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【アメフト】2017年東西大学対抗戦 TOKYO BOWL 対京大 見せたチームの底力!「革命」の1年を勝利で終える!

2017年 第4回アメリカンフットボール東西大学対抗戦 TOKYO BOWL
2017年12月10日(日)
富士通スタジアム川崎

関東、関西の代表校同士で行われるTOKYO BOWL。今年から1部リーグ3位同士が代表校として出場することになった。法大は序盤こそ京大のフィジカルの強さに苦戦するも、後半から一気に加速。木村奎介のFGで逆転すると、その1点を守り抜き、有終の美を飾った。

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試合を終えての集合写真

試合結果

トータル試合結果

24 7 1Q 7 23
0 2Q 10
14 3Q 6
法政大学 3 4Q 0 京都大学
 

 試合得点

時間 ポジション選手得点方法TFP
1 10:54 QB  野辺歩夢(キャ3) TD
3 5:12 WR  勝本将馬 (社2) TD
3 9:41 RB  桑原進之助(営4) TD
4 10:20 K 木村奎介(経3) FG

 

個人賞

成績選手名 
MVP 桑原進之助(法政#21)
MIP  田中大輔(京都#19)
ベストオフェンスライン賞  牧野魁(法政#79)
ベストディフェンスライン賞  草野裕哉(京都#92)

戦評 

秋季リーグ閉幕から2週間。甲子園ボウルの前哨戦であるTOKYO BOWLが開催された。関西リーグの代表校、京大には春季オープン戦で敗れている法大オレンジ。雪辱を果たし有終の美を飾ることができるか。今季最後の試合が幕を開けた。

1Qは別府紘行の好リターンで自陣49yds地点から攻撃を開始する。QB野辺歩夢や川村龍ノ介(デ工3)のランを中心に敵陣16ydsまで攻めあげるも得点にはつながらず。攻撃権が移ると京大は乱れぬパスプレーで次々と1stdownを更新。最後はランプレーを止められず先制TDを許す結果となった。しかし、ここから法大も巻き返しを図る。自陣42ydsから始めた3度目の攻撃は、桑原進之助のランプレーなどによりエンドゾーン目前まで進軍。最後は野辺が押し込み同点とした。

続く2Qは苦しい展開に。1:54に京大にFGを決められ7-10とされる。一方の法大はパスの正確性に欠け、京大のファンブルロストにより攻撃権を得るも追加点とはならなかった。さらに2Q終了間際にも京大にFGを決められ、点差を広げられた。

7-17と10点リードを許し迎えた後半戦。京大オフェンスの勢いは止まらない。確実なパスプレーで前進するとまたもFGを成功させ、手痛い追加点を許してしまう。法大の後半1回目の攻撃は敵陣44yds地点からスタート。川村や勝本将馬のランなどによりボールを運ぶと敵陣25yds地点でギャンブルに成功。そこからジリジリと攻めあげ敵陣1yrdから勝本がTD。木村奎介のFGも決まり14-20とした。再び京大にFGを許し14-23とされるも、直後に桑原が見事なキックオフリターンTDを決める。2点差に詰め寄りスタンドも湧き上がる中、試合は4Qへ。

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桑原のTDに沸いたチーム

一気に逆転したい法大であったが4Q開始直後にQB野辺が負傷。思わぬ試練が待ち受けたが、立ち止まっている暇はない。

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負傷退場となった野辺

その後は桑原のランを中心に進軍すると法大はFGを選択。プレッシャーのかかる場面であったが木村が落ち着いて成功させると見事に逆転。この日初めて、京大からリードを奪った。しかし、リードはわずかに1点。逆転されてしまう可能性は十分にある。息詰まる展開の中、京大もラストスパートをかける。ランプレーで自陣30ydsから一気に敵陣37ydsまで前進。さらに進んで敵陣16yds地点からFGを狙うも、LB寺林翼が意地のブロック。絶体絶命の場面でのファインプレーに法大サイドの盛り上がりは最高潮に達した。攻撃権が移り、法大はdownを1度更新。試合終了まで残り1秒でQBに馬島臨太郎(キャ4)を送り込む。最後は馬島のニーダウンで試合終了。1点差を守りきり、TOKYO BOWL関東勢勝利を収めた。

