硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第4週 対早大3回戦 投打の歯車がかみ合い快勝 早大から5季ぶり勝ち点奪取

東京六大学野球春季リーグ戦
2016年5月2日(月)
神宮球場

大きな大きな白星を手にした。法大は3試合連続となる先制点を奪うと、犠飛などで順調に得点を重ね、6回には大西千洋(営2)のダメ押しの適時打で試合を決めた。投げては玉熊将一(法4)が今季初の完封勝利をチームにもたらし快勝。早大から5季ぶりの勝ち点を挙げた。

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ダメ押しとなる適時打を放ち笑顔を見せる大西千

試合結果

トータル試合結果

 123456789HE
法 大 1 1 0 0 1 2 0 0 0 5 8 1
早 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2

(法大)○玉熊 (3勝1敗)ー森川
(早大)●小島、北濱、竹内、吉野和ー吉見
 

打撃成績

打順位置選手打率123456789
1 (8) 大西千  4  1   3  .364 空三振  中犠飛①     三ゴロ失  中前安②   二ゴロ  
2 (7)  小林 3 0 0 .296 中飛 見三振     投犠打 右邪飛      
  7 舩曳 1 0 0 .000                 二ゴロ 
3 (4) 川口 5 1 1 .265 右前安   左飛    遊ゴロ①   右飛    左飛
4 (3) 柴田 2 1 1 .296 左中間二①   投ゴロ            
  3 1 0 0 .000         二ゴロ        
  H3 向山 2 1 0 .500             左前安   三邪飛
5  (5) 金子凌 2 1 0 .364 四球   四球     中前安  中飛    
6 (2) 森川 4 0 0 .370 遊ゴロ   二ゴロ     二邪飛 遊飛    
7 (9) 清水二 3 0 0 .278   死球    二ゴロ    二ゴロ   遊直   
8 (6) 水谷 2 0 0 .172   投犠打   空三振   死球   二ゴロ  
9 (1) 玉熊 4 3 0 .364   左前安   右飛   中前安   中前安  
    33 8 5 .271                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
玉熊  9   125   34   5   10   1   0  3.82
9 125  34   5   10   1   0  4.54

 

ベンチ入りメンバー

10 森川 (営4=桐蔭学園) 27 中村浩 (営2=多良木) 29 向山 (営2=法政二)
11 森脇 (経2=掛川西) 2 川口 (人2=横浜) 34 相馬優 (営1=健大高崎)
12 三浦 (法4=三重) 3 森 (キャ3=日大三) 1 大西千 (営2=阪南大)
13 菅野 (キャ2=小高工) 4 柴田 (文4=東邦) 7 米田 (営4=智弁学園)
14 内沢 (キャ1=八戸工大一) 5 水谷 (営3=大阪桐蔭) 8 清水二 (法3=中京大中京)
16 玉熊 (法4=北海) 6 大崎 (法3=智弁学園) 28 中川 (経4=法政二)
17 熊谷 (キャ3=平塚学園) 9 金子凌 (キャ4=日大三) 38 舩曳 (キャ1=天理)
18 上條 (キャ2=市立川越) 23 原田 (法2=春日部共栄)    
22 駒場 (文3=鹿沼) 24 小林 (法2=中京大中京)    

 

リーグ戦結果(05/02現在)

 慶大明大法大立大早大東大試合勝点勝率
―― △●○●   ○○       ○○   8  5  2  .714
 △○●○  ――        ○●○ 7 4 2 2 .667
●●   ――  ●○○   ●○○    8 4 4 2 .500
    ○●● ―― ○○   5 3 2 1 .600
    ○●● ●●  ――  ○○  7 3 4 1 .429
 ●●   ●○●       ●●  ―― 7 1 6 0 .143
 

戦評

    昨日の第2戦に勝利し、早大戦の対戦成績を1勝1敗とした法大。勝ち点を奪い優勝戦線に残ることはできるのか。注目の先発は第1戦と同じく玉熊。対する早大は小島和哉に先発マウンドを託した。

  1回表、小島の前に簡単に2死を奪われるも、3番川口凌(人2)が右前安打で出塁。そして打席に迎えたのは不動の4番柴田圭輝(文4)。初球の甘く入った変化球を叩いた打球は左中間へ。川口が一気にホームインし今日も先制点を挙げると、続く2回にも1番大西千の犠飛で追加点をあげる。

  5失点し悔しいマウンドとなった第1戦とは対象的に、今日は玉熊が快投を見せる。キレのある直球とスライダーなどの変化球がさえわたり4回まで無失点と気迫あふれる投球でさらなる援護を待つ。
 
  打線がその好投に今一度応える。5回に内野ゴロの間に1点を追加し、6回には2死満塁で再び打席には大西千。追い込まれるもファールで粘り、迎えた7球目。中堅前へはじき返し2者が生還。5対0とリードを広げ、流れを完全に法大のものとする。
  
