硬式野球
 

先制点を守れず...エース加賀美・明大打線につかまる

東京六大学野球秋季リーグ戦 第5週
VS 明大 第1回戦
10月11日(月)
会場:神宮球場

雨天順延で2日遅れとなった法明戦は、体育の日である今日、強い日差しが降り注ぐ秋晴れのもとでプレイボールされた。マウンドに登ったのは自己最多記録更新となる5勝目を狙うエース加賀美。対する明大は同チームの西嶋に続き現在防御率2位のエース野村をマウンドへ送った。

1回、1死から2番・難波が四球を選び出塁する。3番・長谷川は三振に倒れるも、4番・多木の打席時に難波が盗塁を決め2死2塁とすると、多木が中前適時打を放ち幸先良く1点を先制した。2回の守備では6番・矢島に中前安打を打たれるも、7番・川辺の犠打を三塁手の河合がフライにすると、飛び出していた一塁走者を刺す好プレーでエース加賀美を援護する。加賀美もその後の3イニングを三者凡退に仕留め、流れは法大に傾いているかと思われた。

201010121
先制のクロスプレー

試合結果

トータル試合結果

 123456789R
法大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
明大 0 0 0 0 0 4 0 0 X 4

(法)●加賀美(4勝2敗)、吉越―廣本、土井
(明)○野村―川辺

しかし6回、明大の反撃につかまった。1死から2番代打・竹田に四球を与えると、3番・中村に右前安打を打たれ、さらに4番・西にも四球を与え1死満塁のピンチを招いてしまう。すると5番・島内に中前適時打を打たれ同点とされる。次の打者からは三振を奪うも明大の勢いは止められず、7番・川辺にレフト線への適時二塁打を放たれ走者一掃で3点を追加されてしまう。後続は抑えたものの、一気に逆転され3点を追う展開となってしまった。ここまで力投を続けてきた加賀美はこの回でマウンドを下り、7回からは吉越が登板した。

負けられない法大だが7、8回とチャンスに恵まれず最終回。ここで意地を出した法大が粘りを見せた。先頭の5番代打・亀田が内野安打で出塁すると、6番・建部が中前安打でつなぎ無死1、3塁とする。ここで打席には7番代打・成田。いい当たりだったものの三ゴロとなり、後続も倒れて試合終了。好機を活かせず初戦を落とした。

優勝に望みをつなぐため、明大から勝ち点を挙げることは絶対条件だ。追い込まれた法大だが今こそチームの底力を見せるとき。明日の試合は白星で飾り、なんとしてでも3回戦に持ち込みたい。

(古川 綾菜)

選手・監督の試合後のコメント

加賀美投手(先発・6回4失点)

―今日の試合を振り返って
先制をしてもらったのに、守りきれなかったのが残念です。

―明治打線の印象は
繋がりのあるいい打線でした。注意したのは4番の西選手です。

―6回の満塁の場面では
ぜんぶ真っすぐで勝負しようと思いました。

―明日への意気込みをお願いします
まだ勝ち点を落としたわけではないので、しっかり準備して勝ち点を取りにいきたいです。

建部選手(4打数2安打)

―今日の試合を振り返って
なんとしても勝ちたかったけど負けちゃったんで、1点先制した後に追加点取れないと簡単には勝てないので、そこが敗因だと思います。

―今日は2安打でしたが
いいピッチャーですごいやる気も出て、つなごうつなごうって気持ちがいい結果につながったと思います。

―9回にチャンスを作りましたが
守ってる時から次回ってくるって思ってて、俺が打ってつながないと勝ちは無いなって思ったんで、必死に打っていった結果がヒットにつながって良かったです。

―野村投手の印象は
春もやったんですけど全く打てなくて、変化球もいいしすごい球速いし、簡単には打てないピッチャーだと思います。

―雨で2日遅れましたがその間の過ごし方は
いい風に捉えて、ゆっくり身体の疲れを取ってやることやってました。

―バッティングの調子は
悪くはないと思います。

―明日に向けて意気込みをお願いします
もう優勝するには負けられないので、何でもいいから勝って3戦目まで引っ張って勝ちたいと思います。

多木選手(先制のタイムリーを放つ)