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けが明けの馬島を迎えた選手たち

エースQBでありながらリーグ第5節の慶大戦で負傷し、そこから出場が叶わなかった馬島。「最後に馬島さんをフィールドに立たせたい」(野辺)。 勝利が決まったその瞬間は、チームメイトたちのもう1つの目標が達成された瞬間でもあった。4年生と下級生が共にプレーする最後の試合となったこの試合。激動の1年が終わりを迎えた。さまざまな変化に試行錯誤しながらも確実に進化を重ねている法大オレンジ。4年生が果たせなかった甲子園の夢は後輩たちに引き継がれた。(下河辺果歩)

選手コメント

※引退となる4年生には後日改めて取材を行います。

桑原進之助

―今のお気持ちを
けがなしで引退できて良かったです。

―MVPを取られていかがですか
こんな賞、人生22年間生きてきて一度もないので、学生スポーツをMVPで締めくくれたので最高ですね。

―京大は2度目の対戦でしたが
春やったときに「勝てへんよな」と思っていたので。でも関西の立命大と関大はそこの上に行っていたので、京大を倒せなければ日本一の夢なんて甚だしいなと思っていたので、とりあえずギリギリなんですけど勝てて良かったです。

―顔のペイントについて
細井(翔太・文4)ってやつがいるんですけど、前回もやってもらっていて。まあまあ反響があったので(笑)、次何にしようかなと思って、ジョーカー(笑)。どうしようかなと思って、昨日ジョーカーがええなと思って。MVP取ったら前行かなならんからお色直しもしてあるから、ここまで真剣にやってるんやで(笑)。

―同期のみなさんとは何かお話しされましたか
馬島(臨太郎・キャ4)がけがして、どこかで出してやりたいと思っていました。でも動けそうにもなかったので、二―ダウンしかないなと思って。ギリギリで止めて、最後に二―ダウンさせるしかなかったんですけど、それが実現できてよかったですね。最後落としてましたけど、なまってるなと思って。カレッジボウルもアイツは出るので。

―この1年を振り返って
4年にとってはめちゃめちゃつらいシーズンやなと思って。個人的にも出れへんなと思っていて、颯希(小林・法2)がけがしたときには悪いけどチャンスが回ってきたなと。そこからは頑張らなきゃいけないなと思いました。でも颯希には来年、再来年とあるので、あいつには本当に頑張ってほしいですね。

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「お色直し」後の表彰

高津佐隼矢

ー今日の試合を振り返って
勝てて良かったです。4年生を勝利で終わらせて良かったです。

ー今日の試合の意気込みは
4年生の最後なので、負けるのはつまらないので勝って終わろうと思ってました。

ー今日で4年生は引退ですが
必ず引退は来るものなので。3年生は次をみてると思うので、来年の甲子園ボウルに向けて動いていきます。

ー4年生に向けて
お疲れ様でした。来年は甲子園に連れて行くので予定を空けておいて下さい。

ー来年は主力メンバーですが
自分がOFを引っ張っていくと決めているので、今年もそうですが、やることは変わらないです。

ーどのような選手になりたいですか
相手がマークするような選手です。マークされても取る選手を目指して練習します。

ー来年に向けての意気込みを
今年果たせなかった甲子園ボウルに向けて頑張ります。何年も果たせてないので、甲子園ボウル出場します。

寺林翼

―試合を振り返って
春大敗した京大に対して、最後にチームの底力というのを出せて勝てたなという印象です。

―今日の試合にはどのような気持ちで臨まれましたか
春負けていて、またボコボコにされるんじゃないかという多少の不安はあったんですけど、それがありながらも今までやってきたウェイトや練習を信じて、絶対に勝ちたいという気持ちで挑みました。

―京大の印象は
関西独特の泥臭さというか、最後までしつこいですし、1プレイ1プレイごとにかける思いというものが伝わってきて、本当に強かったです。

―4年生とは最後の試合となりました
ディフェンスの4年生とは皆と話しました。自分がブロックしたときに、4年生が涙目で駆け寄って来てくれたのが本当に嬉しくて、このチームでやってきて本当に良かったなと思いました。もちろん本当はもっと長くやっていたかったですし、甲子園にも行きたかったというのもあります。