  この点差は今日の玉熊には十分すぎるものだった。テンポのよい投球で早大打線を散発5安打と完全に封じ込め、8回までスコアボードに0を並べる。完封勝利を目指し、9回のマウンドに立つ玉熊。最後の打者を二飛に打ち取り、チームメイトとハイタッチを交わす。終わってみれば自己最多の10奪三振。そして4年目にして自身初の完封勝利に笑みを浮かべた。
  
  今カードも玉熊がその右腕で勝ち点をたぐり寄せた。今日は打っても3安打猛打賞と投打でチームを鼓舞。最終学年、投手責任者として昨季からの投手陣の厳しい状況を見つめてきた玉熊。自らの投球で今季に対する覚悟を証明した。
 
  第1戦こそ落とすも、第2戦、そして第3戦と投打がかみあい快勝。1試合戦うごとにチームとしての結束は高まり、雰囲気は最高潮だ。次週の相手は明大。慶大との4試合で合計29得点を記録した打線もさながら、主将の柳裕也を軸に現在リーグ防御率トップの水野匡貴、変則左腕の齋藤大将など投手王国を築いている。今カードの早大戦のように、まずは先制点を奪い主導権を握りたい。全員野球で、"王国"の牙城を崩す。(石川大悟)

クローズアップ

大西千洋 (日ごとに頼もしさ増すリードオフマン)

 「絶対に勝ち点を取りたかった」。強く短く今日の試合を振り返る。大西千洋は自らのバットで、足で、チームに勝利を呼び込んだ。

  昨秋、1年生ながら外野のレギュラーを勝ち取ると、ずば抜けた走力やコンスタントに安打を生み出す打撃で優れた能力をいかんなく発揮してきた大西。しかし、彼の能力を裏付けるのは、間違いなく日々のたゆみない努力である。「同い年なので意識はする」早大の小島投手を攻略するため、試合前の1週間は左投手対策に費やした。試合の中で見せる全力疾走は、攻撃でも守備でも、練習でも変わらない。

  鮮烈デビューを飾ったルーキーも、今や頼れるリードオフマン。法大野球部になくてはならない存在となった。チャンスでも特に意識はせず、いつも通りを心がけるというように度胸も満点。自身が「1番としての仕事ができなかった」と、振り返る慶大戦から調子を上げてきているのは明らかだ。

  この試合、3打点の活躍も彼の口から出た言葉は「調子はまずまず、もう少し打ちたかった」。底知れない可能性をうかがわせる一言に、法大の明るい未来を確信した。(下河辺果歩)

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監督・選手コメント

 青木久典 監督

—優勝戦線に残るという意味でも、今日の勝利は大きかったのでは
あまりそういうことは意識せずに戦っていました。意識させても良くないと思ったので。選手にも意識させずに試合に臨んでいました。

—選手も優勝についてはまだ意識していない
あまり意識させても、優勝経験のない選手たちなので良くないかなと思っています。目の前の勝利、まず勝つことに僕は集中させているつもりです。

—玉熊投手がチームに今季初の完封勝利をもたらしました
1戦目でやられた分、昨日は菅野が投げて勝ちましたから。「俺がなんとかしなきゃいけないと」とマウンドで自覚も出ていましたね。

—1戦目と3戦目の玉熊投手を見ていて違いはありましたか
表情も落ち着いていました。マウンドでのたたずまいも良かったです。たくましいなと思って見ていましたね。

—打線に関しては今日も先制点を奪いました
柴田のケガが心配なんですけど、2死からよく打ってくれたなと思います。あの1点は大きかったですね。

—途中交代した柴田選手の容態はいかがですか
今病院に行っているのでまだわかりませんが、何もないことを願ってます。早稲田の立花選手も無事で、ベストな状態でまたお互いやれるように祈るしかないですね。

—森選手を一塁で起用しました
彼は内野をやっている人間でもありますし、最近打撃練習を見ても状態がすごくいいのと、相手が左ピッチャーでもありました。彼はキャリアもあるので4番でいこうと使いました。

—大西千選手の活躍も光りました
素晴らしいですね。2点のタイムリーはダメ押しでしたからね。ファールで粘って、2-2からよく打ってくれたと思います。

—昨日今日の試合で大西千選手はファールで粘る姿が目立ちました
淡白に終わっていたので、もう少しボールをよく見なさいということを言いました。核弾頭の1番もいいですけど、相手が嫌がるのは足だから、ボールを見極めて塁に出ることも大事です。最近は待てのサインを出したり、ボールを長く見させるようにしたら、逆にバッティングにいい効果が出ていますね。

