硬式野球

【硬式野球】特集② 法大の『なかやまきんに君』こと中山翔太選手のトレーニングにお邪魔しました!!

2018年3月3日
川崎総合グラウンド 保健体育棟内トレーニングセンター

法大の主砲・中山翔太(人4)。今や六大学ナンバー1と言っても過言ではないパワーの持ち主だが、その裏には人一倍の努力があった。今回は、超貴重な中山選手のトレーニング取材をさせていただき、筋トレの秘訣や食生活、自身のプレースタイルなど様々な事を伺った。

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トレーニングウェア姿の中山選手

取材レポート

 この日、武蔵小杉にある法大グラウンドでのオープン戦を終えた中山翔太内野手は、練習で汗を流した後、グラウンドの隣に併設されているトレーニングセンターに姿を見せた。趣味は「筋トレ」。ブレイクした当時、世間でついた愛称は『なかやまきんに君』。豪快なアーチを生み出す鉄骨のような筋肉は一体どのように鍛え上げられているのか。プライベートな空間でもあるトレーニングルームだが、その現場で中山選手に色々なことを聞いてみたいという一心で取材のお願いをすると、快く受け入れてくれた。

 赤いトレーニングウェアに着替えた中山選手がまず取り組んだのは『ベンチプレス』だ。主に大胸筋や上腕三頭筋などの上半身を鍛えるトレーニングである。筋トレ上級者でも平均で持ち上げる重さは80㎏~100㎏と言われているが、彼が持ち上げる最高重量は何とそれを優に超える140㎏。日本人離れした強靭(じん)な肉体であるということを、ここですでに感じることができる。また、背筋や下半身の後部を主に鍛えられる『デッドリフト』はなんと最高250㎏だという。これは重量挙げで重量級に出場する選手と同程度。そのような選手にも顔負けしない程の筋力の持ち主だ。 
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 トレーニングメニューについてもお話を伺った。普段からインターネットの動画やトレーニング雑誌で研究しているという中山選手。「トレーニングは曜日によって分けています。月曜日は下半身のトレーニング、火曜日は肩と胸、水曜日は休み、木曜日は背中、金曜日は休み、土曜日は腕のトレ―ニングをしています。普段の野球の試合や練習も結構ハードで、また休んでいるうちにも筋肉は成長していくので、しっかり休日を入れながらトレーニングするようにしています」。夕方まで試合がある日はもちろん、外食をする日なども決めた日には欠かさずにトレーニングを重ねる。

 続いては『食』へのこだわり。トレーニングと同じく欠かさず摂取しているのがプロテインだ。「プロテインは脂質や甘味料が入っているものが多いんですけど、そういうものが一切入っていないタンパク質だけのものを飲んでいます」。普段の食事とプロテインで必要とされる体重の3倍分のタンパク質を摂取しているという中山選手。スポーツをあまりしない人にとって、それほどのタンパク質を摂取することは肥満になり体を悪くしてしまう原因となる。しかし最前線で活躍する選手、特に中山選手のようにパワーを重視し付けていく選手にとっては、体重の3倍のたんぱく質を摂取することで日々のトレーニング量とタンパク質の量が上手くつり合い、アスリートとして魅力的な体へと進化していくことができるのだ。また、他にも食事で気を遣っている。それは「余計な油は取らない」こと。「肉は、鶏肉だったらささ身かむね肉しか食べないようにしています。量のご飯は毎日、献立が出ているので、揚げ物のような油の多い料理には自分で買ってきた卵でアレンジをしたりしています」という徹底ぶりだ。体脂肪率11%と引き締まった体がある裏には、食事でも人一倍の努力があった。
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 中山選手に自身の身体で一番アピールしたい筋肉の部位を挙げていただいた。自慢のポイントは『腕』。カメラに向かって腕を向けていただき写真を撮ったのだが、まるで3D画像のようだ。今にも写真からでも飛び出してきそうである。取材を終えた後に、腕周りのサイズを計らせていただくのを忘れたと非常に後悔したのだが、目の前で見た彼の腕は『まるで大木のようだった』と例えて読者の皆さんにそのすごさをお伝えしたい。
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 神宮球場で中山選手を見ていると、守備では人一倍声を出し、本塁打を打った後はベンチ前で喜びを爆発させる。そのような『気合』も彼の魅力の1つだ。どんなに寒い試合でも、他の選手は当然のようにアンダーシャツや上着を着用している中、「人と違うことをやることで気合が入る」と彼だけひとり半袖、そして坊主というヘアスタイルでプレーしている。背番号についても「人と違うことをやる」というポリシーを貫く。上級生は徐々に一桁の若い番号になる中で、中山選手は『37』というデビュー時から変わらない番号を背負っている。「他の六大学の選手は付けていない番号なので、僕のオリジナルとして付けています」というこだわりを話してくれた。

 昨年まで六大学野球リーグには、中山選手の他に2人のスラッガーがいた。慶大でリーグ歴代3位の21本塁打を記録した岩見雅紀選手(現楽天)と、東大の主砲・田口耕蔵選手(現三井住友銀行)である。ともに昨年卒業してしまったが、この2人と中山選手は親交が深く、食事もよくする仲だったという。まさに『六大学の主砲・BIG3』の共演だ。気になるのはその3人のトーク内容だ。「野球の話がメインです。筋トレの話とか、打球をより遠くに飛ばすための話とか。ただ、お二人ともとても頭が良いので、ちょっと何言ってるのかわからん部分もありました(笑)」と包み隠さず教えてくれた。岩見選手とは楽天に入団してからも食事へ行ったようで「将来はお互いにプロの試合でホームランを打ち合いたいです」という夢も語った。
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 将来の目標は「メジャーリーガー」と話す中山選手。取材を通じて、日々のトレーニングが試合での成果につながり、また、夢に向かって少しずつ歩みを進めているのだということを感じた。いよいよあと数日に迫った法大のリーグ開幕戦。鍛え上げられた筋肉から放たれる放物線は、法大11季ぶり優勝の夢を乗せ、歓喜のレフトスタンドに運ばれるに違いない。
(取材・文:岡﨑祐平、撮影:中西陽香)

フォトギャラリー

  • IMG 1292 R一つ一つの質問に丁寧に答えてくださった
  • IMG 1240 Rいつも1人で集中してトレーニングを行っているという
  • IMG 1326 R記者も挑戦!なかなか安定して持ち上げられない…
  • IMG 1332 R記者が持ち上げているのを見る中山選手
 

 

 

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