―ラストのブロックは狙って
絶対に自分が行くという気持ちでいきました。

―今年1年間を振り返って
体制が変わって、練習外でもきつかったり不安に思ったり、ということがありました。ただ秋シーズン後半になるにつれて、チームが一つになっていったのを試合を通して感じました。キツいこともあったんですけど、このチームでこの1年間やれてよかったなというのがこの1年の印象です。

―チーム改革に対する戸惑いはあったと思います
めちゃめちゃありました。今まで当たり前だと思っていたことが、社会に通用しないとコーチから言われて。その部活内の常識じゃなく世間の常識で行動して、自分たちが何をしなくちゃいけないのかということを1から考え直さなきゃいけないのかということが多かったです。結構大変な部分でしたね。

―雑用等にも変化が
下級生に強要はしないという風になりました。特に4年生は一番負担が大きかったんだろうと思います。

―そんな中、3年生でLBのユニットリーダーを務めました
正直今年ユニットリーダーをやっていて、リーダーをやっているという自覚はあまりなくて、それには本当に周りの先輩だったり後輩だったり同期だったりに支えられてやってこれたなというのがあります。来年は1番引っ張っていかなきゃいけない学年にもなりますし、下級生には4年生を見て、学んでくれるような。そんな先輩になりたいです。

―小山主将と非常によくお話をされているなという印象がありました
めちゃめちゃ話しました。小山さんとも徳山さんとも、今の4年生の幹部とは仲良くさせてもらっていて、今のチームだったり、来年以降のチームをどうするかというのは話しました。来年は今の4年生の意志を継いでさらに強くしたいというのがあります。幹部に入っても入らなくてもやることは変わらないと思うので、そこは流れに身を任せます。

―来年に向けて
ディフェンスのチームにします。結構オフェンスに助けられたシーズンだったので、最少失点で止めて、オフェンスに安心してプレーさせられるようにしたいです。来年は僕中心にディフェンスが活躍するので(笑)。圧倒するので。見てくださる人にはディフェンスの法政だなと思っていただけるような法政を作り上げていくので、よろしくお願いします。

野辺歩夢

ー今日の試合を振り返って
今回の試合は、けがした馬島さんをビクトリーフォーメーションでもいいから最後にフィールドに立たせたいなということを目標にやってきたので、1プレー目で自分がけがしてしまったときはうわーと思いましたね(笑)。

ーけがの状態は
来シーズンに響くようなものではないので大丈夫です。

ー春季オープン戦で敗れた京大との再戦となりました
春は自分がけがしていて出られなかったので、自分はフレッシュな感じで試合ができました。春に負けているということでOBの方も「同じチームに二回負けるということは男としてダメだ」ということを言っていたので、1点でも勝てたことは良かったなと思います。

ー京大ディフェンスの印象は
関東にはないタックルの強さがあって、でもその中でも自分もRBも春とは違い1回のタックルで倒れない選手が多かったなと思います。そういった意味では自分たちのやってきたことは間違っていなかったなと実感しました。

ー風が強い中での試合となりましたが、プレーに影響はありましたか
風下のときはすごく気になりました。試合前練習では全然風がなかったので行けるなと思っていたんですけど、始まるときに吹いてきて風下のときはパスが投げにくいなと思っていました。

ー4年生とプレーする最後の試合となりました
日大戦が最後になる可能性もあったんですけどどうにか勝てて、あと2週間4年生とプレーできることになって、自分は馬島さんをはじめとして4年生にすごくお世話になっているのでその人たちともう1回試合ができることはすごくうれしかったです。個人的には、馬島さんをフィールドに立たせたいという思いでやってきたので最後にその想いが叶って本当に良かったです。

ー今年1年を振り返って
あまりチームに貢献できなかったなと。甲子園に行けなかったのも今でも自分の責任だと思ってますし、来年絶対にやり返すという思いがあります。来年も高津佐さんなどがいてメンツもそろっているので、自分がここから1年間どう成長するかがチームの勝敗にも関わってくると思います。今シーズンは自分のせいで負けてしまったので、来シーズンはやり返してやろうと思っています。