—次は明大戦です
後はコンディションを高めて、万全の状態で土曜日を迎えたいと思います。それしかないですね。

森川大樹 主将

—今日の試合を振り返って
玉熊様様ですね(笑)。

—玉熊投手の調子は
調子は普通でしたけど、前回登板で球が高かったので、低めを意識して自分のテンポで投げられたと思います。

—1戦目から変えたことは
高さだけですね。球が高いと打たれるので。低く低くということを意識してやりました。

—玉熊投手の試合後の様子は
初完封だったと思うので、僕も自分のことのようにうれしかったです。

—10奪三振でしたが  
その辺は意識していなくて、1つ1つアウトを取っていく中での過程が三振だっただけで、玉熊もそんなに意識していなかったと思います。

—今日良かった球種は  
まっすぐが良かったので他の球種も効いたんだと思います。

—打撃陣について
柴田が打って、ケガをしたので柴田のためにも勝とうという雰囲気になって打線もつながったと思います。

—ベンチの雰囲気も良かったですが
先制できると自分たちのペースに持っていけますし、先制点は大きかったですね。

—勝ち点2となりましたが
4敗しているので勝ち点をとりにいくしかないので。次の明大戦も1戦目勝てるようにしたいです。

—早大戦から勝ち点とりましたが
久しぶりですし、優勝回数も抜かれてしまったので、何とか勝ちたかったので良かったです。

—次戦の意気込みを
毎回明大戦は接戦となるので、こちらから仕掛けていって1戦目をとりたいと思います。

金子凌也 副将

—2つ目の勝ち点です
率直にうれしいです。

—ご自身の好調な打撃について
好調というよりは、それがチームにプラスになることがいいと思うんで、そういういいところで打てればと思います。

—四球も多かったですが、警戒されてるなと思うことはありますか
きわどいところを突いてきているのは分かってたんで、甘い球は逃さないようにと思っていました。厳しい球に手を出さなかった結果が四球につながったということですね。次もそういう心構えでいきたいです。

—打撃の狙いは、やはりセンター方向ですか
いや、方向というよりはコースだったり、球種だったり自分がイメージしたものを打席でやるようにしています。

—玉熊投手の完封勝利については
頼りになる存在です。やってくれると信じていたので、今日は玉熊様様かな。

—今季は混戦模様の六大学ですね
そうですね。4敗はしていますが、まだ優勝が狙えるということをプラスに考えています。その中でどれだけ踏ん張って、自分たちで勝ちを取れるかですね。

—明大戦に向けて
2連勝して勝ちたいと思います。

森龍馬 副将

—今日の試合を振り返って
玉熊さんが4年生の意地を見せて、気迫あふれる投球をしてくれたので試合としては流れよくいけたと思います。

—勝ち点を2としましたが
一つ一つ負けられない試合が続くのでまだ通過点です。気持ちはすでに次の明治戦に向かってます。

—チームの雰囲気は
一人一人が役割を感じながらやっていると思います。馴れ合いという意味でのチームワークではなくて、勝つためのチームワークがグラウンドとベンチでうまくできていると思います。

—柴田選手の負傷で途中出場となりましたが
先制打を打ってくれたし全力疾走してああいう形で気持ちを見せてくれたので、なんとか自分も体を張って一つ一つのプレーを大切にして、強い気持ちを持ってプレーしました。

—6回の守備では失策となりましたが
実力不足としか言いようがないです。慣れないポジションというのは言い訳にしかならないので、こうなった以上はどこでも守れるように練習していきたいと思います。

—一塁手としてプレーされましたが普段の練習では
最近はずっと外野を守っています。(一塁手は)経験がないわけではなかったので監督に「行けるか」と言われた時に自分から「行けます」と言いました。自分の実力不足です。

—来週は明大戦ですが、意気込みをお願いします
優勝するためには絶対に負けられないし、明治ということで絶対に負けられない相手なので強調して言いますけど、絶対に!負けません!絶対に勝ちます!

大西千洋 外野手

—今日の試合を振り返っていかがですか
ずっと早稲田から勝ち点を取れていなかったので、絶対に勝ちたかったです。

—早大から勝ち点を取るために、チームで話し合ったことはありますか
ノックのときから元気出して、良い雰囲気で試合に臨もうと話し合いました。

—早大のピッチャーの印象はいかがでしたか
みんないいピッチャーですが、特に小島投手は同い年なので意識もしますし、1週間前から左投手に投げてもらって練習してきました。もう少し打ちたかったです。

—今日は3打点の活躍でした 
調子はまずまずでしたが、必死に食らいついていきました。

—次戦に向けての意気込みをお願いします  
良い試合ができているので、この勢いのまま明治戦に臨みたいと思います。

フォトギャラリー

  • egaoダメ押しとなる適時打を放ち笑顔を見せる大西千
  • shibata先制の適時二塁打を放った柴田
  • tamakuma1ピンチの場面を三振で切り抜け、ガッツポーズを見せる玉熊
  • tamakuma2玉熊は3安打と投打にわたり活躍
  • mori3回から一塁手として出場した森
  • oonishi要所での活躍が光った大西千
  • mukoyama途中出場の向山は今季2本目となる安打
  • wassyoi試合後の挨拶を終え、笑顔でベンチに戻る選手たち。チームの雰囲気は最高潮だ
 

 

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