ハンドボール

【ハンド】関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第9節 対立大 激戦の末に入れ替え戦回避!ラスト1秒、1年生ルーキーが見せた意地!

関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 
2016年5月21日(日)
国士館大多摩校舎体育館

 いよいよ春季リーグも最終戦。負ければ入れ替え戦という崖っぷちの状況だ。相手の立大も入れ替え戦がかかっているだけに、試合開始直後から互いに一歩も譲らない激しい攻防が繰り広げられた。前半は2点のリードで終え、優位に立ったかと思われたが後半に入り流れが一変。逆転を許してしまう。これまでの法大であったら、このまま点差をつけられてしまったかもしれない。しかし、今試合では諦めずにボールに食らいつく姿を見せた。試合終了まであとわずか。ここまでかと思われたところで奇跡を起こしたのが山本祐だ。キーパーの動きを見極め、ボールをゴールへと叩き込んだ。ほぼ同時に試合終了となり、法大は入れ替え戦を回避。11月に行われる全日本学生選手権大会への出場権を手にした。

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引き分けへの最後の1点を獲得した山本祐

試合結果

トータル試合結果

29
法政大学
16 前半 14 29
立教大学
13 後半 15
 

スターティングメンバー

選手名身長ポジション出身校得点
#20高間アミン(経3) 178 LW 群馬・富岡 8
#35黛祐貴(経2) 177 LB 群馬・富岡 -
#31山本祐輝(社1) 180 CB 埼玉・浦和 6
#28田島走(社2) 176 RB 茨城・藤代紫水 1
#4竹野恭平(社3) 170 RW 神奈川・法政二
#3長谷川良介(社4) 184 PP 茨城・藤代紫水 7
#21柿崎雅俊(デザ4) 183 GK 埼玉・浦和 -

 

交代選手

選手名身長ポジション出身校得点
#26内門竜之介(経3) 179 RB 鹿児島・鹿児島工業 1
#9猪俣淳三郎(経4) 168 LW 神奈川・法政二 -
#16大野施文(社3) 180 GK 神奈川・法政二
#6石川雄貴(経4) 183 RB 神奈川・法政二 2
#11立野省吾(社4) 170 RW 茨城・藤代紫水 2
#23福本直也(経2) 173 CB 神奈川・法政二 2

 

戦評

 勝った方が入れ替え戦行きというただならぬ緊張感の中で戦う一戦となった。引き分けでも残留が決定するが狙うはもちろん勝利だ。法大は松岡寛尚(経1)に変え、ここ2戦出場機会のなかった黛裕貴(経2)を入れる布陣で臨んだ。
 立ち上がりこそ法大はパスミスから失点を許すも、高間アミン(経3)と山本祐輝(社1)の華麗なパス交換から点を奪い同点に追いつく。その後は3対3DFを使う立大相手に攻めあぐねる時間が続くが、田島走(社2)を中心とした効果的な守備でゴールを割らせず、一進一退の攻防が続く。中盤は「相手を見て速攻でいける自信があった」(長谷川)と速攻を中心に連続得点でリードを奪う。相手がタイムアウトを取るも流れは変わらず、6連続得点となった。このままリードを広げていくかと思われたが、19分に相手にPTを決められたところから流れは一変し立大ペースに。サイドを大きく使う相手の攻撃に簡単にDFは崩されてしまう。長谷川良介(社4)主将の2分間退場も響き、点差は一気に縮まっていく。前半終了まで残りわずかというところで、山本祐が相手のファールを誘いながらシュートを決め、必死に食らいつき2点のリードで前半を終えた。