―今日の試合を振り返って
勝ちたかったんですけど、まだ終わったわけじゃない。明日勝って第3戦に持ち込みたい。

―1回の2死2塁のチャンスの場面でタイムリーを打ちましたが、どんなことを考えて打席に立ってましたか
ツーアウトだったんで、4番として絶対打たないといけないな、と。打てて良かったです。

―前回の慶大2回戦、そして今日の試合でも2安打を打っていますが、バッティングの調子は
バッティングの調子はいいんで、チームに貢献できればもっと嬉しいですけど…

―野村投手の対策と印象は
何回も対戦してるんで…、対策っていうか(野村投手を)イメージして素振りとかしてました。

―中盤以降、野村投手からなかなかいい当たりが出てませんでしたが、監督から何か指示は
いいピッチャーなんで攻略するのムズいんで、粘っこくいこうっていう指示がありました。

―明日の試合に向けて意気込みをお願いします
明日勝たないといけない。絶対に勝ち点を取りにいくつもりで、野手がピッチャーを助けられるように野手が頑張ります。

明大2回戦展望

野村から先制点を挙げるも、中盤に突如先発の加賀美がつかまり明大との初戦を落とした法大。続く2回戦でも敗れると、優勝が極めて厳しくなってくる。3季ぶりの天皇杯奪還を果たすために絶対に負けられない戦いとなる。

明大の先発として予想されるのは、野村と2本柱を形成する西嶋。ここまで先発で2試合登板して防御率2位につけている。早大戦でも9回途中まで3安打に抑えており、今日の野村以上に打ち崩すのが困難を極めるかもしれない。六大学では数少ない左の先発投手であるが、法大打線は同じ左腕の立大・小室や慶大・竹内大と対戦したときと同様、右打者中心のオーダーになると思われる。法大打線は今季対戦したその2人の左腕投手からほとんど打てていない。その中で、ここ2試合3番で出場している長谷川に注目したい。長谷川は慶大1回戦で竹内大から2安打と左投手への相性も抜群。また、早大・大石、竹内大と六大学屈指の好投手から本塁打を放っており、持ち味である長打力にも期待がかかる。2番で出場を続け現在打率チームトップの難波、ここ2試合で2安打ずつを放ち復調の兆しを見せる4番・多木といった上位打線で西嶋を早いイニングに攻略したい。

とはいえ、西嶋の他にも多彩な投手が控える明大からあまり得点を望めない。少ないであろう打線の援護の中で、法大投手陣がいかに明大の攻撃をしのいでいけるかが試合の流れを左右する。法大の先発は前回登板の慶大2回戦でリーグ戦初完投勝利を挙げた三嶋が濃厚。今季は2カード目の立大戦から2回戦での先発を任されている。抑えとして剛速球を武器にしていたときとは一変した先発投手としての緩急を使った投球で明大打線に挑みたい。その明大の攻撃陣において要注意なのは、リーグ打率トップをひた走る西である。今春までリーグ戦通算無安打だったが、この秋は東大1回戦の3安打を皮切りに6割を超える高打率を記録。今日の試合でも加賀美から安打を放つなど鋭い当たりを飛ばしており、この好調はしばらく続きそうだ。西以外にも新たな戦力の台頭が光る明大打線。西と同じくリーグ戦でまだ安打のなかった島内は今日の試合で同点適時打を含む2安打。春に正捕手だった山内主将からスタメンマスクを奪った川辺も打率は2割台前半だが、チームトップの5打点と勝負強い打撃を見せている。明大の起爆剤となっている彼らを封じない限り、勝利は見えてこないだろう。

今日の試合に負けたことで法大の優勝に黄色信号がともった。だが、2回戦以降で連勝を収めれば優勝の可能性はまだまだ残っている。というのも、法大の残る対戦相手は連勝が見込める東大のみのため、法大が2勝1敗で明大から勝ち点を取ると、早大以外の4校は勝ち点や勝率で法大を上回るのが厳しくなるからだ。そう、今日の敗戦で決して悲観的になる必要もない。まずは明日、優勝争いに残って行くために明大に今日の雪辱を果たす。

(小川 和也)

 

フォトギャラリー

    • 201010121先制のクロスプレー
    • 201010122救援にまわる左腕の吉越

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