ー来年はどのようにチームを引っ張っていきたいですか
3年生になるので上級生の仲間入りということで、自分たちはフラットを掲げて上下関係なしでやっているんですけどその中でも上級生がしっかりしないとチームは勝てないと思っています。特に自分はQBで、言葉で言うのは苦手じゃないのでプレーや姿勢でQBとしても上級生としてもチームに誇れる存在になりたいです。

ー理想のQB像は
馬島さんのようにパスをポンポン決められるようにならないと勝てないと思います。今日もすごく苦しくてスペシャルチームとディフェンスに助けられた試合だったんですけど、来年は誰が見ても「法政のオフェンス止まらないぞ」と言われるようなオフェンスをQBとして作っていきたいです。

ー来季に向けての意気込みを
来年は絶対に甲子園に行きます。

勝本将馬

ー試合を振り返って
楽しかったです。

ー今日の試合はどんな気持ちで
自分が3Q出るっていうのが決まってたんで、ひたすら緊張しかしませんでした。

ー今日の試合で心に残っていることは
TDしたときですね。自分がキープがあるプレーが出たんで、これはいけると思って。いけたんでよかったです(笑)。

ー憧れの先輩は
QBの去年の四年生だった鈴木(貴史・平28年度卒・現アサヒビールシルバースター)さんですね。今シルバースターでやってて。二校、法政大学と同じ道を辿ってきて、自分はパスできないですけど、オプションQBとして自分と同じというか、似たようなプレータイプなんで。やっぱ鈴木さんを上にみてきたので。

ーどのような選手になりたいですか
観客を楽しませるような盛り上げるような選手になりたいです。

ーチームの中でどういう位置付けになりたいですか
自分を使ってくれるかはコーチ次第なので、オフェンスの調子が悪くなったとか、そういうポイントで自分を出してくれるなら嬉しいです。

ー来年の目標は
自分の中では来年が勝負だと思ってるので甲子園に向けて頑張ります。楽しませてくれてありがとうございます。

ー4年生に向けて
楽しませてくれてありがとうございます。

牧野魁

―試合を振り返って
前半の方はやっぱり苦しい展開で、僕もミスがあって、どうなるかなと思っていたんですけど、後半からOLの三輪谷(至朗・営4)さんが引っ張ってくださって、そこで気持ちを切り替えてやろうと思いました。賞も頂けたので切り替えられてよかったなと思います。

―改めてオフェンスライン賞おめでとうございます
ありがとうございます。オフェンスラインは誰か一人が活躍するというかみんなで止めるというポジションなので、これは本当にみんなのおかげです。僕がたまたま選んで頂いたというだけなので、今日試合に出たオフェンス全員にあげたいです。

―前半は非常に苦しい展開でしたが打破できた要因は
前半は相手に止めさせて、後半は一気に違うプレーをするという予定でした。前半はやらせても仕方ないんですけど、後半は勝負を仕掛けたという形だったので、その勝負がうまくいって良かったです。

―4年生とは最後の試合になりました
勝って終わりたかったです。泣いて喜んで終われて本当に良かったです。

―来年は最高学年としてチームを引っ張ることになります
OLから二人いなくなるっていうのは結構厳しいと思います。終わってから後輩たちをどう成長させるかというのが4年生としての責任だと思うのでこれからちゃんと指導してやっていきたいと思います。

―チーム内ではどのような立ち位置になるでしょうか
僕のやっているセンターは最初にボールを出してというポジションなので、そこがダメだとプレーすらままならないというポジションです。スタートダッシュをうまく決められるようにというポジションなので、そこを頑張りたいですね。

―来年に向けて
今年から改革が始まって、改革が始まったばかりの年は大変だと思います。その次の年からはちゃんと甲子園に行けるように、甲子園で勝てるように、引っ張って頑張っていきたいなと思っています。

フォトギャラリー

  • g試合を終えての集合写真
  • jブレイクの兆しを見せた勝本
  • bb勝利を決定付けるブロックを決めた寺林
  • b勝ち越しとなるFGを決めた木村
  • ffMVP受賞の桑原
  • e優勝の表彰を受ける小山主将
  • fベストオフェンスライン賞受賞の牧野
  • eeチームを1年間率いた幹部
 

 

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