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得点を決めハイタッチをする高間(右)と黛 

後半は長谷川や立野省吾(社4)の速攻からのシュートや福本直也(経2)が誘い出したPTを高間が冷静に決めリードを広げた。その間にもオフェンスファールからピンチを作る場面が増えるも柿崎雅俊(デ4)が神懸かり的なセーブ連発して得点を許さない。16分に立野がゴールを決め25-20の5点リードまでこぎつけた。ただ立大もこのままでは終わらない。高間のミスから得たチャンスでスピンシュートを決めると徐々に流れは立大に。法大も慌て始めたのか、守備の形が乱れはじめ、フリーの選手を作りシュートを決められるパターンが増えた。それに加え速攻を仕掛けた相手を止めに入った山本祐が2分間退場になり、高間が攻撃時に足をつりベンチに退かなければなるなど負の連鎖は続き、7連続失点で逆転を許してしまう。10分間得点を決められない時間が続くも26分。長谷川が意地のゴールを決め嫌な空気を打破する。だがそのまま同点にすることはできず失点してしまう。そして試合も残り3分となったところでPTのチャンスを得る。この時にできたわずかな時間で猪俣淳三郎(経4)は選手たちを集めディフェンスについての意思統一をした。このPTを長谷川が冷静に決め再び一点差。ここからは両校の意地と意地のぶつかり合いで立大、法大と交互に得点を重ねる。そして1点ビハインドで迎えた試合終了残り僅か、立大の攻撃を止め、法大が攻撃に移る。そしてボールはこの試合すでに5得点を決めていた山本祐の元へ。「1年生だからとか関係なしに自分が奇跡を起こす」と自分で持ち込んだシュートはゴールへ吸い込まれそのまま試合終了。試合後互いの選手が涙する死闘は引き分けに終わり、結果として法大は1部リーグ残留を決めた。

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試合終了の瞬間、喜びを爆発させる選手たち

監督・選手 コメント

佐藤浩監督

ー今日の試合を振り返って
結果オーライですね、それに尽きると思います。しっかり結果を出せたというところ、当然皆勝ちたかったとは思うんですけど、まあ入れ替え戦を回避というここにきて最大の目標を達成できたのは良かったと思います。
 
ー最後の1点を決めたのは1年生の山本祐選手でした
そうですね、彼は残り時間も見ていて高い位置からシュートを入れることができるのは自分だけだということも分かっていて、しっかりと把握したうえで最後にDF3人か4人引き連れてたんですけど、それでもシュートを打ってなおかつキーパーもしっかり見て、キーパーが落ちた瞬間上に打つという、本当に山本祐輝のおかげですね。
 
ータイムアウトを取った時はどんな話を
DFが受け身になりがちだったので、疲れてなのか少し点差が縮まったからなのか、攻撃的なDFというよりも消極的なDFになってしまっていること、それで逆転されてしまって。悪いとことはその部分と気持ちの面ですよね。気持ちと集中力をとにかく最後まで持ち続けようと、最後まで自分たちを信じようというところ。あとは諦めないというところを徹底していたところですし、皆からもその言葉が出てきたので。コートの中にいた人間が最後の残り1秒までできたということが良かったと思ってます。
 
ー改めて春季リーグを振り返っていかがですか
そうですね、もったいない試合が多かったと思います。まずはリードしている試合を落としてしまうそれはやはり今回大きな課題なので今から秋季リーグまで時間はあるので、しっかりそこは修正しなければいけないと思います。ミスが多いというのもありましたけど、ミスが出るのは仕方ないんですよハンドボールっていう球技はミスをさせるスポーツなので、結果としてミスは出るものです。その後の気持ちの切り替えですとか、プレーの質を変えないということが結果的にリードしていた試合をリードしきれない試合の波が出てしまう、その波を小さくするということがポイントだと思います。
 
ー秋季リーグの目標は
実際春季リーグはこういう順位で終わってますので優勝するという大きなことは言えないんですけど、ただ去年の秋に入れ替え戦行ってるのに明大が優勝しているので、できないことはないんですよ。最初の2試合のスタートダッシュから、優勝争いができるポジショニングにずっとつけていくっていうのが秋季リーグの目標です。
 

 長谷川良介

-試合を振り返った率直な感想は
最後山本が決めてくれて、ほんとあいつのおかげです。結果として入れ替え戦回避できて良かったです。
 
-立教は定期戦を行っている相手ですがプレーのイメージは出来ていましたか
相手は体は大きくないんですけど、スピードのあるプレーヤーばかりでカットインでどんどん点を取ってくるイメージがありました。練習では上から打たせてカットインとサイドは潰せるように意識していました。
 
-法政の攻め方を変えたりはしましたか
定期戦とはかなりメンバーが変わっているので結構違うん所もあるんですか、リーグを通して立教だからといってやり方を変えたりとかはしていないです。
 
-試合を通して速攻が多かったですが
相手の戻りが早くなかったので、速攻で行ける自信がありました。いけるところは行こうっていう話をしていました。
 
-長谷川選手が引っ張って走るような速攻が多かったですが
気持ちを出して、自分がやらなければいけないと思っていたので、速攻はガンガンいきましたね。
 
-そうなると、疲れもいつも以上ですか
そうですね。絶対に落とせない試合だったので死ぬ気で。負けたら死ぬと思って戦いました。
 
-ポストとして4年生に堀選手がいますが、彼の存在は
彼もとても真面目で、練習でも試行錯誤しながらやってくれているので堀の存在は心強いです。
 
-シーズン当初は3位以内という目標を掲げましたが結果的には残留となりました
練習などで詰めが甘い部分があったので、本当に練習から雰囲気を変えていかないと3位という目標は厳しいと思いました。ここからの練習は本当に全力でやっていかないと3位にはなれないので、頑張ってやっていきます。
 
