶対出せない結果なので、スポホウの方々も含め、本当にチームを支えてくれた人たちに感謝したいという気持ちがあったから、ああいう結果になったんだと思います。
 
-今日見つかった課題
勝っていう気持ち、甲子園に行きたいっていう気持ちが3点差分早稲田が上回ったのかなと。力の差も大差ではないですし、うまさもそこまで変わらないので、最後は気持ちの勝負だと思っていましたし、こういう試合になるかなと思ってはいたんですけど。自分たちも強い気持ちは持っていたんですけど、それでもやっぱり相手の気持ちが強かったっていうのが結果として点数に出てるというだけだと思います。なので、早稲田を称賛したいですし、ぜひ関東代表としていって、勝ってほしいですね。課題というのは、気持ちの面ですね。自分たちも強い気持ちを持ってはいたんですけど。
 
-今日の試合で得たこと
1年生から4年生まで、来年入ってくる人もみんな本当に可能性があるし、今日はそういう可能性が垣間見れたと思うので。自分自身はあと一回しかないので、そこでTOKYO BOWL決めて、あとCOLLAEGE BOWLですね…。本当にみんなに期待してますし、期待したいです。
 
-個人的に良かった点
楽しかったです。久しぶりにやったし、さっきは悔しいって言いましたけど、本当に恩返しができたと思います。微々たるものだとは思うんですけど、待っていてくれた人に恩返しができたかなと思います。
 
-日大戦に向けて
過去も未来も変えることはできないので、やっぱり。過去は変えられないし、未来も変えることはできなくて、今を変えれば未来も自動的に変わるらしいので。結局変えられるのは今、現在しかないっていう話を聞いて。日大戦をいいかたちで迎えられるように切り替えて、今を変えていきたいです。

小島太郎

ー今日の試合を振り返って
心の中でたらればの応酬ですね。
 
ー日大を倒した早大に対してどのような準備をされましたか
相手のDFが強い中で、OFが点を取らなければ勝のは難しいだろうということでした。だから日大戦の時に使用していたDFのシステムを分析して、戦略を立てて強いDFを崩すことを考えていました。DF面に関しては詳しくわからないです。
 
ーWR高津佐からのパスは前から決まっていたのですか
そうですね。シーズンが始まった辺りから結構練習していました。今回初めて使いましたが、早稲田用というよりかはもともと持っていた技ですね。
 
ーどのような試合展開を予想されていましたか
ぎりぎりの戦いになるということはわかっていたので、我慢比べで我慢して、最後には粘り勝つことを考えていました。接戦は想定していました。
 
ー今日で早大の優勝は決まってしまいましたが
まだ日大戦があるので、全然終わったっていう気持ちはなくて、最後のもう一試合を全力でやろうと思っています。
 
ー日大戦への抱負
なんだかんだ最後の試合となるので、宿敵として絶対に勝って終わりたいなと思っています。

植山雄太郎

―今日の試合を振り返って
悔しいの一言ですね。一年間やってきたことが総崩れになってしまったという意味で非常に悔しいですね。
 
―早大対策は
相当準備はしてきたつもりだったんですけど、まだ徹底できていなかったのかなというのはありますね。
 
―特にDFとしての課題は
タックルミスだったり、DBとLBのコミュニケーションが足りなくて連絡の声が出なかったことです。練習不足ですね。
 
―前半に10点先制された時の心境は
全然心配していなかったです。早大のDFが強いのでOF陣が苦しむのは予想できていたので、そこに関してはDFは我慢できていたのかなと思います。
 
―後半で巻き返しはなりませんでしたが
後半になって(法大の)OFが出るようになったの同時に逆にやられてしまい立て直しができなかったのが非常に悔しいです。止められる場面で止められないことが多々あったのでそこに関しては集中力が足りなかったです。
 
―DF側から見たOFの活躍は
本当に後半頑張ってくれたのにDFが足引っ張っちゃいましたね。
 
―ご自身にとって一番悔しかった場面は
3Qで相手のQBにそのまま走られちゃったプレーでタックルミスしてしまった場面です。想定内ではあったんですけど、そこで仕留めきれなかったのは練習不足だと思います。
 
―次の日大戦に向けて
切り替えるしかないので、今まで4年間やってきたことを全力で出し切りたいです。

鈴木貴史

ー試合を終えて
前半のオフェンスがうまく機能しなかったのが、どうしても課題というか。敗因になってしまったなと思います。
 
ーその原因は
1stdownと2nddownでちゃんとゲインできなくて、3rddownにちょっと長いのが残ってしまって。苦しい場面を作り続けてしまったのが原因かなとは思います。
 
ー負ければその場で早大の優勝が決まるというプレッシャーのかかるゲームとなりましたが、チームの雰囲気は
早稲田が日大に勝ったとかそんなのは関係なくて、自分たちは全勝して甲子園に行くと決めてやっていたので。確かにプレッシャーというのはちょっとありましたけど、自分たちのやることは変わらなかったんで。頑張ろうと。
 
ー強力な早大のディフェンス陣に対し、対策は
いろいろな相手の隊形とかを使って練習はしたので、練習不足とか対策不足ってことは無いです。思い通りに来てたので。
 
ー具体的な対策としては
2DLでDLが2枚しかいないので、そこをちょっと外なり内なりうまくフィールドを広く使っていけたらいいなとは思っていました。
 
ー高津佐選手のトリックプレーもありましたが、あれは狙っていたんですか
そうですね。1stdownで8ydsくらいゲインして、チャンスだったらどんどん行こうと。それも練習してたので。
 
ー苦しい前半となりましたが、後半への切り替えは
自分も本当に割り切って。まあ今日はあまり決まんないなということで。正確にコツコツ点を取っていこうという感じでしたね。
 
ー次の試合までに改善すべきところは
1stdown2nddownというのはやっぱり課題になってくるので。その自分のパススローだったり、丁寧に決めていきたいと思います。
 
ー日大戦に向けて
いつも最終戦とか、ライバルはやっぱり日大なので。日大には絶対に負けないように。頑張ります。

高津佐隼矢

ー今日の試合を振り返って
悔しかったです。
 
ー点を奪えなかった前半戦からチームではどのように切り替えましたか
自分たちが練習してきたことをやれば大丈夫だと、話し合いました。
 
ートリックプレーが見られましたが
練習通りにできました。
 
ー相手チームの印象は
強かったです。
 
ー次戦に向けて
試合がある限り、勝たなければいけないので勝つだけです。

フォトギャラリー

  • IMG 1967DB#1植山は「練習不足だった」と振り返る
  • IMG 2141スペシャルプレーを見せたWR#81小島
  • IMG 2274RB#29田邊のTDに沸くベンチ
  • IMG 2417果敢にQBサックを狙いにいくLB#57更田
  • IMG 2420K#6谷澤のFGで点差を縮める
  • IMG 2458要所でQB#12鈴木のパスが光った
  • IMG 2497あと一歩及ばず...
  • IMG 2509最終節対日大は必ず勝つ
 

 

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