-変えていくのは意識ですか
そうですね。そこを全面的に変えていかないとチームは変わらないので、根本的な所から変えていきます。
 
-主将に就任して半年が経ちましたが、チーム作りに関しては
立教戦の前の1週間の練習がとても良い雰囲気で出来ていたので、それをずっとまとまって続けていけたらなと思います。
 
-リーグ戦を通して手応えは
個々のプレーはとても上手い選手が多いので、それをチームとして、組織としていかにまとまれるかが重要になってくるので、そこを重視したいです。
 
-今後に向けて
時間は空きますけど、秋リーグとインカレがありますので、そこに向けてしっかり準備していきます。
 

猪俣淳三郎

-試合を振り返って
最低限の結果は残せたかなと思います。
 
-猪俣選手にはセンターのイメージがありますが、後半は左サイドで出場していましたね
高間選手が怪我をした時には自分が代わりに出るという役割でやっています。ベンチの選手交代などもやっているので出場時間は少ないですけど、ベンチでやることはいっぱいあるので、チームの為にやっていることは多いですね。
 
-練習ではどこのポジションでプレーしていますか
練習では今もサイドでやっています。
 
-後半途中にコートプレーヤーを集めている場面がありましたが
あそこは次のディフェンスの話をしていました。意思統一の話をしていて、別に集めなくても大丈夫なんですけど、チームの意識を合わせる為にも1回集めました。
 
-速攻に関して指示は出しましたか
サイドやポストの選手に一気にいけるようなら行けと話していました。速攻を仕掛けても相手が戻ってしまっていたらすぐに止めろとも言いました。相手の状況に合わせてうまく攻撃できたかなと思います。
 
-ここ2試合は3対3でDFのチームが続きましたが、その攻略については
フローター同士で話していますし、今週の練習でもみっちりやりました。ただ試合になると自分の力を出せない選手が多いので、それをいかに出させるかっていうことろが課題です。
 
-後半は4年生が多く出場していましたね
やっぱり下級生の方が上手い選手が多いので出ていることが多いんですけど、今回はたまたま高間が足を攣ってしまって、右サイドも竹野よりも立野の方がいいということをなりました。4年生が多くなったことでディフェンスはまとまりやすいですし、指示も与えやすいので、時間としては少なかったですけど、うまく戦えたかなと思います。
 
-今後に向けて
うちは伸びしろのあるチームなので、それを生かせるかは秋までの期間が重要になってきます。しっかり練習していきたいと思います。
 

柿崎雅俊

ー今日の試合を振り返って
とりあえず入れ替え戦いかなくて済んだのが良かったです。ただ勝てる相手だったのに、結果引き分けなのであの雰囲気で勝てないっていうのはちょっとやばいので、4年生がもう少ししっかりして秋季リーグとインカレはもっと上位行けるようにしたいです。
 
ー入れ替え戦回避の嬉しさよりも、勝てなかったことへの悔しさの気持ちが勝りますか
いや嬉しいは嬉しいんですけど、今終わってちょっと冷静に考えたらやばいなと思いました。
 
ー今日の試合の中で、自身の反省点はありますか
ちょっと熱くなり過ぎちゃって、DFとの連携がちゃんととれていなかったので、もうちょっと冷静に。
 
ー観客側からは落ち着いて見えましたが
(シュートを)止めた後は冷静なんですけど、ボール回しされてるともう周りが見えなくなっちゃいますね。
 
ー今後の練習は
さっきも言ったんですけどDFのエラーボールを取れないのが本当に1番良くないと思うので、そこを徹底していきたいですね。徹底で!(笑)
 
ー春季リーグを振り返って
まあメンツはそろってるので、今日みたいな雰囲気でやれば全然上位とか狙えたと思うので、今日みたいなチームの雰囲気で4年生がもっと厳しくして上位になれるように、3位以内目指したいです。できると思うので頑張ります。
 

高間アミン 

ー今日の試合を振り返って
立教も雰囲気を作る力があるので自分たちも1週間前からずっと雰囲気作りを続けてきて、今日の立ち上がりはとても雰囲気が良かったのでこれが入れ替え戦回避できた要因だと思います。
 
ーその中でも前半のプレーが光ってみえたのですが
チームの士気を上げるためにも自分の持ってるもの全部出して前半から飛ばして行こうと思いました。
 
ー前節を踏まえてチーム内で意識の変化はあったのか
前節からというよりかは、以前から立教には勝たないといけなかったので、リーグ戦通してもずっと雰囲気作っていくのは徹底していました。
 
ー今週の練習で大崎電気に所属するOBの方が来られてどうチーム内で気持ちの変化があったか
小澤さんが立ち上がりの5分をオーバーワークにして体を動かして相手に強くあたり、相手を威圧する感じでやっていけば試合の流れを作れると言ってくれて今日はその通りにできました。
 
ー後半に自身は負傷交代をしたがどう思う
自分はいつも足をつりやすいんですけど、今日はいつもより早い時間帯でつってしまったので前半の飛ばし過ぎが影響したかなと思います。自分のトレーニング不足です。
 
ー春のリーグ戦を踏まえて秋への意気込みは
春の課題としては最初開幕戦で勝って、その後早稲田、明治と接戦を勝ち切れなかったので、秋は接戦に持ち込めた試合は勝ち点を重ねていきたいです。
 

山本祐輝

―試合を振り返って
前半の立ち上がりからちゃんと足が動けていた。ただ後半になって相手の足が動き始めて自分たちの攻め手がなくなってしまって、結果が引き分けになってしまった。でも1部残留という結果が残せたので良かったと思います。
 
―後半相手の動きを止められなかった理由は
立教大学の粘り強さが光っていて、自分たちの足が止まり、攻撃でミスが生まれ相手の点につながったと思います。
 
―チーム全体で声を出し続けていたが
負けてしまうと入れ替え戦と東日本インカレに出ることになるのが分かっていて、それは法政大学史上そんなにないことです。そんなことにしてはいけないという選手全員の気持ちがこもっていて、自然と声が出てました。
 
―後半はOFでの出場が多かったが
体力がない方なのでフルで出続けると後半は足が動かなくなってDFで足を引っ張ってしまいます。なので後半は4年生にカバーしてもらって、自分は攻撃をやらせてもらいました。
 
―最後の得点を決めた時は
負けている状態でラスト10秒もなく、誰かがいかないと奇跡は起きないと思っていたので自分が起こしてやろうという気持ちで行きました。
 
―リーグ全体を振り返って
法大はいつもこの順位で負け癖がついていると思います。それを今季の春で払しょくしたかったが、同じ順位になってしまった。勝てる試合を落とさないように秋リーグは頑張っていきたい。
 
―60分間自分たちのプレーをできないという話が選手たちからよく出ていたが
法大はムードがいい時は点がいっぱい取れ、いいチームである。ただ苦しい場面で自分たちの力が発揮できていないので、そこを秋に向けて改善していきたいと思います。
 
―1年生ながらチームの中心としてっ活躍しているが
先輩方に助けていただいて、自分が気持ちよくプレーすることが出来ています。4年生たちには感謝の気持ちでいっぱいです。
 
―今季はけがをしてチームを離れていたがその間は何を考えていたのか
チームに戻った時に自分が何をするべきかを試合を見ながら考えてました。
 
―リーグ戦から出た課題は
チームの特徴として代わりの選手がいて、全員が自分の仕事をできるチームです。どんな状況でも一人一人が役割を果たして強いチームになれると思うので自分のやることを明確にすることが必要だと思いました。
 
―秋以降に向けての練習は
他の大学の選手は体も強くて一人一人のパワーがある。対して、法大はまとまりがあるチームだと思うのでDFにしても一人一人が足を動かして、一人で守れなければ二人で守る。そういうスタイルでやっていけばチームとして戦えると思います。
 
―今後への意気込
春はこのような順位になってしまったがこの結果に満足せず、秋リーグではもっと上の順位になれるようにしていきたいです。
 
 

フォトギャラリー

  • enjin試合前、円陣を組む選手たち
  • tateno立野はシュートチャンスを見逃さない
  • ishikawa後半から出場した石川
  • amin今試合でも、高間はチーム最多得点を獲得
  • IMG 4323 R守護神として活躍した柿崎
  • benchi田島が得点を入れ、ベンチ陣も盛り上がる
  • hasegawaptPTを投げる長谷川
  • syuugo試合後の集合写真
 

 

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